カオスな4人衆!?最強のSランク武偵を目指せ‼   作:サバ缶みそ味

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 色々と端折っている気がします。でも、押し通します!いろいろとすみません!


23話

「ケイスケっ!?」

 

 巻き上がる爆炎にカズキ達は叫んだ。ケイスケがいた場所に向かってロケランが再び放たれようとしていた。カズキ達は必死に第二射はさせまいと狙い撃つ。

 

「…あれ?痛くない…?」

 

 ケイスケは目をつぶっていたが爆炎の熱さも、痛みも感じない。恐る恐る目を開けてみると、体は四散しておらず爆炎に当てられてもいない。寧ろ目の間に分厚い氷の壁ができていたことに不思議に思った。

 

「ただ見ているだけではつまらないからね、少しだけ手を貸してあげよう」

 

 気が付けばケイスケの後ろにシャーロックがにこやかにして立っていた。

 

「まさかあんたが…!?」

 

 ケイスケは目の前の氷とシャーロックを何度も見て驚く。まさかシャーロックが能力者だとは思いもしなかった。聞きたい事は山ほどできたが今はこの戦況を片付けることを優先し、敵兵に向けて駆けた。ぴんぴんとしているケイスケを見てタクトがほっと一安心する。

 

「ケイスケ、無事だったんだな!」

「ああ、ぶっ放した野郎をぶちのめすぞ」

「…メディックなんだから自重してくれ」

 

 ナオトのつぶやきも虚しく流されタクトとケイスケは奇声と怒声をあげながら突撃して敵をダウンさせていった。仕方なしにカズキとナオトが二人のフォローをしつつ待ち伏せしていた敵兵を全て倒した。

 辺りを見回して他に敵兵がいないことを確かめるとカズキが大きくため息をつく。スコープで覗いていた顔は疲労の色が見える。

 

「ふー…キティスギデュー!」

「…まだ半分も行ってない」

「う゛えええっ!?もうすぐゴールと思ってたのに…」

 

 タクトはしょんぼりとし疲れたかのようにオーバーにリアクションを取る。悪乗りする様にカズキもタクトに続いてオーバーリアクションをとってケイスケに訴えるがケイスケは無視して地図を広げ、空を見上げる。

 

「もうすぐ夕暮れか…暗くなるまで進みながら安全に野宿できそうな場所を探すぞ」

「おっけーい‼それじゃあ俺に続け―い‼」

 

 カズキが先導するように前進するがすぐにタクトに抜かされ追いかけっこをしている。ナオトはそんな二人を静かに見ながら歩き、ケイスケはシャーロックの方を横目で見て進む。

 

__

 

 暗くなる前に身を隠せそうな岩場を見つけ、そこで野宿をすることにした。ランプ、たき火は極力禁止し見つからないように最低限の明かりを灯す。カズキとナオトが交代で暗視ゴーグルを使い見張りを行う。ケイスケがカズキ達が負ったかすり傷などの傷を治療し、タクトが皆に携帯食料と水を渡していく。

 

「携帯食料だー。むしゃむしゃおいしー」

 

 カロリーメイトのような形をしたあまり味のしない携帯食料をタクトは棒読みで味の感想を言う。カズキ達は苦笑いして食べ始める。カズキは食べながら見張りをしていると辺りが濃霧に包まれていることに気づいた。

 

「あれ?いつの間にこんなに霧がかかってんだ?」

「おおっ!?まるでサイレントヒルだぜ!」

「…たっくん、それを言うならミストじゃないの?」

 

 カズキとタクトが興味津々に目を輝かせて見回す。先ほどまでは霧がかかっていなかったはずなのにこんなに濃霧になっていることに4人は不思議に思った。

 

「敵に見つからないようにカモフラージュをしておいたよ」

 

 するとシャーロックがにこやかに答えた。それを聞いたタクトは目を輝かせてシャーロックを見る。

 

「すっげえ‼名探偵ってこんなこともできるんだな!」

「あの時の氷といい、今の霧といい…あんたはいったい何者なんだ?」

 

 気になっていたケイスケは不審そうにシャーロックを睨む。シャーロックは深く頷いて答えた。

 

