Deathberry and Deathgame Re:turns   作:目の熊

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本編最終話です。

番外編最終話も投稿しておりますので、本編読了後にそちらも併せてお読みいただけますと幸いです。


『勇気』

 ユウキが旅立ってからの一か月は、文字通り飛ぶように過ぎて行った。

 

 色々なことがありすぎて、起きたことを上げればキリがない。今までで一番多忙な日々だったように思う。

 

 俺だけじゃなく、俺の周りの連中も新年度が始まったタイミングってこともあってか、やけに忙しくしていた。ALOにダイブしてるヒマも全くなく、アミュスフィアに触れることさえも稀だった。忙殺ってのはこのことを言うのか、とか、他人事みたいに感じたことを今更のように思いだす。

 

 

 あの日、ユウキが成仏するのを見送った俺は、何時間もかけて自宅に戻った。

 

 行きと真逆で瞬歩も使わなかったせいで、戻った時はすでに深夜。開け放した窓から疲労感で重く感じる身体を自室に捻じ込み、そこで見たのは死神姿で仁王立ちするルキアの姿だった。

 

 何の用だ、と問うことはしなかった。

 

 ルキアは俺が何をするのか分かってたんだってことくらい、容易に想像できた。死神になり立ての頃からずっと一緒に戦ってきた奴のことだ。仲間が、それも初めて現世で一般人の友人を失った俺がどうするかなんて、多分見通してたんだと思う。

 

 何を言うでもなく真っ直ぐに俺を見据えるその目と視線を合わせた後、俺は自分が今まで何をしていたのか、事の顛末を全て包み隠さず話し、違反だってンなら処罰でも何でも受けてやる、その覚悟はとっくにできてる、そう告げ沙汰を待ち……、

 

 

 ……その場で思いっきり、スネを蹴っ飛ばされた。

 

 

 霊圧の強弱ガン無視で痛いところを強打され、声すらあげられずに俺が悶絶していると、ルキアは盛大なため息をこれみよがしに一つ吐き、懇々と説教を垂れた。

 

『確かに貴様の行動は、死神としては違反になるだろう。管轄無視、勝手な理由による魂魄の運搬措置。この二点を鑑みれば、禁固刑や死神業の一時停止命令も出かねない……ただし、それはあくまでも「一般隊士」の話だ。

 一護、貴様は「死神代行」であろう。空座町は貴様の管轄ではなくただ単に住んでいる土地に過ぎず、行動区域も制限されておらぬ。そもそも何処かの隊に所属しているわけでも無し。上記二点はどちらも各隊の「隊規違反」によって執行される処罰だ。代行の貴様に適用できるはずもない。

 私の後釜の車谷隊士が何時ぞやに憤っていたように、これが各地で頻発したのならまだ問題視もされよう。だが今回の行いは明確な損害を出しているわけでもない上に一度目。このような行いを無暗やたらに頻発するような輩でない事は、私も他の皆も重々承知しておる。どこをどう処罰すれば良いのか、逆に訊きたいところだな』

 

 ……だと。

 

 つまり俺の考え過ぎってことだったらしいが、んじゃあなんで今俺はてめーに蹴っ飛ばされてスネに青アザ作ってんだ? と訊いてみたら、

 

『その程度で貴様を処罰台に立たせようとするほど、私が頭の固い冷血女に見えていたのかと思うと、無性に腹が立ったのでな。罰を求めておったようだし、腹いせ半分に蹴ったまでだ」

 

 要するに……ただの八つ当たりだった。わざわざ律儀に受けないで避けりゃよかった。

 

 

 で、そっから一週間は迫っていた大学スタートに向けた準備だったり、アスナ経由でユウキの告別式参加の面子を決めたりして、あっと言う間に告別式。あの日、ユウキを最後に見送った墓地がある教会で、親族四人に対して友人枠三百十一人が参加する大規模な式が決行された。

 

 ここまで規模のでかい式は想定してなかったらしく、本会場の教会内に人が入りきらなかったりしたが、それでも滞りなく式は終了。喪主だったユウキの叔母は、会場に訪れた人数以上に、ユウキの眠る棺を前に涙したり泣き崩れる人の多さに驚いていたと、後でアスナから聞かされた。最後の最後にユウキが作り上げた絆の大きさってものを実感した。

 

 あの時すでに見送ったとはいえ、俺も一応、眠るように横たわるユウキの痩せた遺骸にきっちり別れを告げた。

 

