【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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誰だよ、前回こんな終わり方をしたのは(怒)
怒らないから出てきなさい!!


・・・
・・・・・

自分か。
今回はちょっとシリアス的です。



vsヴォルデモート

ヴォルデモートはハリーが消えたことに激怒していたが、すぐに冷静さを取り戻す。

 

「どうだ梨花?置いてきぼりを食らった感想は・・・」

 

「最悪過ぎるわね。」

 

杖を構え直し、ヴォルデモートと睨み合う。

 

「ここはひとつ決闘をしようではないか。他の者にはてだしはさせない。我が勝ったら我の元へ来い。」

 

私が勝てたとしても、周りの死喰い人が手を出さないと言う保証はどこにもない。

しかし、断れば多勢に無勢には違いない。

 

「いいわ、やりましょう。私にはその道しか方法はなさそうね。」

 

死喰い人達、は私とヴォルデモートから距離をとった。

お互いに決闘の礼儀として、お辞儀をする。

 

「アバダ・ケダブラ‼︎」

「エクスペリアームス‼︎」

 

私は思いっきり死の呪文を、ヴォルデモートは武装解除呪文を放つ。

 

 

(ハリー視点)

 

僕は、いや僕達は無事スタート地点に戻された。

そんなことはどうでもいい。

セドリックが死んでしまったのだ。

涙が止まらなかった。

歓迎の音楽が止まり、全員が息を飲むような雰囲気が漂っていた。

 

「どいてくれ、私の息子だ。」

 

父親が大勢の目の前で男泣きをしていた。

ムーディに連れられて彼の部屋へ向かうった。

しかし、途中からおかしくなっていった。

 

「墓地には誰がいた?」

 

そんなこと言っていないのに、どうしてわかったのだろうか?

それを聞くと、ムーディ先生が開き直った。

「闇の印」を打ち上げたのも、僕の名前を入れたのも、ポートキーに替えたのも自分だと話始めた。

ムーディ先生がヴォルデモートの手下?

ムーディ先生は話し終えると、僕に向かって杖を上げる。

咄嗟の事で動かなかったが、間一髪の所でダンブルドア先生達に救出される。

ムーディーだと皆が思っていたのは実は偽物で、その正体はクラウチの息子った。

ポリジュース薬で化けていたようだ。

その後、医療室に入ると、ロン達が待っていた。

 

「お疲れの所を失礼するわね。課題の終了を・・・」

 

ミネルバ先生に言われて始めて、僕が犯してしまったミスを知る。

 

「梨花がいることを忘れてた‼︎」

 

必死過ぎて周りの事を見ていなかった。

 

「それはどう言うことですか?」

 

ミネルバ先生は首を傾げる。

 

「わしにも聞かしてくれんか?」

 

ダンブルドア先生も現れた。

僕は全て話始めた。

優勝杯がポートキーだったこと、セドリックが死の呪文を食らったこと、ヴォルデモートが復活したこと、梨花が突然現れたこと、ヴォルデモートと決闘をしたこと、魔法から金色の光が両者の杖を結んだこと、そこから死者の魂が出たこと、そして梨花がいるにかかわらず先に帰ってしまったことを話した。

それを聞いたダンブルドア先生は目を細め、ミネルバ先生は口を開けた。

 

「ちょっとそれって本当なの‼︎」

 

「ごめんハーマイオニー。あの時は逃げることで一杯だったんだ。」

 

ハーマイオニーが怒っている。

そうだ。

怒られるようなことをしたのだ当然だ。

 

「現地に行く必要がある。墓地の他に何か思い出してくれ。」

 

思い出せ・・・

そう言えば・・・

 

「トム・リドルの父親が眠っている墓がありした。」

 

「現地に行こう・・・いや、その必要はないじゃろ。」

 

ダンブルドア先生が返答をしかけて止めた。

医務室の入り口の方を見ると、ハグリッドがボロボロになっている梨花を担いで来たからだ。

 

end

 

 

(ネビル視点)

 

僕は決勝の現場から離れなかった。

フラーとクラムは途中離脱、セドリックさんは死んでハリーが帰ってきた。

梨花は?

僕の中では最悪のパターンが浮かぶ。

そんな自分の考えをかき消す。

 

もしかして・・・

いや違うから。

 

でも・・・

 

最悪のパターンの考えが浮かんでは消え、また浮かぶ。

 

「もう帰った方がええ。そろそろ就眠時間になってまう。フィルチに見つかる前に寮に戻らんとうるさいぞ?」

 

ハグリッドが寮に戻るように言う。

でも僕は動きたくない。

この目で無事を見るまでは・・・

するとドサッと音を立てて、何かが現れた。

それは人のようだ。

梨花?

