【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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本当に遅れてすみません。
遅れた理由
・親知らずを抜き、痛さで話が書けなかった
・終わりに向けてどう終えるか考えがまとまらなかった
・血小板が可愛くて癒されていた

友達「罰ゲーム追加、今日二話書けよ。」

と言うことで24時間(実質17時間)で二・三話書きます。
読む際は気をつけてください。


ハーマイオニーの覚悟と決戦

『こいし、なんでいるここにいるのかしら?』

 

『別に私は生徒でもないし、自由気ままにぶらぶらするだけだよ?』

 

そうだった。

こいしがもう一度組分け帽子を被ったら、もう魔法使いとしての素質がなくなったと言ったのだ。

それにはミネルバ先生も驚いたようだった。

私自身もミネルバ先生がいなくなった後、組分け帽子をかぶってみた。

 

「ほう〜、面白いの〜。」

 

かなり渋い声が聞こえてきた。

 

「私はもう卒業(・・)した身ですが、この学校に通っていたらどこに所属した可能性がありますか?」

 

「君の中を見させてもらったが、ハリー達と同じグリフィンドールに入りたいらしいの。」

 

原作でも一番目立つ寮だし、何よりハリー達と友達になりたい。

そんな想いが強く出ているのかもしれない。

 

「しかし君は、レイブンクローに入るだろう。知識を求め、知識を吸収しようとしておるな。そのことから君はレイブンクローの寮に入れたかも知れん。」

 

レイブンクローか。

この世界に来て5年、知識を求め続けた。

原作でお世話になる呪文はほぼ覚え、役に立ちそうな呪文・魔法薬を調べた。

確かにレイブンクローに入ったかも知れないな。

納得のいく答えが得られた、続けて次の質問をする。

 

「ありがとう組分け帽子さん、後一つだけ。クレア・コンスィーに魔法使いとしての、素質がないと嘘をついたんですか?」

 

「君はおかしいことを言う。今まで被ってみた中であれ程何にも感じなかったことはない。そう、何も感じなかったのだ。将来こうでありたいとか、スリザリンだけはいきたくないとか、様々なことを考えているものだ。」

 

「それがなかった・・・と。」

 

「そうだ、魔法使いとしての素質はある。しかしそれだけだ。少なくとも私は組み分けることはできなかった。」

 

誰もが思う未来が彼女にない?

組み分け帽子でも見れない程の閉心術はありえないから、心に鍵でもついているのだろうか?

 

 

 

翌日から世界は大きく揺れた。

闇の帝王が動き出したそうだ。

やはり、ダンブルドアの死亡が動き出した原因だろう。

イギリス魔法省も二週間で落ち、徐々に勢力を増やしていった。

こっちも何もしてないわけじゃない。

戦力を増やそうと交渉をしに出かけたが、重傷又は軽傷を負って帰ってくるのだ。

こちら側に参戦してくれるものは少ない。

私もお空を使い、手紙を送ってはいるが全く進歩がない。

 

「ハーマイオニー、本当にいいの?」

 

「えぇ。」

 

今はハーマイオニーに連れられ、ハーマイオニーの家に向かっている。

私はチャイムを鳴らす。

 

「はい、どちら様?」

 

「ハーマイオニーの友人です。二・三聞きたいことがあって来ました。」

 

玄関があき、リビングに通された。

二人揃っているようだ。

 

「聞きたいこととは何かな?」

 

「私達で答えられることなのかしら?」

 

「こちらをご覧下さい。」

 

取り出したのは、オーストラリアの旅行雑誌。

二人の視線が下に向かった瞬間、呪文を唱える。

 

「オブリビエイト」

 

忘却呪文。

二人から娘がいたと言う記憶を消した。

 

「おめでとうございます、グレンジャーさん。この三ヶ月オーストラリア旅行に当たりました。」

 

「私達がですか?」

 

「はい。我が社が毎年四組の家族をランダムで抽選させて頂いていまして、今年はお宅が選ばれました。」

 

その後旅行プランの説明や、それに伴う旅費のことなどを話す。

ある程度二人は納得でき、私は家を後にした。

 

「終わったわ、明後日には出かけるらしい。」

 

「ありがとう、梨花。でもよかったの?あのチケット高いよね?」

 

「私の金庫の100分の1しか使ってないから、痛くも痒くもないわ。」

 

驚きの顔をするハーマイオニー。

 

「いつのまに・・・元猫だったわよね?そんな金額どうやって仕入れたのよ。」

 

「ヒント、柳沢魔法学校。」

 

それを聞き納得したようだ。

 

「成る程、佐々倉校長ね。」

 

「そう言うこと。私は貴方を尊敬するわ。」

 

?を浮かべるハーマイオニー。

 

「私は両親から自分の記憶を抜くことは、到底出来ないわ。」

 

「これでよかったのよ。二人を巻き込みたくないの。」

 

