【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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サブタイトルが浮かばない。
これでいいか(投げやり)



初授業

〔ニャー〕

 

「考えたわね。クルックシャンクスになれば私達とダンブルドア先生以外は、疑うことはないわ。」

 

今、私達は第1回会議を開くホッグズ・ヘッドへと向かっている。

ガマガエルがいるホグワーツでやるより、ホグズミード村でやろうと言う話になった。

先生である私がホグズミート村に行くわけにはいかない。

だったら、猫ならバレないと考えたのがこの作戦だ。

正体を知っているもの以外は、疑うものもあまりいないだろう。

暫くすると続々と入ってくる。

30人くらいだろうか?

私は皆から離れた位置に座る。

ハーマイオニーが前に立ち、説明をし始める。

 

「私たちは自分たちで技術を磨くべきであり、共に助け合い、教え合うべきよ。知識だけの防衛術ではない、本物を勉強するべきなのです。」

 

「そうだ。そうだ。」

 

「去年までの闇の魔術に対する防衛術の授業を、取り戻そうぜ。」

 

去年もその前も、おかしい奴しかいないような気がするのは気のせいなのかな?

うん、多分気のせいだ。

ハーマイオニーの言葉に参列者は賛同している。

賛同しなければ、ここに来ることもないのだから当たり前だけれど・・・。

 

「それで先生は誰なの?マッドアイとか?」

 

チョウが少し期待を込めたような顔で言った。

セドリックを失った悲しみから抜け出してよかった。

 

「ハリーなんかがいいんじゃないか?」

 

「悪戯の腕なら、双子に勝るやつらはいないぜ?」

 

皆が口々に意見を言い合う。

 

「ちゃんと考えてあります。まず、リーダーは例のあの人と真っ向から対峙して、何度も無事に生還しているハリーです。」

 

その言葉に皆が一斉にハリーの方を向いた。

ハリーは少し恥ずかしそうに顔を赤らめた。

 

「防衛術自体は、上級生の呪文が上手い人達が上手に出来ない生徒に教えていく形を取ろうと思っています。」

 

「じゃあ、既に防衛術を知っている人は、新しく学ぶことはないじゃないか。僕は専門家に教えてもらえるのかと思ったんだけど・・・。」

 

ハーマイオニーの言葉に間髪入れず質問したのは、ザカリアス・スミスだったっけ?

ハーマイオニーに視線がいっている間に人間状態に戻り、頃合いを見て説明を開始する。

 

「そんな人は私が教えてあげる。知っているとは思うけれど、魔法生物飼育学代行と動物診察医の梨花よ。私自身の実力を疑っている人もいるようだけれど、守護霊は四体以上同時に形を保ったまま出せるとでもいっておきましょうか。」

 

守護霊を出したことのある上級生達は、驚きを隠せないようだ。

複数形を保ったまま出現させるのは、相当難しいからだ。

半分以上は疑いの目を向けている。

 

「防衛授業中は、いつでもどんな時でも攻撃して貰って大丈夫よ。」

 

私は攻撃を仕掛けようとしてきた双子に、武装解除呪文を放つ。

双子の杖は宙を舞う。

 

「こんな風に反撃してあげるから。」

 

その後、何回か脱線したが第1回目の会議は無事に終わった。

私が用意したペンで書いたのをきちんと確認し、ハーマイオニーに渡す。

このペンと紙には密告しようとしたものは、密告しようとしたことを忘れるという特別な魔法がかけられている。

かなりチート感満載だが問題が1つ。

紙とペンで一つの魔法だからだ。

紙は変わらないとしても、ペンを変えられたら効果は発動しない。

だからこそきちんと確認したのだけれど・・・

ホグワーツに着き、ハリー達と別れる。

アリバイでも作っておこうかしら?

