【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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第一の課題終了後からダンスパーティーの前までのお話。
主人公は誰と踊るのか。
期待にそえれるかわかりませんが、楽しみにして下さい。

※3月は毎週あげる予定です。4月の第二週の投稿はできるだけ頑張ってみます。


ダンスの申し込み

柳沢の船はどんちゃん騒ぎだ。

生徒ではないとはいえ、代表が1位を取ることができたのだ。

どこからきたかなどの質問をされへとへとだ。

 

『それってキャポリットだよね?』

 

『そうよ。ダンブルドアさんに許可を経て、私のペットになってくれたわ。』

 

そう私に懐いてしまい離れないキャポリットを、ダンブルドアが特例として認めてもらった。

普通の大きさじゃ城に入れない。

そこで、大きさを50分の1と猫のくらいになっている。

 

〔これでいいの?ポチ。〕

 

〔お嬢について行くのに、この姿でならないといけないと言うのなら、この姿でいます。〕

 

名前はポチにした。

あまり深い意味はない。

それに私をお嬢と呼んでいる。

その理由は不明。

そして、雄である。

 

『ねぇねぇ、開けてみてよ。』

 

誰かがそう言っている。

多分、金の卵のことだろう。

でも、ここで開けるとただの騒音がなるんだよね。

あれ?

ここに置いてあった金の卵はいずこへ?

金の卵はすでに琥珀の手の中にあった。

 

『梨沙隊長、金の卵はここに・・・』

 

『ご苦労・・・(カチャ)』

 

そう言って一気に開け放つ。

 

「ギャーー」

 

急いで卵を閉じ、騒音を消す。

水につければ声が聞こえるなんて、想像もしないだろう。

 

『これがヒント?ただの騒音じゃない‼︎』

 

1番近くにいた梨沙が呟く。

耳がキーンってなっていることだろう。

これを境にパーティーがお開きになる。

グリフィンドールにも行ってみようかな?

 

 

グリフィンドール内に入ろうとした時、ハーマイオニーに迎えられた。

 

「梨花‼︎1位おめでとう。」

 

そう言って抱きしめられた。

 

「ありがとうハーマイオニー。ネビルって子いるよね?」

 

「ネビル?いるわよ。」

 

「呼んで来てくれないかしら?」

 

ハーマイオニーはなんで?という顔をしているがネビルを呼んでくれた。

グリフィンドール生の多くは、興味津々に野次馬とかしている。

 

「はーい、笹倉さん。」

 

「ダンスパーティーが開催されるのはわかるかしら?」

 

その言葉に男子はピクリと耳を動かす。

ネビルはオドオドしながら答える。

 

「知っているよ。でも・・・決まっていないし・・・」

 

「そう・・・なら私と踊らない?」

 

その言葉を聞いたグリフィンドール生は、一斉に声をあげた。

 

「「「えーーー‼︎」」」

 

肝心のネビルは・・・固まったまま動かなかった。

石化しているようだ。

これは蘇生呪文(エネルベート)しても無駄だろうな。

今度はハーマイオニーに言おうかな?

 

「ハーマイオニーも、自分の気持ちに素直になりなさい。」

 

私の一言に少し首を傾げる。

 

「それは、どういうことよ。」

 

「見ていてこばゆいのよ、ロンとの関係性が。」

 

その一言に少し気分を悪くした。

 

「なんでロンなのよ。他にも男はいるじゃない。」

 

「寝言で『ロン、大好き。』って言っていたのは、どこの誰かな?」

 

本当はそんな寝言を言ってはいない。

 

「なっ‼︎」

 

ハーマイオニーが赤面し始める。

それを聞いたロンも赤面する。

 

「そそそ、そんなの嘘だ。ななな、なんで君がハーマイオニーの夢なんか知っているんだよ。」

 

それはまともな質問ね。

 

「冗談よ。反応をみる限り、嘘でもなさそうだけれど?」

 

「「・・・(//∇\\)・・・」」

 

ふふふ。

うまく行ったかな?

2人だけにしていれば、誘うかな?

 

「意地を張ってないで誘ってみなさい。」

 

2人を寮の外へ追い出す。

誰もいない方がいいだろう。

 

「ハリー、貴方もよ。」

 

「どういうことだ?」

 

思いあたる節が無いみたい。

本当男って鈍感ね。

ジニーに近づき、耳元で囁く。

 

「自分の気持ちに素直になりなさい。」

 

驚きの顔をするジニー。

 

「貴方、ハリーのことが気になるんでしょ?」

 

徐々に赤面するジニー。

これでジニーもハリーを誘うんじゃないかな?