「詳しく話していなかったね。僕は探偵であり、そして『イ・ウー』のリーダーさ」

 

 イ・ウーと聞いて4人は驚愕する。目の前にいる人物がかの超能力者や吸血鬼といった種族がいる組織をまとめているとは思いもしなかった。

 

「まあ今は先の戦闘で()()()()()()()()()()()()()。一時的に組織を抜け、後の事を託した亡霊さ…」

 

「そんな気がしたぜ…」

 

 ケイスケはシャーロックを睨み付けて腰のホルスターからグロッグ21を引き抜き銃口を向けた。それを見たカズキ達が咄嗟にケイスケを止める。

 

「ちょ、ちょ、ケイスケ!?」

「こいつがすべての元凶なんだろ?リサや理子を苦しめて、自分は組織を抜けて後任せだ?全部押し付けてんじゃねえよ!」

 

 怒るケイスケをカズキ達が落ち着かせる。シャーロックは目をぱちくりさせ、自分を蔑むかのように軽く笑った。

 

「…その通りだね。同じような事を君たちと同じくらいの少年に言われたよ。でも、命短い老兵にすることはこれしかなかったんだ…リサ達のことは深く詫びよう」

 

 シャーロックはカズキ達に深く頭を下げた。ナオトは静かに頷き、カズキはおどおどとしてケイスケを見る。ケイスケはしばらく考え、舌打ちしてそっぽを向いた。

 

「ちっ…モヤモヤが収まんねえからもう寝る‼」

「でも命が短いってどういうこと?」

 

 タクトは首をかしげて尋ねる。シャーロックはにこやかに頷いて答えた。

 

「条理予知で僕の命はもうすぐで尽きてしまう。長く持ってもあと数日、だから全てを託さなければならなかったんだ」

 

 シャーロックの命はもう長くはない。白髪の割合が多く、顔にしわもできている名探偵は苦笑いをしてカズキ達を見る。

 

「150年以上も生きたツケだ、もう満足さ…」

 

「だとすれば…より急がなくっちゃな!」

 

 タクトは張り切って答えた。シャーロックははっとしてタクト達を見つめる。

 

「ジョージ神父はシャーロックさんに会いたがってるんだ!こんなところで命尽きちゃダメだぜ!」

 

 タクトの励ましに続いてカズキはにやりと笑って頷く。

 

「ほんとにさ、訳の分からない無人島で死ぬのはごめんだ!名探偵なら大往生しなくっちゃ!」

「それに俺達に謝るだけじゃなくて、リサにも謝ってもらうからな」

「…はやく皆でこの島を抜けよう」

 

 ケイスケがぷいっとそっぽを向きながら、ナオトが深く頷いて答えた。シャーロックは彼らを見てふっと笑う。

 

「君たちは実に面白いな。条理予知に逆らうように超えていく…僕も君たちの直感に頼りたくなってきたよ」

「その意気ですよ‼1週間しか生きれないセミだって2週間ぐらい生きるのもいますから‼」

 

「カズキ…それフォローになってない」

 

___

 

 濃霧が消え、空が少し明るくなった頃にカズキ達は動いた。昨日よりも速く、昨日よりも急ぎ、森の中を駆ける。老人の執事が言っていた「時間がない」とはシャーロックの寿命のことだとわかった4人はシャーロックを守りながら急いだ。

 

「走れクソ共ー‼」

「カズキ、遅れてるお前に言われたくねえよ!」

 

 後方を走っているカズキにケイスケが怒声で返す。休まず駆け、待ち伏せしている敵兵に出くわしても自棄にならず倒していくのだが案の定タクトとケイスケが奇声と怒声と共に前線へと突撃していく。

 

「うえぇぇぇぇぇい‼」

「俺の夏休みを返せえええ!」

 

「ちょ、バカでしょ!?俺の仕事を増やすなや!ナオト、止めに行こう…あれ?」

 

 気が付けばナオトまでもが突撃していた。ついにナオトまでもが彼らの制止をせずに加わってしまいカズキはやけくそになって敵兵を狙撃していく。

 

