それにあたり、転成を全て転生に変えることにしました。
作者的には転成だと思ったんだけれどな
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・・・・・
いいサブタイトルが思いつかない為、今はこれで行こうと思います。
後々変更予定。
話を終えると髭に手で触り考えるダンブルドア。
「成る程、君が突然現れたのは、もう1つのポートキーがあったからだったのじゃな。」
「ハリーから見たらそう思えたかもしれません。もう1つ言わないといけないことが・・・私は笠倉家の末裔とヴォルデモートが言っていました。」
動かしていた手をやめ、こちらを見る。
「晴海の時代で終わったかと思ったが、まだ続いておったのか。」
多分、顔を知らないお婆ちゃんの名だろう。
「梨花?」
ネビルが目を覚ましたようだ。
ハーマイオニーも目を覚ました。
「看護してくれてたのね、ありがとう。」
「当たり前よ、友達だもの。」
ハーマイオニーは即答したが、ネビルの口は開き固まった。
何か、おかしいことを言ったかな?
暫くしたら、何かを決心したように話し始める。
「梨花さん。ぼ、僕と、付き合ってください。」
へ?
(ネビル視点)
梨花が例のあの人と対戦を終えて2日後。
猫の姿になることなく医務室にいる。
その理由はポンフリーにも分からないようだ。
僕はハリー達を呼び止め、空き部屋に集まってもらった。
「どうした、ネビル。また、マルフォイ達にいじめられたのか?」
ロンは初めにそう言ったが、最近ではそんなことはない。
「ち、違うよ。ぼ僕、梨花のことを思うと凄く、凄く胸が痛いんだ。ポンフリーに聞いても大丈夫ってしか答えてくれなくて・・・」
ハリー達はお互いを見つめ合い、ハリーが代表で言った。
「ネビル、それが恋だ。」
「こ、恋。」
「誰かを思い胸を痛める現象よ。それは貴方が梨花のことを愛している証拠よ。」
ハーマイオニーが詳しく教えてくれた。
この気持ちが恋なのか。
始めての感覚だった。
でも、少し恥ずかしかった。
翌日梨花の意識を取り戻した。
お礼を言われた時、僕は心を持っていかれる感覚を味わった。
この人を守りたい。
そう思えた。
「梨花さん。ぼ、僕と、付き合ってください。」
最初で最後になるかもしれない告白。
梨花はきょとんとしている。
「梨花が意識を失った時、僕は胸が凄く痛くなったんだ。その時初めて君に恋をしているって思ったんだ。だから、僕の気持ちを正直に言おうって決めたんだ。」
梨花は若干赤くなる。
どうしたのだろう?
「ネビル、少しは周りを見なさい。告白は一対一の時に言うべきよ。」
ハーマイオニーに言われ、僕は後悔した。
この部屋には先生二人がいたんだった。
周りのことなんて気にしてなかった。
そして赤面する、蒸気が出ているような気がする。
「青春じゃの。」
「梨花、後2・3日安静にしていなさい。」
そう言って2人の先生は部屋から出て行った。
恥ずかしい・・・穴があったら入りたい。
end
ネビルの告白を受け、1日が過ぎた。
意識が戻ったことを知り、沢山の見舞い者が現れた。
フラーやガブリエル、ジニー、ルーナなどが訪れた。
あの後ネビルは返事を聞くことなく、帰ってしまった。
私も直ぐに返答すればよかったのに・・・
そんな時、やって来たのは佐々倉校長。
『元気そうでなりよりだ。』
少しやつれた感じに見えた。
『ダンブルドアから聞いた。ヴォルデモートとあったようじゃな?』
『はい。』
『わしは梨沙に事実を伝えようと思ったのじゃが、上手いこと言えなかった。そこで、悪いんじゃが君から伝えてはくれんか?』
長いこと一緒にいるから、伝えにくかったのだろう。
『分かりました。梨沙をここに呼んで下さい。まだ安静にしていないといけないので・・・』
『ああ、わかった。・・・すまん。』
○
梨沙はその日の夜やって来た。
『梨沙、貴方に伝えないといけないことがあってここに呼んだわ。最後まで聴く勇気がある?』
梨沙は少し迷ったようだが、軽く頷いた。
『貴方は貴方自身について何処まで知っているかしら?』
『元はイギリス人夫婦の子として産まれて、交通事故で二人が死んだから今のおじさんが育ててくれた。これくらいかしら?』
やっぱりほとんど教えていないのか。
一から教える必要がありそうね。
私は話し始めた。
梨沙の両親は事故死じゃなく殺されたこと、殺したのはヴォルデモートであること、2人は優秀な闇祓いだったため目をつけられていたことを話した。
『君の両親の名も知らないんでしょ?母はフェニエル・プルウェット、父はトモルテ・ブラック。どちらも純血中の純血よ。ちなみに私の父はエニウル・ブラック、つまり私達は従姉妹同士ってわけ。』
梨沙の両親については、校長から聞いた。
それを聞いた梨沙は少し驚きの顔をする。
多分私がお姉さんになるのかな?