多分ジニーの方は時間がかかりそうだね。

これでクラムの大事な人が、ハーマイオニーにならないよね。

愛のキューピットは鼻歌を歌いながら、柳沢の船に戻っていった。

 

 

 

翌日。

佐々倉さんの部屋へと訪れていた。

 

『ようきた。それで何ようじゃ?』

 

『貴方は知っていたはずです。私の両親について。』

 

『・・・長くなるが聞いてはくれるかの?』

 

私は首を縦に振った。

 

『梨花パパが若かった頃、奴は兄と弟の反対を押し切って東の方へと旅立ってしまった。その一家はいろんな手段を使い探したが、結局国内では見つからなかったそうだ。私はその2人と仲が良かったため、魔法省の職員という地位を捨てて東の方へと向かった。数多くの国に訪れたが、収穫はなかった。一旦国に帰ろうとした時、ある噂を耳にした。“東の島に渡って行ったのではないか?”最後の希望とばかりに東の島、日本に渡った。魔法学校の校長をしている傍ら、行方を捜した。そんな時じゃった。奴の弟が死んだと聞いたのは・・・葬式に出ると、奴が現れおった。わしは奴に言ってやったのじゃ。“家を捨てた物に奴の娘はやれん。”とな。そこで引き取ったのが梨沙じゃ。』

 

そこで一旦話を止める。

 

『お主、父の名を知っておるか?』

 

『バーナス・ジョージって・・・』

 

『やはりの。それは偽名じゃ。エニウル・ブラック、シリウスの従弟になる男じゃ。』

 

じゃ、私は・・・半純血。

 

『わしはお主に魔法を学んでもらうつもりじゃった。しかし、葬式であって以降消息をたってしまった。エニウルは防衛術が得意じゃった。お主を見つけたのは、もう12になっておった。』

 

多分、父が何かしらやっていたのだろう。

ということは・・・

 

『梨沙も・・・』

 

『そうだ。元の名はリヴァイ・ブラックだった。』

 

『梨沙は知っているんですか?』

 

『教えられない。梨沙の父と母は事故ではなく、ヴォルデモートに倒されたのだ。梨沙は叔母の家で見て貰っていたから助かったとも言える。』

 

そうだったのか。

そして一つ疑問が残る。

何故ハリーポッターが本となって売られているのか?

作者が書いたものが偶然重なったのか?

そんな偶然あるのだろうか?

そんなことあるはずがない。

私は校長室をでて、必要の部屋へと入っていく。

傍らには、ポチがいる。

 

〔こんな部屋があったのですね。〕

 

〔貴方にも、私の本当の正体を見せておこうかなって思ってね。私について行くからには、知っておかないといけないことよ。〕

 

そう言うと、段々変化が現れた。

クルックシャンクスに変化した時、ポチは口笛を吹いた。

 

〔まさかとは思っていたけれど、本当に猫だったのね。〕

 

〔ある程度予想はしてたんだ。〕

 

〔私達の祖先を辿って行くと、猫に辿り着くくらいだ。〕

 

それは予想外だ。

キャポリットの祖先が猫だとは⁉︎

魔法薬を飲み干し、人間に戻る。

 

「さてと、パーティ衣装を作りますか。」

 

 

 

クリスマス当日。

私は驚きの物を見た。

私宛のプレゼントだ。

ハリーからは銀色の髪留めと、彼らしい贈り物だ。

ロンからはクィディッチの人形、クィディッチかやってみたい気はするけれど・・・。

ハーマイオニーからは気分で変わる香水、今はラベンダーの香りがした。

そして以外も沢山の人から送られていた。

その多くはお菓子のため梨沙達にも共有した。

百味ビーンズは何も言わず琥珀にあげた。

どんな味があたったかは知らないが、すぐに洗面器に駆け込んでいった。

(ハズレを引いたらしい。)

私もハリーには、日本のお菓子詰め合わせセット。

ハーマイオニーには、勝手に髪を梳かせられるクシ。

ロンには、ダンスパーティーで着る用のドレスローブ。

せっかくハーマイオニーと踊るんだ。

時代遅れのドレスローブはいけないだろう。

その中に1つ面白い物があった。

目にも見える物が付いた紐。

目は閉じており、目は赤の布で皮膚を表現しているのかな?

紐は赤と黄色を使っているようだ。

(長さが足りなかったのかな?)

“何処かで会ったような気がしたのでプレゼントを送りました。お父さんから、入学祝いでくれた2つの1つです。お友達ができたらあげなさいと言われたので、貴方に挙げます。

クレア・コンスィー”

クレア・・・。

何処かで聞いたことがあるような・・・。




備考
・ペットになったベラルーシ・キャポリット種
名前はポチ。
元の大きさの50分の1くらいになる。
雄である。

・ダンス相手はネビル(原作変更)
フフフ、ここで恩返しが出来た。
気になる人は10話(はじめてのおつかい)ををどうぞ。

・ハーマイオニーとロンを引っ付ける(原作変更)
これでクラムの踊り手を先に奪う作戦。
作者はクラムが大嫌いです。

・半純血の主人公
マグルな訳が無かったのだ。

・エニウル・ブラック
主人公の父親。
作者「やっと名前出せた。でも母親・・・まだ後でいいか。」

・クレア・コンスィー
前の章にて出てきた子。
ファミリーネームが無かったが、コンスィーとなり再登場。

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