 あの日、花火が打ちあがる夜空を背景にユウキの魂を見送った身としては、その後にもう一回、こうやってユウキと対面するってのは妙な感覚ではあった。

 

 紫の霊子にかき消されるようにして旅立ったあいつが、今はこうやって俺の目の前に死化粧をして眠っている。安らかなその顔が、あの瞬間の満ちたりた笑顔と重なって、次の瞬間にぱちっと目を開けていつも通りにっこり笑いかけてきそうな気さえした。

 

 俺に借りを返したくてこっちに残ったなんて聞かされて、その時もその後でも色々考えちまった。

 けど、ああやって満足した笑顔で逝ったことを思い返し、きっと間違いじゃなかったんだと自分に言い聞かせて、いつものしかめっ面のまま骸に頭を下げることができた。眉間の皺はあった方がいいって、言われてたしな。

 

 告別式の後、あのウンディーネのヒーラー、シウネーこと安施恩にも会った。

 

 ユウキが逝った翌日に、患っていた急性リンパ性白血病が完全寛解したらしい。同じようにスリーピング・ナイツのメンバーのジュンも小児がんの腫瘍が小さくなったとかで、まるでユウキがまだ来るなって言ってるようだと涙を浮かべて笑っていた。

 んじゃ、墓参りの時は供え物の菓子を奮発してやれよ。恩返しならそれで充分だろ、と俺が言ったら、見覚えのある控えめな笑みを浮かべてくすくすと笑い、頷いた。メディキュボイドの臨床試験第一号者の称号なんかより、あいつにとってはそれが一番の返礼だろうしな。

 

 ……ユウキは今頃、もう尸魂界に着いてるのか。

 

 気にならないって言やあ嘘にはなる。けど、様子見に行くってのもなんか違う気がするし、立ち回りの巧いアイツのことだ。なんだかんだで上手くやるはず、そう独り言い聞かせて自分の中で納得した。また会うって、約束もしたことだし、うっかり死神になってもう一回現世に戻ってきたりしてな。

 

 

 その二日後から新学期が始動。俺も他の連中も、一気に現実に引き戻されることになった。

 

 俺は俺で新学期初日から週五日、朝九時から夕方六時まで、授業自由選択なんか名ばかりじゃねえかってレベルでギッチリ詰まった必修科目に振り回されっぱなしで。

 

 ルキアを始め、年末の毒破面の一件の経過監視で現世に残ってた死神勢も尸魂界に完全帰還。今後は定期的に短期逗留しに来るって形で現世の様子を観察しながら、戦後復興と合わせてそろそろ護廷隊の再建にも力を入れてくそうだ。

 

 仮想世界で知り合った連中も似たようなモンで、近所に住んでる奴ら以外は会うヒマさえも無かった。

 

 特に詩乃は多忙らしく、学校の勉強に料理の練習と並行してカウンセラーの勉強を始めたらしい。

 

 本人曰く、別に《過去視》の能力を活かそうってハラじゃなくて、ただ、この力を得て戦えるだけの技術に昇華させていく中で色々考えたことを、他の心に傷を負った人たちのケアに活かせないかと思った時にこの職種が思い浮かんだとか。

 

「まだ将来の職を決めたわけじゃない。けど、人の心に関われる仕事を目指したいっていう軸は変えるつもりはないの。

 私が誰かさんに精神的に引っぱたいてもらってようやく立ち直れたみたいに、優しい言葉だけじゃどうにもならない人も世の中にはきっといる。過去の大切さを身に染みて知った私だからこそ出来るケアってものを探して、今はまずカウンセラーを目指して勉強してみるわ」

 

 そう言いながら入門テキストと格闘する詩乃の様子は、大変そうで、けど充実していた。

 

 その他の連中も何かと忙しくしてて、たまにチャットだメールだ電話だって感じで、互いの近況報告するのが関の山。大抵は「エギルの姪っ子が髪を明るく染めたがってるらしい」とか「統合学校でリア充してる奴が増えてきててムカつく」とか、しょーもない話題ばっかりで、けど逆に、そういうことを話のタネに出来る程度には平和が続いていた。

 

 

 一番忙しい四月はそんな感じであっという間に過ぎ、今はもう五月上旬。

 