私はハーマイオニーの手を掴み、姿現しを行う。

 

 

 

雪が溶け始めた頃、ついに闇の帝王がホグワーツ城に押し寄せて来たのだ。

こちらは先生やOB達を含め数千人に対し、あちらは幹部を始め巨人族などの魔法生物で数十万の大群だ。

 

「ミネルバ校長、凄い数です。」

 

「数が多くても、こちらは団結力の揃ったもの達だけです。皆を信じましょう。」

 

「すみません。弱気になってました。」

 

「いいのです。まだ貴方は、三年間しかこちらにいないのです。もっと頼って下さい。」

 

「はい。」

 

私達は戦闘体制に入った。

お燐には避難誘導を頼んでいる。

戦闘をしたことのないし、少しでも被害を抑えられたらいいと思ったからだ。

お空は最後に柳沢魔法学校に行ってもらっている。

いい返事が聞けたら嬉しいけど、間に合うかな?

こいしは、ハリー達の援護を頼んでいる。

特にハリーは要注意だ。

狙われる可能性がかなりあるからだ。

 

パリーン

 

ホグワーツ城に張ってあった防御魔法が壊れる音と共に、魔法生物が押し寄せて来る。

 

「生徒は少なくとも二人一組で戦いなさい。」

 

ミネルバ先生が大声で指示を出す。

私は先頭きって走る巨人族に武装解除呪文を放つ。

巨人族はバランスを失いかけたが、倒れはしなかった。

まあ、予想の範囲内だ。

続けざまに失神呪文を放つ。

今度こそ倒れはしたが、まだまだ敵は多い。

少しでも多く倒しますか。

 

 

(ルーナ視点)

 

闇の帝王が攻めて来た。

梨花先生を含め先生達は第一陣にいるようだ。

ネビルと一緒に死喰い人の侵入を防いでいた。

 

「ネビル、行って来なさいよ。」

 

「え?ダメだよ、ルーナが一人になるじゃないか‼︎」

 

そうだね。

でも、今の現状的にそれが言える?

完全的に上の空って感じだから、実質一人のような感じだ。

 

「大丈夫、私は他の人と組むから。梨花のこと好きなんでしょ?」

 

「ああ、行って来る。」

 

彼は死喰い人達の攻撃を避けながら、前進していった。

 

「梨花、幸せにしなさいよ?私の初恋の人。」

 

残された私は、ボソッと呟いた。

さてと、どこに参加しようかな?

 

end

 

 

強い。

強すぎる。

団結力では武がある私達であったが、圧倒的な力に押され気味だ。

私も他に手を回したいのは山々だが、4対1の状態が続いている。

これでは他に加勢ができない。

 

「梨花‼︎助けに来たよ。」

 

「ネビル?助かったわ。かなり押されているわ。」

 

背中合わせになって辺りを警戒している。

ネビルが、ふと思い出したように問いかけた。

 

「ドラゴンはどうしたんだい?かなりの戦力になると思うけど?」

 

「ポチは今はある島の守り神的存在になったから、応援には来れないわ。」

 

こんなことになるんだったら、もっと後でよかった。

これは本当に、背水の陣だわ。

 

 

(お空視点)

 

『船長、もっと早く走らんか?』

 

『校長、これが最高速です。これ以上無理すると動力が壊れてしまいます。』

 

私は日本の船に乗ってイギリスに向かっていた。

柳沢魔法学校の校長に手紙を見せるや否や、生徒とOB先生を連れ空飛ぶ船に乗り込んだ。

 

「うにゅほちゃん、後三時間だって。」

 

「そんなに待てないよ。」

 

英訳してくれている子からの情報で、落ちついていられない。

なんとかしないと・・・

 

〈我、そなたらに力を貸す。〉

 

え?

 

〈君達は?〉

 

〈君のご主人の人脈(?)て集まった同志達だ。早く着きたいのだろう?〉

 

〈ロープあれば引っ張っていけるぜ。〉

 

〈分かった、伝えて来る。〉

 

「船長さんに伝えて、手伝ってくれる者がいるって。切れない太めのロープの用意もして。」

 

「手伝ってくれる者?」

 

教えてあげると、びっくりした。

私だって驚いているよ。

さとり様は本当に何者?




備考
・組み分け帽子との会話
実はこの話を書く際、最初はレイブンクローに主人公を入れる考案もありました。
しかしそれじゃ新しさがないと思い、取り止めました。

・組み分け帽子(原作変更)
頭の中にあるどうしたいとかを感じとり、組み分けをする。
原作も同じでしたっけ?
覚えていないな〜。

・決戦(原作変更)
原作より一年程前倒し(?)になりました。
そのためコリンの参戦なしです。

皆さんはハリポタのどのシーンが好きですか?
作者はここでも書いた、ハーマイオニー両親から記憶を抜くシーンです。
作者には出来ません。
・・・さて、次を書きますか。

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