【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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サブタイトルが決まらなかったので、これにした。
後悔もなにもしていねぇ。
そう言えばハリーポッター祭りをしていますね。
まあ、見ませんが・・・
寒くなってきたので、コタツを出しました。
後はみかんがあれば冬支度は完璧。
本編へどうぞ。


ある団体を作ろうぜ‼︎

魔法省が新しくホグワーツに新たな職務を取り入れた。

“ホグワーツ高等尋問官”。

それが新たに加わった職務であり、高等尋問官はホグワーツの教師を査察し、場合によっては停職・解雇する権利を持つという役職だ。

そして、その高等尋問官に選ばれたのがあのガマガエルである。

権力を盾になんでもやるとは・・・流石魔法省、汚い。

その被害をもろに受けているのは、間違えなく占い学のトレローニー先生だろう。

私は占い学についてあまり詳しくないため、ガマガエルがどのように査察を行ったは知らないが、他の教師に比べて相当印象が悪かったらしい。

それは、本来の魔法生物飼育学のハグリッドにも言えることだ。

長期休暇ということで査察から外れているが、もしも教師に復職した時にはガマガエルの査察を受けることになる。

ハッキリ言ってしまえば、厳しい評価を受けるだろうと想像が容易にできる。

ハグリッドはどんなに危険な生物であろうと、面白いや楽しいという理由だけで生徒の前へと持ってきてしまう。

それが、十分に安全対策を行った上でのことならば問題はないが、安全対策を軽視し過ぎていると思う。

 

「それで懲りずに罰則を受けたと・・・」

 

ハリー達3人に呼び止められ何かと思ったら、ガマガエルからまた罰則を受けることになったらしい。

 

「ハリー、貴方は自分の気持ちを抑えることを学ぶべきだわ。魔法省は、ヴォルデモートが復活したとは思っていないのよ?ガマガエルが言うことは、右から左に受け流すことね。それとも貴方、ドMな訳?」

 

「そんなわけないだろう‼︎」

 

ハリーが大声を上げて抗議の声を上げた。

響き渡るほどの声を上げた後、しまったと言わんばかりに顔を歪めて周囲を見渡すハリー。

しかし、周囲にいる生徒はおろか先生も無反応であることに、3人も疑問におもったようだ。

 

「弄ったのは悪かったけれど、人が多い所にいることを忘れたら駄目よ。認識阻害魔法がなかったら、あのガマガエルが飛んで来るわよ。」

 

こうなることを予想してかけておいてよかった。

これによって私達は、そこにいないものとされているからね。

 

「凄い、こんな高度な呪文見たの初めてよ。」

 

「よく1年しか習っていないのに、いろんな知識があるよな。親父でも知らなさそうな呪文だ。」

 

上からハーマイオニー、ロンの発言だ。

 

「学校では習わないような系列だけれど、そこまで難しいはないわ。ダンブルドア先生からお話を頂いて、日々執念をもってやっているだけよ。」

 

謙遜しながら私は答えた。

 

「梨花先生に声をかけて正解だったでしょう?」

 

何の話だろう?

 

「あのね、実は私たち闇の魔術に対する防衛術の自習活動をしようと考えているの。アンブリッジの授業は塵ほども役に立たないわ。それなら、自分たちで積極的に身を守る術を磨こうと話し合ったの。」

 

「先生である私にいうのはどうかと思うけれど、良案だと思うわよ。」

 

ガマガエルの授業には、何の期待も出来ないのは明白だから、自分たちで自習したほうがいいというのは至極真っ当な考えだ。

 

「それでね、何人かの有志を募ってやろうと思っているんだけど、肝心の防衛術を教えてくれる先生がいなくて困っていたの。」

 

成る程・・・そう言うことね。

 

「ミス・グレンジャーの言いたいことは分かったけど、一応確認しておくわ。先生役ならハリーでも十分なんじゃないのかしら?」

 

ハリーは同世代や上級生と比較しても技量、経験ともに優れているのは確かだ。

多少、精神的に問題はあるが教師という役に限っていえば、十分な技量は持っている。

 

「勿論、ハリーにも協力してもらうわ。梨花先生にも先生として協力して欲しいの。」

 

つまりは掛け持ちをして欲しい、そういうことね。

 

「・・・気持ちは分かったわ。引き受けてましょう。ただし私にも都合というものがあるから、必ずしも参加できるとは限らないわ。」

 

