もし、宝物殿の一部が別の場所に転移していたら?   作:水城大地

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ウルベルトさんの本体の封印によるレベルダウンにまつわる話


レベルダウンと、パンドラズ・アクターの装備の見直し(パンドラズ・アクター視点)

ウルベルトの本体の封印は、無事に終わった。

元々、【道化師の請願】を使用した封印だから、問題になるのはパンドラズ・アクターのレベルダウンだけである。

それだって、本人が最初から覚悟を決めている問題なので、特に大きな問題じゃないとパンドラズ・アクターは考えていた。

封印解除の条件は、ウルベルトの希望に沿うように【ナザリックに戻るか、モモンガと合流する、又はウルベルトが元に戻れる条件をクリアした時】だ。

どれか一つがクリアされれば、封印が解除されるという寸法である。

 

もちろん、封印の解除条件を満たしたからと言って、いきなりウルベルトの本体を外に放り出す訳じゃない。

 

条件クリア後、安全な場所を確保した上で解除可能になる設定にしたから、少なくてもウルベルトが封印を解除すると同時に命を狙われる心配はないだろう。

その事だけでも、パンドラズ・アクターは安堵できる条件が増えたと言っていい。

今回の封印に、パンドラズ・アクターが使用したレベルは、全部で二。

つまり、封印する事によってレベルが四十九から四十七まで下がった事になる。

捧げたのは、職業レベルの中のクラフトマンとエキスパートからそれぞれ一レベルずつ。

他の職業レベルを下げると言う手もあったが、どれも五レベルも無いものばかりだったので、削る訳にはいかなかった。

特に、料理人と吟遊詩人のレベルを下げるのは今後の事を考えると得策ではないので、可能な限り残すつもりだ。

 

≪……流石に、今のレベルより料理人としての腕を下げる訳には行きませんからね。

私だけならまだしも、ウルベルト様が一緒に旅をしている訳ですし。≫

 

現状において、料理出来る者が自分しかいないのだから、必然的に料理人のレベルは残すのは当然の選択だと言っていいだろう。

吟遊詩人も、表の顔として今後も使用し続ける以上、技量が上がる事はあっても下がるのはおかしいと思われるきっかけになるかもしれない為、レベルを落とす訳にはいかなかった。

何が切っ掛けで、【プレイヤー】を含めた強敵を呼び込むか判らない以上、冒険者として登録した職種の維持は必須選択なのだ。

とは言え、高レベルで残してあるクラフトマンやエキスパートなら、幾らでもレベルを下げて良いかと問われれば、それは違うと言えるだろう。

ウルベルトの為に、この後作成する予定の品以外に武器や装備を作る必要が出来た際、それらのレベルが下がってしまったが故に作れるレベルまで下がってしまったら、それこそ目も当てられない事態になりかねないからだ。

 

「一先ず、無事に封印が出来たのは良かったんだが……レベルダウンによるHPとMPのダウンの影響とかは出ていないか?

少しでも具合が悪いなら、少しだけ休んでから移動でも構わないんだぞ。

どうせ、ここから先は長いんだ。

無理をする必要はないからな、パンドラ。」

 

心配そうに覗き込むウルベルトに、パンドラズ・アクターはにっこりと笑うと安心させるように頷いた。

こんな風に、ウルベルトに心配を掛けるのは、僕として失格だろう。

とは言え、現状ではお互いにお互いしか頼れる存在はいないのだから、心配するなと言う方が無理なのかもしれないが。

 

レベルダウンによる、HPとMPダウンの様子を見る為にこの場に留まるのなら、ついでに自分の装備も見直すべきだろうと、パンドラズ・アクターは考えた。

 

今までの装備は、遺産級を主に置いておいたのだが、もう少しだけレベルを上げる方が良いかもしれない。

その上で、認識阻害の魔法で装備のレベルを偽装しておけば、そう簡単に見破れないだろう。

この世界の住人が使う鑑定のレベルなら、それでほぼ偽装が出来るはずだ。

そんなことを考えつつ、自分用の装備を取り出していく。

魔法詠唱者であるウルベルトとは違い、今の自分の装備の範囲はそれなりに広い。

ローブ等以外にも、軽鎧系の防具も着用可能で、武器の選択肢もそれなりにある。

見た目を考え、そこまで重装備を選択するつもりはないが、それでも防御を厚くする必要はあるだろう。

 

これからも、ウルベルトの盾役をする事まで視野に入れるなら、絶対的に防御を上げる必要があるからだ。

 

一応、人がいない場所での戦闘に関しては、オルファーナが全面的に盾役を請け負う予定だが、人がいる場所には呼び出し難いだろう。

どうやって召喚したのか、その辺りが問題になるからだ。

いざとなれば、ウルベルトの一族の先祖伝来の秘宝の守護精霊とでも誤魔化すつもりはあるが、出来れば余り使いたい手ではない。

 

