玉「ねえミカミ、今日の除霊ってどんなの?」
美「今日はマンションの除霊よ、ユニークなデザインにしたら鬼門と繋がって無限に霊を呼ぶアンテナができちゃったのよ」
横「だから今日はかなりの重装備なんですね」
玉「でも前のでっかいビルの除霊も重装備で行ってほとんど使ってなかったような」
美「まあそれは横島君の結界のおかげなんだけどね」
横「人格崩壊してるって言ってたんで突っ込んでくるかなと思って結界を炸裂式にしたんですけど予想外に威力が高くて」
美「結界の爆発だけで終わるなんてあたしだって思わないわよ、まあ道具代が浮いたから結構助かったけど」
玉「早すぎて依頼者の人、最初に逃げ出して来たと思ってたからね、でも横から見たら美神が助手にみえるかもね」
美「言ってくれるわね、でも確かにそう見えるわね、そうね横島君は免許取るまで自衛優先で玉藻とおキヌちゃんの護衛ね」
横「了解っす」(なんか嫌な予感がするな~)
美「さて着いたわよ」
美「きょ、共同戦線!?待ってよ、そんな話聞いてないわ、そういう訳なんで私帰るから」
ぎゅっ「うげっ」
○「私は令子ちゃんと一緒にお仕事出来るのを楽しみにしてたのよ~~、そんな言い方酷いわ~~」
美「ちょっ冥子痛い、痛いから髪離しなさい」
オーナー「・・・と言う訳て数千の除霊になりますので早急に作業を進めるためにも、お二人で協力していただきたいと思いまして」
冥「私が令子ちゃんも呼んだ方がいいって言ったの~~、お願い~~いいでしょ~~」
美「GSは私だけじゃないでしょう、他をあたりなさい他を」
冥「いや~~令子ちゃんがいいの~~、令子ちゃんじゃなきゃいや~~」
横「美神さん、お取り込み中失礼しますが、こちらの方はお友達ですか?」
美「お友達というか、まっ知り合いよ」
冥「ひどお~~い、お友達じゃないの~~、はじめまして~~六道冥子です~~」
横「はじめまして、横島忠夫です美神さんの助手やってます、頭の上に居る狐が」
玉「玉藻よ、よろしく」
絹「おキヌです、よろしくお願いします」
冥「よろしくね~~」
美「冥子は式神使いといって12匹のお」鬼を自在に操る能力があるのよ」
冥「ところで令子ちゃん~~一緒にお仕事してよ~~、でないと~私~~」
美「わかった!!やる!!やります!!やるから泣かないで!!」
冥「令子ちゃん好き~~」にっこり
絹「なんのかんの言ってもやさしいですよね、美神さんって」
美「・・あんたは式神使いの恐ろしさを知らないのよ」
横(嫌な予感はこの爆弾娘か、暴走したらどうしよう)
玉「どうしたのよタダオ、何悩んでるのよ」
横「いやあの子何だけど、美神さんの怯え方が尋常じゃないから何があるのかなと思って、玉藻はどう思う?」
玉「悪人には見えないわね、ただ物凄く嫌な予感がするんだけど」
横「やっぱりか、玉藻今回は身を隠してた方が良いかもな、ほれ」
玉「何それ?」
横「玉藻の抜け毛を使って編んだナップサックだ、俺のお手製である程度の防御力と耐霊耐熱耐冷加工済みで内部は特別な空間になっていて中から外の様子もある程度わかるようにしてるから結構快適に過ごせるはずだぞ」
玉「・・いつの間に作ったのよ?」
横「内緒だ、安全性に問題は無いと思うけど一回入ってみてくれ」
玉「わかったわ」
横(・・・どうだ?)