「ちくしょー‼お前らだけ突撃するなんてずるいぞ‼」

 

 ついにカズキもタクト達に続いて駆けつけてきた。遅れてきたカズキにタクトはニヤニヤしながら弄る。

 

「せんせー‼一人だけ遅れてる奴がいまーす」

「おまえ、ちゃんとシャーロックを護衛しろ?」

「だったらすぐに突撃するなよ!?」

 

 3人がギャーギャーと騒いでいるとナオトが咄嗟にカズキ達に向けて叫んだ。

 

「グレネードが来るぞ!」

 

 気が付けばカズキ達に向けてM26手榴弾が投げられていた。3人は慌ててその場を離れて伏せる。

 

「ナオト‼お前だけ率先して行くなよ!」

「そうだぞー、協調性が必要なんだぞ?」

「お前だけ離れて突撃してんじゃねえよ」

 

「…なんで俺は怒られてんだ?」

 

 爆発を逃れた3人になぜか文句を言われナオトはやや不満げだったがそれでも前へ進み襲い掛かる敵兵を倒していく。4人は勢いに任せてシャーロックを守りながら進んでいく。シャーロックはそんな4人を見てクスリと笑う。

 

 

___

 

「もうすぐ目的地に着くぞ‼」

 

 カズキはついて来ている3人と探偵に向けて呼びかける。と日が真上に昇る頃、ついに目的地の飛行場跡地へと近づいてきた。銃弾の雨を掻い潜りボロボロになりながらも、爆炎を飛び越えて焦げ臭い匂いと服が少し焦げていても4人は護衛をしながら駆け続けていた。

 

「も、もう少しだー!急げ急げ!」

「…!?ちょっとまて!」

 

 タクトが真っ先に駆ける寸前、ナオトが止める。飛行場跡地の前にいつもよりも倍の数の敵兵が待ち構えていた。カズキ達は足を止めて隠れる。

 

「まだあんなにいるのかよ!?」

「畜生、助っ人も来ねえし弾の残りもないってのによ‼」

 

 ケイスケとカズキは悪態をつく。ここまで来るのに多くの弾薬を消費し補充分の弾倉も残りわずかとなっていた。

 

「どうすんだ?このままだとやばいぞ?」

「…近接に持っていける」

 

 タクトは焦りながら、ナオトはAK47に銃剣を取り付け確認を取る。

 

「さて、君たちならこの状況をどうするのかな?」

 

 シャーロックは今の状況を楽しんでいるかのようにカズキ達を見る。4人は考え込むがやることはすでに決まっていた。

 

「行くぜ!レッツゴー消費税だぁぁっ‼」

 

 タクトが防弾シールドを持って駆け出す。それに続いてナオトとケイスケが飛び出しタクトをフォローするようにAK47、MP5で撃ち、カズキがシャーロックを先導しつつM110狙撃銃で狙撃していく。

 

「なるほど、正面突破か。君たちの場合なら…悪くないね!」

 

 シャーロックは突撃していくカズキ達を納得すように頷き後に続いた。4人は叫びながら突撃していく。その最中、防弾シールドを持った敵兵がタクトに向けて走って行くのが見えた。

 

「たっくん‼盾持ちが来たぞ‼」

 

 ケイスケが叫んでMP5で撃つが防弾シールドで弾かれ、敵兵はタクトに向けてタックルをお見舞いした。

 

「ちょ、またかよぉぉぉっ!?」

 

 タクトは防弾シールドに押し倒され、盾持ちがワルサーP99を引き抜き銃口をタクトの額に狙いを定めて引き金を引こうとした。その時、カズキは盾持ちの背中に弓矢が刺さり倒れるのが見えた。タクトの目の前に倒れるのだからタクトはいったい何が起きたのか戸惑っていた。

 それを皮切りに敵兵の背後から次々と弓矢が降り注ぎ射られていく。4人はポカンとしていたがシャーロックは理解しているかのように見上げた。

 

「どうやら君たちの言う助っ人が来てくれたようだね。このまま走ろう」

「ええっ!?助っ人なのかよ!?」

「シャーロックさん、心当たりがあるんですか!?」

 

