前にも言ったように、最後の秘宝まで行かずに最後を迎えまることが濃厚になって来ました。
「いいんじゃないかな?あいつもよくやってくれているし・・・」
私は正式にネビルと付き合うことになった。
ハリーやハーマイオニー達が祝福をしてくれた。
そう言えばガマガエルはどうなったんだろう?
「ポンフリーさん。g・・・アンブリッジ先生が見当たらないのですが、どうなさったのですか?」
「彼女は聖マンゴ魔法疾患傷害病院に送られました。」
ポンフリー曰く、禁じられた森で見るも無残な姿で発見されたらしい。
心を読むと人かどうか不明なほど、ミンチ肉と言われたら信じてしまいそう。
でも息はあったらしく(あんな状態で生きているのは驚きだ)、聖マンゴ魔法疾患傷害病院に送られたらしい。
ハリー達に問いただすと、ケンタウロスが踏みつけたりしたみたい。
ついでに踏みつけたケンタウロスにも会った。
魔法生物全般(トロール以外)を醜く見ていたことに腹がたっていたらしい。
成る程、これは私でも踏んでたかも?
でも、いくらなんでもやり過ぎだと思う。
○
今年も終わりを告げようとした時、ダンブルドアに呼ばれた。
既にコンスィーがそこにいた。
コンスィーも呼ばれていたのだろう。
「君達には、分霊箱を集める任務を与えたいと思っておる。引き受けてくれるかの?」
やはりか、来るとは思っていた。
「大丈夫だよ?おじちゃん。」
「コンスィー、ダンブルドア校長をおじちゃんって・・・」
流石にアウトでしょ。
「いいんじゃいいんじゃ。」
いいの?
なら私もおじちゃんって今度から呼んでみようかな?
「梨花はどうじゃ?」
「私も大丈夫です。私はいいのですが、コンスィーは生徒です。どうするんですか?」
[そうじゃの。適当な言い訳を考えおくことにする。]
「真っ赤な嘘で固めるんですね。」
「そういうことじゃの。」
分霊箱の破壊方法を聞く必要があるのかな。
「破壊するには、どうすればいいですか?」
「わしがわかっておるのは、バシリスクの毒が効くということじゃ。おそらく再生不可能になるまでの強大な呪文でも効くじゃろ。」
「ありがとうおじちゃん。」
あ、ダンブルドアが固まった。
「・・・まさか梨花に言われるとは・・・」
「いいじゃんおじちゃん、お姉ちゃんにもおじちゃんって言われることはないよ。」
「それもそうじゃの。」
こうして分霊箱集めが始まったのだ。
まずは学校にあるということになっている、レイブンクローの髪飾りから探そうかな?
(レイブンクローの髪飾り編)
必要の部屋へ訪れると、乱雑に隠されたものが存在していた。
広さは分からないが、かなりの広さだろう。
この中から探さないといけないのか。
「お姉ちゃん、これ見てみて。」
コンスィーが笑顔でなんらかの紙を持ってきた。
「コンスィー、0点のテストを探しているわけじゃ無いのよ。髪飾りを探しているよ?」
「わかっているよ、隠してもわかってしまうのにねぇー。」
そう言ってまた何処かへと走っていった。
その後も探してはいたが、見つけることができなかった。
「お姉ちゃん、見つからないよ。」
「コンスィー、頭にかぶっている髪飾りは?」
「そこら辺に置いてあった。」
多分それがレイブンクローの髪飾りだろう。
持ち出してレイブンクローの亡霊にでも、聞いてみることにしよう。
レイブンクローの亡霊はすぐに見つかった。
誰もいない空き部屋に呼びたした。
「・・・君は?」
「ヘレナ・レイブンクローですね?私は笹倉梨花と申します。この髪飾りを破壊してもいいか聞きにきました。」
髪飾りを見せた途端、ゴーストが更に白青く変化した。
「これを・・・どこで?」
「必要の部屋にありました。」
「・そうですか。破壊して貰って結構です。」
「わかりました。」
その言葉聞き、用意しておいたバシリスクの牙て髪飾りを壊した。
「ありがとう梨花。」
そう言うとヘレナ・レイブンクローは何処かへと消えていった。
成仏でもしたのかな?
