【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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さんざん悩みました。
悩んだ理由
・主人公だけ墓地に行かせるかどうか
・ゼドリックの生存ルートなのか原作通りにするか
・ヴォルデモートを復活させるかどうか

さんざん悩んだ挙句、この結末だよ。


第三の課題

課題当日。

代表選手の家族が招待され、最終課題の観戦に来る。

私は見に来る家族はいないからね。

 

《フラー、この子が?》

 

《ええ。私と同じ女性代表の梨花よ。》

 

フラーの家族だ。

ガブリエルも一緒のようだ。

 

《こんにちは、ミス・デラクール。》

 

《凄いわ、フランス語ペラペラね。》

 

《いえいえまだまだです。》

 

謙遜をしていると、ガブリエルが服を引っ張る。

なんだろう?

 

《勝つのはお姉様だけれど、貴方も応援してあげる。》

 

あら可愛らしい。

ガブリエルが可愛く見えてきた。

これが俗に言うロリコンなのかな?

フラー家族とはお別れをする。

次にやってきたのは、セドリック一家。

 

「やあ、梨花紹介するよ。僕の父でエイモス・ディゴリーで魔法省魔法生物規制管理部に勤めているんだ。」

 

エイモスさんが握手を求めてきた。

 

「君が梨花だね。セドリックから聞いたよ。第一の試験ではドラゴンを手懐けたらしいね。どうしたんだい?」

 

親がいないんだし、嘘ついてもいいよね?

 

「私、動物の声が理解できるのだと思うの。」

 

「ほう、凄いな。両親はいないようだけど?」

 

どうしようかな?

 

「両親は私が8才の頃亡くなりました。叔母さんに育てられていましたが、今は1人で暮らしています。」

 

この設定が一番楽かな?

 

「そ、そうか。辛いこと聞いた。」

 

「いいえ、過去のことは吹っ切れているので。」

 

「そう言ってくれると助かるよ。」

 

ディゴリー一家とはお別れをして、また1人になる。

原作通り進むと、セドリックはこの課題で死ぬ。

上手いこと立ち回って、生存ルートを選びたいものだ。

私がいることで、どんな結果になるのかな?

 

 

 

大広間での夕食が終わった夕暮れ時。

代表選手はクィディッチ競技場に作られた、迷路の入り口の広間に集まった。

審査員の席にはクラウチ氏の代理であるパーシー・ウィーズリーではなく、ファッジ大臣が座っていた。

パーシーはロンと共に、ハリーを応援するようだ。

競技開始の10分前になると、マクゴナガル、ムーディ、フリットウィック、ハグリッドが広間に入ってきた。

 

「私たちが迷路の周囲を巡回しています。何か危険に巻き込まれた場合や、助けを求めたいときには空に赤い火花を打ち上げなさい。私達の誰かが救出に向かいます。よろしいですか?」

 

私達が頷くのを確認すると、選手は生垣の壁に開いた隙間の前へと進み、配置についたところでバグマン氏が声を張り上げた。

 

「紳士淑女のみなさん‼︎第3の課題、そして四大魔法学校対抗試合最後の課題がまもなく始まります‼︎ここで、代表選手たちの現在の獲得点数をもう一度お知らせいたしましょう‼︎第1位、105点でハリー・ポッター君。ホグワーツ校‼︎」

 

スタンドから拍手が鳴り響く。

グリフィンドールからの声援が多いようだ。

 

「続いて第2位は、103点でセドリック・ディゴリー君。ホグワーツ校‼︎」

 

再びスタンドから拍手が鳴り響く。

ハッフルパフからの声援が上がる。

 

「第3位は、102点で梨花・笹倉嬢。柳沢魔法学校‼︎」

 

応援団によるエールがおくられる。

でも正直言って恥ずかしいな。

他の学校は若干引いているみたいだし・・・

 

「第4位、100点でビクトール・クラム君。ダームストラング専門学校‼︎」

 

今度の声援は、ダームストラング校から大きく響き渡る。

そしてカルカロフの声がまた一段とデカイ。

 

「そして第5位、フラー・デラクール嬢。ボーバトンアカデミー‼︎」

 

歓声に合わせてフラーは優雅に手を振り返す。

 

「それでは、ホイッスルの音が鳴ったら順番に迷路へと入っていただきます。それでは1・・・2・・・3‼︎」

 

ホイッスルの合図で全員が入っていった。

迷路の中へと踏み込むと、一瞬で周りの音が聞こえなくなった。

 

「ルーモス。」

 

ふぅ。

さて探すか。

こういう時こそ、勘に頼ってみるのも悪くないかもね。

 

・・・

・・・・・

 

暫く何もないまま、順調に行っている。

私の勘も捨てた物じゃないね。

 

「‼︎」

 

尻尾爆発スクリュートだ。

こいつの攻略は事前に調べている。

尻尾が爆発するのなら、する前にちょん切ってしまえばいいだけだ。

そしてその尻尾は武器にもなるしね。

 

・・・

・・・・・

 

暫くすると赤い花火が2発打ち上げられた。

多分だがクラムとフラーなのかな?