 確かに飛んでくる弓矢はカズキ達には当たらず襲い掛かる敵兵に当たっている。助っ人だと信じたいと思いカズキ達は飛行場跡地に向かって走りだした。

 

「ほら、見てごらん。コンテナの上に立っているグレーのブレザーを着た、水色のリボンの女の子。彼女が君たちの助っ人だ」

 

 シャーロックはコンテナの方を指さす。タクトはナオトから双眼鏡をもらい確認をする。コバルト色のジト目、長いストレートの銀髪、クジャクの羽をあしらった鍔広の帽子を被った少女が見えた。自分の身長よりもある長洋弓を持ち、携えている矢筒から弓矢を取り、弓で狙いを定めて射る。カズキ達の後方、ロケランを構えている敵兵を撃ち倒す。それを見たカズキは驚嘆した。

 

「マジかよ…スナイパーよりすげえじゃん」

「彼女の名はセーラ・フッド。イ・ウーの一員で『颱風(かぜ)のセーラ』と呼ばれ、風を操る魔女でありかの有名なロビンフッドの末裔だ」

 

 シャーロックの解説を聞いてイ・ウーの人材の多さにケイスケは改めてうんざりする。秘密結社なんかやめて人材派遣会社にすればいいのにと心の中でツッコミをいれた。

 

「風を操れるのか!?お前言うなれば古に伝わりし…エクストリームマキシマムストーム!時代の流れについてきた風の谷のナウシカでしょ‼」

「…たっくん、風の谷のナウシカを言いたかっただけでしょ」

「しかもナウシカ要素は風だけじゃねえか」

 

 ナオトとケイスケに指摘され図星なのかタクトはセーラに向けて手を振りながら叫びながら突っ走る。そのセーラはこちらに向かってくるタクトよりも彼らについて来ているシャーロックを見て目を丸くした。

 

教授(プロフェシオン)!?生きてたの…!?それよりも…『彼ら』が来た。『彼ら』を狙う連中の足止めをお願い」

 

 コンテナの陰からカズキ達に向かって誰かが走ってきたのが見えた。4人は凝視して見ると白銀の鎧にドジョウ髭を生やした大男。見覚えのある人物でカズキ達は驚愕した。

 

「あれって…ジルじゃん!」

 

 かつてアドシアードでジャンヌを追いかけていた炎を操れるストーカーもといジル・ド・レェだった。ジルはにこやかにカズキ達に手を振る。

 

「皆さまお久しぶりですなぁ!このジル・ド・レェ、皆様方とプロフェシオン殿のお助けに参りましたぞーっ‼」

 

 修理してもらったのか燭台を模した槍を振り、地面に突き刺す。するとカズキ達の後ろで大きな火柱が噴き上がり敵兵の追跡を遮った。さらに強い風が吹き炎は勢いよく燃え出す。

 

「さあ今のうちにいきましょうぞ‼」

「つーか助っ人来るの遅いだろ!?」

 

 ケイスケは文句を垂らすが通ることなく、カズキ達はジルの後に続いて駆け出す。コンテナまで来るとセーラがコンテナから降りて待っていた。ジト目でカズキ達を見てつぶやく。

 

「遅い。あと少し遅かったら置いていくところだった」

「メンゴメンゴー、というか助けてくれてありがとね!」

 

 タクトがにやけながら感謝を述べるがセーラはジト目でぷいっとそっぽを向く。ふとナオトは辺りを見て迎えが来ていないことに気づく。

 

「…あれ?飛行機とかないの?」

「このまま走って」

 

 セーラはそれだけ言うと颯爽と走って行く。その先は断崖絶壁だったはずと4人の足が止まる。

 

「大丈夫ですぞ!ちゃんとお迎えは来ておりますからご安心くだされ!」

 

 ジルがカズキ達ににこやかに笑ってセーラに続いて走って行った。あの世へのお迎えじゃないんだろうかと心配するが仕方なしについて行く。

 

「ちょっと!?この先崖なんですけどー!?」

「いいからついてくる」

 

