もし、宝物殿の一部が別の場所に転移していたら? 作:水城大地
異世界に転移して、四日目の夜。
カルネ村と王国戦士長ガゼフ・ストロノーフに纏わる一連の出来事を終え、ナザリックに戻ったモモンガは、守護者たちに名を変えた事とこれからのナザリックの方針を告げ、自室に戻った。
名乗る名前を変えたのは、ギルドの皆が気付き易くする為と言う理由もあるが、パンドラズ・アクターもこの名を聞けば、絶対に確認しに来るだろうと踏んだからだ。
≪……少なくても、大人しく宝物殿で迎えが来るまで待っている位なら、自分で動き出すのは間違いないだろうと、デミウルゴスに捜索の指示を出したのだし。≫
「……あー、詳しい情報を集める為にも、このままナザリックに籠りきりになるんじゃなくて、俺自身も外に出た方がいいかもしれないな。
今はまだ大丈夫だけど、宝物殿があんな状態だから、ナザリックの運営資金だって早急に集める必要があるし。
いっそ、冒険者にでもなってみても…………!!!!」
一応、今後の方針に関して大まかに決定した事で、少しだけ精神的なゆとりが出来たような気がして、自分の考えを口に出して纏めながら、一息入れようと応接セットのソファに座ろうとした時である。
ゾワリと、背筋を冷たいものが走る感覚がしたのは。
それは、戦場に立った時に走る強い緊張感のようなものだった。
自分がいる場所は、ナザリック地下大墳墓の第九層にある自室であり、戦場にいる訳ではないのに、そう感じてしまった理由が判らず、ひどく困惑して。
次の瞬間、この感覚を実際に感じているのは、もしかしたらパンドラズ・アクターではないのかと、何故かそう思えた。
召喚した僕とは違い、自分が創造した僕であっても領域守護者のパンドラズ・アクターと、意識的な繋がりがある訳ではない。
だが、この自分が戦場に立った時の精神的な緊張感と同じ感覚は、パンドラズ・アクターが感じているものだと、何故か確信出来た。
そう確信したと同時に、心の奥底から浮かびがるのは、痛烈な不安。
ここまで、自分が不安に思う理由は簡単だ。
完成するまではもちろん、完成した後も常に宝物殿の奥に押し込め、外に出した事がないパンドラズ・アクターは、人とまともに接した事がなければ、一度も戦闘をさせた事もない。
今まで、そんな必要はなかった。
あくまでも、パンドラズ・アクターの一番重要な役目は、ギルドの仲間の姿とその能力を保持し続ける事だったから。
そんな、【ユグドラシル】時代でも実戦経験が一度もない、宝物殿に収められていただけのパンドラズ・アクターが、単独で戦場に出ているのだとしたら……
実戦経験が全くない、自分の中でギルドの仲間を除いて一番の宝物が戦場に立たされている。
その姿を想像しただけで、目の前が真っ暗になる気がした。
同時に、強制的に精神の鎮静化が起きる。
しかし……何度沈静化しても、不安は消える事無く繰り返し噴き出してきて、治まる様子が見えなかった。
パンドラズ・アクターのレベルは、設定可能であるレベル百ではあるものの、基本的に
もし、パンドラズ・アクターがこの世界の強者と対峙していて、その能力値が戦闘方面に特化されていたとしたら。
正直言って、同じレベル百同士でも、勝つ事は難しいかもしれない。
もちろん、ギルドメンバーの能力を使用限度まで使えば大丈夫だと思うが、戦場を知らないパンドラズ・アクターが実際にどこまで戦えるのかなど、想像が出来ないのだ。
「……もし、アレの身に何かあったら……
それこそ、どこか俺の知らない場所で酷く傷付けられる状況に陥って、存在が危うくなってしまっていたら……」
ふとした想像を口に出した瞬間、それが現実になるとしか思えず、身体の芯から震えが止まらなくなる。
思わず、自分の体を掻き抱いていたが、喪失の恐れからくる震えは止まる事はない。
