Deathberry and Deathgame Re:turns 作:目の熊
二十五話です。
シノン視点です。
宜しくお願い致します。
<Sinon>
「シノン、大丈夫か?」
「……ええ、問題ないわ」
死銃の襲撃から逃れた私たちは、都市区画から砂漠地帯の洞窟へと撤退していた。
運転手のキリトがバギーを止め、先に降りて手を貸そうとしてくれたが、首を横に振ってから自分で飛び降りた。着地の瞬間に少しフラついたものの、どうにか自分の力で立つことができるまでには落ち着きが戻っている。さっきのパニック症状で荒れ狂っていた心拍音も、体感で毎分七十回強ほどに下がったはずだ。
さっき、あの廃都市で死銃に向けられた黒いハンドガン。あれはまぎれもなく『黒星』五十四式拳銃だった。五年前、あの強盗事件で私が撃った銃。あれを間近で向けられて、一気に発作が全身を襲ってきた。
最初のスタン・バレットの襲撃は、スコープの太陽光反射で偶然察知できたおかげで一護ばりの伏式回避が成功した。反撃とばかりにバラまいたMP7の弾丸は、しかし全てアイツの光学迷彩によって躱されて一瞬で接近を許してしまった。反射的に体術で対抗しようと構えたのだけれど、繰り出された貫手を躱しきれずに倒れ、動きを封じられたところで黒星を向けられてしまったのだ。
先行して『銃士X』を倒しに行ったキリトが援護してくれなければ、私は確実に撃たれていただろう……かつて自分が撃った、あのハンドガンで。
「……っ」
思い出しただけで襲い来る寒気を振り払いつつ、洞窟の中に入り込み、障害物になりそうな岩の影に座り込んだ。キリトが私から少し離れたところに胡坐をかいて座るのを横目に見つつ、疲労した脳を駆使して状況を整理した。
バギーの中で一通りの情報交換は済んでいる。
キリトから死銃の実在及び自身の過去との関連を聞かされた後、私たちは打倒死銃のための一時的な同盟を組んだ。死銃が向かったと思われる廃都市に向かい、衛星スキャンを確認し、街にいるプレイヤーが自分たちの他に『銃士X』しかいないことを確認した。
キリトが先行して陽動をかけ、私が背後から狙撃する手筈だったのだが、実際死銃は光学迷彩の機能で衛星スキャンをかいくぐっていたためマップ上に表示されていなかった。キリトの方も銃士Xが女性であったことから自分の見落としに気づき、強引なラッシュで速攻斬殺。競り合いの末に撃たれそうになっていた私をライフルとスモーク・グレネードを使って助けてくれた、という流れだったようだ。
……私がもっとしっかりしていれば。悔恨が歯ぎしりを生む。
一護の素体で銃者を打倒できる体捌きが私にも出来ていれば、体術で競り負けることは無かったんじゃないか。
キリトの予測線予測並の先読みが私にも出来ていれば、ヤツが消えていてもMP7の弾丸を当てることが出来たのではないか。
無い物ねだりが胸中の悔いを大きくする。たられば言っても仕方ないのに、自分の前に現れた二人の強者の存在を思うと自らの力不足を意識せざるえを得ない。肝心な時にあと一手足らなかった無力の痛みは、私の想像を絶していた。
「――さて。じゃあここで俺は行くよ。シノンはここでもう少し休んでいるといい。本当はログアウトしてほしいけど、大会中は出来ないもんな」
「……え?」
かけられた言葉に顔を上げると、キリトは手元のウィンドウで光剣の調整をしているところだった。
「一人であの男……死銃と戦うの?」
「ああ。あいつは強い。正直、あの銃を一発も撃たせないで倒すのは難しいだろう。次にあの銃口を向けられたら、君を見捨てて逃げてしまうかもしれない。だから、これ以上君を付きあわせる訳にはいかないよ」
「あんたでも、アイツが怖いの……?」
「ああ、怖い。昔の俺なら、あるいは本当に死ぬ可能性があろうと戦えたかもしれない。でも今は、護りたいものが色々できたからな。死にたくないし、死ねない。
けど、このままここに籠っていたら、あと何人にあの銃を向けるか分からないしな。野放しにはしておけないよ」
……護りたいもの。
そのために恐怖を押し殺し、キリトは戦うという。護りたいものがあると言いながら、命の危険を冒してあの死神に立ち向かうという勇気を失っていない。黒星を突きつけられて私が失いかけたそれらを併せ持つその姿に、あのオレンジ髪の青年の姿が重なって見えた。
……ああ、やっぱり無理なんだ。
私には、あの二人のいるところは余りにも遠すぎる。
あんな強さを持てる程私の心は強靱じゃない。一護は私を「いつまで
項垂れる私の視界の端で、キリトが調整を終えた光剣をハーネスに戻すのが見えた。その表情に憂いや迷いはなく、ひらすらに穏やかなままだった。当たり前のことを当然のように遂行しに行く兵士のような真摯な瞳に、ますます大きな劣等を感じる。
そんな強さに辿り着くことは、もう、私は出来な――。
――いや。
待って。
本当にそうなの?