 セーラはカズキの叫びも軽くあしらいそのまま飛び降りた。4人はぎょっとするがジルもそしてシャーロックまでもが続いて飛び降りるのを見てカズキ達は覚悟を決めて飛び降りる。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛っ!?」

「すぽおおおおおおおおおんっ‼」

 

 カズキの悲鳴とタクトの奇声が喧しく響き、ケイスケとナオトは飛び降りた先を見る。見える先は海だが何かが浮かんでいるのが見えた。セーラがすっと手を掲げると下から強風が巻き上がり、落下スピードが緩くなっていき、ふわりとゆっくりと落ちていくようになっていった。もうすぐ着地するころには浮かんでいるのがはっきりと見えた。ケイスケはそれが何かわかり驚く。

 

「潜水艦か!?」

「見るところ原子力潜水艦、スケートだね」

「えっ、スケット?」

 

 聞き間違えるカズキを無視してセーラはハッチを開ける。すぐさま中に入りハッチからひょこっと顔を覗かせジト目でカズキ達を見る。

 

「すぐに潜行する。急いで乗って。」

 

 気が付けば徐々に海へと潜行しており、カズキ達は急いで潜水艦へ乗り込む。全員が乗り切った所で最後にジルがハッチを閉めた。

 

「た、助かったのか…?」

 

 潜水艦の中でカズキ達は顔を見合わせる。達成感と疲労感でどうなっているのか漠然としていた。そんな彼らにシャーロックは軽く拍手をした。

 

「おめでとう、任務達成だよ。君たちは無事に僕を助けたということさ」

 

 カズキ達はしばらくお互いの顔を見て、そして大喜びをしてハイタッチをした。

 

「いよっしゃあああああっ‼」

「俺達の勝だーっ‼」

「もうこんな任務、やんねえからな!」

「…疲れた」

 

 そして疲労感がドッときてくたびれだした。そんな時、トタトタと走る音が聞こえると、リサが涙を流しながら駆けつけてきた。

 

「カズキ様、タクト様、ケイスケ様、ナオト様‼皆様ご無事で…ご無事で戻ってきてくれたんですね‼」

「リサ!?来てくれたんだ!」

 

 ケイスケの驚きに答えるようにリサは何度も何度も頷いた。

 

「はい!皆様の帰りを待ってました。本当に…本当によかった…‼」

 

 リサはうれし泣きをし、4人は笑いあいリサを慰めた。今度はコツコツと靴音を立ててジョージ神父がふっと笑う。

 

「ありがとう。よく戻ってきてくれたね」

 

 カズキとタクトはどや顔でピースをし、ナオトも軽く笑って返した。ケイスケは最初は殴ろうかと思っていたがもう疲れて殴る気力がないのでため息をついて苦笑いをした。カズキ達の無事を確認したジョージ神父はシャーロックの方に視線を向ける。

 

「やれやれ…幾年も経ってもお前の冒険心は変わらないな」

 

 シャーロックは目を見開いて驚いていたが、納得したように頷き苦笑いをする。

 

「そういう事だったのか…やっぱり兄さんには敵わないなぁ。」

 

「「「「兄さん!?」」」」

 

 シャーロックがジョージ神父に向けて兄さんと呼んだことにカズキ達だけではなく、セーラもリサも驚いていた。そんな彼らにシャーロックがにこやかに答える。

 

「ついでに紹介しよう。彼はジョージ神父こと…マイクロフト・ホームズ。僕の兄さんだ」

「今は世界を旅する旅行好きの神父、ジョージ神父と名乗っているがね」

 

 愉悦な笑顔をする兄弟を見て、ケイスケとリサとセーラが驚くが、カズキとタクトとナオトは首をかしげていた。

 

「マイクロソフト?」

「…誰?」

「つまり…マリオとルイージってわけだな!」

 

「お前ら、ちゃんと本を読めや」




 リサといい、セーラといい…イ・ウーには人材の多さ(意味深)にはビックリですなぁ(へつらいの笑み)

 特にセーラは最初はジト目の無表情キャラだったのに次第に可愛くなるとか…カワ(・∀・)イイ!!

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