○
「今年も一年が過ぎた。優勝はスリザリン、おめでとうじゃ。」
スリザリンから盛大な歓声が上がる。
「残念なお知らせが三つある。アンブリッジ先生が重度の怪我で来年からの仕事が難しくなった為、退任することになった。笹倉梨花先生が柳沢魔法学校で働くことになった為、残念ながらホグワーツを去ることになることになった。最後にクレア・コンスィーはまだ意識が戻っとらん。いつ復帰するかは不明とだけ伝えておこうかの。聖マンゴ魔法疾患傷害病院にいるが面会謝絶とのことじゃ。見舞いには行けないとだけいっておこうかの。」
ダンブルドアも凄い嘘を考えるもんだな。
意識がさえしなければ、コンスィーは見つからない。
だからこそ、聖マンゴ魔法疾患傷害病院にいったことになっているのだろう。
私の話になった時一瞬ネビルと目があった。
気づいているのかな?
式が終わるとハリー達が部屋へ訪れた。
「梨花先生。柳沢魔法学校に行くって、本当ですか?」
「ごめんなさいね、ハリー。日本に生まれた身だからね、日本の力になりたいの。」
ハーマイオニーが続いて質問する。
「クレアちゃんの容体はどうなんですか?」
「私も分かってないの、ごめんなさい。脈はあるらしいけれど、意識が戻っていないってことだけしか知らないの。私もお見舞いに行きたいけれどね。」
そんな話をしていたら、ポンフリーがやってきた。
「梨花先生、ミス・コンスィーが聖マンゴ魔法疾患傷害病院にいったというのは本当ですか?」
「私も始めて知りました。」
逆にポンフリーに質問してみる。
「何故、聖マンゴ魔法疾患傷害病院にいったのでしょう?」
「それは私にも分かりません。コンスィーちゃんはちゃんと回復に向かっていたはずです。何を考え校長はそこに送ったのか、検証も尽きません。」
「回復したんですか?」
「そうよ、ミス・グレンジャー。少なくとも私のみたてではですけれど。」
そうだ、謝っておこう。
「すみません、また一人でさせてしまって。」
「いいのよ、それよりあっちでも頑張りなさいよ?」
「はい。」
四人がある程度聞いて部屋を出た時、待っていた人がやってきた。
「遅かったわね、ネビル。」
そう言って私は防音呪文をかける。
「あれは嘘だよね?」
やっぱりわかっていた様ね。
「他言ははなしよ。不死鳥の騎士団関係での仕事で少なくとも一年、長くて一生学校に戻れなくなることになるわ。ダンブルドア校長が気をきかせてくれた感じになっているわね。」
「闇の帝王絡みだよね?」
「勢力を強めるに違いないわ。闇の帝王と関係するかもしれないわね。」
流石に分霊箱のことは言わない方がいいだろう。
「待っている。」
「そう。」
それ以降は話はなかった。
私はそっとネビルに近づき頬にキスをした。
「えっ?」
「嫌いだったかしら?」
イタズラ的に笑って聞くと、顔を赤らめて答えた。
「そそ、そんな。そんな訳がないよ。逆に嬉しいよ。」
あら嬉しい。
また会えるといいわね。
○
出立前、ダンブルドアに呼ばれた。
「二人とも来てくれて感謝する。本来ならわしがやるべき仕事なんじゃが、わしの第六感がそなたらに任せろと言っておる。」
第六感って・・・。
「本題に戻ろう。やはりと言うか、君が言った通りハリーも分霊箱になっている様じゃ。髪飾りが壊れたことによって、少し体調を崩してしまったそうじゃ。もし破壊し続けるとハリーも気づいてしまうやもしれん。次は壊さずに持ってきてくれんかの?」
「わかったわ、おじちゃん。場所は校長室でいいかしら?」
「それがいいじゃろ。ハリーからはわしが直接話すとしよう。」
多分だが、ダンブルドアはハリーに伝えられないと思う。
こうして、私とコンスィーによる分霊箱を探す旅は始まりを告げたのであった。
備考
・ネビルと付き合いました(原作変更)
そのままの意味です。
・おじいちゃん
ダンブルドアのこと。
あまり言わないとは思う。
・成仏(原作変更)
ヘレナ・レイブンクローの未練が断ち切られたため、天に召されました。