本当にキリトは
確かにキリトの「戦闘能力」は凄まじい。
今までの試合経過から、昨日の決闘から、今この時までの共闘の中からそれは十分に判っている。ビーキーな性能の光剣を操り銃弾を弾いて敵を斬り裂く。一護とも重なる正に鬼神と言ってもいい気迫に満ちた姿だった。
その一護はこう言っていた。
独りで抱え込み、周りの人間に頼ろうとしないヤツが結局一番弱かったんだと。
他人の手を跳ねのけて、自分独りで全部抱え込んで、そのクセ周りの連中に迷惑かけてる奴が甘ったれ以外の何なんだよと。あの埃っぽいアスファルト製の小部屋で言っていたはずだ。
キリトは
けど、いざとなったら仲間を見捨てて逃げてしまうかもしれないくらい怖いと言いながらも、私との共闘を一方的に打ち切り、死銃との決戦に自分独りで向かおうとしている。その姿はどこか私と重なる部分があるんじゃないか、そう思えた。
彼の過去を完全には知らない以上、断言はできない。
けど、私の勘は自身の予感が正しいことを告げていた。
ならば、キリトの「一人で死銃に立ち向かう強さ」は「独りで問題を抱え込む強がり」になる。「護りたいものがあるから」という覚悟は「問題と直接向き合うことから目を逸らす誤魔化し」の裏返しにすら取れてしまう。見た目が穏やかなだけで、キリトもまた私と同じように過去を背負い苦しむ一人の弱い少年だとしたら、どうだろう。
私には一護がいてくれた。
追い詰められ、どうしようもなくなった時に心を引っぱたいてくれた人がいた。
けれどこの場には私とキリトしかいない。
……なら、今度は私がキリトの目を覚まさせる番? しかし彼の過去や事情を十分に理解しないままご高説を垂れていいものなのだろうか。私が知らないだけでキリトの中では理論的に考えた末の論理的結末を迎えているんじゃ……。
『知り合いが勝手にくたばっちまったら寝覚めがわりぃから、俺が勝手に世話焼いたっつーだけだ』
「……あ」
そうだ。
どこかの誰かは、こんな理由で私を助けてくれたじゃない。
だったら細かい理屈なんて気にしなくてもいい。
けど、今ここで
洞窟の壁に立てかけていたヘカートを肩にかけ、立ち上がる。その様子を見たキリトが何をするつもりかと目を丸くしてこっちを見てくる。それに対し、私は簡潔に自分のやるべきことを述べた。
「私、逃げない」
「……え?」
「逃げない。ここに隠れない。私も外に出て、あの男と戦う」
キリトは眉根を寄せ、同じく立ち上がって低く反論した。
「だめだ、シノン。あいつに撃たれれば……本当に死ぬかもしれないんだ。俺は完全な近接戦闘タイプで防御スキルも色々あるけど、君は違う」
「撃たれたら死ぬかもしれないリスクはあんたも同じでしょ。それに、ここは下が粗い砂だから、こちらに気づかれずに接近することは不可能よ。姿を消していても足音と足跡は消せない。十中八九、遠距離から狙ってくるはず。そうなれば防御スキル関係なく危険度はほとんど同じだわ」
「それでもだめなものはだめだ。これ以上、俺の戦いに君を巻き込むわけにはいかない。橋の上でも説明したが、あいつは俺のかつての仇敵のはずなんだ。そして、今、仮想世界の銃撃で現実の人を殺すという恐ろしい犯罪を積み重ねている。それを調べに来た俺が決着を付けなければならないんだ」
「でもだったら尚更、確実に仕留めなきゃいけないんでしょ。一対一より二対一の方が勝率が上がるなんて、小学生でもわかることよ」
「し、しかし、もし君があの銃で撃たれてしまったら、その責任は……」