先程から繰り返している精神の鎮静化すら、焼け石に水と同じだけの効果しかなくて。
自分が戦ってみて、この世界のレベルが全体的に低いものだと確かに実感していた。
それなのに、だ。
それでも……パンドラズ・アクターが【戦場知らずの箱入り息子】であるが故に、心の底から不安が拭えないのだ。
自分の目でその存在が確認出来ない為に、どうしても自分が感知しない場所で失われてしまう可能性が頭をチラついて、その恐怖と鎮静化の波が何度も繰り返されるうちに、気が狂いそうになり掛けた瞬間である。
『そんなに心配しなくても、大丈夫ですよモモンガさん』
そう、懐かしい友の―弐式炎雷-の声が心の中で聞こえた気がして、同時に古い記憶が頭の中で蘇ったのは。
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それは、パンドラズ・アクターの作成コンセプトを決め、その為にギルドメンバーたちから外装データと現在の能力データを譲り受ける為に、円卓の間で頭を下げて回っていた時の話だ。
誰もが、モモンガの頼みを快く聞いてくれて、事細かなデータを後で纏めて渡してくれる約束をしてくれた。
それに感謝しつつ、そのデータをどうやって再現しようか考えていた時である。
いつの間に纏めたのか、自分の分のデータを差し出しながら、弐式炎雷がふとこんな事を言い出したのは。
「ねぇ、モモンガさん。
今度モモンガさんが作るNPCなんですけど、俺の能力は出来るだけ隠密系スキルを主軸に再現する方向で進めませんか?」
突然の弐式炎雷の主張に、いきなり何を言い出すのかと驚いていると、たまたまモモンガの横にいたペロロンチーノが口を挟む。
「んー、それだと結構能力がアンバランスになるんじゃないんですか?」
「いや、だって
だったら、最初から隠密系スキル特化で高機動を狙った方がいいかなと思って。」
「でも、モモンガさんのNPCって宝物殿領域守護者の予定だし、別に隠密系スキルとか高機動とかは要らないと思うけどなぁ。」
「いやいや、せっかく俺の外装と能力を使えるようにするなら、俺らしいビルド構成にするべきでしょ、ペロロンチーノさん。
それこそ、変幻自在の
俺の能力と、たっちさんの能力を交互に使われたら、すごく相手はやり難いと思うんだよね。
特に、宝物殿まで辿り着くには、そこまでに相当の戦闘を重ねて消耗している筈だからさ。
そこで、俺の隠密系スキルとか使われて背後から忍び寄られたら、結構いい感じで潰せる気がするし。」
「あー……なるほど。
そうやって考えてみれば、それも悪くないかもですね。
それなら、俺はやっぱり弓兵だし弓の的中率をまずメインにおいて欲しいかも。」
「二人とも、面白い話をしていますね。
そういう事なら、私は攻撃魔法が中心の
まぁ、モモンガさんが死霊系
弐式炎雷とペロロンチーノの会話に、更に口を挟んだのはウルベルトだ。
それを皮切りに、その場にいた面々が自分の能力はどこをメインにして欲しいなどと言い出し始め。
それぞれ、自由気ままに自分の主張を口にするものだから、本人たちの希望通りに出来るかどうか判らず、モモンガは目を白黒させていた。
【自分はどう考えているのか】など、その場にいた全員が思うがまま一斉にそれぞれのコンセプトを言われても、聞き取れる筈がないのだ。
しかし、ほぼ全員から同時に話しかけられて、聞き取れないでいるモモンガの混乱など気にする事無く、その場にいた全員が『自分はこうして欲しい』と言う主張を言い合い、どんどん纏まりがなくなっていき……
結局、一部の突出した主張以外、全部聞き取る事が出来ずに困っているモモンガの様子に、首を竦めながら一つの提案を口にしたのは、ギルドの軍師であるぷにっと萌えだった。
「……あのねぇ、皆さん。
先程から、モモンガさんが困っている姿が見えないんですか?
