【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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今回はみんなにお披露目する前までとなっています。
本当はお披露目まで書きたかったけれど・・・
少し長くなったため断念。


恋する(本来の)主人公

〔そうかそうか、人になる薬を作成したいと・・・〕

 

〔このままだと、大勢の前で猫に変わること間違いないわ。だからこそ、効果の持続を検討に考えるつもりよ。〕

 

確かに、と言うダンブルドア。

そこに気づかなかったわけではなさそうだけれど・・・

 

〔これが作り方じゃ。後必要の部屋を使うことを許可しよう。必要の部屋の場所は知っておるか?〕

 

〔確か八階のただの石壁。壁の前を三回歩き回りながら、自分の目的を心に強く思い浮かべることで出現する場所〕

 

一瞬驚きの顔をしたダンブルドアだが、すぐに平然に戻る。

 

〔ほほほ、知っておったか。入るには誰にも邪魔されず魔法薬を作れる場所じゃ。〕

 

一次試験前には量産体制に入って、パーティ前には効果の持続をしておきたいな。

 

 

 

あれから数日がたった。

ホグワーツ内(ダームストラングとボーバトンも含めて)では、私のことを幻の代表だなんて言われているらしい。

(柳沢では、梨沙自身が名前を間違えて出した説が出ているらしい。)

それはそうだ。

私の姿を見たものが殆どいないためだ。

ハーマイオニーも梨沙も、そして健一もそう簡単には話さないだろう。

私も姿を見せたいのだが、魔法薬が上手くいっていない。

作るのは意外と難しく、三つに一つ成功していればいい方だ。

(失敗したやつは半分だけ人間になったり、尻尾や耳がなくならなかったりする)

五分もたたず終わってしまうことが多かった。

何が間違っているのだろう。

少々と一摘みだろうか?

一摘みの方が少ないと思っていたけど、変えてやってみようかな?

 

・・・

・・・・・

 

十本中七本成功した。

少々の方が少ないのか。

少しためになった。

今日はこれで切り上げようかな?

外に出るとダンブルドアが外で待っていた。

 

「おー梨花や、明日杖調べをするんじゃ。魔法薬はできたかの?」

 

もう、そんな時期か。

時間は早く過ぎゆくものだね。

 

「まだまだですけど完成はしました。後は効果の持続を考ています。」

 

「そうか。やり方を教えたとはいえ、数日のうちで完成させるとは流石じゃの。」

 

そうなのかな?

料理と同じ感覚で作っているだけなんだけれどな〜。

明日杖調べをするのね。

明日は代表達に初のお披露目になるのかな?

 

 

 

私はハーマイオニーに連れられて、一つの部屋の前へ案内された。

そこで薬を飲み干した。

耳や尻尾が出てないね。

薄柿色の髪なのは変わらなかった。

確認が終わると中へ入っていく。

ハリーはいないが、その他はいるようだ。

セドリックがこっちに気づいて近づいてくる。

 

「君が笹倉梨花だね?僕はセドリック・ディゴリー。英語で大丈夫かい?日本語は話せないんだ。」

 

「大丈夫よ。セドリックって言わせてもらうわね。まさか魔法の国があるなんてね。部外者の私が選ばれるとは思ってもなかったわ。」

 

私は魔法のまも知らなかった日本人で、つい最近知ったと言うことになっている。

(ダンブルドアと他三人と打ち合わせをした結果)

続いて、バクマン氏が声をかけてきた。

 

「笹倉梨花、ようこそホグワーツへ。わざわざ来てもらって申し訳ない。」

 

「そのお陰で魔法を知ることができたわ。それに関しては感謝しているわ、バクマンさん。」

 

すると、後ろから声をかけられた。

 

「ちょっとよこざんしょうか?ミス・笹倉。少しだけ話を聞かしてもらっても?」

 

きた。

リータだ。

 

「リータや、もうすぐ杖調べが始まる。杖調べを先にするからその後でいいじゃろ。」

 

ダンブルドアさん、ナイスプレイ。

そんなに時間は取らないし・・・

いつの間にかいたハリーがきたことで、杖調べが始まった。

確かこの人はオリバンダーと言う名前だったような・・・

その人が杖を調べるようだ。

 

「本体は柊。芯は三毛猫の尻尾で、長さは26cm。それなりに柔らかい。ほほほ、珍しい。杖が君を孫のように大切にしようとしているのが伝わってくる。」

 

へ?

