【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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遅れてごめんなさい。
パソコン開いたまま寝てました(_ _).。o○
又、作者雑談はありません。
東方キャラが二人(二匹?)出てきます。

後、章タイトルはあっています。
謎のプリンセスはありません。


死の秘宝
分霊箱を探す旅1


私達は次に、スリザリンのロケットから探すことにした。

探し始めること一ヶ月、遂に見つけることに成功。

かなりアバウトなイメージしか受け取れなかった為、探すのに苦労した。

洞窟に向かう途中、ある一族が行く手を防いだ。

その一族は黒く長い羽を背から生やしていて、男女問わず長髪の黒、槍や剣を持っている。

黒がメインのマントをしていて、肌は逆に白い肌。

 

【我らはここら辺一帯を護る八咫烏(ヤタガラス)だ。ここから先に進ませはしない。】

 

【人間如きがそう簡単に入っていいものではない‼︎】

 

確か八咫烏って、日本神話において神武天皇を大和の橿原まで案内したとされた、導きの神だった様な気がするが・・・

そんな奴らが護ると言うこと場所は、何かあるのかもしれない。

ふと思ったのだが、何故人間に分かる言葉で話さないのかと言う疑問だ。

まあ、そんなことは関係ない。

 

【八咫烏達に危害は加えるつもりはないわ。この先にある洞窟に用があるだけ、どいてくれる?】

 

なるべくは温厚的に出来たらいいのだけれど・・・

 

【そんな訳があるか‼︎】

 

【人間は嘘を並べて、我らが護る宝を奪いたいだけだろう‼︎】

 

やっぱり無理だった・・・宝?

 

【へえー、宝を護っているのね。】

 

喋ってしまった奴は、ハッとした。

 

【い、行かせはしないぞ‼︎】

 

各々武器を持って戦闘態勢を構える。

はあ、仕方ないか。

戦闘は一方的だった。

コンスィーには攻撃しないから論外だけど、私は心を読んで武器を躱し麻痺呪文を放つ。

心が読める時点で私の勝ちは決まっていた。

 

【まさか、我ら八咫烏が・・・】

 

【同朋達が次々と殺されている‼︎】

 

麻痺しているだけだから、死んではいないんだけれどね。

 

(うつほ)(あかつき)。お前達だけでもいい逃げろ。】

 

空と暁と呼ばれた子は、今いる八咫烏の中でも一番年若かった。

暁は左目に眼帯をつけている青年で、空は一族では珍しい白をメインに使ったマントを着た少女だ。

 

【何・・・言っているの・・・嫌だよ、パパ。】

 

【俺だって戦えるぜ、おっちゃん。】

 

空は目から涙を流している。

 

【ああ、知っているさ。だからこそだ。我ら一族はピンチになった時は、いつも幼き二人を逃がし生き続けてきたのだ。今回はお前らだったってことだ。】

 

わー、宝の為だけに一族の殆どを失う覚悟があるのか。

そして、恋仲でもなさそうな二人を置いて散っていくって感じね。

 

【はあ。馬鹿馬鹿しい。】

 

【何?】

 

小声だったが、聞き取れていたか。

 

【馬鹿馬鹿しいって言っているよ。大体私と話が出来ている時点で、その作戦は丸聞こえだってことに気づいていないの?】

 

残っていた一族はハッとした顔をした。

 

【それに私以上の強敵が待ち伏せしていたら、それこそ一族の終わりじゃない。それに今倒れているのも気を失っているだけよ、ちゃんと確認しなさいよ。】

 

手下と思われる奴が素早く、確認する。

 

【隊長、脈があります。死んでいません。】

 

【これで理解したかしら?】

 

【皆の者、武器を捨てよ。我らは負けたのだ・・・実力的にも・・・精神的にも・・・】

 

 

 

八咫烏達は武器を捨て、私は倒れた者の手当てを行った。

 

「お主等は一体何者なんじゃ?」

 

「ちょ、長老。」

 

私が振り返ると、車椅子的な何かに乗った八咫烏がやってきた。

やっぱりと言うか、人間の言葉を話せはするんだね。

 

「私等の言葉を理解するのはお主が初めてじゃ。」

 

「この目のお陰です。悟りの目と言えば分かりますか?」

 

「多くの人の命を無くした欠品か。」

 

この長老も知っているようだ。

その日は遅いこともあり、その集落で泊まり翌日洞窟へと向かうことになった。

 

「不束者ですが、よろしくお願いしまにゅ。」

 

何故か空が着いてくることになっている。

一体どうしてこうなった。

と言うか噛んでいるし・・・

 

 

(コンスィー視点)

 

お姉ちゃんが手当てをしている間、私は気が抜けて動物の状態になっている二人に近づいていた。

撫でようとした時、一匹は逃げられたけどもう一匹を捕まえることに成功。

かなり戸惑っているようだけど、大人しく撫でさせてくれる。

かなり可愛い。

親のフクロウは年老いて死んじゃったし、この子を私のペットにしようかな?