全員が一斉に自分の主張を口にしたら、モモンガさんが全部聞き取れないに決まっているでしょうが。
そんな風に、全員で一斉に聞き取れもしないお願いする位なら、自分の希望を全員が纏めた上で、モモンガさんまで提出すれば良いんですよ。
実際、どこまでその希望通りに再現可能なのかの精査は、後から要確認になる面々もいるでしょうが……
まず、この話を聞いた最初の段階で、弐式炎雷さんみたいに希望があればきちんと告げて、その上でそれも添えてデータを渡せば良かったんですけどね。
それと、もしモモンガさんが良ければ、モモンガさんの所のNPCの職業レベルの一つに、
少し前に読んだ、百年以上前の小説に出てくる
なので、もし良ければ変幻自在の万能型になるだろうモモンガさんのNPCも、そのキャラクターに似ていると面白いかと思いまして。
どんな人物なのか、キャラクター構成を書き出して私のデータと一緒にお渡ししますから、ぜひ参考にしてください。」
ニコニコと笑いながら、モモンガの困っている状況を取り除く提案をした上で、そっと自分のお勧めの職業レベルを習得させたらどうかと話をもっていく、ぷにっと萌え。
それに触発され、周囲から色々な声が上がるものの、全部【希望や要望があれば、それらを全部纏めてからモモンガさんに提出】と言い切られ、モモンガがそれに同意したのでそれぞれ自分の希望を纏めるべく動き出していく。
それこそ、波が引くかのように円卓の間から退出してくのを見ながら、既に会話の途中で希望を書き出していたらしい弐式炎雷が、要望書を差し出してきた。
「とにかく、俺の希望は隠密系スキルを中心にして、高速機動が出来る構成にして貰えると嬉しいかな。
もちろん、最大八割までの再現率なのは判ってるし、無理な部分は諦めるけど。
でも、やはり隠密系のスキルは絶対に持たせてやって欲しい。
それがあれば、少ない人数相手ならモモンガさんのNPCの生存率が上がるでしょう?
まぁ、宝物殿まで入り込まれてたら、俺たち全滅の可能性もあるけどね。
とにかく、俺が言いたいのは俺たちのデータを使うなら、それぞれその人の拘った部分を再現した方がいいと思う訳さ。
どんな事態が起きても、根底となる能力が固定化されてたら、案外上手くいくかもよ?」
ご機嫌な笑みで主張され、モモンガは手渡された要望書とデータを手に去っていく彼の後ろ姿を見送るしか出来なかった。
その後、全員からのどういうコンセプトで再現して欲しいのか要望書が提出された訳だが、実に彼ららしくその外装と能力に最適化した部分を根幹にした要望が多かったので、モモンガはそれを基本としてパンドラズ・アクターのデータを構築していったのである。
もちろん、自力では再現不可能な部分はそれぞれ当人に相談できれば相談していたのだが。
そうして……何度も修正しながら再現する事に努めて、漸くパンドラズ・アクターが完成した頃には、ギルドメンバーは誰もログインしなくなっていた。
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弐式炎雷の声が聞こえたと思った瞬間、パンドラズ・アクターを設計していた頃の話を思い出したモモンガは、それまで自分の中で強く湧き上がっていた恐怖がかなり治まっていた。
それによって、恐怖を抑え込むように引き起こされていた、精神の鎮静化も治まっている事に気が付く。
あの時……弐式炎雷さんの主張を取り入れる事にして、本来の彼の無茶振りに近いビルド構成をベースに、隠密系スキルをメインに再構築したパンドラズ・アクター。
そうだ、パンドラズ・アクターは、ただ素直に皆の外装と能力をコピーした訳じゃない。
ぷにっと萌えのお勧めキャラの設定を見て、【演じるもの】として割と良い感じだと思ったから、そのコンセプトを取り入れて職業レベルの中に
これは、そのままペロロンチーノの能力も応用出来るんじゃないかと、ちょっとだけ考えた上での構築だ。
他にも、色々とギルドメンバーの拘りを再現する為に掛けた時間は、全部パンドラズ・アクターの身になっている筈だと思う。
「……そうだよな、みんなが色々と拘った部分を、全部組み込んであるんだ。
