【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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タイトル通りハーマイオニーが猫を飼いに行く話です。
ウィキも参考にしながら書いたので、違いはないはず・・・


アズカバンの囚人
ハーマイオニー、猫を飼う


今年も1番買い手が来る時期が、やってきました。

無事にハーマイオニーが、買いに来てくれるか不安になってきた。

私という存在がいるせいで、ストーリー自体が変わらないことを祈りたい。

 

「ごめんください。」

 

やってきたのは、瞳の色は茶色、髪は茶色く(栗色にも見える)量の多い縮れ毛。

髪は手入れをしないのだろう、ボサボサの状態。

ハーマイオニー・グレンジャーがやってきたのだ。

本人が現れた瞬間、私は一安心した。

 

「ペットをご希望かい?一番人気は、何と言ってもかの有名なハリーと同じ白フクロウだね。」

 

おい店主。

他の店紹介してどうする。

この店に来たんだから、違うってわかっているよね?

 

「そうね、可愛いもんね。・・・ん?」

 

苦笑いの後、ハーマイオニーがこっちにきてくれた。

私を見ていることに気づいた店主が、私について話し始める。

 

「その子かい?その子は産んだ時に顔をぶつけてしまってね、最善を尽くしたんだがそれが限界でね。」

 

そうだったの⁉︎

そんなことがあったなんて知らなかった。

こんな詳しいことを知ったことはなかった。

しばらく目と目を合わせていると、

 

「店員さん。私この子を飼うわ。」

 

「いいんで?他の猫もいますが・・・」

 

そう。

クリスマスの時、悪口を言っていた猫は勿論、可愛い猫は他に沢山いるのだ。

 

「お客がいいって言ってんの。店主には選ぶ権利はないはずよ。この子とは気が合いそう気がするの。」

 

かなり強引だな。

あ、そうだった。

これを言わないとね。

 

〔貴方達、買われる気あるのかしら?あ、そうか。置物はペットとして成り立たないもんね。そのまま一生そこにいるべきね。〕

 

〔ムキー〕

 

ふう〜。

これでスッキリした。

これでスキャバーズを見つけても、虐めることはしないだろう。

 

 

(ハーマイオニー視点)

 

私は魔法動物ペットショップにやってきた。

親からペットを買う許可を得たからだ。

フクロウ専門店のフクロウ百貨店でもよかったけど、猫を飼いたかったのだ。

癒しは必要だからね。

 

「ごめんください。」

 

中に入ると色々のペットがいる。

猫は勿論、ネビルと同じヒキガエル、ロンと同じネズミが置いてあった。

 

「お、ペットをご希望かい?一番人気は、何と言ってもかの有名なハリーと同じ白フクロウだね。」

 

私はフクロウは買いに来てない。

店は間違えていない。

多分、冗談のつもりだろう。

 

「そうね、可愛いもんね。・・・ん?」

 

ふと、ある猫を見ると私をジッと見ている。

顔が平らになっていて、ブサカワの茶色の猫だ。

 

「その子かい?その子は産んだ時に顔をぶつけてしまってね、最善を尽くしたんだがそれが限界でね。」

 

可哀想な猫だね。

暫く見ていたが、目がずっと見られていた。

この子、私と性格が合うような気がする。

 

「店員さん。私この子を飼うわ。」

 

「いいんで?他の猫もいますが・・・」

 

「お客がいいって言ってんの。」

 

名前がクルックシャンクスね。

がにまたの猫?

変わった名前ね。

 

out

 

 

私は今、漏れ鍋の宿の部分にいる。

同じ部屋にジニーがいるようだ。

ジニーは私に気づくと、驚きの声をあげた。

 

「あ、あの時の猫だ。」

 

「ジニー、この子を知っているの?」

 

そうだね。

ハーマイオニーは知らないもんね。

 

「うん。買わないけど見ていたんだけど、可愛くて・・・バイバイって言ったら鳴いてくれたの。」

 

「私に似て、賢い猫さんなのね。」

 

賢いだなんてハーマイオニーに言われて私、もう後悔はない。

 

〔ニャー〕

 

「ふふふ、それは肯定と捉えていいのかしね。」

 

そう思っていいよ。

 

 

朝の忙しい時間を過ぎ、ホグワーツ特急に無事乗れた。

(何故ウィーズリー一家は、こんなにギリギリでしか行動ができないのかが疑問だ。)

漏れ鍋でスキャバーズにあったが、虐めることはしていない。

ロンとハーマイオニーを喧嘩を見たくはないもん。

2人にはもっと早くから、恋人同士になって欲しい。

そう思っているから・・・

 

「空いてる場所がないよ。」

 

ロンが嘆く。

 

「ここなら空いているわ。」

 

ハーマイオニーが差した場所には、先客がいた。

三十半ばに見えてはいるが、白髪が生えており服はボロボロと不潔感満載の人が寝ていた。

 

「ねぇ、この人誰だと思う?」

 