玉(結構良いわね、でもいつのまにテレパスなんか使えるようになったのよ)
横(また練習中でその中だけしか無理だけどな)
美「OK、それじゃあさっそくかかりましょう、横島君と玉藻もって玉藻はどうしたの?」
横「玉藻はこのナップサックの中です、なんか嫌な予感がするんで引っ込めました」
美「引っ込めたってあんたね・・・まあいいわ、それじゃあ行くわよ」
横「ういっす」
冥「すご~い、令子ちゃんて攻撃系の道具はほとんど使えるのね~~、私なんか霊能者っていっても自分では何も出来ないのよ~~」
美「そんなことより中は悪霊でいっぱいよ、用意はいい?」
冥「バサラちゃん~~たのむわよ~~」
ぬうっ
横「へぇ~でかいな~これが式神か」
ンモーー
横「うわっけっ『結』、ちょっ美神さん何とかしてください」
美「ちょっと冥子やめさせなさい、うちのバイトを潰すつもり」
冥「バサラちゃんとまって~~」
ンモ
横「ふぅ~解、美神さん助かりました、それにしてもいきなり吸い込みとはやってくれますね、今回は最初なんで大目に見ますけどですけど次に同じ事しようとしたら潰しますよ(怒)」
冥「えっとごめんね~~バサラちゃんも悪気があった訳じゃなくて、妖怪の気配がしたんだって」
横「玉藻は俺の家族です、あんたも自分の式神使い勝手に退治されたら悲しいだろう、二度とさせるな」
冥「う~~そんなににらまないでよ~~、ちょっとした悪戯みたいなものじゃない~~」
横「・・・もういいです、言うだけ無駄みたいですから」
冥「令子ちゃん~~あの子恐いわ~~」
美「あんたのせいよあんたの、とりあえず仕事終わらせるわよ、横島君も切り替えなさい」
冥「う~~わかったわ~~」
横「了解っす」
美「それじゃ行くわよ」
誰だ?!
誰だ?!
近寄るな!!
近寄れば殺す!!
美「悪いけどそういうわけにはいかないのよ」
ンモーー
美「・・・あいかわらずすさまじいわねー」
冥「インダラ、サンチラ、ハイラ、出ておいで~~」
横(玉藻~これどうする?)
玉(とりあえず様子見でいいんじゃない?それにしてもさっきはこれに入ってて良かったわ、でもそのおかげでいつもとは違うタダオが見れたわ)
横(言うな)
玉(・・・ありがとね、わたしのために怒ってくれて)
横(家族なんだから当たり前だろ、さてそろそろ問題の部屋に着くな)
美「横島君、そろそろ着くから結界札出して」
横「ういっす」
美「冥子、結界を作る間奴らを近づけないで」
冥「はい~~」
美「よしっあと一枚よ」
冥「あっ血が」
美「え“」
冥「ふ、ふぇ」
美「あっ・・・バカ泣いちゃだめ~」
冥「ふえ~~~~~~~~」ボビュビュビュウン
美「冥子ー落ち着いて、式神のコントロールをー」
冥「ふえ~~~~~~~~」ドゴンバゴンガギン
横「・・・この爆弾娘がーーーー『結』」ゴンッ
シーーーーーーン
美「・・・なっなに?、助かったの?」
横「多分大丈夫だと思いますよ、気絶させましたから」
美「横島君なにかやったの」
横「結界後頭部にぶち当てただけですよ、多分一時間くらいで目を覚ましますよ」
美「とにかく助かったわ、でも術者が力を失えば式神も力を失うことを知ってたの?」
横「いえ、最悪式神全部たたき切ってやろうかなと思ったんですが上手くいって良かったですよ」
美「横島君って意外と容赦ないわね、事務所ではあんなに玉藻を可愛がってるのに」
横島「敵味方見境無しに攻撃してくる爆弾娘に容赦はいりませんよ、それに玉藻は大事な家族ですから可愛いがって当然です」
美「まあいいわ、それより霊の心配は無くなったから降りましょうか、横島君冥子お願いね」
横島「置いてっちゃダメっすか?」
美「ダメよ、一人にして泣かれたらまた大騒ぎよ」
横島「やっぱりっすか」