人目を引く行為は、出来るだけ避けたいのだから。

 

《そう言う意味では、冒険者登録をした街での私の言動は失敗でした……

どう考えても、この世界でこのレベルの装備ですら作れるものは破格の存在です。

欲に満ちた者なら、その腕を持つ私の身柄を押さえるためにつけ狙いたくなるのは、ある意味当たり前ですからね。

これから先は、もう少し押さえ目にしたしましょう。

もう、私一人だけの旅路ではないのですから。》

 

そう心の中で呟きつつ、用意したのは革のベスト。

一見、普通のベストにしか見えないが、繊維状にしたオリハルコンを裏打ちし、硬度を上げた逸品だ。

これで、弓矢や弱い魔法程度なら凌げるだろう。

ベストに合わせて用意したのは、ロングブーツ。

こちらも、ベストと同じように内側に繊維状にしたオリハルコンを裏打ちしてある、強化済みの品だ。

ちゃんと、長時間履いたまま歩く事を考えて、更にその上に柔らかな布を張ってある。

しかも、その布によって脱いだブーツを見られても、簡単にはオリハルコンが裏打ちされているとは気付かれないで済む為、良い事尽くしたと言ってよかった。

 

それらの装備の上に纏うのは、今まで使用して来たフード付きの紺のマントだ。

一応、最初から使用する事を選んだこれも遺産級の品ではあるのだが、そこまで特別な効果がある訳じゃない。

【水属性耐性】と【雷属性耐性】が付いているだけなので、正直言って旅の途中で雨が降り出した時用の雨具替わりだったのだ。

パンドラズ・アクターは、宝物殿から出た事が無いので【雨】に実際に降られたらどうなるのかと言うのは、あくまでも知識でしか知らないのだが、服を着たまま全身が水に濡れるのは不快だろうと予測し、それでこれを用意した。

これは、装備作成の初期の頃の作品で、属性付与の仕方を確認した際に作ったものだから、別の効果を付与していない品のである。

だからこそ、これ位なら使用しても問題ないだろうと、選んだ品である。

 

もっとも、使用した素材がつるつるとした水を弾くタイプのものだったからか、【汚れにくい】と言う特性まで知らない内におまけで付いていたのだが。

 

「……へぇ、どちらかと言うと防御を重視した装備に変更するのか?」

 

パンドラズ・アクターが用意していた装備を見て、ウルベルトが興味深げな様子で問い掛けてくる。

どうやら、パンドラズ・アクターが装備を変えるのは意外だったらしい。

と言っても、最初に身に着けていた装備は既に昨夜の戦闘で駄目にしていて、今着ているのは最後に来ていた別装備だから、どちらにしても装備変更はやむを得ない状況だったのだが。

そんなウルベルトの問いに対して、パンドラズ・アクターはにっこりと笑いながら頷いた。

 

「はい、ウルベルト様。

昨日の戦闘で、私はもう少しだけ物理と魔法の防御を上げるべきだと身をもって感じました。

魔法職であるウルベルト様は、あのクラスの敵との戦いにはどうしても壁役が必要ですからね。

今の時点では、それ程の脅威になる存在とは出会っていませんが、今後も出会わないとは限りません。

特に、たった今私はレベルダウンをした状況ですから、それを補う意味でもそれ相応の防御力アップは必要かと。

今回用意した品々は、【魔法攻撃耐性】と【物理攻撃耐性】がそれぞれついていますから、第三位階に相当する魔法及び物理攻撃程度なら、ある程度まで耐えられるでしょう。

それに、ブーツの方には【回避率上昇】もついていますから、弐式遠雷様の能力も併せてかなりの回避能力が上昇しますし。

後は、装飾品関連でMPとHPを上昇させる品を探します。

手持ちの中に、ウルベルト様にお渡しした【妖術師の腕輪】には劣りますが、それぞれを十%上昇させるものがあったはずですから。」

 

変更した装備の事を説明しつつ、パンドラズ・アクターは自分のアイテムボックスの中を軽く漁った。

 

アイテムボックスの中から取り出したのは、二の腕に付けるタイプのバングル。

その名を【加護の腕輪】と言い、先程ウルベルトに告げた通りMPとHPを最大値の十%プラスする効果がある品だった。

高々、十%と言うなかれ。

レベルダウンした事で下がったHPとMPよりも、このバングルを付ける事で上昇するHPとMPの総量の方が多いのだ。

居もあの状況下において、このバングルの効果は大きい。

もっと上の効果がある品があればよかったのだが、使用出来る手持ちの中でこの手の効果がある品はこれだけしかないのだ。

 

他に選択肢がなければ、これを選ぶのは当然の話だった。

 

