第二の試験から第三の試験までの暇の過ごし方を書いていたら、長くなったので分割。
次は4/29(日)に投稿できればと思っています。
暇な時間をどう過ごそうか?
一旦魔法薬のことは忘れて、人間の状態でホグワーツを歩いてみよう。
最初に訪れたのは、図書室。
何をするわけでもなく、適当に本を探して読んでみる。
現世ではあまり読んだ覚えがないが、読んでみると凄く面白いことに気づく。
今度から定期的に本を読みにこよっかな?
次にハグリッドの家に訪ようかな。
城から少し離れているし、最初の方に行っておきたい。
「おー、お前さんは代表選手の
「里奈じゃありません。梨花です。」
ハグリッドは頭をかきながら、話しかけてきた。
「こんな場所になんのようじゃ?迷いの森に入りたいなら許さんが・・・」
「ただ、ホグワーツを探検しているんです。ハリー達がよく、ここに来ているって聞いたので来てみただけです。」
凄く嬉しそうな顔をしている。
わかりやすいな。
「そうか。ハリーが・・・。ここは何もないところじゃが、ゆっくりしていくがいい。ロックケーキ食うかい?」
そのロックケーキって、確か凄く硬いやつだよね?
「いいえ、お腹はそこまて空いていないので・・・」
「そうか、それは残念だ。」
少し残念そうな顔をするハグリッド。
ちょっと、可哀想なことをしてしまったかもしれないな。
それから別れを告げ、城に戻る。
今度から適当に散策してみよう。
かなり行き当たりばったりだけど、こう言うのもいいかもしれない。
「貴方は柳沢の代表、笹倉 梨花さんですね。どうしましたか?」
どうやら、ミネルバの部屋へ辿り着いたようだ。
ということはグリフィンドール寮の近くなのかな?
「次までの課題まで暇なので、ホグワーツ内を散策してます。」
「そうですか。どうです?慣れましたか?」
他の生徒なはずなのに、自分のことを気遣ってくれることに驚きながら、返答する。
「ええ。皆さんが優しいので、慣れるまで時間はかかりませんでした。このまま魔法について勉強したいです。」
「そうね。そこは佐々倉友蔵校長が、なんとかしてくれるでしょう。」
それで別れを告げ、適当にうろつく。
ここはどこだろう?
「入る時はノックをしたらどうかね?」
スネイプ先生の部屋でしたか。
「柳沢の代表が何故ここにいる。用のないのなら、さっさと立ち去れ。」
「失礼いたしました〜。」
慌てて部屋から出る。
今度はどこに辿り着くかな?
ここはどこかな?
「硬くもあり、柔らかくもあるものはなんだ?」
なんか・・・ドアノブ(?)が問いかけてきた。
普通に答えればいいのかな?
「水。」
氷、水、水蒸気になるからね。
「入ってよろしい。」
扉が開くと、談話室らしき場所に辿り着いた。
ここはどこだろう?
「他の代表がレイブンクローの寮に何の用?」
へ〜。
ここがレイブンクローの寮か。
流石、機知と叡智に優れた者が集う寮だ。
入り口で知識を問われる訳ね。
「別に?課題がわかるまで暇だから、ぶらぶら散策してるだけよ。」
「そう、貴方とは違って宿題が盛り沢山あるの。何の用もないなら、帰って欲しいわね。」
感じ悪。
スリザリンに続いて品性が悪いね。
そう言えば、彼処はどうなったのだろうか?
○
訪れたのは、4階の廊下。
賢者の石が置かれていた場所。
三頭犬はいないようだけど、下に続く道はあるようだ。
下に落ちると、罠があったはずだけどなくなっている。
鍵鳥の場所は健在で、かなり幻想的で見とれていた。
また今度来ようかな?
みぞの鏡のある部屋まできた。
私の望みとはなんだろう?
そう思い、鏡を覗き込む。
そこにはお母さんとお父さんがいた。
そして少し成長した私。
そして小さな赤ちゃんが映っていた。
やっぱり私は、現世で普通に暮らしたかったのだろうか?
しかしそこにはいないはずのハーマイオニーが、そこにいた。
学年首位を競い合い、ライバルとして競走している。
それはありえないのだ。
私は18(?)だけど、ハーマイオニーは14だ。
でも、ハーマイオニーと競ってみたいと思うのは事実。
私は部屋を後にする。
○
薬を飲み干し、散策を再開する。
ん?
