流石にこれ以上投稿は難しいかも・・・
言い忘れていましたが、来週も投稿します。
あれから1時間は経ったかな?
「ネビル、大丈夫?」
「大丈夫とは言えないかな?よくやれている方だと褒めたいよ。」
怪我を負って下がっている人も少なからずいるが、死亡した人はまだいない。
「梨花、空から何かが迫って来ているよ?」
「敵の援軍かしら?厄介な奴じゃなければいいけど。」
向かってくる団体を目視した私は、歓喜の声をあげる。
「もう、遅いわよ。随分待たせたじゃない。」
第一陣は空を見て安堵の表情を浮かべていた。
地上に着くと次々と人が降りてきた。
「梨花、お待たせ。」
『みんな気合い入れるぞ‼︎我ら日本の力を見せるのだ‼︎』
『『『了解。』』』
柳沢魔法学校のみんなが第一陣として加わったのだ。
「ありがとう佐々倉校長。それに梨沙も。」
「もう少し早く向かっておれば、ここまで押されることはなかったかも知れん。」
「来てくれただけでもありがたいわ。」
来てくれたのは、彼ら彼女らだけではない。
〈さあ、闇よ。光を浴びる覚悟はできているかい?〉
〈我らの救世主を見殺しには出来ない。たとえ、同族がいようが我らは君達の味方だ。〉
ドラゴンや私が声を聴き治した魔法生物達だ。
その中には、銀行の下にいたベラトリックス・レストレンジもいた。
〈お前、いい人間。あいつら、悪い人間。われ、お前の味方。〉
〈ありがとう。〉
「ドラゴン達、私達に協力してくれるみたいです。」
「これほど心強いものはありません。よくやりました、ミス・笹倉。」
「まるで現代版鶴の恩返しね。」
「まさにそうだわ、梨沙。さて、押し返すわよ。」
前線の指揮は上がった。
こいしの方は大丈夫かしら?
そうだ、万が一の為に・・・
「ミネルバ校長、先生全員に伝えてください。・・・・・と。」
「まさか・・・‼︎」
(こいし視点)
私はハリー達の監視をしている。
ハリーの他にロンとハーマイオニー、ジニーちゃんも一緒だ。
誰も私の存在に気づいていない。
「ハリー、油断しちゃダメよ。」
「分かってるジニー。ロンやハーマイオニーは?」
「えぇ、大丈夫よ。でも・・・さっき大きな音がしたわね。」
「味方ならありがたいんだけど、ハリーはこの状況でどうする?」
ハリーは少し考えて
「俺達が何か出来るとは思わない。でも、何かは出来る。避難誘導だけでも手伝えるはずだよ。音のした方向へ行こう。」
やはり君はそう言うと思ったよ。
正義感が強いことは知っている。
けど・・・行かせない。
あそこにヴォルデモートがいる限り。
「行くんだね、ハリー・ポッター。」
突然現れた私に、四人がこちらを見る。
変装と変声をしているから、私だって気づかれてないみたい。
ハーマイオニーは少し警戒している。
「君は?」
ここは悪役として演じてみようかな?
「私はンドゥルク。ヴォルデモートの幹部の一人よ。」
その言葉に全員杖を向け、臨戦態勢をとる。
私はまだ構える仕草はしない。
「闇の帝王の幹部だって?」
「皆、気をつけて。こんなに幼く見えてその役職につけることは、それだけの実力ってことよ。」
「ああ、僕を倒しにここまで突破したくらいだ。油断はしない。」
勘違いしているみたい。
けれど、これは利用させて貰おう。
「油断はしない?しているじゃん。私はね、戦争が始まる前からいたの。そして内通していたの。」
「え?」
「彼女(ジニーちゃんを指して)を操った後、帝王さんは私にここに来るように仕向けたわ。ロン・ウィズリーさんにハーマイオニー・グレンジャーさん。後、恋人のジニーちゃん。」
それを聞いてジニーちゃんが口を開いた。
「ジニー・・ちゃん?もしかして・・・クレアちゃん?」
あ、いつもの癖でジニーちゃんって呼んじゃった。
ジニーと呼び捨てで呼ぼうと思ったのに。
「クレア?誰、それ?私はンドゥルフだよ?」
「ハリー、あの子多分操られていると思う。」
「服従呪文か。」
そんなことはないけれど、誤解が誤解を招いているみたい。
まあ、こっちとしては好都合ね。
私は杖を取り出す。
「何ボソボソ言っているの?私の為に死んで?」
さて、これでハリー達を向かわせることなくせているといいんだけど・・・
するとハリー達の後ろから、大人が現れた。
「ハリー、下がっていなさい。ここは私がやるわ。この子達には指一本も触れされないわよ。」
「貴女は・・・モリー・ウィズリーね。」
「お母さん‼︎その子は・・・」
「分かっているわ。ロスベルクとは切磋琢磨して来た友だもの。彼の面影がある子が、魔法学校に通っていない訳がないでしょ?」
お父さんの名前が出てくるとは思ってなかった。
あれから一年は経つのかな?