 すっかり桜が散りきって、緑が目にまぶしい時期になっていた。

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

『――よ、一護。休日のこんな朝早くに、どうかしたのか?』

「わりーなキリト。今日は朝しか時間取れそうにねえから、朝八時なんて時間にかけてんだ。例のシンポジウム、俺も参加することになった」

『そうか、それは良かった。俺一人で行けと言われたらどうしようかと……お前のテーマ、何だっけ?』

「『VR技術がもたらす医療のローカルネットワーク変革に関する基礎的知見と考察』」

『すごく難しそうってのは、一発で伝わって来たぞ。どんな内容なのかはさっぱりだけど』

「うっせ。俺だって自分で言ってていまいちピンときてねえんだ。とりあえず教授から話聞いて、資料作ってから倉橋さんに送るわ」

『親父さんでいいじゃないか。一護の親父さん、内科医なんだろ?』

「あいつ、機械全ッ然ダメだからアテにならねえんだよ。お前の双方向通信プローブの話とか聞いたら、意味不明過ぎて寝落ちするんじゃねえの」

『ヒドいなあ。色々な意味で』

 

 ゴールデンウィーク真っ最中の土曜日。

 

 PCの映像電話で俺はキリトと通話していた。

 

 内容は今度の週末に東京の多目的ホールで開かれるシンポジウム『ヴァーチャル・リアリティ技術と最先端医療のこれからについて』で学生代表として発表するテーマについてだ。

 なんでそんな格式たけー集まりの話なんかしてンのかっつーと……俺が医学部一年代表、キリトがU18代表でそれぞれ発表者に選ばれてるから。

 

 きっかけは、この前の朝飯の時間。メシを食いながら親父の雑談に付き合っていたとこまで遡る。なんの話の流れでそうなったのかは忘れたが、VR医療の話が出て、機械に疎い親父があれこれ俺に訊いてきたんだ。

 

 休日だったもんで時間に余裕があったからか、俺もたまにはヒゲの雑談に付き合ってやるかとメディキュボイドの話とか、ウチみたいな町医者の欠点、機器の貧弱さを補える可能性とか、色々自分なりに考えたことを話してみた。

 ユウキの死後、こういうニュースがやたらと目につくようになって、今まで自分の中でも考えたりしてたことがあって、それも含めて、けど特に深く考えもしないで喋っていた。

 

 そしたら、急に親父の眼の色が変わった。いつになく真剣な表情で、

 

「……一護。おめえ、五月末にある討論会で、それについてまとめて発表してみたらどうだ?」

 

 とか言い出した。

 

 普通だったら学生お断りのレベルが高いシンポジウムだが、今年は学生も呼んでみるかって話があって、特にまだ医学とか医療機械技術の勉強をカッチリしてない、でも自分の意見を持ってる新米ヤローを招待して若い奴の率直な考えを聞くか、とかいう案が在ったらしい。

 後から聞いた話じゃ、どうもその案の根っこは倉橋さんで、キリトの開発した双方向通信プローブの医療応用について、奴にどこか公の場で発表してもらうためにあっちこっちで奔走してたらしい。

 

 メシの種になるんじゃねって程度で話したことを、ンな大仰な舞台で話せるか! って突っぱねた俺だったが、戦争ん時以来で一番真剣な親父のトーンに押され、倉橋さんが何枠か作ってた「部門別学生代表枠」に親父とウチの教授の連名でねじこまれて今に至る。

 

 元々キリトは今度発表するプローブに端を発する、VRと現実を繋ぐための新しいハードウェア開発の道に進むつもりだったみたいで、将来のために渡りに船って感じで嬉々として承諾していた。

 ここだけじゃなくて他の英語ベースの技術フォーラムにも出入りして意見交換してるらしく、その知識量は学生のそれを越えてるんじゃねえのってレベルだ。少なくともこの前概要を聞いた俺にはサッパリだった。

 

 尚、シンポジウムには俺らのほかにアスナとリーナが来る。こっちは出資者の血縁招待だから、特に発表だとかそんなのはない。アスナはともかく、リーナの目当ては確実に討論会後のバイキング形式の立食パーティーだ。いちいちブレねー奴だ。

 

 リーナと言えば、あいつはウチの大学に併設されてる薬学部を目指して本格的に受験勉強を始めたらしい。理系全般、特に化学と生物の成績は全国レベルで見てもかなりの上位に入るらしく、英語とか社会に関しても、なんとか成績を上げてる最中だとか。ただまあ、一番鬼門の国語に関しちゃ……知らね。