「リーマス・ルーピン先生よ、カバンに書いてあったわ。」

 

ハリーの質問にハーマイオニーが答える。

 

「何を教えると思う?」

 

「空いている授業は闇の魔法に対する防衛術だけだろ?」

 

ハリー、少しは頭を使おうよ。

1年に1回変わってんだから気づけよ。

各々座席に座る。

(私はハーマイオニーの膝の上)

 

「ハリー、話って何?」

 

「実は・・・」

 

それからハリーは、シリウスがハリーを狙って脱獄こと、シリウスが両親と仲良かったことを話した。

そんな訳がないんだけれどね。

 

「なんでシリウスさんがハリーを狙うのかな?」

 

「それはわからない。狙うんやったら、今脱獄せずに子供の頃に脱獄しているはずだよね?」

 

「となると、何かを見つけて脱獄した・・・と考えて良さそうだね。」

 

ロンとハリーが討論で盛り上がる。

でもね、ロン。

君のペットを探しに来たんだよ。

すると、列車が停止した。

 

「着いたのか?」

 

「違うわ。時間が速すぎるもの。」

 

するとスキャバーズが、ロンの胸ポケットに逃げた。

この感覚、もしかして・・・

慌てて空を見ると、吸魂鬼が空を漂っていた。

しばらくすると、扉が凍り始めた。

やって来たのは勿論吸魂鬼。

 

{シリウスはどこだ。}

 

シリウスを探しているようだ。

 

{おっ、こいつの幸福、美味しそう。}

 

そう言ってハリーの幸福を奪い始めた。

これ以上はやらせん。

 

〔ブニャー‼︎〕

 

ハーマイオニーの膝の上から飛び出し、吸魂鬼にひっかく攻撃を仕掛ける。

普段なら当たることがないのだが、肝っ玉持ちの攻撃の為吸魂鬼は攻撃を受けた。

 

「ここにシリウスを匿っている者はいない。立ち去って貰おう。エクスペクト・パトローナーム。」

 

さっきまで寝ていたリーマスが、起きていたんだ。

守護霊を受けた吸魂鬼は、物凄い勢いで逃げたした。

私の攻撃必要だったかな?

 

「シリウスを探すためだとしても、列車を止めるとは非常識な‼︎車掌にあってくる。」

 

ポケットから板チョコを取り出す。

 

「食べるといい。それにしてもその猫は勇敢だったよ。」

 

それはそうだよ。

グリフィンドール寮にいる猫だもん。

 

 

(吸魂鬼視点)

 

アズカバンからシリウスが脱獄してから1ヶ月。

梨花の無事でいる手紙(ダンブルドアが筆記も真似して書いた手紙)が届いたことで、いつものアズカバンに戻っていった。

 

{シリウスがホグワーツ特急に乗ったと言う噂を耳にした。これよりホグワーツ特急を止め確認する。}

 

新しく総看守長になったものは、梨花防衛隊のリーダーだった奴だ。

前の総看守長と違い、現場にも行くらしい。

(外にでた方が、梨花に会える可能性も高いからだろう。)

ホグワーツ特急を止め、シリウスを匿っている者を探す。

吸魂鬼の誰かがハリーに近づいたようだ。

 

{こいつの幸福、美味しそう。}

 

ハリーの幸福が美味しいのか?

私も頂きたいな〜。

 

〔ブニャー‼︎〕

 

猫が飛び込んできたようだ。

普通なら当たることないのだが、攻撃を受けたようだ。

応援に行かないと・・・

 

「ここにシリウスを匿っている者はいない。立ち去って貰おう。エクスペクト・パトローナーム。」

 

おい、巻き添えを食らったぞ!

ちゃんとやれよ。

ハリーの幸福、食べたかったな。

 

out

 

 

それから暫くすると列車は動き始め、定刻より遅れてホグワーツに辿り着いた。

確かセストラル(?)が引っ張っているのよね?

ん〜。

私には見えないな〜。

アズカバンで沢山死を見てきたけど、反映はされていないみたい。

身近な人の死でないと見えないのかな。




備考
・ハーマイオニーの買い物
原作では出なかった所。
オリジナル上駄作感満載。

・買った理由(原作変更)
原作だと『誰も欲しがらなかった』から買ったらしいが、この話では『性格が合いそう』だから購入。

・肝っ玉持ちの主人公(オリジナル)
自分がノーマルで相手がゴーストだろうが私には関係ねえ。

・新しい総看守長
梨花防衛隊リーダーだった奴。
名無し(今後出てこない(名前も含めて))

・セストラルが見えない主人公
見るためには身近な人の死が必要だからね。

(没ネタ)
ハーマイオニー「じゃ、この猫下さい」

クルックシャンクス〔私じゃないの~〕

弄っていた猫〔あなたより私がいいのよ、お・バ・カ・さ・ん。〕

(没理由:原作が大幅に変わることを嫌った為)

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