カオスな4人衆!?最強のSランク武偵を目指せ‼   作:サバ缶みそ味

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 77‼777だったらいいのに…(?

 緋弾のアリアの最新刊‥‥新たな敵はなんか滅茶苦茶強いし、キンちゃんもパワーアップしたりと、読み応えありますね!

 あっちもあっちで何か英霊みたいなものもでちゃってるし、いいよね?(オイ


77話

「きょ、【極限宝具・エクリプス】?何よそれ…?」

 

 初めて聞く名前にアリアは困惑していた。【十四の銀河】と呼ばれる世界を覆せるほどの力を持つ秘宝と同じようにあるだけでも国を世界を変えてしまう力を持つ言われる4つの秘宝の一つということも彼女にとって初耳であった。そんなアリアにメヌエットはジト目で見つめる。

 

「お姉様は足下の事しか見ておられないのだから、分からないのも仕方ありません。お姉様方が知らない間に世界は動いておりますのよ」

「それで、その…極限うんたら、エクスプレスって何?」

「エクリプスな」

 

 カズキとケイスケのやり取りは無視してメヌエットは話を進める。

 

「名前の通り、発動者や周りの環境…あるもの全てを極限へと高めていく秘宝。例えば熱気に影響を与えれば全てを枯渇させるほどの灼熱へ変えて大地を砂漠化させ、雨ならば大地を氾濫させる豪雨に変えて水没させる。ありとあらゆるものに限りなく影響させていくのです」

 

「レベルがカンストせずにずっとレベルが上がってステータスが伸び続けるって感じ?」

「よく分かんねえ例えだな。もしイギリスが腐食の島になって誰も止めずにこのままだとどうなるんだ?」

 

 メヌエットはカズキのよく分からない例えはスルーしてケイスケの問いに答えた。

 

「もし誰も止めることができなかった場合…イギリスを中心に世界中へと腐食の霧は広がっていくでしょう」

 

 このままだと世界中が霧に包まれ腐食していく。告げられた真実にケイスケやカツェ、リサは驚愕するがアリアとカズキはそこまで実感がなくきょとんとしていた。

 

「よ、ようはあれでしょ?単純にそれを発動させた主犯者を倒せばいいんでしょ?」

「簡単じゃねえか!一か月以内にブラックウッドをとっちめれば俺達の勝ちじゃん!」

 

「ほんと…お姉様も貴方達も単純なプラス思考で羨ましいですわ。逆に聞きますけども、そのブラックウッドは何処に潜んでいるのかわかるのですか?」

 

 溜息をついてジト目で睨むメヌエットにアリアは吃るが、カズキはドヤ顔をして答えた。

 

「勘っ‼」

「うん、思った以上のポジティブさには驚きです。ここに空気銃があったらすぐに撃ってやりたいですわ」

「いやー、これが俺の売りでさー」

「だから褒めてないってば…ああもう、調子が崩れるわ」

 

 言っても反省しないカズキに項垂れるメヌエットの代わりに凛が説明に入った。

 

「魔術協会はブラックウッドの追跡をしているのだけど…武装集団による霧に乗じてのテロ紛いの強襲事件、それから突然現れた切り裂きジャックが偶然にも同時に発生しているのだからこっちもてんやわんやなのよ。だからどの事件も手が回らずに進み切っていない状況なの」

「それなら武装集団の方はMI6に任せて、残り2つの事件を担当できるんじゃ?」

 

 あっちにはサイオンを含めた00セレクションといったエージェントもいるし、彼らに任せれば少しは肩の荷が下ろせるのではとナオトは尋ねるが凛は首を横に振った。

 

「うまいこと足並みが揃わないのよ…まああたし達が原因でもあるんだけど…」

 

 凛は少し遠い眼差しでため息をついた。彼女達が何かやらかしたのかと気になったがこれ以上追及することはやめた。ようやく調子を取り戻せたようでメヌエットは凛の方に視線を向けた。

 

「ここは一つずつ紐を解いてブラックウッドの隠れ蓑を壊していく必要があります…まずは私達が切り裂きジャックの事件から取り掛かりましょう」

「「え゛っ」」

 