俺の最高傑作で、一番の宝でもあるパンドラズ・アクターが、例え外に出すのも戦闘するのも初めてだとしても、そう簡単に負けたりする訳がないんだよな……」
そう、ゆっくりと思い返しながら改めて口にしてみれば、完全ではなくても心の奥に巣食う恐怖は消えたし、身体の芯から震えて止まらなくなっていた震えが消える。
むしろ、彼らとの懐かしい記憶が蘇った事で、胸の中にはどこか暖かなものを感じている位だった。
例え、パンドラズ・アクターが完成する頃には、仲間の姿が誰一人見られなくなってしまっていても、その思いはパンドラズ・アクターの中に残っている。
だからこそ、モモンガにとってパンドラズ・アクターは誰よりも大切な【宝】だったし、失う事が出来ないものだ。
同時に、大切な仲間たちの能力を詰め込んでいるパンドラズ・アクターの事を、もう少しだけ信用してやるべきではないだろうか。
≪……弐式炎雷さん、あなたの言う通りですね。
万が一、何かがあってパンドラズ・アクターが一人で対応しなくちゃいけないなら、あなたの隠密系スキルはとても有効だと思います。≫
アインズ・ウール・ゴウン最速を誇った、かの忍者の姿を思い浮かべ。
≪ぷにっと萌えさん、あなたの言っていた様に
弓が得意だって言ってたので、吟遊詩人の武器スキルに弓を選択して、ペロロンチーノさんの能力を引き出せるようにしたり、結構構築に手間がかかったんです。
まぁ……ウルベルトさんが、ログイン出来なくなってからも五日に一度メールをくれて、小まめに相談に乗ってくれたお陰で、その辺りのスキルとキャラの構成を納得がいく所まで設定出来たんですけど。≫
彼の主張を受け入れ、パンドラに持たせた一つの職業を思い出しながら、苦労した事を頭の中で言葉に連ね。
≪ペロロンチーノさん、あなたの必中能力を中心に据えてのビルド構成を再現するのは、意外に苦労したんですよ?
本当に、どれ一つ欠けても困る様なガチビルドなんですから、ペロロンチーノさんは。≫
親友の一人の能力は、バランスが取るのが難しすぎて、結局最後の方まで再現がずれ込んだのだと思い出し。
≪ウルベルトさん……どうすれば、あなたの使う攻撃魔法を最大限まで再現出来るのか、相談に何度も乗ってくださってありがとうございました。
いつも短い返事なのに、パンドラズ・アクターの能力再現に関しては、これでもかって位の長い説明を送ってくれましたっけ。≫
そして、離れていてもメールのやり取りすら大変な環境でも、相談に乗り続けてくれたもう一人の親友の姿を思い浮かべる。
「……そうですよね、そんな風に皆さんの外装と能力を譲り受けたパンドラズ・アクターが、この世界の住人に負けるなんて、あり得ない話でしたよ、うん。」
つい、その場にいないメンバーに対して話し掛けるように、自分の中にある思いを口にしていれば、それまで感じていた強い緊張感が突然消えた。
スッと、素早くアイテムで時間を確認してみれば、丁度最初に緊張するのを感じてから二十分程が過ぎていて。
もし、本当に今まで感じていた緊張感がパンドラズ・アクターの感じていたものだとすれば、これは戦闘が終了したと言う事なのだろう。
そう思うと、やはりパンドラズ・アクターが少なくとも存命しているのか、確認したくなってしまうもので。
それまで座っていたソファから立ち上がると、自室から王座の間の前にある
素早く、中に誰もいない事を確認した上で、音を立てない様に気を付けながら中に身を滑りこませ、急ぎ足で奥へと進めて。
とにかく速足で広間の中を移動し、王座の前で慣れた手付きでマスターソースを確認すると、やはり今までと変わらないままパンドラズ・アクターの名前は白い文字で表示されていた。
それを見て、漸くモモンガの中で本当の意味での安堵が広がる。
やはり、それまでは怖かったのだ。
もしかして、自分が感じていた緊張感を感じなくなったのは、パンドラズ・アクターがダメージを受けすぎて気絶するなり死亡するなりしてしまったからじゃないのか、と。
幾ら、仲間の言葉と自分が作り出したNPCの事を信じていても、【絶対】と言う事があり得ない事を、モモンガはちゃんと知っていた。
知っているからこそ、自分の目でマスターソースを見て無事なことを確認しなくては、安心する事が出来なかったのだ。
なら、最初からここに確認しに来なかったのか?
