【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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遅れてすみません。
なかなか纏まらず、苦労しました(^_^;)
誰か・・・時間をください。
時間があっても文才がなければ、意味がねぇな。


カップを盗み出せ‼︎(前)

マルフォイ視点

 

「その話は本当か?マルフォイ。」

 

「間違いありません、ヴォルデモート卿。あの声は正しく柳沢魔法学校で働いている筈の笹倉梨花と、聖マンゴ魔法疾患傷害病院にて入院している筈のクレア・コンスィーの声でした。」

 

俺は校長室で盗み聞きしたものを報告した。

 

「やはりか。」

 

少し笑みを浮かべるヴォルデモート卿。

やはりということは、薄々気付いていたようだ。

 

「クラウチJr.、明日の夜だ。オリバンダーを誘拐して来い。それ以外の抵抗する者は、やっておけ。特にあそこの漏れ鍋の守護者とかほざいていた奴がいたはずだ。確かロスベルクとか言ったかな?」

 

「わかりました、ヴォルデモート卿。必ずや成功させてみましょう。」

 

クラウチJr.がいなくなった後、俺も退室しようとした時ヴォルデモート卿に呼び止められた。

 

「待て、マルフォイ。校長とそいつらは何を話していた?」

 

「確か、酒場でカップを割るとか風呂場のカップを壊すとか言っていました。」

 

「暗号か・・。考えておくとしよう。」

 

退室した後、一息をついた。

 

「梨花、君は俺が守ってみせる。」

 

初めて会ったからこの気持ちは変わらない。

あの時僕は、一目惚れしたのだ。

そんな彼女を守りたくて、スパイをしている。

親父に無理言って、学校に送ってもらったお陰で今回の話を聞けたのだ。

彼氏があの出来損ないと知った時は、暫く体調を崩した。

彼氏になるのはこの僕だ。

彼氏になるためなら、ヴォルデモートだって倒してやる。

 

 

end

 

翌日、私達はグリンゴッツ魔法銀行を訪れた。

コンスィーによると、かなり警備が厳しくなったらしい。

前(炎のゴブレットが始まる前)までは、他人が鍵を持ってきても身分を証明するものがあれば入れていたみたい。

しかし今では本人自身と付き添いのみとなっているため、私達がベアトリックスの金庫に入れない。

変身魔法で誤魔化せたとしても、その先にはゴブリンでなければ開けることができない金庫や、ドラゴンで守っている所もあるみたい。

あくまで父親から聞いた話らしいが・・・

そういえば、原作でもハグリッドが“ホグワーツ以外でもっとも安全な場所”とかなんとか言っていたような気がする。

 

「お姉ちゃん、私の能力でも盗み出すの無理だと思う。」

 

これは本格的に困った。

今回もコンスィーに任せようとしたけど、首を横に振った。

 

「ここで働けたら楽なのにねぇ。」

 

「‼︎それよ、コンスィー。その手があったわ。」

 

私が取り出したのは、気味悪い色に染まった魔法薬。

 

「気味悪い色だね。」

 

「コンスィーの分もあるわよ。」

 

「いや、頑張って盗んでみるもん。」

 

あーあ、先いっちゃった。

まあ、この薬はあまり人に見られてはまずいからね。

まさか失敗品が活躍する機会が訪れるなんて思ってもいなかったが・・・

 

 

回想

 

人になる薬も作り慣れた時、二分くらいうたた寝をしてしまった。

気付いた時には薬は気味悪い色に染まってしまっていた。

 

「あー、失敗しちゃった。これ、飲めるかな?」

 

元々は人になれる薬だ。

飲めないことはないだろう。

 

「えーいっ‼︎女は度胸、飲めないことはない。いざ、実食。」

 

一気で飲みきる。

 

「一体どうなっt・・・」

 

たてかけてあった鏡をみるとそこには、ゴブリンがいた。

もう一度言おう、ゴブリンがいたのだ。

映画で一度だけ見たことのある、あのゴブリンがいたのだ。

違う点といえば、女性である点かな?

しょうがない。

時間切れまで待つか。

 

・・・

・・・・・

 

しかし三時間が経ち四時間過ぎたが、元に戻る様子はない。

少し不安になって詳しく調べてみることにした。

調べた結果、約26時間の変身効果があることが判明。

更に何もしなかった二分間によって違うようで・・・

その場にいないか何も考えていなければ、ゴブリンに変わることが分かった。

ある人の事を思っていれば、その人の姿と声も似せれるチート級の魔法薬でした。

人間や魔法動物にもなれることやゴブリンの時は眠気が無いことも判明。

ちょっと調子に乗って、ダンブルドアの姿で校長室を訪れたら・・・

 

「校長が・・・二人?」

 

「ふぉふぉ、かなり面白い顔をしておるのミネルバよ。梨花じゃよ。変身術の教授であるものにも見破れないとは、かなり強い呪文じゃの。」

 

ミネルバ先生がいました。

校長は何故普通に見破っているんですか‼︎

あれですか、なんでもお見通しって感じですか‼︎

 

「ふぉふぉ、その通りわしは梨花じゃよ。研究の途中で偶然生まれた魔法薬の一種じゃよ。」

 

それを聞いた時は、流石のダンブルドアも驚きの顔を暫く続けた。

 

「どう言うことじゃ、そんな魔法薬など聞いたことがないぞ。」

 

へ?