 メヌエットの提案にカズキとケイスケがギョッとした。そんな彼らの事なんかお構いなくメヌエットは話を続けていく。

 

「死者が出てないのが奇抜ですが…手口も起きた周りの状況も奇しくも過去の切り裂きジャックと同じ。まるで本人が再びこの地に舞い戻ったかのよう。この謎を解けば突破口が見つかるはずですわ」

「ちょ、ちょっと待て‼俺達がその猟奇殺人犯を相手にしなきゃいけねえのか!?」

 

 焦るケイスケにメヌエットは愉悦の笑みを見せて微笑んだ。

 

「あら、お姉様や英国王子さえも追い払うのですから。貴方達は怖いもの知らずなのでしょう?」

 

 確かに怒れば風穴を開けようと銃を撃ってくるアリアや英国王子相手に一歩間違えれば国際問題になりかねない事をしたり、ゾンビやら宗教国家やらテロリスト集団みたいな連中とも相手をしたが、今度は幽霊みたいなのを相手にするというのは流石にヤバい気がした。

 

「貴方達は私の助手なのですから、しっかりと務めてもらいますわ。凛さん、その間に霧を止める方法やブラックウッドの追跡をお願いできますでしょうか?」

「うーん、確かにそれなら捗れるけれども…彼らに任せて大丈夫なの?」

 

 見た感じではどこか頼りない雰囲気を出しているので本当にその件を任せていいのかと凛は心配そうにカズキ達を見つめるが、メヌエットはキッパリと答えた。

 

「そのあたりは問題はないですよ」

「いや大問題なんだけど!?」

「メヌ、やめておきなさいって。こんな人の話を聞かない4人を言いなりにはできないわよ?」

 

 この喧しい4人組のこれまでやらかした所業を知っているからこそ、アリアはメヌエットの行動を止めようとした。しかしメヌエットは首を横に振って否定をする。

 

「お姉様、これは私が取り掛かる事件ですわ。生憎ですがお姉様の忠告は一切聞きませんので。それに彼らには他の繋がりがある」

 

 メヌエットはチラリとセーラとカツェに視線を向ける。セーラはうげっと嫌そうな顔をした。

 

「彼らだけじゃない、セーラやカツェにも手伝ってもらいますわ。あ、勿論リサは私のメイドとして務めてもらいます。他にも彼らのサポートを頼みますわ」

 

 こちらに拒否権はない。まさかここまで面倒なことになるとは思いもしなかったとセーラは項垂れた。これだけ躍起になっているメヌエットを初めて見たとアリアは少し心配した。

 

「ケイスケ、俺達どうする?勢いでやっていこうぜ?」

「どうするも何も…やるしかねえだろ。俺達がヘマしたらリサが屋敷から追い出されるかもしれねえしよ」

 

「どうしてこうなった…って、カツェはなんでやる気満々なの?」

「当たり前だろ?あのМ字ハゲ魔術師にはドイツの仕返しをやんなきゃいけねえし、それに…カズキとまた組めるんだからよ!」

 

 ニシシと笑うカツェにセーラはため息をつく。そんな時カズキ達の携帯がメール受信の音を鳴らす。どうやら送り主はタクトのようで、『すっごいのができたから中庭に集合!』と書かれていた。

 

「たっくん、魔法ができたっぽい」

「ナオトそれは本当か!?ついにたっくんが大魔法使いにランクアップしたのか‼」

「なんかたっくんに魔法を教えちゃいけないような気がするんだが‥‥取り敢えず見に行こうぜ」

 

 3人はこちらで勝手に話が盛り上がって、メヌエットそっちのけでリサを連れて外へ出て行った。これから指示を出すはずだったのに勝手に行った3人にメヌエットは頭を抱える。

 

「ほんと、手綱の扱いが難しすぎるんだけど‥‥」

 

___

 

 

 霧がかかった中庭ではタクトが胸を張って嬉しそうにしながら待っていた。あの様子では何か満足するものができたのだろう。喧しい3人とリサはわくわくしながらタクトの魔法お披露目を待っており、その傍らではセーラやアリア、メヌエットがもう不安しかないという眼差しで見ていた。