なんか懐かしく感じるな。
「クレアちゃん‼︎」
ジニーちゃんが強く抱きしめた。
思い返していて油断していた。
「は、離して‼︎」
引き離そうともがくが、思うように力が出ない。
「無理しなくていいの、辛かったでしょ。」
泣くつもりなかったのに、私の涙腺は壊れた。
・
・・・
・・・・・
「落ち着いた?」
泣きやんだことで冷静さを取り戻し、少し恥ずかしい。
変身呪文を解いて、みんなの前で姿を現わす。
「うん。ありがとう、ジニーちゃん。」
「呪文が解けたのね、よかったわ。」
「ハーマイオニー、梨花先生の所に行こう。」
そうだった、今お姉ちゃんの所に行かせるわけにはいかない。
じゃあ、どこがいい?
スネイプ先生の所でいい。
ハリーとの溝を埋めさせるためにも、そこがいい。
「ま、待って‼︎そこは後回しでもいいから、スネイプ先生を助けてあげて。」
「何故、スネイプ先生を?」
「彼が愛した彼女・そしてその息子を守るため、スパイとして入っていたの。初試合の時だって閉心術の時だって、ハリーを助ける為にやっていたの。」
それを聞いたハリーは驚いていた。
ロンやハーマイオニーも驚いている。
「だからお願い。スネイプ先生を助けてあげて。」
「・・・・・・わかった。」
私は走り出すハリー達を見送った後、急に眠気が襲ってきた。
多分、この血の特性を使いすぎたせいなのかな?
(ジニー視点)
倒れかけたクレアちゃんを慌てて支える。
気を失っただと気付き、一安心した。
「お母さん、闇の帝王を許せない。」
「えぇ、そうね。大聖堂に運びましょ。」
わたしの中にあるのは、妹のように可愛がっていたクレアちゃんを救えなかった悔しさと、闇の帝王に向けた怒りが渦巻いていた。
いつからこの子に服従呪文をかけたのだろうか?
最初からはありえないから、入院した後。
聖マンゴ魔法疾患傷害病院(あそこ)が、闇に堕ちたと言う報告はラジオで流れていない。
もしかしてクレアちゃんだけを狙っていた?
何の為に?
もしかしてこの飾り目が関係しているのだろうか?
「お母さん、この飾り目は何?」
「イールスターティオ-エイエ。別名閉心補助装置と言う今は売られていない商品で、ロスベルクは何個か買ったらしいわね。」
んー。
これは関係なさそう。
もしかして欲しかったのは、この学校内部の記憶?
魔法省を落としたのは何のため?
魔法省・・・学校内部・・・
「っ‼︎お母さん、敵の狙いは暖炉よ‼︎一時期的にホグワーツの全ての暖炉を煙突飛行ネットワークにして内から攻めるつもりよ。」
「まさか!そんな事されたら生徒達を守れないわ‼︎」
後ろにいるのは、怪我人と介護するものだけ。
そんな人達がまともに戦えるわけがないからだ。
「ミス・ウィーズリー、それは私達がやりましょう。」
「校長先生‼︎」
現れたのは校長と、先生方。
「ミス・笹倉が言いました。学校が危ないと・・・まさか闇の帝王がそこまで考えていたとは、考えもしませんでした。」
先生方は暖炉のある所に向かって走っていった。
暫くして全ての暖炉を塞ぐことに成功した。
end
備考
・増援
イメージはけも○レの最終回。
今まで助けてきた魔法生物学恩を返しに来ました。
・ハリー達vsこいし
なんで戦うことになったのか、未だに謎。
・暖炉を煙突飛行ネットワークに
ある二次創作からアイデアを貰いました。
未然に防ぐことができた為大惨事には至りませんでした。