私は変身効果がきれた後、再度校長室へ赴き今分かっている薬の効果などを説明した。

 

「校長・・・これは」

 

「ミネルバ、言いたいことは分かっておる。梨花よ、この薬のことはトップシークレットじゃ。」

 

「はい、分かりました。」

 

その後、校長室を出た際二人で何やら話をしていたが、聞き耳はたてずにそのまま部屋に帰った。

 

end

 

 

その時のダンブルドア視点

 

「ミネルバよ、わしはとんでも無いものを作らせていたのかもしれん。」

 

「そうですね。しかし、あの梨花です。他人に教えることはないでしょう。」

 

20年程前に売られたマグルの本の中に、あの薬が載っていた。

名前は確かンドゥルク、全ての生物になれる魔法の薬。

 

end

 

 

そんなこんなで薬を飲んでゴブリンになった私は、銀行に入っていった。

私の事を見たゴブリンは雷でも打たれたか、失神魔法を受けたかのように動きを止めてしまった。

何かあったのだろうか?

 

「働きたいんだけど・・・頼めるかしら?」

 

「お・お主、名は?」

 

「ンドゥルクです。」

 

名前は考えてもいなかった為、咄嗟的に浮かんだものを言ってみた。

そもそも“ん”から始まるゴブリンなんていないから、かなり怪しまれそう;^_^A

 

「し・仕事の経験は?」

 

「お金の受け渡しなら少々」

 

私はそれから20時間くらい仕事を覚え続けた。

 

「・・・で今に至るのね。」

 

私とコンスィーはトロッコに揺られながら、目的地へと向かっていた。

 

「他人事みたく言っているけど、まさかここまでスピード出世はしないわよ。」

 

吸魂鬼もそうだが、私を過大評価し過ぎではないだろうか?

 

「コンスィーの仕業でしょ?」

 

クスクスと笑うコンスィー。

 

「あ、ばれた。でも、そうでもしないと早くカップ貰えないでしょ?」

 

それもそうだ。

この薬も後5時間を切っている。

帰りも見込んで、カップ探しは3時間半が限界かな?

 

「コンスィー、あれからどうだった?」

 

「ドラゴンが守っている先に、今回の目的の部屋があることが分かったの。」

 

「種類は?」

 

「ベラトリックス・レストレンジだと思うけど・・・かなり弱っているようにも見えた。」

 

ベラトリックス・レストレンジか。

ちょっと前ハグリッドが言っていたような気がする。

 

「ドラゴンの中で一番凶悪なのがベラトリックス・レストレンジ。わしはそれを飼いならして、魔法動物は怖い生き物じゃ無いことを目標にしてちょる。」

 

だったかな?

目的地に近づくと、水が上から線路に向けて落ちていた。

へ?

慌てて止めようとしたが、間に合わず突っ込んでいった。

 

「もう何よ‼︎ずぶ濡れじゃない。」

 

「お姉ちゃん、身長伸びてない?」

 

マジで⁉︎

慌てて体を確認したら、一部変身がとけていた。

もしかしてさっきのは、あらゆる魔法を消すような効果があるのだろうか?

 

「急ぐわよ。」

 

とけ始めているということは、時間に余裕がなくなったということ。

なるべく急がないと・・・




備考
・惚れていたマルフォイ
好きな人を守る為、スパイをする。
そんな映画かドラマ見たことがあるような・・・
なんだったっけ?

・チート魔法薬完成
これがあれば何をしても関係ねえ。
全て元の人のせいになるのさ!
完全にポリジュース薬の上位互換。

・ンドゥルク(オリジナル)
昔マグルで有名になった薬。
全ての生物になれる魔法のような薬。
ただし、飲み過ぎが原因で元に戻れない事情が発生。
魔法省はこの薬に関する記憶を、全ての人から消す作業に追われた。

今回はこんな感じかな?
後、一つ報告。
どんなエンドになるか、大まかではありますが決まりました。
どんなエンドになるか予想してください。

1 ヴォルデモートを倒すhappy end
2 ハリー達に敵対するbad end
3 大まか原作通り
4 幻想入り
5 ここにキマシタワーを建てよう
6 夢オチ




あげたらキリがないな。

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