造られた4本腕   作:habanero

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皆でお出かけ

モノレールに乗ってレゾナンス前の駅に着くと

 

「「パパとママ!早く!」」

 

「待て待て、落ち着きなさい」

 

「そんなに急がなくても時間はたっぷりあるわよ」

 

二人でリーナとレーナを撫でながら、今後の予定を聞いた。

 

「これからどうするんだ?」

 

「そうね、まずは水着ね」

 

「そういえば持ってなかったな…」

 

「なら早速行きましょ♪」

 

「ああ、ほら二人共行くよ」

 

「「はーい!」」

 

手を繋ぎ、レゾナンスに向かった。

 

モール内に入り、目的の店を会話をしながら探し歩いた

 

「ねえ、真吾君」

 

「ん?どうした?」

 

「好きよ」

 

「っ!?」

 

急な告白に驚く真吾、楯無は悪戯が成功したかのような顔をする。

 

「ふふっあの時のお返しよ♪」

 

そんな楯無に真吾もお返ししようと

 

「…俺もだぞ、刀奈」

 

「っ!?」

 

「本当に刀奈は可愛いな」

 

顔がどんどん赤くになっていく楯無の頭を撫でるとリーナとレーナが抱きついて

 

「「私もー!」」

 

ぐりぐり頭を押し付けてくる二人の頭を撫でる

 

「うぅー、またやられたわ…あ、着いたわ」

 

顔を赤くしながらも目的地に着き、店内に入る

 

「二人にはどれが似合うだろう」

 

リーナとレーナの水着を真剣に選ぶ真吾パパ

 

「そうね、二人共すごく可愛いから…これなんてどうかしら?」

 

同じく刀奈ママも真吾パパの隣で選んでいる。

 

リーナとレーナは二人で選んでいる。

 

「レーナ、これはどう?」

 

「こっちの方が可愛いよ!」

 

「あ、これ!色違いがある!」

 

「これにしよ!」

 

「私も!」

 

実に仲が良い二人

 

「リーナ、レーナどうだ?いいのあったか?」

 

娘がどんな水着を探しているのか気になった真吾パパは聞いてみたら

 

「「これにした!」」

 

二人の手には、上がドット柄の胸元にリボンとフリルが印象的なトップスにショーツとスカートが一体型のセパレートタイプの水着を持っていた。

色違いでリーナがピンクでレーナが水色だ。

 

「これはいいな…」

 

「いいの選んだわね!試着してみましょ!」

 

刀奈ママは興奮気味だ

 

店員に試着室に案内してもらい二人に試着してもらった。

 

「「パパ、ママ、似合う?」」

 

「可愛いぞ二人とも」

 

「最高に可愛いわ!」

 

刀奈ママ大興奮

 

「二人のはこれで決まりだな」

 

「そうね私も買おうかしら?」

 

「じゃあ、先にこの子達のを買っておくから探しておいで」

 

「ええ、じゃあ探してくるわ」

 

真吾は自分の水着とリーナとレーナの水着を持って会計を済ませに行く。

 

会計を済ませ終え楯無の元に戻ると楯無は水着を持っていた

 

「刀奈、いいのあったか?」

 

「あ、試着するから、ちょっと待ってて」

 

そのまま楯無は試着室へ入り、真吾達は試着室前で待つ。

 

数分すると楯無が出てきた。

 

「ふふっこれに決まりだわ」

 

「どんなのにしたんだ?」

 

真吾は気になり、楯無が持っている水着を見ようとしたが後ろに隠された。

 

「ダメよ♪これはお楽しみよ♪」

 

「そうか、楽しみにして待つとしようか。先に店の外で待ってるぞ」

 

「わかったわ」

 

そう言い会計を済ませに行った。

 

会計を済ませている楯無を待っていると後ろから声をかけられたので、振り返ると

 

「こんなところでなにしてるんだ?」

 

織斑先生と

 

「真吾ちゃん達もお買い物?」

 

お姉ちゃんがいた。

 

「臨海学校の買い物をね、織斑先生達も?」

 

「ああ、私は真耶に誘われてな」

 

「もう買ったの?」

 

「買ったよ、この子達の水着もね」

 

「ほう、どんな水着だ?」

 

「可愛いと言う事だけは伝えておきます」

 

リーナとレーナを撫でながらお姉ちゃん達と話していると会計を終えた楯無が戻ってきた

 

「真吾君ごめんね。少し混んでて…って、織斑先生と山田先生じゃないですか、どうしたんですか?」

 

「ん?更識か、私達も買い物だよ」

 

「もしかして、更識さんとお買い物してたの?」

 

「そうだよ」

 

すると、織斑先生がニヤリと笑い

 

「ほぅ…付き合ってるのか?」

 

「し、真吾ちゃん?ど、どうなの?」

 

真吾は別に隠すつもりは無いので普通に話す。

 

「最近付き合い始めたよ」

 

