今回初めて書いてみました。
そうです、処女作です。
まだ不安は多々ありますが、これからよろしくお願いします!
プロローグ1
(もう誘拐され、このクソみたいな場所に閉じ込められて何年経っただろう。
あの日常にはもう戻れないのだろうか・・・もう俺の事なんて忘れてるだろう。)
そんな事を頭の中で思いながら檻の中でボーっとしていた。すると白衣姿の男が檻の前に立った。
「おい、S-0201出て来い」
「・・・」
無言のまま男に着いて行き、実験室に入る。
「その台に仰向けになれ」
そう言うと、暴れないように拘束具を台の上にいる俺の身体に縛り付けた。
(今日の実験は薬か?それとも、また内臓を弄るのか?まあ、どうでもいいけど)
そして扉が開くと同時に
「ッ!!待ってたよぉ!!よし!さっそく例のアレやっちゃおうか!」
入ってくると同時に実験が始まる。
何時もの様に薬を身体に流し込んでいき、全身の感覚を無くしていく。
胸をメスで裂き、内臓を晒すと
「よし!これを埋めてみよう」
その手には『心臓』を持っていた
心臓を体内に入れ、管を必要箇所に繋げた。
その瞬間、一時的に薬で痛覚すら無くなっていた身体に激痛が襲う
「ッ!?ッカ゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ア゛ア゛!゛!゛!゛!゛!゛」
喉が裂けるほど叫ぶ、だが実験は進む。
「おぉ!痛いのか!?そうか!だがまだ本番じゃないぞ!この薬を入れてぇ・・・何年
だろうねぇ~?4,5年かなぁ?そこでジッとして貰うからね!」
そういいながら注射器に入った薬を注入する。
さらに激痛が襲う。
叫んでいる俺を楽しむような目で見ながら裂いた胸を縫合していく。
「よし!これで終わりぃい!!!後は待つだけだから楽だぞ!んふふぅ~・・・ちゃん
と適応してくれるかな?」
出口に向かいながら「ちゃんと生えてきたらいいなぁー」と言っていたが俺は激痛で耳
に入ってこなかった。
その後は、縛られたまま全身の激痛と戦うこととなった。
-5年後-
「998・・・99・・・9ッ・・・1000ッ!」
重さ100kgはあるだろう鉄の塊を2つ持ち上げていた。
1年前に実験は成功した。
実験が終わる前日まで背中の違和感に気付かず、気付いたときにはもう自分の腕より少し長い腕が生えていた。
そのことで自称博士は大変喜んでいた。その様子を虚ろな目で見ていた。
その他にも、人間離れした怪力と身体に穴が開いても肉体再生するようになった。
そしてIS反応が出た。そう、全てが変わった。
あの時入れた心臓は、元は女性の心臓に特殊な薬を注入した物らしい。
他の実験体になった男にも同じようなことをやった様だが失敗して死んだらしい。
つまり、俺が唯一の成功者だ。
今日は俺を実際にISに乗せるらしい。
俺の首には遠隔操作で爆破する首輪がしてある。暴動・逃亡阻止用らしい。
檻の中で待っていると白衣姿の男が来て
「来い」
そう言うと、檻の鍵を開ける。そのまま白衣姿の男に着いていくと。
自称博士が待っていた。
「おぉ!待ってたよぉ!う~ん・・・いつ見てもその腕カッコイイねぇ~!!あっと!危ない危ない、興奮して忘れるところだったよ。君に乗って貰うISはこれだ!」
自称博士は傍にあったボタンを押すと、正面の扉が開いた。
そこから現れたのは全身が黒く、通常の腕と背中の腕があるIS。そして異様に太く、つま先より長い腕。
「これが今から君に乗って貰うISだ」
(これでこいつら殺せたらいいな)
そんな事を思いながらISに触れる。
強い光と同時にカチッカランカランッっと何かが取れて落ちた音が鳴った。
光が落ち着き視界が戻るとこの場にいた研究員と自称博士が慌てていた。
(ん?なにしてんだこいつら?)
と思いながらもISを纏っている身体を見て、腕がどうなっているか動かしてみようと視線を下にある拳にやると
そこで気付いた、こいつらが慌てているのはこの事かと。
そして俺はまだ気付いていないと思っているんだと。
思わぬ展開に喜び、拳を突きたててこれまで言いたかった言葉をこの場にいる研究員と自称博士に言い放つ。
「ククク…クハハハハハハハハハハ!!…お前ら全員…肉片にしてやるよ…!」
誤字脱字感想があったらお待ちしております。