【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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なんとか間に合った;^_^A
書いている時に二回程全部消えた。
もうやだ。
もう書き直したくない。



第三の課題までの暇の過ごし方 後半

ホグズミード村へ行こう。

そう思ったが、問題が一つある。

両親による許可証が必要なことだ。

私は猫の為、両親による許可証がない。

よし、母猫を探そう。

 

・・・

・・・・・

 

猫の姿でホグワーツ城を探し回ったが、母猫がいない。

おかしいな。

すると一匹の猫が近づいてきた。

 

〔クルックシャンクスか?〕

 

声をかけてきたのは、見たことのない雄猫がそこにいた。

 

〔そうだよ。〕

 

〔着いてきて。〕

 

その猫について行くことにした。

何処へ向かうのだろう。

 

 

 

ついたのは城の後ろ側の小さな洞穴。

こんな所に洞穴あったんだ。

 

〔この中に君に会いたがっている者がいる。私はここにいるとしよう。〕

 

奥へと進んでいくと、ある猫が寝ていた。

その猫はかなり弱っているように見えた。

 

〔クルックシャンクスだね、会いたかったよ。〕

 

声を聞いた時、私は瞬間的に思った。

母猫だということに。

 

〔お母さん、久しぶり。〕

 

〔ごめんね、寝たままで。最近では起き上がることも辛くなってきたの。〕

 

かなり弱っているように見えた。

助けてやりたいけど、魔法で治せないレベルになっていた。

 

〔お母さん、私を呼んだ理由って何?〕

 

〔貴方に注意人物を伝えておくためよ。〕

 

注意人物?

ムーディーのことならいいのだけれど・・・

 

〔セブルス・スネイプ。先生をやっているわ。〕

 

スネイプ先生?

 

〔どうして?〕

 

〔ヴォルデモートと深い関係性があるわ。定期的に連絡しあっているの。〕

 

そんなことがあっていいのだろうか?

でも、ダンブルドアがそれを知らないわけがない。

 

〔ありがとう、お母さん。注意しておくわ。〕

 

〔これで気兼ねなく、あっちにいけるわね。〕

 

そう言うと静かに目を閉じた。

天に召されたのだと直感的に察知する。

 

〔おやすみ、お母さん。〕

 

外に出ると雄猫が待っていた。

 

〔彼女は?〕

 

〔天に登った。君はお母さんとはどういった関係?〕

 

〔彼女は私にとって母みたいな存在なんだ。野良猫だった私を育てくれたのだ。〕

 

きちんとあれは貰ったから、ダンブルドアに会いに行こうかな。

 

 

 

「ダンブルドア校長、両親にホグズミート村行きの許可をとれました。ホグズミート村にいっても大丈夫ですよね?」

 

「・・・いいじゃろ。君自身の肉球では無いことは確かじゃしの。」

 

何故、私の肉球を知っている?

そこは深くは聞かないことにしよう。

 

「ありがとう。」

 

さて、ホグズミート村に行ってみるか。

誰か一緒に行ってくれないかな?

 

「梨花さんじゃないの。」

 

「ハーマイオニーじゃないの、ハリー達もどうしたの?」

 

「シリウスがホグズミート村の外れに、今いるみたいなの。でね、新聞の写真の梨花をみて連れてきてと言われたのよ。」

 

やはり、アズカバンから逃がした理由を知りたいのだろう。

ここで私は、シリウスについてちょっと知っていると言う感じて続けてみることにする。

 

「シリウス・・・それって、市民を大量殺人したってニュースしていた人じゃないの?」

 

「日本ではまだニュースとして流れていないのかもしれないけど、シリウスは無実になったんだ。」

 

「本当に?会うの怖いな。」

 

うまいこと騙せたかな?

 

「大丈夫よ、梨花。怖かったら私の後ろにいなさい。」

 

「そうさせてもらう。」

 

これで閉心術対策も出来た。

ハリーたちの案内の元、ホグズミート村を観光する。

すると黒いワンちゃんがいた。

シリウスだ。

ついてこい、と言っている様だ。

 

 

 

少し大きめな洞穴に着くと、人間状態に変化したシリウス。

私は驚いたふりをして、ハーマイオニーの後ろに隠れる。

 

「まさかだとは思ったのだが・・・アズカバンから私を逃がしたのは君だろう?」

 

いきなり聞かれたくないことを聞いてくるね。

 

「え?本当なの?それが本当なら、初顔合わせの時に嘘を言ったことになってしまうわ。」

 

「確か、初めての海外旅行がどうのこうのとか言っていた様な・・・」

 

ロン、できればそれは思い出して欲しくなかった。

 

