その為、今日投稿することにしました。
----------------------
今回の話はほぼ原作に触れません。
オリジナル要素が盛りだくさんです。
それでもいい人は見ていって下さい。
ナザニが一匹でいることがなく、常にヴォルデモートがついて歩いている。
隙を伺っているが、二ヶ月が過ぎ三ヶ月が近づいてきた。
「お姉ちゃん、やっぱり無理。いくら無意識を操っても、意識的に見ているものは無意識になれない。」
「そうよね。」
「テレポート的な魔法がないかな?」
テレポート・・・ねぇ。
そんな魔法は聞いたことも、読んだこともないからないかも知れない。
「紫さん、いるんでしょ?」
「はーい、呼ばれて飛び出てすばばばばーん。みんなのアイドルゆかるん17才でーす。幻想郷に来る気になったのかしら?」
うぜぇ。
もう一度言っておこう、うぜぇ。
「そうね、条件付きならいいわよ。全てが叶えられたら行ってもいいわ。」
「条件って、何かしら?」
「ヴォルデモートの死が第一条件よ。その為にヴォルデモートがいつも連れいる蛇の寿命と、ハリーの中にあるヴォルデモートの一部を、あなたの力でどうにかならないかしら?」
少し考える紫。
「多分できるわ、でも少し時間を頂戴。」
「その点は大丈夫です。次に居住できる大きめの館も欲しいわね。できれば人里から少し離れた所にあるものでいいわ。」
「その条件はクリアできたわね。」
少し微笑む紫。
何を考えているのだろうか?
なんかやな予感しかしない。
「次に私とこいし、できればお空・お燐・ポチ・クーちゃん・ルーちゃんを連れて行くこと。」
「それは無理よ。」
紫が珍しく否定した。
「前三匹はこちらに呼んでも大丈夫でしょうけど、後二匹は魔法薬としても使われているわ。かなり厄介な魔法で、この世界から出ない様になっているわ。」
へえー、そんな魔法があの二匹にかかっていたんだ。
あ、クーちゃんって言うのがエンスケ匠で、ルーちゃんがウィザーエンスケのことね。
ちなみに名付け親はお空だ。
後で前三匹にはついてくるかどうか聞いてみよう。
「最後に私とこいしに関係のある人から、私達の記憶を抜くこと。あなたの力で、記憶抜くことだって可能でしょう?」
「できるわよ。そうね、早くてニヶ月遅くても半年かしらね。」
意外、そんなに早くできるんだ。
「あなた達がこの世界から出たら、記憶を抜くことは可能よ。ただ、あなた達と深い関わりのある人には、記憶として残っているけれど、思い出せないみたいな感じになるかも知れないわね。」
なる程。
親しい人には手紙でも送らないと行けないかしら?
「また、ヴォルデモートが死んだ後で会いましょ?」
そう言うと、扇子で口を隠して隙間に消えた。
見張りはもうやめて、あの五匹の所に行こうかしら?
○
久しぶりに必要の部屋へ訪れた。
「ご主人様おかえり。」
いち早く気付いたお空が、こいしを押し倒すかの如く凄い勢いで走ってきた。
こいしは少し考え、左に避けた。
人がいなくなったことでお空が壁とキスをした。
「大丈夫?お空。」
「なんでよけるんですか!ご主人様。」
「なんとなく。」
いつ見てもいいわね。
ちなみにこの前は右に避けた。
「空・燐・ポチ・クーちゃん・ルーちゃん。今から大事な話をするわ。集まって頂戴。」
ポチは英語が理解できるくらいまでに成長した。
クーちゃんとルーちゃんは、少しなら喋れるみたい。
だからこそこの五匹が問題なく遊べている。
「まず名前を変えたわ。私は古明地 さとり、コンスィーは古明地 こいし。事後報告となったけど、覚えてね。」
お空以外頷く。
お空も一応は分かっているみたい。
「ここからは話すことは君達の今後についてね。私とこいしはこの世界から出て行くことになるわ。」
「それはどういうことですか?お嬢。」
「闇の帝王がなくなり次第、私達は幻想郷の住人になることになりそうなの。そこであなた達が、私達と一緒に幻想郷の行くか行かないかを決めて欲しい。」
「お姉ちゃん、大事な事忘れているよ。」
そっか。
これは言っておかないと・・・
〈ごめんね、クーちゃん・ルーちゃん。君達は私達と共に過ごすことは出来ないの。〉
〈どうして?ママ。〉
〈理由が知りたい。〉
〈君達には複雑かつ厄介な魔法がかかっているの。その魔法でこの世界(ハリーポッターの世界)から連れ出せないようになっているの。無理矢理解いちゃうと、君達の存在自体も消えてしまうわ。〉