それは簡単な理由だ。
モモンガが、この王座の間から退出した時、まだ僕は平伏した状態で全員残っていた。
多分、アルベドやデミウルゴスあたりから何らかの追加指示が出されていたのだろう。
つまり、それから暫くこの王座の間は使用されていただろうと、すぐに予測出来た。
その状態から、彼らが退出するまでに掛かるだろう時間は、短くても十五分は掛かるはずで。
幾つもの状況を予想すれば、モモンガが一人でここを再度利用する事が出来る、最短の時間はどうしても二十分以上後だったのだ。
「……だが、まぁ……これで一応、パンドラズ・アクターの命に別状がないのと、洗脳されている可能性がないと言う事だけは、確認する事が出来たな。
怪我をしているかどうかについては、また別の話になるが……まぁ、それなりに回復アイテムは持たせてあるし、余裕があれば速攻で治していそうな気もするが。」
ついつい、自分の手持ちのアイテムの予備など、余裕があるアイテムは宝物殿のパンドラズ・アクターの自室に突っ込んでいたのを思い出す。
その中には、効果不明の未鑑定アイテムもあったような気もしたが……それに関しては、いまいちはっきりと覚えていないので横に置くとして、だ。
頭が良いと設定してあるのだから、自分の裁量である程度は判断して動く事が出来るだろうと思う事にして、だ。
問題は、それ以外の場合の時。
「どちらにせよ、アレの無事の姿を見るまでは、本当の意味で安心はできない、か……
もし、そう……もしも、だ。
アレが簡単に治療する事が出来ない様な、深手を負わされて身を隠していたり、洗脳されるような事があってみろ……
それこそ……この地に住まう生きとし生けるもの全てに、後悔させてやる……」
マスターソースの画面を消し、静かに吐き出すように零れたモモンガの声が、王座の間に低く響く。
それこそ、もしこの声を聴く者がいたとしたら、それこそ恐ろしさで心臓が止まるのではないかと言う位、凍り付く様に冷たい響きに満ちたものだった。
漸く、パンドラ視点と重なる部分が出てきました。
パンドラ視点の【初めての戦闘】の裏側になります。
モモンガ様は、漠然とパンドラの初戦闘を感じ取ってました。
今回限りですけどね。⬅書くか未定だった戦闘エピソードを書く事になったので、今回限りではなくなりました。
そして、パンドラ作成時のエピソードの一つを漸く表に出せました。
こちらの話を見ると、どういう設定だったのかとか、職業レベルに吟遊詩人を持っていた理由とかも判っていただけたと思います。
そして、この話でナザリック視点のストックが終了しました。
ナザリック視点の話は、ここから先は書下ろしになるので、一旦更新が止まります。
パンドラ視点と、もう一人重要な方の視点が入る予定です。