『これで話は終わりよ。質問はあるかしら?』
『猫なのはなんで?』
痛い所ついてくるわね。
転生したらこうなったら・・・って言った所で信じてくれそうになさそうだし・・・
『ごめんなさい。それは謎でしか無いわ。振り返ってみると、記憶にあまり残ってなくて・・・。多分18才になっているんだろうけど、実感もなくて・・・』
でも思い返すと、幼稚園にいったことがなかったような?
ヴォルデモートから逃げていたから、両親が面倒を見たのかな?
『許してあげてね。友蔵さんだって君を思って嘘をついたと思うから。一発ぐらい殴っても許してくれるよ。』
『・・・考えておこうかな。』
○
翌日。
ハーマイオニーに連れられてハリーがやって来た。
「よくも置いてきぼりにさせたわね?」
「君には謝っても、謝りきれないことをしたって分かっているよ。だから・・・」
ハリーがやったのは、ジャパニーズ土下座。
それを見て戸惑ったのは、私自身だ。
そこまでやるとは思っていなかったからだ。
「顔をあげてハリー、そこまで責めるつもりはないわ。もしかしたら私も同じことをしたかもしれない。そう思うと責められないし・・・」
ホッとするハリー。
「それにしても、君がクルックシャンクスだったなんて驚きだよ。」
「そうよね。近くでいながら、騙すようなことをしてごめんなさいね。私が猫だってわかったら、柳沢魔法学校の生徒に悪いような気がしてね。」
そう言えば薬飲んでいないのに、猫に変わらない。
ヴォルデモートとの対決で受けた麻痺呪文で、麻痺したのかな?
(???視点)
そんな様子を私は遠くから見ている。
この子を探すために、いくつもの世界を渡り歩いた。
そして無事見つけた。
今は人の姿をしているが、このキュリティーピュアピチピチ17才ピーーーーヶ月の目は誤魔化せないわよ☆
猫でありながら、人間のふりをするなんて・・・まるで私達のようね。
『ゆ・・・Mrs.Y、調査が終わりました。』
『ご苦労様。』
『この子は笹倉梨花。生前は猫を愛し、猫を庇い命をなくしました。そして猫に転生をしたと言えますね。何故過去の時代に転生できたかは不明ですが・・・』
報告を終えると、黙っていた私の夫が話始める。
『お主が気になる子はどんなもんかと思えば、やはり変わり者か。で、彼女をどうする?』
『勿論こちら側に来てもらうわ。でも今すぐには無理そうね。(完全に忘れ去られるまで)少なくとも4・5年は必要かしら?』
それまでには私の理想が形にしたいものね。
end
私は無事退院でき、ネビルを捜した。
案外早く見つかり、2人きりになることに成功した。
「ネビル、あの言葉の返事をするわね。」
一旦そこで区切る。
ネビルは生唾を飲む。
「猫である私を愛してくれてありがとう。でもごめんなさい。私は猫であって貴方は人間。どうあっても無理なのよ。」
ネビルはギュッと手を握り締めた。
「ぼ、僕が君に近づくよ。動物もどきになって・・・どんな動物になるかはわからないけれど、猫になれたら僕と付き合えるよね?」
猫になれる可能性は0に近いかもしれない。
でも、もしなったら・・・
考えるのをやめよう。
「フフフ。その時がきたら答えてあげる。」
そう言うと私達は別れた。
動物もどきになるまで保留にしておこう。
そう考える私だった。
備考
・笠倉 晴海
梨花のお婆ちゃん。
後二・三回登場予定。
・ネビルの告白
作者はしたことが無いので、どんな感じなのかはわからない。
・梨沙に事実を伝える
伝えないといけないと、作者的には思ったから。
・Mrs.Y登場
前回言っていた謎の女性の正体が、少しずつ現れてくる感じですね。
さっさと名前を出したいけど、まだその時じゃない。
夫がいる様だけど、一体誰なんでしょうね(笑)
・ネビル、動物もどきになるべく勉強をする
女性のために頑張る男性は、かっこいいと思う。
次回は7/8にあげたいと思っています。