 

「た、タクト君…この短時間で本当に魔法ができたの…?」

 

 代表として凛が不安いっぱいに尋ねた。後輩にノウハウを教えてもらったと思うが魔法の完成あまりにも早すぎる。普段なら礼装やら、魔法具、術者の能力次第で完成は早くても1日、普段ならそれ以上の研究が必要である。それを彼は数時間でできたというのだから眉唾物だ。しかし、タクトは自信に満ちた笑顔を見せた。

 

「見てくださいよ、凛先輩‼この味噌汁はワカメと豆腐がメインの味噌汁マスター菊池タクトの手にかかればお手の物ですぜ!」

 

 タクトはドヤ顔で右腕につけている小さな黄色のトンボ玉がついたブレスレットを見せた。それを見た凛は少し納得して頷く。

 

「なるほど…簡易魔法具ね。それなら頷けるわ」

 

 簡易魔法具。魔力が0にも等しい新米魔術師が最初に身に着けるもので、そこから1つ、若しくは2つほど扇風機ぐらいのそよ風を起こしたり、懐中電灯ほどの光をともすぐらいといった超が付くほどの魔法ができるだけ。特撮ヒーローの武器を模した玩具みたいなものだ。できたとしてもあまり期待はできないものだろう。凛は肩を竦めてチラリとタクトを見つめる。

 

「じゃあ試しに私に使ってみなさい」

「いいんですか!よーし、見てくださいよー‼はああああっ‼」

 

 タクトはブレスレットのトンボ玉を光らせ、気合いの掛け声とともに凛に向けて片手を広げた。

 

 それと同時に凛はふわりと下へ落ちた感覚が少し下と思えば、いつの間にか自分がタクトを見上げている状況になっていた。

 

「‥‥は?」

 

 キョトンとして改めて自分の状況を見てみると、自分はぽっかりとあいた穴に腰の所の高さまで落ちていた。つまりは自分の足下に穴が開いて落ちていたのだ。一体どういうことかと凛は少し混乱していた。

 

「えっと…タクト君?これは何?」

 

「聞いて驚け!これぞ俺の新たなる境地!名付けて、新魔法『UNKO VURASUTO』‼」

 

 ドヤ顔するタクトにセーラとアリアは呆れた眼差しで見ることしかできなかった。

 

「ひどい名前‥‥」

「ネーミングセンス、最悪ね」

 

 一方のカズキ達はひどい名前の魔法よりもタクトが魔法を使えるようになったことに驚きと喜びの声を上げていた。

 

「すげえええっ‼たっくんが魔法を使ったー‼神魔法じゃーん!」

すごいです(モーイ)‼タクト様、素敵です‼」

「いいなー…俺も使いたい」

「名前はクソだけど、すごいじゃねえか。名前はクソだけど」

 

 カズキ達に褒められたタクトは更にふふんと喜びながら胸を張る。そんな彼らを呆然と見ていた凛は我に返って穴から這い出る。

 

「ちょっと藤丸‼マシュ‼これはどういうことなのよ!?分類不明の魔法が使えるっておかしいわよ!?」

 

 焦りながら怒っている凛に対して、恐らく後輩であろう黒髪の少年と藤色の髪の少女は申し訳なさそうにしていた。

 

「そ、それが凛先輩…俺達でもよく分からないんです」

「『自分が使う魔法をイメージして使ってみてください』って教えていたのですけど…」

「それで一体どうして穴掘り魔法ができるのよ‥‥」

 

 使用者の思考が無限大なのか、それとも何を考えているのか意味不明だったのか、結局どうしてこうなったのかよく分からない。

 

「と、兎に角タクト君、その魔法は無暗に使っちゃダメ…」

 

「UNKO VURASUTO‼UNKO VURASUTOぉぉぉっ‼」

 

 使えるようになって嬉しいのか、タクトは所かまわず中庭に穴を開けていく。人には干渉されないのはまだいいが、中庭やら壁やらが次々に穴が開いていく。

 