「ああもうっ、ゴチャゴチャうるっさいわね!」
まどろっこしい言い合いにかっとなり、私は思わず声を荒げた。少女にしか見えない外見をした目の前の少年が驚いたように肩をビクッと跳ねさせる様子にちょっとだけ胸が空いたが、構わず続けて大声を上げる。
「有利不利もあんたの都合も、どっちも知ったことじゃないわ! 私は自分が戦いたいから戦うのよ!! 悪い!?」
「んなっ……」
なんて滅茶苦茶な主張だ。とでも言いたげにキリトの顔が唖然とする。自分でもそう思う。けど自分にとって、今はこれが一番正しく自分らしい答えだと感じられた。私の憧れる誰かが、そうあったそうに。
「あんたは違うの!? あんたはあの時身体を張って私を助けてくれた。あの時、あんたは『自分の因縁だから』とか、そんな難しいことを考えて私を助けたの!? 身体張る時って、そんなんじゃないでしょ!! 少なくとも私は、
「――ッ!」
勢いに任せて言い切った私に、キリトの藍色の目が大きく見開かれた。驚愕、当惑、そう言った感情が瞳を揺らす。しかしすぐに頭を振って自意識を取り戻すと、苦渋の決断だとでもいうかのように苦い表情を浮かべながら私を見返した。
「……ならば訊こう、シノン。その言葉、今現実世界でベッドに横渡る君の枕元に
「…………え? もう一人の……死銃?」
「そうだ。ここに来る途中、ずっと考えていた。死銃がどうやって仮想世界の銃撃で現実の人を殺害せしめているのかを。二人の被害者であるゼクシードと薄塩たらこの共通点。心不全という死因。大会前に総督府で俺がしたこと。そして、俺やダインをあの黒いハンドガンで撃たずペイルライダーとシノンには向けたのか……これら全てを総合すると、死銃は仮想世界と現実世界、二人いると推測するのが一番妥当だと思う」
いきなりキリトが捲し立てはじめた推理に頭が付いて行かず、私はさっきまでの勢いを失ってしまう。それを見据えていたのかは定かではないが、キリトは目つきを鋭くしたまま、低い声で言葉を続けていく。
「まず仮想世界側の死銃が光学迷彩を用いて総督府に待機し、BoBに登録しに来たプレイヤーの住所を盗む。被害者二人は独身で古いアパート暮らし。開錠に多少手間がかかったとしても、最新鋭のハックグッズを用いれば侵入できる可能性が高い。心不全という死因から判断して、殺害方法が外的損傷によるものでないとするならば、おそらく何らかの薬物注射が妥当だろう。無針注射器を使用すれば跡は残らないし、腐敗が進んでいたという発見当時の様子からして残留薬物反応も消えていたかもしれない。
……ここからが重要だ。今述べた推理が正しいと仮定すると、あの黒いハンドガンで撃つことこそが仮想と現実、二人の死銃の行動をシンクロさせるキーになると考えられる。そして、シノンに向けてその銃を複数回発砲してきたということは……もうすでに君の部屋にまで現実世界側の死銃が侵入し、殺害準備をすでに終えている可能性があるということになるんだ」
言葉が終わってもしばらく私は何もできずにいた。遅効性の毒のように、キリトの言葉が私の脳内を侵していくのを呆然と許すことしかできなかった。
やがて、自分の部屋の光景が幻視のように目の前に浮かぶ。
飾り気のない六畳間。フローリングの床。小さな机。パイプベッド。そこに横たわる無防備な自分。
……そして、その横に立つ黒いシルエット。手には注射器、その凶悪な輝きは殺人の色に染まっていて、それはまるであの黒星の纏っているものと同じように見えて、