それに、もし他に似たような効果がある品が見付かったとしても、それがHPかMPのどちらかしか上昇しない品だったとしたら、パンドラズ・アクターはそちらよりもこのバングルを選ぶ。

装飾品が身に着けられる数は、限られている。

この縛りは、【ユグドラシル】から転移する前と変わっていない事など、既に確認済みだった。

正確に言うなら、身に着ける事は出来るかもしれないのだが、その効果を発揮しているのは最初に身に着けた物から決まっている最大限の数まで。

それ以上は、身に着けても効果を発揮していなかったのだから、身に着けるだけ逆に邪魔になるだろう。

 

装飾品にしても、自分の使用する武器や装備にしても、それらを身に着けていると言う事は、逆にそれだけの重さを身に課すと言う事なのだから。

 

テキパキと、用意した品々を身に着けていくパンドラズ・アクターに対して、ウルベルトは口元に手を当てて何かを考えている様子だった。

何か、問題がある品でもあっただろうかと、そう気になったパンドラズ・アクターが口を開き掛けた瞬間、ウルベルトは最後に取り出したバングルを指差し。

それまで、考えていただろう事を口にした。

 

「なぁ……魔法職で後衛の俺よりも、壁役のつもりのお前の方が【妖術師の腕輪】を付けた方が良いんじゃないか?

MPに関しては、オルファ―ナの【凍れる女王の心臓】があるから、問題がないと言えば問題がないし。

そりゃ、HPは元の数字だと心配だっていうパンドラの主張も判るけど、それこそその腕輪を借りるか、他の装飾品系のアイテムを借り受けると言う手もあるからな。

壁役なら、幾らHPがあっても困らないんだし、出来れば俺としてはパンドラの戦力アップの意味も込めてこっちを付けて貰いたいんだが……」

 

そう言いながら、自分の腕に着けていた【妖術師の腕輪】を外そうとする。

しかし、それを押し留めるように手で触れると、パンドラズ・アクターはにっこりと笑って首を振った。

もちろん、ウルベルトの心遣いはとても嬉しい。

だが、そちらを選ばない理由は他にもあった。

 

「申し訳ありません、ウルベルト様。

お気持ちは大変うれしいのですが、そちらの品はそのままウルベルト様がお使いになられるべきです。

ちゃんと、その理由もございます。

一つは、片方の手首に腕輪を付けた状態ですと、戦闘時の咄嗟の投擲の際に邪魔になる事がございます。

何分、私は前衛職としてはまだ不慣れな部分がございますので、そう言う動きを阻害する部分がある品は避けたいかと。

二つ目は、私がその手の品を身に着けていると、どうしても人目を引いてしまいます。

吟遊詩人として、人前で謡う場合がそうですね。

こちらの世界でも、見る者が見ればそれらの品がどういう品なのか、解ってしまうでしょう。

そうなると、色々と面倒事を引き寄せかねません。

その点、こちらのバングルでしたら衣装の下に隠せますので、人目を引く事はないでしょう。

今挙げた理由から、私的にはこちらの品の方が色々と都合が良いのですよ、ウルベルト様。」

 

つらつらと理由を上げていけば、ウルベルトは苦笑しながらも納得してくれた様子だった。

流石に、これ以上人目を引き過ぎると面倒になる事は、彼も理解してくれているのだろう。

確かに、見えない場所に装備出来るのなら、そちらの方が面倒事に巻き込まれる可能性が、どう考えても少ないのだから。

 

一通りの装備などの見直しが済んだ所で、パンドラズ・アクターは手持ちのアイテムを確認し始めた。

昨日の戦闘で、消耗した分の残りがどれだけあるか、この語の予定を組むためにも確認が必要だったからだ。

元々、昨日の戦闘時に使用する限界として、パンドラズ・アクターが見込んだ数は手持ちの半分。

蘇生アイテムに関しては、即効性があるものはほぼ使用してしまう覚悟で挑んで消費してしまったが、ウルベルトの手持ちの素材と自分の手持ちの素材を合わせれば、一つか二つはまた作成できる予定なので、この件に関してはそれ程問題ではない。

回復系アイテムに関しては、ウルベルトに渡した分は既に無く、自分の手持ちも残す分として取り分けた分にも手を付けている事から、予定よりも消費しているのはかなり痛いと言っていいだろう。

 

だが、これから先の旅でここまで危険な戦闘になるのは少ないだろうと、オルファ―ナの話を聞いた時点で、パンドラズ・アクターは考えていた。

 

それ位、この世界の住人のレベルは低いのだ。

パンドラズ・アクター自身、この世界に来てから二度盗賊に遭遇しているが、どちらもレベルは最高で二十程度しかなく、レベルダウンしている状況でもそれこそ片手で倒せる位のレベルの低さだった。

