【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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急に仕事が入り、明日の投稿が難しくなりました。
その為、今日投稿することにしました。

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今回の話はほぼ原作に触れません。
オリジナル要素が盛りだくさんです。
それでもいい人は見ていって下さい。


決意 さとりの選択

ナザニが一匹でいることがなく、常にヴォルデモートがついて歩いている。

隙を伺っているが、二ヶ月が過ぎ三ヶ月が近づいてきた。

 

「お姉ちゃん、やっぱり無理。いくら無意識を操っても、意識的に見ているものは無意識になれない。」

 

「そうよね。」

 

「テレポート的な魔法がないかな?」

 

テレポート・・・ねぇ。

そんな魔法は聞いたことも、読んだこともないからないかも知れない。

 

「紫さん、いるんでしょ?」

 

「はーい、呼ばれて飛び出てすばばばばーん。みんなのアイドルゆかるん17才でーす。幻想郷に来る気になったのかしら?」

 

うぜぇ。

もう一度言っておこう、うぜぇ。

 

「そうね、条件付きならいいわよ。全てが叶えられたら行ってもいいわ。」

 

「条件って、何かしら?」

 

「ヴォルデモートの死が第一条件よ。その為にヴォルデモートがいつも連れいる蛇の寿命と、ハリーの中にあるヴォルデモートの一部を、あなたの力でどうにかならないかしら?」

 

少し考える紫。

 

「多分できるわ、でも少し時間を頂戴。」

 

「その点は大丈夫です。次に居住できる大きめの館も欲しいわね。できれば人里から少し離れた所にあるものでいいわ。」

 

「その条件はクリアできたわね。」

 

少し微笑む紫。

何を考えているのだろうか?

なんかやな予感しかしない。

 

「次に私とこいし、できればお空・お燐・ポチ・クーちゃん・ルーちゃんを連れて行くこと。」

 

「それは無理よ。」

 

紫が珍しく否定した。

 

「前三匹はこちらに呼んでも大丈夫でしょうけど、後二匹は魔法薬としても使われているわ。かなり厄介な魔法で、この世界から出ない様になっているわ。」

 

へえー、そんな魔法があの二匹にかかっていたんだ。

あ、クーちゃんって言うのがエンスケ匠で、ルーちゃんがウィザーエンスケのことね。

ちなみに名付け親はお空だ。

後で前三匹にはついてくるかどうか聞いてみよう。

 

「最後に私とこいしに関係のある人から、私達の記憶を抜くこと。あなたの力で、記憶抜くことだって可能でしょう?」

 

「できるわよ。そうね、早くてニヶ月遅くても半年かしらね。」

 

意外、そんなに早くできるんだ。

 

「あなた達がこの世界から出たら、記憶を抜くことは可能よ。ただ、あなた達と深い関わりのある人には、記憶として残っているけれど、思い出せないみたいな感じになるかも知れないわね。」

 

なる程。

親しい人には手紙でも送らないと行けないかしら?

 

「また、ヴォルデモートが死んだ後で会いましょ?」

 

そう言うと、扇子で口を隠して隙間に消えた。

見張りはもうやめて、あの五匹の所に行こうかしら?

 

 

 

久しぶりに必要の部屋へ訪れた。

 

「ご主人様おかえり。」

 

いち早く気付いたお空が、こいしを押し倒すかの如く凄い勢いで走ってきた。

こいしは少し考え、左に避けた。

人がいなくなったことでお空が壁とキスをした。

 

「大丈夫?お空。」

 

「なんでよけるんですか!ご主人様。」

 

「なんとなく。」

 

いつ見てもいいわね。

ちなみにこの前は右に避けた。

 

「空・燐・ポチ・クーちゃん・ルーちゃん。今から大事な話をするわ。集まって頂戴。」

 

ポチは英語が理解できるくらいまでに成長した。

クーちゃんとルーちゃんは、少しなら喋れるみたい。

だからこそこの五匹が問題なく遊べている。

 

「まず名前を変えたわ。私は古明地 さとり、コンスィーは古明地 こいし。事後報告となったけど、覚えてね。」

 

お空以外頷く。

お空も一応は分かっているみたい。

 

「ここからは話すことは君達の今後についてね。私とこいしはこの世界から出て行くことになるわ。」

 

「それはどういうことですか?お嬢。」

 

「闇の帝王がなくなり次第、私達は幻想郷の住人になることになりそうなの。そこであなた達が、私達と一緒に幻想郷の行くか行かないかを決めて欲しい。」

 

「お姉ちゃん、大事な事忘れているよ。」

 

そっか。

これは言っておかないと・・・

 

〈ごめんね、クーちゃん・ルーちゃん。君達は私達と共に過ごすことは出来ないの。〉

 

〈どうして?ママ。〉

 

〈理由が知りたい。〉

 

〈君達には複雑かつ厄介な魔法がかかっているの。その魔法でこの世界(ハリーポッターの世界)から連れ出せないようになっているの。無理矢理解いちゃうと、君達の存在自体も消えてしまうわ。〉

 