 

「それはどう言うことでしょうか?」

 

「もしかしら、君の祖先が使っていた杖やもしれん。」

 

そう言って一振りすると、桜の花びらが宙を舞った。

両親が魔法使い?

そんな訳がない。

なら何故私は、手紙が届かなかったのか。

杖が帰ってくると、リータの話を聞かれた。

 

「英語でよこざんしょうか?」

 

「難しい単語以外ならある程度は・・・」

 

スラスラと羊皮紙に書いていく。

 

「それでは何故参加しようと?」

 

「まず初めに、私は魔法のまも知らないマグルって言うんだったっけ?でした。ダンブルドアさんから手紙をいただいた時始めて知り、夢のような世界が広がっていることに驚きました。まだまだ覚えないといけないことは多いけれど、楽しい毎日を送ってます。」

 

こんな感じでいいよね。

マグルの人にとちゃ、夢のような世界だもんね。

その後、幾つか質問が飛んできたのを丁寧に答えた。

ダンブルドアが写真を撮るといいにくるまで、話は続いた。

その後、集合写真と個人の写真を撮って終了した。

やばい。

後、残り一分くらいだ。

急がないと・・・

皆に別れを告げ、空いている部屋を探す。

後からついてきたカナブン(?)に失神呪文をかける。

他に誰もいないことを確認すると猫へと変わる。

部屋を出ようとすると、ハリーが現れた。

 

「クルックシャンクス、梨花見かけなかった?」

 

首を横に降る。

 

「そうか。話ができればよかったんだけれど・・・」

 

そう言ってハリーは他の所へいく。

もしかして・・・

いや、それはないかな。

もしそうだとしても、お断りするけれどね。

 

 

 

それから数日経つとリータの新聞が発行された。

トップにハリーについて八割書かれている。

その他の代表が二割だ。

あれ?

私が載っていない?

そんなわけがありませんでした。

見開き丸々使っていた載ってました。

見出しは

 

“柳沢魔法学校の秘密兵器登場⁉︎”

 

秘密兵器って何よリータさん。

そもそも、柳沢魔法学校の生徒ですらないことには触れないのね。

そこには私と話した内容は勿論、他の代表選手に第一印象やどう思ったかが書かれていた。

フラーはボーバトンでも上位クラスの綺麗さと評価し同じ女性として負けない。

クラムは日本人ではないヨーロッパ系の人と評価し、倒す相手として見ていない。

セドリックは対戦相手として手強そうだと評価し、レディでも手加減しない。

そしてハリーは

 

“(綺麗さに)心が奪われそうになったと評価し、一目惚れした”

 

はあ。

チョウだけじゃ飽き足らず、私にも恋するとは・・・

本当、罪深き男だね。

とりあえず持続をどうにかしないといけない。

色々試しては効果が消えてしまわないか、時間が伸びているかなどを探していく。

今の所一番長くて二十分。

自分から取れるものが時間を伸ばす鍵となりそうだ。

今度は涙二滴でやってみようかな?

 

 

 

第一の課題が近づくにあたって、魔法薬もレベルアップしていく。

魔法の方も、原作の知識を活かしながらドラゴンに効きそうな呪文覚えている。

魔法薬の方は、結果から言うと二時間の持続に成功した。

しかしそれは陸にいた時の話で、(足だけ)水の中に入れると五分も持たないのだ。

髪は変わらず薄柿色、もしかしたら成長したことで髪が変わったのかも知れない。

これでは第二の課題の時大変なことになるな。

この欠点を直さないとパートナーを助けられない。

そしてもう一つ発見をした。

衣装を変えた後、この薬を飲むと変えた後の衣装で変わることが判明。

魔法薬は一旦終わりにして、ドレスを作成する。

クリスマスまでには間に合うだろうか?

いや、間に合わせないと・・・

やることを詰め込み過ぎてしまう前に、休もう。

十一月二十日。

後四日。

課題の前の日に、全員に私を紹介するらしい。

(猫の参加者だということは伏せてだが・・・)

そろそろドラゴンが来る日かな?

どの種類が増えたのだろう。




備考
・幻の代表
主人公のこと。

・杖調べ(原作変更?)
調べても分からなかった。
詳しい人教えてください。

・杖に関して
孫のように思っている。
ということは・・・

・ハリーが一目惚れ(原作変更)
ハリーがチュウと同じように、恋をします。

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