「もう言ってる傍から使いまくってるし!?」

「ああっ、中庭が穴だらけに…‼副院長に怒られる…‼」

「せ、先輩、急いで止めましょう!」

 

 慌てる魔術師3人を他所にカズキ達ははしゃぐタクトを生温かい目で見ていた。

 

「なあ、ケイスケ。これ…俺達怒られる?」

「魔法に取りつかれたたっくんのせいにしとけ」

 

 とりあえず我関せずという態度でタクトを無視していこうとした。そんな時、遠くの方で時計塔の生徒達がざわついているのが見えた。よく見ると白のスーツを着た何処か見覚えのある人物がこちらにやってきていた。白スーツに金髪碧眼の姿勢の正しい男、カズキ達がカレーうどんの使者だと勝手に名付けたハワード王子だった。ハワード王子はメヌエットに向けてにこやかに手を振りながら近づいてきた。

 

「サイオンから聞いたぞ。メヌエットよ、時計塔に来たということはやっと余の頼みをきいヌワーッ!?」

 

 足元を見ていなかったハワード王子はそのままタクトが『UNKO VURASUTO』で開けた穴に落ちてしまった。それを見たメヌエットやアリア、その場にいたカズキ達以外の人達はギョッとした。

 

「殿下ぁぁぁぁっ!?」

 

 気配を消してついて来ていたサイオンもまさかの王子が穴に落ちたことに物凄く焦って出て来た。

 

「あ、カレーうどんの使者だ」

「しかも穴に落ちたぞ。渾身のギャグかな?」

「日本にも通ずる落とし穴ギャグ」

 

「あんた達は何呑気に言ってんのよ!?というか英国王子に何てことしてんの!?」

「し、心臓が止まったかと思いましたわ‥‥」

 

 メヌエットは冷や汗が流れており、セーラは目を丸くして驚いたままで、タクトを止めようとしていた凛たちは「あ、ヤバ…」と固まっていた。アリアとメヌエットは急いで王子の下へ駆け寄る。

 

「は、ハワード殿下、あの者たちのご無礼をお許しください」

「王子、お怪我はございませんか‥‥!?」

 

「し、心配はいらぬ…だが今日と言う今日はあのニホンザル共に言ってや…」

 

 力尽くで這い上がったハワード王子はハンカチを渡そうとしていたアリアをじっと見つめ始めた。一体どうしたのかとメヌエットもサイオンも心配しながら見ている。そうしているうちにハワード王子の頬がポッと赤く染まる。

 

「そ、その…えーと…余はクリーヴランド公・ハワード王子である!そ、そなたの名は…?」

「えっ?えと…神崎・H・アリアですが‥‥」

 

 突然名前を尋ねられてアリアは戸惑うが、名前を聞いたハワード王子は嬉しそうに頷く。

 

「そうか、アリアか…よ、良い名前であるな」

「で、殿下…?」

 

 照れ始めたハワード王子をサイオンは心配そうに伺う。まさか頭の打ちどころが悪かったのかと色々と考えがよぎった。そこへ穴を開けた主犯であるタクトが

 

「あっ、カレーうどんの使者‼王子も魔法を学びに来たのか!」

「誰がカレーうどんだ!?だが、怪我の功名とはこの事か…ニホンザルのくせにでかしたぞ!」

 

 ハワード王子は嬉しそうにタクトの背中を叩く。どういうことなのかとタクトは首を傾げていた。するとハワード王子はアリアを見て嬉しく笑った。

 

「アリアよ、余はそなたに惚れた!」

「ええええっ!?」

 

 いきなりの告白にアリアはピンとツインテールを跳ね上げ驚愕の声を上げた。そんあアリアにメヌエットはニコニコとわざとらしく笑ってわざと驚いた素振りを見せる。

 

「よかったですわね、お姉様。殿下の下でしたら玉の輿ですわ」

「ちょ、め、メヌ!?わ、わ、私は‥‥‼」

「丁度よい機会です。ハワード殿下、実はお姉様は今ある事情を抱えておりまして、お力添え頂けないでしょうか」

 