どうやら織斑先生は冗談で言ったつもりが本当に付き合っていた事に驚いていた。

一方お姉ちゃんは

 

「ほ、本当に!?」

 

さらに驚いてた。

 

「や、山田先生、黙っているつもりは無かったんですけど真吾君とお付き合いさせて貰ってます」

 

「真吾ちゃんに彼女…てことは更識さんのお姉ちゃんに?」

 

「お、お姉ちゃん落ち着いて」

 

「…っは!?ご、ごめんね取り乱して……更識さん」

 

少し取り乱したお姉ちゃんは一呼吸してから真剣な顔で楯無の名前を呼んだ。

 

「は、はい」

 

その様子を見て楯無は緊張な面持ちで言葉を待つ。

 

「真吾ちゃんの事を好きになってくれてありがとう」

 

先程の真剣な顔とは違い、いつも以上に優しく暖かい笑みを浮かべていた。

 

楯無は少し顔を赤くしたが、笑顔で

 

「はい!」

 

「ふふっ…お似合いですよ」

 

「ありがとう、お姉ちゃん」

 

「「パパーママーお腹空いた!」」

 

先程まで静かだったリーナとレーナがグイグイと楯無の服を引っ張る

 

「んーそうね、お昼に行きましょうか」

 

「そうだな、行くか」

 

「更識はもうママか」

 

「カップルというより夫婦ですね」

 

「そうだな」

 

織斑先生とお姉ちゃん公認夫婦誕生です。

 

「それじゃあ失礼します」

 

真吾達は織斑先生達と別れ、お昼を食べに行った。

 

「とこで、お昼はどこで食べる?」

 

「実は昨日予約した場所があってね」

 

「それはありがたいな」

 

「「まだ~?」」

 

「もうすぐよー…あ、ここよ」

 

どうやら着いたみたいだ。

 

店内に入り、楯無が予約した事を伝え店員に席に案内されると思いきや

 

「こちらの個室になります」

 

個室に案内された。

 

そのまま入り、席に座る。

 

「メニューをお決めの際はこちらのタッチパネルでお決め下さい」

 

店員は個室から出て扉を閉める。

 

「驚いたでしょ?ここね、メニューをタッチパネルを押して決めるのよ。しかも、お料理が運ばれる時も扉の隣にある小さな扉から出されるからこちら様子は見えないのよ。予約でしか取れない部屋よ?」

 

「…まさか俺の為か?」

 

真吾はリュックを下ろし、背中の腕を出す。

 

楯無はふふっと笑いながら

 

「少しは楽しみたいでしょ?」

 

「ああ、モノレールの中はたまたま人が居なかったから良かったが、ここでも腕を伸ばせるとはな…ありがとうな」

 

楯無に向け笑顔で感謝する。

 

「どういたしまして♪」

 

「ママこれ食べたい!」

 

「私これがいい!」

 

既に二人は決まっている様だ。

 

「そうか、じゃあ俺はこれにしようか」

 

「私はこれね」

 

タッチパネルで料理を決める。少しすると次々と料理が来て、それを小さな扉の前で受け取る。

 

「それじゃあ、食べましょうか」

 

「「「「いただきます」」」」

 

4人は料理を食べながら次はどこに行くか、今度はあそこに行こうなどと会話をしながら食事を楽しんだ。

 

食事を終えた後、いろんな店を見て回っていた。

 

そこで真吾は内緒にあるもの買っていた。

 

 

 

 

空が夕焼けに染まる頃、4人はIS学園の駅前まで来ていた。

リーナとレーナは朝からはしゃいでいた為か疲れて真吾と楯無に抱っこされ寝ている。

 

「今日は本当にありがとうな、凄く楽しかった」

 

「私も楽しかったわ、また4人でどこか行きたいわね」

 

「そうだな、刀奈の水着が見たいから海か?」

 

「あら?そんなに見たいのかしら?」

 

「ああ、見たいね」

 

「ふふっ、そうねどこか良い所があるか聞いてみるわ」

 

「ありがとう」

 

「いいのよ。…それより臨海学校に行ってる間は少し寂しいわね」

 

「それは俺も同じだ、でも帰ってくればまた一緒にいれるだろ?」

 

「そうね…なんだか家族みたいね」

 

「もう家族みたいなものだろ」

 

すると楯無は立ち止まり

 

「ねえ、少し屈んでこっち向いて」

 

「ん?こうか?」

 

真吾がリーナを抱っこしながらも屈むと

 

楯無はそっと目を閉じ

 

真吾にキスをした。

 

「…初めてよ?」

 

楯無は少しはにかむ

 

「…俺もだ」

 

真吾は片手でリーナを抱き、もう片方で楯無の頭を撫でる。

 

「ん…」

 

気持よさそうに目を細める

 

「さあ、帰ろう」

 

 

 

ああ、もうこの日常は手放したくない。




次回臨海学校です

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