 

 

 キリトとの映像電話は、互いの発表テーマと原稿提出の手順を確認して、十分弱で切った。この後もうちょっとしたら、リーナが「国語教えて」ってウチに来るはずだ。それを夕方まで続けて、夜からは発表の準備と大学の課題消化。月末までこんな感じの週間スケジュールが続くのかと思うと、脳みそが茹だりそうだった。

 

 ……けど、後悔はしてねえ。

 

 ユウキの死を経験してからずっと、思ってきたことがあった。

 

 いくら技術が進んでも、その恩恵を受けられねえ人が出たら、その人には何も関係がなくなっちまう。

 

 つい最近、やっとエイズの完治薬候補ってのの効果が海外で現実味を帯びてきてるが、これの開発があと一年、いや半年早かったらユウキは助かっていたかもしれなかった。あともう数年早かったら、ユウキの姉貴も両親も、こんなに早逝することもなかったと思う。

 現実的に考えたら意味のない仮定、けどその患者にとっては死活問題に繋がる以上、鼻で笑って受け流すなんて出来ない。

 

 あの時、崩壊するアインクラッドの前でも俺は言ったはずだ。「降りかかる理不尽な暴力から、大事な人を護れるだけの力が欲しかった」と。

 

 単なる「力」は、今までずっと磨き続けてきた。

 

 けどこれから生きていくのは、ここ数年を過ごしていた尸魂界や虚圏、仮想世界みたいに「力が強けりゃ皆を護れる」世界じゃねえ。色々な理不尽が混じり合う現実世界だ。

 そして、その最たるものこそ、一瞬で人生を終わらせちまう怪我と病気。だから、これからは死神としてだけじゃなく、一人の人間として皆の命を護ってやれるだけの力が欲しい。

 

 だから俺は、医学の道に進む。

 

 今まで散々嫌だとか何とか言ってきたVRだって、それで皆が助かる未来に繋がるんなら利用してやる。ユウキみたいな壮絶的人生も悪いだなんて言わねえ。

 

 けどそれ以上に、何の変哲もない平凡な日常を選ぶことさえ出来ないような、望んでもいねえのに哀しい道を進むことになっちまうような、そんな未来を強制される人が出るのはもう沢山だ。そう思って、俺はこの討論会に参加することを決めたんだ。世の中全員だなんてデカいことは言わねえ、けど山ほどの人が笑って生きていける世界を目指すために。

 

 

 電話が鳴る。映像じゃなくて、普通の電話だ。

 

 画面には見慣れた『東伏見莉那/Lina』の文字。ハングアップボタンを押し、耳に当てる。

 

「よぉ、どうした?」

『おはよ、一護。今日は宜しく……で、途中で詩乃に会ったから、一緒に行く。あと二十秒で着くから』

「お前な……そういうのはもうちょい早く言えってのに」

『徒歩三十秒のところに住んでるのに、それは流石に難しい。大丈夫、詩乃は詩乃で勝手に勉強するって言ってるから』

「なら、ウチでやんなくてもいいじゃねーか」

『――なによ。私がいたら邪魔? たまには勉強する空間を変えてみたいのよ……って、ちょっとリーナ。私まだ言いたいことが……』

『……ということで、お願い、一護。差し入れに美味しいお菓子、持っていくから』

「ま、一人も二人も変わんねーし、別にいいけどよ」

『ありがと。じゃ、また二十秒後』

 

 妙ちくりんな再会の挨拶を残して、電話が切れる。

 

 スマートフォンをベッドの上に放ってから、俺は窓の外へと視線を移す。

 

 五月の陽気で空はすっかり澄み渡り、雲一つない。その混じりっ気のない青さは、仮想世界を鮮烈に生きぬいたあの純粋無垢な剣士の瞳、その命の輝きを連想させて――同時に、いつも雨が降ってばかりの、六月十五日の空を逆連想させた。

 

 

 生も死も、こんな日常のごく一部。

 

 その境を失くそうとした奴は、そんな日々を「死の恐怖に怯え続ける」日々だと言った。

 

 もし境の消えた世界が実現していたとしたら、きっとユウキは死なずに済んだ。

 

 今も変わらずあの仮想の世界で剣を振り回していたかもしれないし、あの天真爛漫な笑顔が皆の記憶の中の映像になってしまうことは無かったかもしれない。

 

 

 ――だけど、そこに『勇気(ユウキ)』は無い。

 