ここって・・・もしかして・・・
梨をこすって中に入る。
「お嬢様、おいでになさってありがとうございます。」
厨房でした。
屋敷しもべ妖精達が、私のために椅子や紅茶などを渡してくれた。
「ねぇ?日本の料理って作れる?」
「もちろんでございます。」
頼られたことが嬉しいのか、笑顔を見せる。
味噌汁、ご飯を注文。
おいしいと笑顔で答えると、屋敷しもべ妖精達はとんでもないと応じた。
別れを告げ、部屋を出る。
そう言えばハッフルパフの場所ってどこなんだろう?
「何やら困ったことがあるようだね?」
振り返ってみると、セドリックがいた。
丁度いい。
セドリックに聞こう。
「貴方の寮って、どこなのかな〜って思って探していたの。」
「そんなことか、こっちだ。」
ついていくと、厨房近くの樽が置いてある場所に辿り着いた。
「ここをこうやって叩くんだ。」
すると扉が出現した。
こんな所にあったのか。
談話室には高級クィディッチ用品店の娘がいた。
「梨花さん?」
「貴方ね、クレアちゃんは。これはどう使えばいいのかしら?」
そう言うと私とお揃いの物を持ってきた。
コンスィーの方は青で統一されている。
「これは私のお父さんが持っている物で、どっちとも閉の心を使えるらしいの。両端を体の何処かにつけると効果が発動するって書いてあった。」
閉心術のことかな?
課題終えてから付けてみようかしら?
「私が貰っていいの?」
「いいの。私が決めたことだもん。二つ使ってもカッコ悪いだけだもん。」
ぷーと口を膨らませる。
可愛い。
妹みたいだと思ってしまった。
○
校長室に辿り着いたが、合言葉が分からないな。
適当に言えば当たるかな?
「百味ビーンズ。」
すると扉が開いた。
「よく来た梨花よ。」
さっきまで座っていなかったはずなのに、ずっと座っていたかのように振舞っている。
「ダンブルドアさんに、聞きたいことがあってここに来ました。エニウル・ブラックを知っていますか?」
ダンブルドアは、ゆっくりと口を開いた。
「どこでその名を?」
「佐々倉校長が私の父親だと教えてくれました。」
「・・・わしが知っている限りの、お主の父親について話そう。お主の父親は、ホグワーツのグリフィンドールの出身じゃった。防御系の呪文は完璧で、彼が発案したプロテゴ・ホリビリスは魔法省を驚かせた。卒業後、家の者と喧嘩をし家を捨てたのじゃ。それからの消息は不明で、死んだもんだと考えられたが・・・」
そこであるものを取り出した。
「この中にお主の父親はおるかの?」
「・・・わかりません。 30年も前の写真なので、見た目が変わっていると思います。」
するとダンブルドアが、こっちをしっかり見た。
「それは事実かね?」
「えっ?そうです。正確的に言えば、28年前の写真になりますかね。」
しばらく考え込むダンブルドア。
「そうか。わしはこれから仕事があるから、退室してくれんかの?」
なんだったんだろう?
ものすごく考え込む素振りをしたけど・・・
(ダンブルドア視点)
どう言うことじゃ?
わしが出したのは20年前の写真。
つまり梨花には、8年間の誤差があることがわかる。
(最も、梨花がクルックシャンクスになった時期からすれば、もっと誤差はあるが・・・)
いくら防御系が得意なエニウルでも、時を止めることはできんはずじゃ。
そもそも時を止めることは可能なのじゃろうか?
少し調べてみる必要がありそうじゃ。
「・・・湖から魔法の発生・・・。あまり考えたくはないが、やはりヴォルデモートが復活したのじゃろうか?」
かなり複雑かつ、ピンポイントの魔法。
ヴォルデモートがハリーに勝ってもらう為に使った魔法、もしくは他の誰かを邪魔する為に・・・
もう少し調べてみる必要がありそうじゃ。
備考
クレアがハッフルパフに
グリフィンドール以外なら何処でもよかった。
書くことが無い;^_^A
後半ではやっと母猫が出る予定です。
シリウスとも人間状態で会う予定です。
どうぞ楽しみにしてください。