今まで、街で出会った冒険者や国の兵士などと言う戦闘力がそれなりにある者たちも、平均して十以下と言うお粗末さだ。

この状況下で、彼らよりも高位のレベルだと言うオリハルコンやアダマンタイト級で【どれくらいのレベルがあるのだろうか?】と、そう考えてしまう程度には弱い。

 

もちろん、【プレイヤー】やスレイン法国などの例外はあるだろうが、基本的に人間種は弱いのだ。

 

これは、種族レベルを持つ異形種だからこそのステータスの伸びからくる身体能力差もある為、まず覆せるものではないだろう。

それが顕著に出ているのが、この国を襲っている隣国のビーストマンとの戦闘だろうか。

彼らとの身体能力性、そのまま戦場での戦闘結果に結びついていて、この国は多くの国民の被害を出しながらぎりぎり生き延びているのが現状だ。

 

これは、初めて滞在した村や街で見聞きしただけで入ってきた情報なので、実際はもっと深刻なのかもしれない。

 

それはさておき。

装備も整い、パンドラズ・アクター自身もある程度回復してきたので、そろそろここから移動を始めるべきだろう。

幾ら街道から離れているとは言え、ウルベルトが言った通りこの場所に何時までも【グリーンシークレット・ハウス】を展開しておくのは、あまり得策ではないだろう。

 

パンドラズ・アクターたちの手元に、こういう便利アイテムがある事をこの世界の住人達が知れば、それを手に入れようと何かしてくる可能性があるからだ。

 

もちろん、実力的には何の問題もなく退けられるだろうが、そこから面倒事に発展行くのは目に見えているし、最悪国まで関わってくるかもしれない。

そんな状況を避ける意味でも、人前でこの【グリーンシークレット・ハウス】を展開する訳にはいかなかった。

つまり、だ。

これからの旅路は、【至高の御方】と仰ぐウルベルトにも、野宿をしてもらう必要性が出てくる訳で。

 

本音を言うなら、そんな事態は絶対に避けたい案件だった。

 

必要なら、小さな姿のまま心地よく過ごせるように、肩掛けタイプの【無限の背負い袋】の内装を一部弄って、ウルベルトの為の心地よい空間を作り、そこで旅の間は寝泊まりして貰う事も辞さないつもりだったのだが、当のウルベルトがそれを望まなかったのだ。

むしろ、【自分の足でこの世界を感じながら、モモンガさん達を探す旅をしたい】と願われてしまえば、パンドラズ・アクターにはそれを叶えるために最大限の手を打つ必要があった。

それは、ウルベルトや自分の手持ちの装備だけじゃない。

この先の旅路で、誰かと同行するような事態になった際に、ある程度誤魔化しが効く道具を用意して、出来る限りウルベルトが快適に旅を出来るようにする必要があるだろう。

食事関連は、特にウルベルトが興味を示している案件だけに、こちらの世界の材料でもある程度味を再現した調理が出来る状態にするべく、色々と気を配る必要があった。

 

〘その為にも、色々とこちらの素材や道具を使って、同じ味が再現できるか試してみる必要はあるでしょうね。

他にも、こちらの素材でどれくらいのアイテムが作成可能か、色々と確認する必要はあるでしょうし。

これらに関しては、次の街まで移動した後で材料を仕入れた上で考える事に致しましょうか。〙

 

つらつら、次の街でやる事を頭の中で組み立てつつ、パンドラズ・アクターはそれまで座っていたソファから立ち上がった。

 

「そろそろ、ここから移動を開始したしましょうか、ウルベルト様。

私の方は、もう十分休ませていただきましたので回復いたしましたし、装備なども一新させる事が出来ました。

ですので、せめて昨日合流した地点位までは、今日中移動したく思います。

それこそ先が見えない旅だからこそ、進める時は進んでおくべきかと。」

 

そう、ウルベルトに対して出立を促すように告げれば、納得してくれたのか同じ様にソファから立ち上がると、そのままウルベルト用に用意した【無限の背負い袋】を手に取り、そのまま肩に掛けた。

着ていたドレスローブについていたフードを被り、旅支度を終えたウルベルト視線を受けると、パンドラズ・アクターも自分用の【無限の背負い袋】を身に着けてマントを纏い、フードを被る。

お互い、旅支度を終えたのを確認して忘れ物がないか点検した後、二人揃ってお安全だった【グリーンシークレット・ハウス】から外へと出ると、オルファ―ナへ呼び掛けて彼女をブローチの中へと戻す。

最後に、今まで使っていた【グリーンシークレット・ハウス】を片付けてアイテムボックスへとしまうと、そのままゆっくり街道へ向けて歩き出したのだった。

 




これで、本格的に旅を始めることになりました。
それまでが長かったので。

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