少し残念そうな顔をする二匹。

今日は泊まっていこう、そう心の中で決心した。

 

「んー。私はご主人様と一緒に行きたい。」

 

「空。」

 

「難しいことはわからないけど、一緒にいたい。」

 

なんてストレートにいう子なんだろう。

 

「あたいも一緒に行きたいかな?」

 

「燐。」

 

「あたいみたいな種族は嫌われているの。でもこいし様とさとり様は違った。」

 

「俺は残る。」

 

ポチは少し考えてこう言った。

 

「俺はこの子達の父親だ。この子達が行けぬのなら、俺はその世界に興味はない。」

 

「でも、ポチ。行きたいんでしょ?」

 

「・・・・・・・・・興味はない。」

 

こいしに聞かれ暫く間が空いた。

本音は行きたいとなってはいるが、二匹を置いていけないと言う使命感があるみたい。

こうして、三匹はこの世界で暮らすことが決まったが、それはそれで一つの問題が生じる。

それはこの三匹の引き取り手だ。

ウィザーエンスケ、エンスケ匠、ベラルーシ・キャポリット種。

どれも個人が飼ってはいけない魔法生物達だ。

一番いいのは自然に放つこと。

人が来ない場所に連れていければいいけど・・・

そうだ。

あそこなら、大丈夫。

 

〈五日程泊まって行くわ。〉

 

〈ママと一緒。〉

 

〈わーい(⌒▽⌒)〉

 

「ポチ、この子達をお願いね。」

 

「心配せずとも、卵を温めた頃から覚悟はできている。」

 

・・・

・・・・・

 

五匹を連れ、ある無人島へ訪れた。

この無人島はたまたま見つけた無人島で、マグル除けの魔法がかかっているため地図にはのっていない。

それにここには、

 

〈我らと同じもの?〉

 

〈仲間がまだいたとは・・・〉

 

ウィザーエンスケとエンスケ匠の仲間が、住む島となっているのだ。

 

〈ベラルーシ・キャポリット?〉

 

〈そうだ、この二匹の親的存在になるな。〉

 

それを聞いた代表と思われる二匹は、軽く頷いた。

 

〈ねぇねぇ。この子ならいいんじゃない?〉

 

〈えぇ。ドラゴンさん、この島の護り神になってくれますか?〉

 

護り神?

 

〈どう言うこと?〉

 

〈・・・この島は、ドラゴンによって外敵から難を逃れて来た。でもそのドラゴンも一月前に寿命で・・・〉

 

〈たまたま君が来られたのも、ドタバタしていたからだ。〉

 

そうだったの。

 

〈そうか、我でよければ皆の父であり神になろう。〉

 

こうしてポチはこの島(後から聞いたら龍護島(りゅうごとう)と言うらしい)の護り神になったのであった。

 

 

その後の捜査団長サイド

 

我々は四年に一度この島へ訪れる。

主な仕事はウィザーエンスケとエンスケ匠が、密猟されていないかの確認・島の護り神の生存確認だ。

この前の調査では、護り神のドラゴンが大分弱っていたため、かなり心配だ。

姿現しをすると、私達は驚かされた。

 

「お主らがこの島に時々来ると言う調査団だな?」

 

ドラゴンが悠長に英語を喋ったのだ。

 

「言わんでも分かっている。俺はいたって健康そのものだ。新たにウィザーエンスケが三匹、エンスケ匠が四匹。そのうち一匹ずつが俺の連れ子になるな。」

 

みんな腰を抜かしている中、私は勇気を持って聞いた。

 

「名前を聞いてもいいかな?それと英語が喋れるのは何故かな?」

 

「ポチだ。英語は飼い主に教えられた。」

 

「飼い主?」

 

「この世界を救い、君達の記憶から消えた英雄が俺の飼い主。」

 

この世界を救った英雄?

 

「聞いたことがないぞ‼︎そんなこと。」

 

「だから言っただろう、記憶から消えたって。あれからもうすぐで三年か・・・もしかしたら記録は残っているかもな。」

 

ドラゴンは遠くの方を見た。

俺達は一体何を忘れたのだろうか?




備考
・ゆかるん
紫のアイドル名。
某動画にてこの名前を使っていた。

・条件
ヴォルデモートの死・大きい家・ペットも一緒に・記憶の抹消、要約するとこれが条件。
流石ゆかるん。
一般人ができないことを平然とやってのける、そこに痺れる憧れる‼︎

・お空・お燐幻想郷行きを決意
これにて地霊殿メンバーは幻想入り。
どうやって他三匹をこの場に残すかを考えた際、ポチ以外の二匹に特別な魔法がかかっていることにしました。
ポチは父親として、この場に残る決断をするでしょう。

・龍護島(オリジナル)
ウィザーエンスケとエンスケ匠が沢山いる為、マグル避けの魔法がかけられている無人島。
ドラゴンがこの島の護り神となって守ることによって、密猟者から守ってきた。

・調査団(オリジナル)
魔法生物の密猟とかを調べる魔法使い達。


この話により幻想入りすることが確定。
ヴォルデモートと対抗することも確定。

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