 

「ねぇ、私のペットになってみる?あ、でも人の言葉は理解できないんだったっけ?」

 

「人の言葉は話せるよ。ペットって何?」

 

あ、分かるだ。

 

「んー、私と一緒に暮らすことよ。ご主人って言うの。」

 

「そうなんだー。私、霊烏路(れいうじ)空。ご主人様は?」

 

「私?クレア・コンスィー。」

 

「よろしくお願いしまにゅ、ご主人様。」

 

噛んだ、可愛い。

 

end

 

 

そんなこんなで、二人と一羽は洞窟へと向かっていた。

コンスィーは空のことをお(くう)って呼んでいる。

 

「ここがヴォルデモートが幼少期に訪れた洞窟ね。」

 

しかし行き止まり。

いや、扉か?

調べてみると血によって開くタイプだと分かった。

厄介な仕掛けを用意するものね。

 

「困っているようだね、お嬢様方。」

 

現れたのは猫?

いや、猫耳が生えた人?

黒のドレスに赤の髪を三つ編みしている女性(多分年下)が、声をかけてきた。

 

「あなたは?」

 

「あたいかい?あたいは火焔猫 燐(かえんびょう りん)。火車っていう種族さ。死体とか集めるのが趣味でね・・・」

 

そう言うと受け皿に死体の血を流し始めた。

その作業が終わると、扉がゆっくりと開き湖が現れた。

 

「これで、先もいけるよ。じゃ・・・」

 

燐は立ち去ろうとしたが、コンスィーが腕を掴み止める。

 

「ねぇねぇ、私のペットにならない?」

 

「ペット?あたいは飼われるつもりはないよ。」

 

「やだ。ペットにするんだもん。」

 

ほっぺを膨らませて、抗議している。

 

「うちの妹に気に入られたら、中々諦めないわよ。諦めなさい。」

 

「変わったお嬢ちゃんだね?死体を集める趣味を聞いたら、怖がるか避けるんだけれどね。分かったよ、諦めてペットになるよ。」

 

「うにゅ?どう言うこと?」

 

お空は理解出来ていないように首を傾げている。

それを見たコンスィーが説明をする。

 

「んー、お空の友達が出来たと言っていいのかな?」

 

それはちょっと違うような気がするけれど・・・

 

「うにゅ!私、お空って言うの。よろしくね、お燐。」

 

「よろしく、お空。」

 

ペット同士は仲良さそうだね。

扉の先には地下湖(?)が広がっており、船が一隻置いてあった。

中央ら辺には小さな島が・・・

 

「お姉ちゃん、早く早く。」

 

コンスィーが早くも船に乗っちゃっているよ。

 

「ご主人ご主人、私が運んであげますよ。」

 

コンスィーとお空は空から私とお燐は漕いで渡る。

小さな島につくと台に水が満たされていて、小さなネックレスが底に沈んできた。

消失呪文をかけたが水は消えなかった。

 

「匂い的に毒性がありそうね。どうしようかしら?」

 

するとお空が台をひっくり返した。

水はこぼれ、中にあったネックレスだけが残った。

 

「これで取れるね、ご主人。」

 

「うん・・・そうだね;^_^A」

 

ヴォルデモートも、台を支えている柱を壊すとは思っても無かったのだろう。

多分台にも防御系の魔法がかかっていたかも知れないが、流石八咫烏。

力はすごいものがあるね。

 

「シューシュー(開け)」

 

ヘビ語を使ってみたが変化なし。

おかしい。

あ、開いている。

メモが挟んであった。

 

“スリザリンのロケットは盗ませてもらった R・A・B”

 

既に誰かさんによって奪われていたようだ。

結局、ペットが二匹増えただけで、目標は達成しなかった。

R・A・Bね。

名前の頭文字なのか?

はたまた別の意味があるのか?

とりあえず、ダンブルドア校長に報告しよう。




備考
・お空の種族について(原作変更)
地獄鴉 with 八咫烏になっているのですが、地獄鴉では話に出にくかったのでこうしました。

・扉
死体の血でも開くと思うんです。
かなり無理矢理感があるのは認めますから、持っている小石を投げないでください‼︎

・壊れる台座
流石八咫烏、私達にできない事を平然とやってのける。
そこに痺れる、憧れる〜。

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