 しまったとアリアは口をこぼした。このままだとメヌエットの話術でハワード王子の玉の輿にされ、キンジから、自分から離れさせようとしている。相手は英国王子であり、断り切れないし自分にはキンジがいると考えると焦ってうまく言えずにいた。

 

「ふむ…それならば余の、余だけの武偵…Rランクの称号を与えれば如何様にも…」

「へいへーい、ハワード王子。そいつはいただけねえぜ」

 

 そこへタクトが慣れ親しむようにハワード王子を止めた。ハワード王子にいきなり友達かの様に肩を組んできたのでメヌエットとアリアは身の毛がよだった。サイオンは笑顔で額に青筋を浮かべ、静かに殺気を放っており、いつ手を出すかと見ていたセーラは焦る。

 

 そんな彼女たちの気をも知らずにカズキ達も集まって来た。様子を見ていたのかカズキもケイスケもハワード王子を呆れてみていた。

 

「お前、権力で物を言わすとか、クズだろ」

「権力じゃ女の子はおとせない、男ならガチンコ勝負してハートで言わすもんだぜ?」

「む…?それはどういうことだ…?」

 

「アリアには好きな人がいる」

「なっ!?それはまことか!?誰だ‼」

 

 まさかの先約というかライバルがいることを知ったハワード王子は焦り始めた。タクトはニヤニヤしながら話す。

 

「遠山キンジって野郎がいますぜ!」

 

「むぅ‥‥そやつはどんな男なのだ?」

 

「ロリコンで年上好きの守備範囲が広い奴。本気になると多くの女の子を口説いた女たらしだ」

「グレートラッキースケベマン」

「リア充爆発しろ!」

「女の子の前でげへへーって笑うぜ‼」

 

「ちょっと!?変な事を吹き込ませないでよ!?」

 

 アリアはツッコミを入れる。けれどもあながち間違っていないから否定はできなかった。げへへと笑うのは真っ赤な嘘だが。しかし彼らの話を聞いたハワード王子は信じ切ってしまい、驚愕と絶句の表情をしていた。

 

「な、なんという解せぬ男だ‼ますますアリアを余のものにしたくなったぞ‼」

「応援してるぜ、ハワード王子‼」

「あわわわ‥‥」

 

 アリアはもう焦る事しかできなかった。というよりももしキンジがこっちに、イギリスに来てハワード王子に出くわしてしまったらと考えるだけでも額に汗がだらだらと流れた。

 

「そ、それで余はどうすればいいのだ?」

「そりゃあ、キンジよりもカッコいい所を見せればいいんじゃね?」

「キンジがカッコイイことしただけでも惚れてる」

「アリアはチョロインだから王子がかっこいいとこ見せたらイチコロですぜ!」

 

「むむむ…そうか。よし…サイオン、メヌエット。余は決めたぞ‼」

「で、殿下。な、何をお決めになられたのですか…?」

 

 バカ4人に唆されて何かを思いついたハワード王子にサイオンとメヌエットは恐る恐る伺う。もう嫌な予感しかしない。

 

「余はアリアを余に惚れさせるために‥‥メヌエットとこのニホンザル共に協力する!サイオン、お前も手伝え!」

「えっ‥‥」

「で、余は何をすればいいのだ?」

「じゃあ一緒に切り裂きジャック探しだ!」

「うむ‼」

「」

 

 何という事をしてくれたのでしょう。まさか事態にメヌエットは白目になりかけた。英国王子がカズキ達と一緒に切り裂きジャックの捜査に取り掛かることとなると王子に身に何かあったら自分までもヤバイ。白目になりかけてる妹にアリアはギョッとした。

 

「ちょ、メヌ!?し、しっかりしなさい!」

 

「り、リサ‥‥胃薬とかあるかしら?スッゴイ効く奴」




 これで本当に本当の序編が一先ず終わり、次の展開へと…

 紹介した魔法具、ポケモンで言う簡易版ひでんマシンみたいなものです(コナミ感

 騒がしい4名のせいでキンジのことを勘違いしてしまったハワード王子。
 アメリカからイギリスへと向かうキンちゃんの運命はいかに!?…

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