「それは本当か‼︎あの時の声・姿ともに彼女そのものだったはずだ。」

 

あ〜。

なんか凄いことになっている。

私のついた嘘が、ここまで発展するとは思わなかった。

 

「海外旅行は初めて・・・もしかして・・・」

 

「もしかして?」

 

さらに嘘で誤魔化すことにしよう、そうしよう。

 

「昔、お母さんからお姉ちゃんがいたと聞いたことが・・・でも、その当初は育てられる余裕がなく養子に出した。私が生まれた時に、養子に出した子を引き取ろうとしたらしいけれど・・・何かしらトラブルがおきて、いなくなったらしい。」

 

「じゃあ、シリウスがあったのは・・・」

 

「多分、私のお姉ちゃんだと思う。なんでイギリスにいて、ダンブルドア校長の手伝いをしたのかは分からないわ。」

 

こんな感じでいいかな?

記憶を曖昧にすることで、相手に想像させることができるからね。

 

「・・・」

 

シリウスがじーとこっちを見ている。

ばれているのだろうか?

ハーマイオニーの後ろにいるから、開心術は使えないとは思うが・・・

 

「時間をとって貰ってありがとう。ハリー程ではないが、君を応援するよ。」

 

 

(シリウス視点)

 

今日は、私を助けたかもしれない柳沢魔法学校の代表選手とあった。

声も姿もあまり変わってない。

彼女に違いない。

そう思った。

しかし彼女の話によると、姉がいるらしい。

正直、その話は嘘ではないかと思う。

何かを隠している様だ。

私はハリー達が帰った後、ダンブルドアに連絡を入れることにした。

 

「シリウスではないか。なんじゃ今近くにでもおるのかの?」

 

「あぁ・・・聞きたいことがある。私を助けに出した子は今、何処にいる。」

 

ちょっと驚きの顔を見せるダンブルドア。

 

「どうじゃろうの。トレローニーの予言によって導いてくれた一般市民じゃからの。勿論記憶の方は消させて貰ったが、今何処で何をしているかは知らないの。」

 

ダンブルドアも何かしら情報を知っている。

少し鎌をかけることにした。

 

「梨花に会いました。」

 

「梨花にの。どうじゃった?」

 

「ハリーの友達の後ろに隠れられた。」

 

すると、ダンブルドアは笑い出した。

 

「ふぉふぉふぉふぉ。そりゃそうじゃろ。マグルでも君が大量殺人鬼として取り上げられておるのじゃ。そんな君をすぐに信じろという方がおかしいに決まっておるじゃろ。」

 

確かにそう考えると、辻褄は合う。

だが、私の記憶ではあの時あった子は16くらいにみえた。

つまり、梨花と同じと年齢ということになる。

 

「また連絡する。」

 

「そうじゃの。」

 

少し梨花について調べてみる必要がありそうだ。

 

end

 

 

ホグズミート村を散策した後、ハリー達と別れることになった。

 

「梨花、君は最後の試練はなんだと思う?」

 

それを聞いてしまう?

 

「代表選手は魔法能力・知力・勇気を試されるらしいから、難しいものが用意されていると思うよ。例えば、魔法は使わないけど7並べとかかな?」

 

「7並べ?」

 

「そう。日本で有名なトランプを使ったゲームでね、7を基準にして、その隣の数字を出す子供でもできる簡単なゲームなのよ。自分がスペードの5を持っていても、相手がせき止めていたら勝てないし、スペードの5でせき止めていたとしても、スペードの3・2・1があったらそのカードが残って負ける。勝つために考えて行動しないといけない奥深いゲームなのよ。」

 

「つまり、一人競技に見えて一人競技じゃない試練。」

 

「多分ね。」

 

原作でもセドリックと最後は協力し合うから、間違ったことは言っていない・・・はず。

その後もフラーの船にお邪魔したり、秘密の部屋へ行ったりして時間を潰した。

発表当日。

 

「第三の試練は迷路だ。この優勝杯を手に取った者の優勝となる。勿論フラー嬢にも、勝機はあるから頑張ってくれ。」

 

よかった、試練は変わらなかった様だ。




備考
・母猫の死亡
オリキャラも考えたのですが、浮かばなかった。
友人「なあなあ、俺が要望しているやつは?」
作者「少し考えていることがあってね、最終章くらいに出る予定をしているよ。」

・シリウスと会う(原作変更?)
時期的にはあっているけど、ここでよかったかな?

小さい嘘でも次第に大きくなることは、みなさん経験ありますか?
作者はあります。
嘘はつかない様に生きて下さいね。

※次の投稿は11日にしようと思います。

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