少し残念そうな顔をする二匹。
今日は泊まっていこう、そう心の中で決心した。
「んー。私はご主人様と一緒に行きたい。」
「空。」
「難しいことはわからないけど、一緒にいたい。」
なんてストレートにいう子なんだろう。
「あたいも一緒に行きたいかな?」
「燐。」
「あたいみたいな種族は嫌われているの。でもこいし様とさとり様は違った。」
「俺は残る。」
ポチは少し考えてこう言った。
「俺はこの子達の父親だ。この子達が行けぬのなら、俺はその世界に興味はない。」
「でも、ポチ。行きたいんでしょ?」
「・・・・・・・・・興味はない。」
こいしに聞かれ暫く間が空いた。
本音は行きたいとなってはいるが、二匹を置いていけないと言う使命感があるみたい。
こうして、三匹はこの世界で暮らすことが決まったが、それはそれで一つの問題が生じる。
それはこの三匹の引き取り手だ。
ウィザーエンスケ、エンスケ匠、ベラルーシ・キャポリット種。
どれも個人が飼ってはいけない魔法生物達だ。
一番いいのは自然に放つこと。
人が来ない場所に連れていければいいけど・・・
そうだ。
あそこなら、大丈夫。
〈五日程泊まって行くわ。〉
〈ママと一緒。〉
〈わーい(⌒▽⌒)〉
「ポチ、この子達をお願いね。」
「心配せずとも、卵を温めた頃から覚悟はできている。」
・
・・・
・・・・・
五匹を連れ、ある無人島へ訪れた。
この無人島はたまたま見つけた無人島で、マグル除けの魔法がかかっているため地図にはのっていない。
それにここには、
〈我らと同じもの?〉
〈仲間がまだいたとは・・・〉
ウィザーエンスケとエンスケ匠の仲間が、住む島となっているのだ。
〈ベラルーシ・キャポリット?〉
〈そうだ、この二匹の親的存在になるな。〉
それを聞いた代表と思われる二匹は、軽く頷いた。
〈ねぇねぇ。この子ならいいんじゃない?〉
〈えぇ。ドラゴンさん、この島の護り神になってくれますか?〉
護り神?
〈どう言うこと?〉
〈・・・この島は、ドラゴンによって外敵から難を逃れて来た。でもそのドラゴンも一月前に寿命で・・・〉
〈たまたま君が来られたのも、ドタバタしていたからだ。〉
そうだったの。
〈そうか、我でよければ皆の父であり神になろう。〉
こうしてポチはこの島(後から聞いたら龍護島(りゅうごとう)と言うらしい)の護り神になったのであった。
その後の捜査団長サイド
我々は四年に一度この島へ訪れる。
主な仕事はウィザーエンスケとエンスケ匠が、密猟されていないかの確認・島の護り神の生存確認だ。
この前の調査では、護り神のドラゴンが大分弱っていたため、かなり心配だ。
姿現しをすると、私達は驚かされた。
「お主らがこの島に時々来ると言う調査団だな?」
ドラゴンが悠長に英語を喋ったのだ。
「言わんでも分かっている。俺はいたって健康そのものだ。新たにウィザーエンスケが三匹、エンスケ匠が四匹。そのうち一匹ずつが俺の連れ子になるな。」
みんな腰を抜かしている中、私は勇気を持って聞いた。
「名前を聞いてもいいかな?それと英語が喋れるのは何故かな?」
「ポチだ。英語は飼い主に教えられた。」
「飼い主?」
「この世界を救い、君達の記憶から消えた英雄が俺の飼い主。」
この世界を救った英雄?
「聞いたことがないぞ‼︎そんなこと。」
「だから言っただろう、記憶から消えたって。あれからもうすぐで三年か・・・もしかしたら記録は残っているかもな。」
ドラゴンは遠くの方を見た。
俺達は一体何を忘れたのだろうか?
備考
・ゆかるん
紫のアイドル名。
某動画にてこの名前を使っていた。
・条件
ヴォルデモートの死・大きい家・ペットも一緒に・記憶の抹消、要約するとこれが条件。
流石ゆかるん。
一般人ができないことを平然とやってのける、そこに痺れる憧れる‼︎
・お空・お燐幻想郷行きを決意
これにて地霊殿メンバーは幻想入り。
どうやって他三匹をこの場に残すかを考えた際、ポチ以外の二匹に特別な魔法がかかっていることにしました。
ポチは父親として、この場に残る決断をするでしょう。
・龍護島(オリジナル)
ウィザーエンスケとエンスケ匠が沢山いる為、マグル避けの魔法がかけられている無人島。
ドラゴンがこの島の護り神となって守ることによって、密猟者から守ってきた。
・調査団(オリジナル)
魔法生物の密猟とかを調べる魔法使い達。
この話により幻想入りすることが確定。
ヴォルデモートと対抗することも確定。