 

 死の恐怖が、進むことで大切な何かを失うんじゃねえかっていう怯えがこの世界にはずっとあって。でもそれを跳ね退けて初めて、人は勇気を手に入れる。

 

 新しいことを始めた奴。

 

 進む道を決めた奴。

 

 道を探し始めた奴。

 

 挑戦しようとしてる奴。

 

 惰性で生きず、悩み、苦しみ、けれどその果て目掛けて自分の意志で歩いていく。ユウキの死を糧にして、俺たちは勇気を持ってそれぞれの道を歩き始めたんだ。

 

 ユウキ。

 

 死の恐怖を背負い続け、病気に身体を蝕まれ、それでも尚勇気を振り絞って最後まで生き抜いた、ちっぽけで『最強無敵』な一人の剣士。傷だらけの身体で精いっぱい駆けた、誰よりも真っ直ぐな子供。

 

 その花火のような生涯は、きっと俺たち全員の心に焼き付いているはずだ。

 

 他ならない勇気の現身として、その背中を押す力になって。

 

 

 だから、俺はそれを無駄にしないで生きる。

 

 現実と仮想。現世と尸魂界と虚圏。

 

 全ての世界を覆さず、壊しもせず、今あるこの現実を仲間と共に生き、勇気で踏みしめ踏破して。

 

 ここに生きる山ほどの人を護り抜くために。

 

 

 

 一人の死神として――。

 

 ――そして、一人の医師として。

 

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございました。

『Deathberry and Deathgame』続編、『Deathberry and Deathgame Re:turns』はこれにて完結でございます。前作を大きく超える文字数となりましたが、無事、完結を迎えることが出来ました。


まずは、謝辞を。

拙作をお読みくださった読者の皆様、本当にありがとうございました。

感想欄、活動報告欄、評価欄、メッセージ等、様々な点で感想やご質問、矛盾点・改善点のご指摘をいただきまして、非常にありがたかったです。
また、一作者としては情けないことであるのですが……誤字報告も嬉しかったです。基本推敲してから出しているのですが、どうも失くしきれず……はい、添削感謝でした。


『ソードアート・オンライン』一つの世界を舞台とした前作とは異なり、今作ではALO、GGO、現実世界の三つの世界で物語を展開させていきました。

他作品を参考に設定を練ってみたり、タイトルを強引にアルファベット順にしてみたり、とあれこれ試行錯誤したりしておりますが、何よりも力をいれたのは、前作で成し遂げられなかった「一護以外のBLEACHキャラの参戦」。

結果から見たら全然な感じがしますが(まともに共闘できたのは二章終盤と三章序盤だけだった気も致しますし)、それでも前作と比較したら、両作品の要素やキャラクターをクロスオーバーできたかな、と個人的には思っております。特に、二章。

物語の展開なり一護やキリトたちのキャラクター性なりも、前作よりは改善されていると自負はしているのですが、ただ一点、「原作と展開・結末が変わらない」点におきましては、結局最後まで解決・改善しませんでした。
筆者の発想力欠如と言ってしまえばそれまでなのですが、それで終わってしまっては成長もへったくれもないですし、上記改善点含めて、機会があればリベンジしたいと思っています……機会があれば、の話ですけども。


で、その辺の話、次回作等々今後のお話についてです。

まず、ゲーム版エピソードについては、現状では書くことはないかと。
筆者ゲーム媒体はほとんど触れておりませんので。動画でちょっと見た程度。

昨今(2017年2月末現在)話題の映画版について。
……観たいなあ。

UW篇。
やっと既刊行分を読み終わりそうです。
ただ四月以降、筆者は社会人となりますので、多忙により投稿できるかは全くの未定となっております。


もし他に拙作に関しましてご質問がございましたら、感想欄等に書いていただければ回答致します。
当分の間は感想返しを行っていきますが、四月に入ったら感想返しが途絶える可能性大です。もしどうしても回答が欲しい方はメッセージでお送りください。返答できる可能性はそっちの方が高いです。


前作と合わせて約八十万字となりました拙作ですが、お読みいただきまして、本当にありがとうございました。

まだまだ至らぬ点の多い筆者ではありますが、この作品が一人でも多くの型の暇潰しになったのなら幸いに思います。


またいつか、一作者として皆様にお会いし、より完成度の高い作品を提供できる日を切に願いつつ、今回はここで筆をおかせていただきます。


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