「……嫌……いや……!」
幻視が終わってもその輝きの色を振り払いきれず、頭を抱える私の両肩をキリトがガシッと掴んだ。見た目に反した力強い手は、温度の失われていく私の体には炎のように感じられた。
「シノン! 君を脅すようなことを言ってすまないと思っている。けど、そんな現実におかれているかもしれない君に、前線に出て欲しくないんだ! このまま君の気持ちが落ち着くまで俺は一緒にここにいる。でもそうしたら、ここで戦いが終わるのを待っていてほしい。もう……俺のせいで命を落とす人が出て欲しくないんだよ。
だから頼むシノン! 身勝手を承知で言う。文句も罵倒も報いも、後でいくらだって受けよう。だからここに隠れていてくれ! 俺に一人で行かせてくれ!」
「これは……これは
その瞬間、ぐちゃぐちゃになっていた脳内が一気にクリアになった。
今現実で自分の枕元に殺人鬼がいるかもしれない可能性、その恐怖が嘘のように消えてなくなる。混沌として何も考えられず仮初の身体から意識が抜け落ちそうになっていた現状から、突然として精神状態がデフォルトされたような感じだった。
ゆっくりと、ゆっくりと顔を上げる。
その先にあったのは、真剣なようで泣きそうな表情の、少女のような少年。つらさを押し殺して戦おうとする傷だらけの剣士の姿。その姿はさっき同様一護とは被らず、むしろ数時間前の私と重なって見えた。一護に泣きつき、喚き散らした私の姿そのものだと言ってもいい。それくらい、今のキリトは揺らいでいるように見えた。
……ああ。私、こんなにみっともなかったんだなあ。
出来もしないのに意地張っちゃって。背負いきれないのに自分独りで何とかするって気張っちゃって。まるで重たい荷物を親からぶん取ってひきずって歩く幼児のようだ。思わず苦笑さえ漏れてしまう。
「シ、ノン…………?」
キリトの細い声。ほら、素が出た。やっぱり苦しいんじゃない。独りじゃどうにもならないんじゃない。バッカみたい。
こんなバカにはお説教が必要だ。
一護のように強くは言えない。けど、せめて彼がしたようにやってみたくて、肩に置かれたキリトの両手を振り払い私の両手で彼の顔をむにっと挟み込むようにしてやる。ろくに抵抗することもなくさらされる間抜けヅラに精一杯の笑みを返しながら、たった一言。
「……
あのオレンジ頭の青年を真似て言ってみせた。
「本当にヤバくなったら一人で勝手に撤退するわ。生憎、私は他人の因縁のために自分の命を捨てられる程、立派な人間じゃないから」
軽い口調で言葉が出てくる。それはきっと黒星の恐怖を克服したからじゃない。現実世界の自分の肉体が危機に晒されているかもしれない可能性から逃避したからでもない。
ただ、今向き合うべきなのは、この世界。この一瞬。この戦いなんだと思えたからに違いない。呆けたキリトの顔を見ながら、私は表情を引き締め
「けど残念なことに、受けた恩を忘れてのうのうと生きていける程、クズでもないのよ。それに、これはあんたの因縁であると同時に私の因縁でもあるの。あんた一人に任せてすっこんでられる程、私の気は小さくない。
それに、ここまで組んで戦ってきたあんたに独りよがりで突っ込んで行かれて、万が一負けられでもしたら私の寝覚めが悪くなるのよ。独りで全部背負いこめるくらいの頑丈さがないくせに、意地なんて張らないでよみっともない」
そこで一度言葉を切り、大きく息を吸い込んで、