 

 

 

暫くするとある掲示板が貼られることになった。

 

「ホグワーツ高等尋問官令?」

 

そこには学生による組織は、一度全て解散となるとの告示が書かれていた。

それはクィディッチも含まれており、スリザリンはすんなり通ったが他の寮はイマイチ通りが悪い。

そして再編成したい場合は高等尋問官、つまりはガマガエルに願い出ればいいらしい。

登録なしに活動した場合、退学になるとのことだ。

 

「慎重にことを運んだつもりだったけど、噂程度は流れたということかしら。すぐに行動に移すなんて、変な方向にガマガエルも意外と優秀ね。」

 

今ハリー達が計画している防衛術の会合は、完全に校則違反ということだ。

どうしたもんか。

そういえば校長に呼ばれていたな。

行かないと・・・

 

「マキシ○ムトマト」

 

暗号は変わっていないようだ。

そんなコロコロ変わられたら、困るけれど・・・

 

「度々呼びつけてすまない。今日は君にわしのベットのフォークスを見て貰おうと思っての。近々遠くに飛んでもらわんといけなくなるかも知れん。健康状態などを知りたくての。すまんが見て貰えんか?」

 

「わかりました。」

 

遠くに飛んでもらうって何させるつもりなんだろう?

私はフォークスの前に近づく。

確かこの子は不死鳥だったかな?

 

【なんだ、小娘。我に用があるのか?】

 

鳥関係の言葉に近い言葉だね。

これなら話せるね。

 

【何か健康上問題がある所はないかな?】

 

【そうだな、運動不足気味だがいたって健康そのものだ。】

 

「運動不足気味だけど、大丈夫そうね。」

 

「そうか、よかった。」

 

そう言うと考え事をしたいからと言って、退出してくれと頼まれた。

ダンブルドアは一体何を考えているのだろう?

そう考えてしまう私であった。

 

 

 

秘密の部屋で初会合が開かれた。

秘密の部屋になった理由は、人間に変わる薬を作っている際使われていたこと、願えば小さい部屋から大きい部屋までできることがあると思う。

最初はリーダー決めと名前を考え、満場一致でハリーが選ばれ、名前は防衛協会とダンブルドア軍団を掛けたDAに落ち着いた。

 

「まず始める前に私から伝えることがあります。ミス・グレンジャー、私に失神呪文をかけて見なさい。」

 

「え?」

 

「いいから早く。」

 

「ステューピファイ。」

 

ハーマイオニーが放った呪文を私はよけた。

 

「こんな風によけることができれば、死の呪文もそんなに怖くない。意外と呪文のスピードは遅いものよ。自分の身は自分で守れなくちゃ意味がないわ。」

 

私は柱や壁にクッション呪文をかけた。

 

「今から基礎体力作りをするわね。私が放つ弱い失神呪文をよけるのよ。」

 

無声呪文でロンに向けて放つ。

 

「うおっ‼︎」

 

ロンは間一髪でよける。

 

「さあ、始めるわよ?」

 

・・・

・・・・・

 

5分過ぎた頃から疲れ始め、10分もすると殆どがダウンしていた。

 

「今日はこんな所かしら?」

 

結局1回も喰らわなかったのは、ハリーと7年生数人と意外や意外ネビルだけだった。

 

「で、呪文はどうする?」

 

「武装解除呪文にしようと思う。あれなら怪我がない。」

 

2人で組ませて、やらせてる。

意外と出来ない人が多くて驚いた。

やっぱり開いてよかったのかな?

 

 

 

時間一杯までやって解散することになった。

教えに回っている間も呪文が飛んできたりしたが、避けたり逆に呪文を放ったりした。

放った相手にはアドバイスやコツを教えていった。

帰りは忍びの地図を見て、誰もいないことを確認する。

全員が帰るのを確認すると、3人と話をする。

 

「お疲れ様、ミスター・ポッター、ミスター・ウィズリー、ミス・グレンジャー。」

 

「お疲れ様です、梨花先生。」

 

「もう暫くしたら、ハグリッドが帰ってくるそうよ。」

 

3人は驚きの顔をする。

 

「ハグリッドが⁉︎」

 

ハリーが興奮気味になったので、落ち着かせてから話し始める。

 

「少なくとも、クィディッチのスリザリンvsグリフィンドールが終わるまでは帰って来れないらしいけれどね。帰って来たら、いの一番で査察を受けることになるわね。そうなって来ると、どんな授業をするのか不安で仕方ないのよね。」

 

はあ、とため息をするとハーマイオニーが聞いてきた。

 

「先生は査察を受けたですか?」

 

「私の査察は明日の予定よ。」

 

はあ、と再びため息をして3人を帰らす。

明日が憂鬱だ。




備考
ここも書くことがない
なんだろう、この原作通り。
いいんだよ。、それでも。
でもなんか・・・
まあ、次回は原作と違うことが起こります(多分)

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