よっしゃ
「ルーク!」
ルークが倒れている。いや、死んでいるといったほうがいいのか
突然すぎて頭が追いついていない。深呼吸をして落ち着く。
「ルーク!!しっかりして!!」
グゴゴゴゴォォ!!!
ゴーレムの声が聞こえる。
「やるしか・・・ないのか」
ウォーターブレードを構える。そしてゴーレムを見る
何かが違う。それも、恐ろしいほどに。
グァァ!!!
「速い!?」
ゴーレムの速さに反応できず、吹き飛ばされる。
これでルークがやられたのかと思ってしまう。
「ルークは…助けるんだ!」
すぐに起き上がり、自慢の技を繰り出す。
「くらえ!水破斬!!」
響くような地響きとともに、ゴーレムが倒れる。が、死んではいなかった。
「なんで…死なない!」
少し恐怖を覚えながらもまた技を繰り出す
「ラピッドスラッシュ!」
調子がいいのか2連撃をすることができた。
それでもゴーレムは死なないで持ちこたえていた。
「なんでこんなにしぶといんだ!!」
そしてゴーレムが攻撃を始める。
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空気を切る音では無く空気が壊れるといったほうがいい音とともに
レインめがけて拳が降りかかる。
「っ!」
この攻撃は回避できたが、人間急な反応は無理なものなのだろうか。
回避先から攻撃が来た。
「うぅぁ!!!」
間抜けな声を出しながら、また吹き飛ばされる。
今度は、遺跡の外に吹き飛ばされたようだ。
そして、大樹にぶつかり大ダメージを受ける。
体制を元に戻せないまま、またゴーレムが来て………
「………死んで…ない?」
「ようやく起きたか」
「貴方は?……って政府様!?」
話によると、どうやらゴーレムに倒されかけたところを政府が助けてくれたらしい。
普段はこんなことしないらしいのだがモンスターによる殺人事件で調査の途中だったらしい。
レインも、ルークが死んだことについて、聴取を受けることとなった。
「聴取は終わったぞ。早く帰りたまえ」
「はい…あの、ルークは助かるのでしょうか」
「………無理と思ったほうがいい」
やっぱりか…と思いつつ頭を下げそこを去る。
街に戻ると普段は滅多に働かない病院系統の職業が、忙しそうにしていたり
泣き喚く子供、半狂乱の大人などが多くいた。
三次元で楽しめるゲームから、死人が出たのだ。無理もない。
そしてその人混みを通り家へ帰る
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「ただいま」
「おかえり健。ご飯出来てるわよ」
「…後で」
「そう。事件があったからって落ち込まないのよ」
「だって…!」
全部ぶちまけそうになるがそれを抑え、部屋に戻る。
部屋で少し考える。
そういえばこのゲームにクリアはあるのか?
もしクリアしたらどうなる?
モンスターに殺されたら本当に死ぬのか?
"クリアすれば全員復活するのでは?"
そう考えると、こう呟きながらベットで横になる。
「絶対、クリアする」
「このゲームを」
次のネタバレを少しすると、また政府のところへ行きます。
ネタバレはここまで!
では次もお楽しみに!