「たとえあんたがイヤと言おうと、絶対一緒に戦わせてもらうわ! 最後の決戦ってやつを!!」
全霊の意志を込めて言い放った。
キリトが再び大きく目を見開いたのを確認し、彼の顔を挟んでいた両手をどけてやる。ゆっくりと数歩後退し、私から距離を取ったキリトはその場で俯いた。長い黒髪が垂れ表情を覆い隠す。今まで経験のないことをしたせいか、ひどく疲れたような感覚を感じながらその様子を見ていると、不意にキリトが洞窟の壁に向かって歩み取った。何をするのか見当が付かず、ただ黙って見ていると、キリトは壁面に両手をつき、えび反りになるくらいに頭を真後ろに振りかぶって……、
「――ォぁぁぁぁぁああああああああッ!!」
絶叫と共に、岩壁を撃ち砕く勢いで頭突きをぶち当てた。ゴィーンッ、という鈍い音が洞窟内に反響し、思わず耳を塞ぐ。閉じかけた目の隙間から、そこそこのダメージがキリトのHPを削っているのが見て取れた。
「う、お、おぉっ……? っとと」
「ちょ、ちょっとあんた、何やって……」
「い、いやシノン。いいんだ。腑抜けた自分に活を入れただけだから……全く、一度は仲間と共に戦う大切さってやつを実感したはずなんだけどなあ……やっぱり継続するのは難しいか」
数歩ふらつきブツブツと呟きながら、頭を振って痺れを取ろうとするキリト。自分でやっておいて中々つらそうにしている様は愉快だったが、やがてこちらに向き直ったキリトの表情は、驚くくらいに柔らかいものだった。
「ありがとう、シノン……まるで、アイツに叱られたみたいだったよ。今日一日コンビを組んでただけのことはある。誇っていいと思うぞ」
「イヤよ。あんなヤンキーと一緒にされるなんて」
「はは、そりゃそうか」
そう言って笑うキリトに、私もくすりと笑みをもらす。今この場にいないあのしかめっ面の青年のことを思い出しながら、少しの間そうやって笑い合っていた。
「……なあシノン。俺は、いや俺たち一人一人はあいつみたいに強くない。意識したところで早々追いつけるものでもないだろうしさ」
「……そうね。あの強さに辿り着くことは、一朝一夕の努力でどうにかなるものじゃない気がする」
「ああ。けれど、俺たち二人なら何とかなるはずだ。足りなければ補い合えばいい。他人より勝っている部分があれば、それで相方を支えればいい。一人で強くなんかなくたって、一緒にいる人と歩調を合わせれば強くなれる。それがきっと、相棒や仲間っていうものなんじゃないかな」
「じゃあ……」
「心がふるえて弱気な俺と、身体がふるえて立てない君。足してようやく一人前ってね」
キリトはそう言ってにやりと笑うと、右手とすっと差し出してきた。躊躇わずにその手を取り、固く固く握りしめる。
「そうね。弱い者同士、最後まで協力してこの修羅場を切り抜けるとしましょう」
「いいだろうシノン。弱者二名による共同戦線といこうじゃないか!」
そう言って笑う私たちの顔には、もう恐怖の色は微塵も無かった。もう暫定的な共闘関係なんかじゃない。互いが互いを信じ合う「仲間」になったのだと、私ははっきりと感じることが出来ていた。
感想やご指摘等頂けますと、筆者が欣喜雀躍狂喜乱舞致します。
非ログインユーザー様も大歓迎です。
キリトはちょっと気負い過ぎたせいで、悪い方向に初期一護っぽい台詞を吐く羽目になりました。最後持ち直しましたが。
シノンは一護に感化されまくってます。
次回はBoBの最終決戦です。あのメガネ役人さんも初登場する予定です。
そして現実サイドでも問題が大きく動きます。