僕が行こうとするのを、ハグリッドが止める。

 

「ネビル、敵の可能性もある。」

 

はっとした。

感情的に不安定なのだろう。

ハグリッドは杖を取り出し、大人2・3人が囲む。

 

「返事をしろ。君は誰だ?」

 

その言葉に少し顔を上げる。

女性のように思う。

 

「わ・私・・は、り・・・k。」

 

その言葉を言うと、糸が切れた様に倒れた。

ハグリッドが近寄る。

意識を失っただけの様だ。

 

「急いで医務室に連れて行かねばならん。」

 

僕はお見舞いの為、後についていく。

医務室に辿り着くとハリーの他に、ダンブルドア先生とミネルバ先生、ハーマイオニーとロンがいた。

 

「ハグリッド‼︎担いでいるのは梨花かい?」

 

「多分な。」

 

ロンの問いにハグリッドが答える。

それを言い終えるとハグリッドは、帰っていった。

後でお礼でも言いに行こうかな?

 

「偽者かどうかはもうすぐにわかりそうね。」

 

ハーマイオニーが言ったことは、薬が切れることを示している。

そんなことをしたら、猫だと言うことがばれてしまう。

でもそうしないと、本人だと確認できない。

 

「待っても変化はしないやもしれんぞ?」

 

ダンブルドアがそう言うと、杖を取り出す。

 

「スペシアリス・レベリオ」

 

そう言うと梨花がだんだん猫に変わっていく。

その姿を見てハリーとロンが驚く。

 

「クルックシャンクス⁉︎」

 

「梨花ってクルックシャンクスだったのか‼︎」

 

「校長、これはどう言うことですか?」

 

ミネルバが驚きつつダンブルドアに聞く。

 

「梨花は動物もどき、いや人間もどきなのじゃミネルバよ。動物が魔力を持ち、人間に変わろうとした結果とも言えるかの。さて皆も疲れてただろう。今日は寝なさい。」

 

そう言うと、梨花の姿へと変化する。

ハリーにお別れをして僕とハーマイオニー、ロンは寮に戻った。

 

「ハーマイオニー、知っていたのか?」

 

「ええ。こればっかりは貴方にも言えないわ。代表になったのが猫だったなんて、柳沢魔法学校に失礼過ぎるわ。」

 

ロンの質問を丁寧に答えるハーマイオニー。

それからは何の話もなく、寮に戻り寝た。

 

end

 

 

誰かの声が聞こえる。

私はゆっくり目を開ける。

見上げたのは何処かの天井。

 

「知らない天井だ。」

 

何故かその言葉が出てきた。

声が出ることから人間の状態だと考えられる。

その言葉を聞いたのか声の主が現れた。

 

「よかった。意識が戻ったのね?知らないおばちゃんかもしれないけど、ホグワーツ校医のマダム・ポンフリー。3日も意識が戻らなかったのよ?」

 

私は左の方を見るとハーマイオニーがいた。

右の方にはネビルがいた。

両方とも眠っているようだ。

髪の毛は薄柿色から水柿色へと変わっているように思う。

桃色になりつつある?

 

「2人とも授業以外は見舞いに何度も来たのよ。」

 

ありがたいね。

ゆっくり起き上がると、正面にダンブルドアが座っていた。

 

「こんにちわじゃ、梨花よ。君にはまず謝らないといけないことがある。」

 

「見られたんですね。」

 

「そうじゃ。ハリーとロン、ミネルバそしてポンフリーは知っておる。」

 

マダムの方を見ると軽く首を縦に降った。

 

「梨花や、墓地で何があった?何故、人間の状態なのじゃ?」

 

「多分ですが・・・」

 

 

回想

 

ヴォルデモートとの対決は、数10分間続いた。

いやそこまでかかってないかもしれない。

 

「インカーセラス」

 

「‼︎」

 

集中力が弱まったことで、呪文を受け縛り上げられた。

かなりきつく絞められている。

 

「俺様の勝ちだ。これでめでたく俺様の部下になる訳だ。」

 

「部下になっても攻撃するかもしれないわよ。」

 

そう言うと、ヴォルデモートは笑う。

 

「いつでもやって構わんぞ。」

 

そういう未来も楽しそうね。

しかしそれはやることは無いだろう。

なぜなら・・・

 

「アクシオ‼︎」

 

呼び寄せたのは私を連れてきた優勝杯。

それに気づいた死喰い人の誰かが麻痺呪文を放つ。

優勝杯を手に触れた瞬間、麻痺呪文が当たる。

気がついたら、ホグワーツに辿り着いていた。

気が楽になり、私は意識を手離した。




備考
・知らない天井だ
ちょっとしたネタを入れたかった。
元ネタ:エヴァ◯リオン

備考が一つだけ・・・
次回で長かった炎のゴブレットが終わる予定です。
次章から二つほどタグが増えます。
アズカバン(中)にて出てきた謎の女性が、関与し始めると思うので・・・

次は26日に投稿予定です。

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