尻尾爆発スクリュート3匹、トロール2匹を倒し進む私にあるものが見えた。

それは優勝杯。

ハリーとセドリックがいないことから、一番乗りだ。

近くまで来たが、ハリー達はいないようだ。

優勝杯に触る。

へその裏側のあたりが引っ張られるような感覚を受けた。

 

 

 

・・・

・・・・・

 

え?

どういうこと?

私は夢でも見ているのだろうか?

辿り着いた場所は墓だったのが、すでにヴォルデモートが復活をしているではないか‼︎

セドリックは動かないし、ハリーは墓に拘束されている。

 

「もう1人の主賓を紹介しよう。梨花・笹倉嬢だ。」

 

魔法で攻撃しようにも数が多い。

 

「闇の帝王に招待されるなんて、なんて光栄なのかしら?」

 

「ルシウス、こいつのことはどれだけ知っておるか?」

 

ルシウスが一歩前にでた。

左腕がないことを考えると、ルシウスが復活させたようだ。

 

「はい。私が知る限りですと、数ヶ月前まではマグルで育ち、炎のコブレットが間違えて出してしまったために参加した選手と聞いています。」

 

「それは違う。ダンブルドアが作り出した、偽の設定に過ぎない。」

 

ルシウスの説明を真っ向反対する。

ヴォルデモートは詳細を知っている?

まさか・・・

 

「本当は、梨沙・佐々倉に直接話す予定だったがいいだろう。あいつの両親は、私が葬ってやったのだ。」

 

佐々倉校長から聞いたとは言え、怒りがふつふつと湧き上がる。

ここで感情を表に出せば、奴の思惑通りになりかねない。

そう思い平常心をできるだけ保つ。

 

「それは叶わなかったが、代わりに面白いことを発見したよ。まさかお前が、伝説の一族の末裔だとは思わなかったが・・・」

 

伝説の末裔?

どういうこと?

ブラック家の末裔だけど、伝説ではないし・・・

 

「知らないのか?そうか教える訳がないか・・・。それなら俺様が教えよう。昭和初期から存在する最古の魔法使い一族だ。明治末期頃から一族の中でも特有の特技を持ったものが産まれたのが、笠倉一家だ。家族全員死亡したとなっているが、実際は作った偽情報だ。お前の母親はその笠倉一家の三女であり、養子に出された。」

 

・・・私は純血の魔法使い?

そんなことないと思いたいが、否定出来ない私がいた。

 

「どうだ?我の元へこい、梨花・笠倉。歓迎するぞ。」

 

「ヴォルデモート様それは・・・」

 

「ありえないか?」

 

ルシウスが反論するが、ヴォルデモートに睨まれその後を言わなかった。

 

「暫く考えさせてくれないかな?」

 

「いいだろう。俺様も簡単にお前が首を縦に振るとは思っておらん。」

 

すると周りに死喰い人が囲った。

 

「邪魔されないように見張っておけ。これから始まることまで邪魔されては堪らんからな。」

 

そう言うとハリーの拘束を解き、決闘をし始めた。

決闘は2人の杖から伸びた武装解除呪文と死の呪文の閃光は中心でぶつかり、火花を散らした。

しかし、徐々にハリーがヴォルデモートに押されている。

このままでは確実に、ハリーは死んでしまう‼︎

側にいる奴は決闘に夢中だ。

今のうちに攻撃もできるが、どうしようか?

悩んでいると、ある現象がおきた。

鬩ぎ合っていた2つの閃光に代わって、金色の光が両者の杖を結んだ。

数秒か、数分か。

金の光が生まれてから僅かな時間が経ったとき、突然光のドームが弾け飛んだ。

その衝撃に、近くを徘徊していた死喰い人は吹き飛ばされている。

ハリーは、そんなヴォルデモートに目もくれずに、一直線にセドリックの方へと走ってきた。

 

「アクシオ、優勝杯‼︎」

 

・・・

・・・・・

 

へ?

置いて行かれた‼︎




備考
・主人公はロリコンじゃありません←ここ重要
そのままの意味です。

・一人勝ち?いいえ、もう一つ優勝杯があったの巻(原作変更)
予備で用意していたもの。
どちらとも墓地へのポートキー。

・ゼドリック死亡
セドリックファンの皆さんすみません。
原作通りで行かせてもらいます。

・主人公は純血
ようやく母親についてかけた。
かなり長くひっぱいておいてなんかしょぼいような・・・

・取り残された主人公
許せ主人公。
文字が足りなかったのだ。
未来の作者に丸投げじゃー。

次の投稿は、10日に投稿予定です。

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