カオスな4人衆!?最強のSランク武偵を目指せ‼   作:サバ缶みそ味

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やあみんな、被弾てか緋弾のアリアだ!この物語の主人公のひとりだぜ‼とりあえず名前は伏せておくけどすぐにわかっちゃうかもね!
作者はノリと勢いでやっちまったけどよろしくぅ!物語の最初だけど俺達の雄姿、見てくれよな!
それじゃあ『ビーストウォーズメタルス』、始まるぜ‼

え?違う?


始まりのカオス
1話


 武偵_率直に言えば武装した探偵の略である。凶悪化する犯罪に対抗するために新設された国家資格であり警察と同様、逮捕権を有し活動する。

 しかし、武偵はあくまで金で活動するため、金さえもらえば武偵法に基づき行動する『何でも屋』のようなものである。

 

 立派な武偵になるためにアメリカやイギリス、日本も勿論、世界各国に武偵の学校、武偵校があり少年少女達が銃や剣を握り、Sランク武偵を目指して今日も励んでいる。

 

 …しかし、とある四人組を除いて…

 

__場所は東京、時は桜咲く4月__

 

 名は伏せておくがとある宝石店の前で黒い車のSVRが乱雑に停まっており、拳銃を構えた武偵校の少年少女が宝石店の前で厳戒態勢で待機している。宝石店で強盗が起き、強盗犯達は立てこもっている状況であった。

 

「‥‥キンジ、準備はできてるわね?」

 

 武偵校の少年少女の中で一番身長が低く小柄なピンク色のツインテールの少女は2丁のコルト・ガバメントを持ち、いつでも行ける体勢をとり自分の傍にいるやる気のなさそうな黒髪の少年、遠山金次に尋ねた。

 

「…アリア、俺はやる気がないんだが…」

 

 キンジは面倒くさそうにアリアと呼ばれた少女の呼びかけに答える。しかし、アリアはムスっとしてぶっきらぼうにキンジを叱咤する。

 

「何言ってんのよ。これはあんたとあたしのコンビの最初の事件で、あんたの実力を見極めるんだからシャキッとしなさい!」

「はぁ…あんま期待されると困るんだが…」

 

 やれやれとため息をついたキンジは腰に付けたホルスターからバレッタM92F引き抜きリロードした。埒が明かないので仕方なしとアリアの言う通りにしておく。

 

「いいわね?裏から周って突撃するわよ」

 

 こっちの意見も聞かずどんどんと話を進めていくアリアにキンジは気だるそうについていこうとしたその時、遠くからディーゼルエンジンの音を聞いた。キンジはピクリと反応しそのまま止まって音を聞き続けた。ディーゼルをふかす音とタイヤを回す共に重く鈍い音が聞こえる。耳をすませばその鈍い音はだんだんと大きくなっていく、まさかと音のする方へ目を向けると近づいてくる『それ』を見てギョッとした。

 

「キンジ‼なにボーっと突っ立ってry」

「アリア‼下がれっ‼」

 

 キンジは急いで駆けプンスカと怒るアリアをこちらへ引っ張る。その直後にアリアが立っていた場所をゴツゴツした見た目の黄土色の車が物凄いスピードで通り過ぎる。

 

『すぽおおおおおおおおおおおおおおおおおんっ‼』

 

 どこに取り付けていたのか、拡声器から奇声を喚き散らしながら宝石店の入り口へと勢いよく突っ込んだ。突然起こった惨事にアリアも他の武偵達もあんぐちと口を開けて固まる。ハッとしたアリアは驚きながら叫んだ。

 

「な、なんでV-150コマンドウ装甲車が突撃してくんのよ!?」

「…たぶん、『あいつら』なんだろうなぁ…」

 

 キンジは呆れながら宝石店へダイレクトアタックした装甲車を見ていた。このようなバカをするのは世界中の武偵の中で『あの4人』しかいないだろう。

 一方、宝石店の中で立てこもっていた強盗犯達は突然入り口から装甲車がこんにちはしてきて戸惑っていた。ただ宝石を盗みに来ただけなのにまさかこんな重装なものが来るとは思ってもいなかった。警戒していると装甲車の左右のドアが荒々しく開いた。

 

「ちょ、バカじゃないの!?突撃するバカがいるかよふつう‼」

 

 ふわりとした黒髪でサングラスをかけた青年が焦りながら降りてきた。

 

「えー?こっちの方がかっこいいじゃん?『アムロ、突貫しまーっす!』って感じでさ!」

 

 栗色の長い髪を後ろにまとめた青年がニシシと笑いながら降りてきた

 

「うっせえクズが‼だからこいつに運転するのをやめろって言ってただろが‼」

 

 続いて般若のお面をつけた青年が罵声と怒声をあげながら降りてきた。

 

「‥‥こんな感じになると思った」

 

 最後にフルジップのパーカーで顔を隠しミラーサングラスをかけた青年がゆっくりと降りてきた。彼らの様子を見た強盗達は一瞬ポカンとしていたがすぐさま身構えた。彼らは年齢的、見た目的に武偵校の連中だが重厚そうな灰色と黒の迷彩柄のボディースーツを身に着け、髪が長い青年はショットガン、レミントンM870Pを構え、他の三人はAK47を構えていた。

 

「…で、どうするんだ?」

「行くぜオイ‼古に伝わりし、レミントン的なバトミントンスペシャルMKⅡエディションを味わうがいいー‼」

「あのバカ、また特攻していきやがったぞ‼とりあえずグレネード投げ込んでやるか」

「だーかーら‼作戦通りに動いてっていってるのにー‼」

 

___

 

「…何アレ」

 

 黒いセーラー服を着た黒髪の少女は激しい銃声と爆音と奇声と悲鳴が響く宝石店を遠くで眺めていた。突然起きた大惨事に呆れるしかなかった。

 

「理子、ホームズの孫娘と遠山金次の実力が如何なるものか高みの見物をしてたのに…明らかに場違いなあのバカな連中は何?」

 

 黒髪の少女は隣にいる武偵校の制服を着た長い金髪をツーサイドアップに結った少女、峰理子に尋ねた。理子も今起きている事態に半ば苦笑いで答えた。

 

「えーと…うちの武偵校の生徒なんだけど…理子達の計画の邪魔にはならないよ?」

 

 理子はカバンから資料を取り出す。その資料には宝石店へ装甲車で真正面に突撃した『バカ四人』の顔写真とデータが書かれていた。

 

「狙撃科(スナイプ)の吹雪カズキ、衛生科(メディカ)の天露ケイスケ、強襲科(アサルト)の江尾ナオト、そして超能力捜査研究科(SSR)の菊池タクト。Cランクの武偵だけど…武偵校で一番カオスで滅茶苦茶な4人組だよー」

 

 黒髪の少女、夾竹桃は苦笑いする理子を見てその4人組はかなりの問題児なのだろうと察した。そして理子と自分の計画の支障にもならないし、この先あの4人組には会うことはないだろうと考えた。

 

「…時間の無駄だったわね」

「かもねー♪」

 

 夾竹桃と理子はため息をついて今も尚銃声と爆音と奇声と悲鳴が鳴り響く宝石店には身を向かず去っていった。

 

 

 




 何べんも述べてしまいますが、ノリと勢いでやってしまいました。
戦闘描写、正確な文章と本当に下手なのですが楽しんでいただければ幸いです
不定期更新になるかもしれませんが何卒よろしくお願い致します


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