「そう、ね。梨花先生、忙しそうだものね。」

 

私がそう告げると、ハーマイオニーは笑みを浮かべながらも納得をしてくれたようだ。

 

「それじゃ、詳しい会合の場所や日時が決まったら連絡するわ。」

 

そう言って、ハーマイオニーはハリーとロンを引っ張って飛び出て行った。

 

「・・・伝えておいた方がいいわね。」

 

独り言のように呟く。

万が一、ガマガエルに知られた場合に最初に被害を被るのはダンブルドアだろう。

ガマガエルなら、生徒の学生生活の監督不行届きという理由だけで校長職から引きずり落とすのは可能だ。

予めそういうことが起こりえる可能性を知っていれば、ダンブルドアなら何とかするだろう。

 

・・・

 

「マキシマム○マト」

 

暗号が変わってもカービ○からは離れていないようだ。

校長室へ訪れると、ミネルバもいた。

 

「梨花、お久しぶりじゃ。」

 

「お久しぶりです。」

 

「アンブリッジ先生とお茶会をしたようじゃが、何か聞かれたかの?」

 

情報が早いですね;^_^A

 

「秘密的に校長が集結しているのではないかとか聞かれました。アンブリッジの様子からして、真実薬を紅茶に入れていたのかもしれませんが・・・」

 

2人は驚愕の顔をした。

 

「なら・・・」

 

「しかし、私には効きませんでした。それが私の体質の問題なのか、笠倉家の血のお陰なのかは不明です。」

 

真実薬を中和できる薬で対抗したとは言えない。

まだ実験段階で、運良く効果がでただけだ。

それにその後同じ行程をしても、同じ効果になることはなかった。

偶然の産物にしか過ぎないからね。

 

「驚愕じゃ。まさか真実薬を受け取らんとは・・・そのお陰で私等のことは分からずに済んだようじゃ。」

 

何かを疑うように私を見る。

するとダンブルドアが開心術をかけてきた。

咄嗟的に閉心術を使い対応する。

 

「今のでわかるのか。」

 

「乙女の心を覗こうだなんて、校長先生はとんだ変態さんですね。エッチですよ?」

 

「君の実力を知りたくて、ちょっと悪戯してみようと思ったまでじゃ。」

 

悪戯で開心術をかけるとは流石大人、汚い。

肝心なことを言い忘れてた。

 

「そういえば・・・」

 

ハーマイオニーに提案された防衛術の訓練についてダンブルドアへ話す。

防衛術の訓練は快く承認された。

今のご時勢、生徒が結束して1つのことに取り組むのは良いことだと太鼓判を押していた。

活動は無理の起こらない範囲で行い、安全を第一にするようにと言われただけで、あとは自由にやるようにとなった。

ただし、自分の授業に影響を及ばさなければと警告された。

 

 

(ダンブルドア視点)

 

わしは梨花から話を聞いて驚いた。

真実薬を受け取らんと言うのじゃ。

どんな有能な魔術師でも、2・3滴で洗いざらい喋ってしまう恐ろしい薬なはずじゃ。

笠倉の血や体質でどうにかなるもんじゃない。

梨花は何かを隠している。

そう思い開心術を使う。

すぐに閉心術を使われてしもうて、覗くことは出来んかった。

流石、スネイプの開心術を防いだだけあるの。

最も、付けている飾り目のおかげかも知れんが・・・

 

「彼女は一体何者なんですか?たった2年足らずで完璧な閉心術を操れるものなど聞いたことがありません。」

 

梨花が帰った後、黙っていたミネルバが問うてきた。

 

「これは佐々倉校長から聞いた話じゃが、魔法使いとしての素質があったにも関わらず、手紙を送っても届けられることはなかったようじゃ。過去を覗いても、思い出に残っている映像が少なすぎる。まるで忘却術をかけられたように、何もないんじゃ。」

 

クルックシャンクスの時に見た映像を見る限り、両親は魔法使いでは無いようじゃ。

ならなぜ、梨花が見つからなかったのか。

新たな疑問が浮かぶわしであった。




備考
・認識阻害魔法(オリジナル?)
相手からの認識をなくせる呪文。
他の二次創作でも、お世話になっていることもあるかも?

・前回のは偶然だったのさ
真実薬を中和できたのは、偶然です。
実験途中で三本(二本は研究中に、一本は前回使用)しかできていない。

こんな感じかな?
活動報告にてアンケート中。
答えてやって下さい。

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