小説読んでて遅れましたorz
横「こんちわ~横島で~す」
美「おはよう横島く・・・・ん、その頭の上の狐は何かしら?」
横「俺の相棒で妖弧の玉藻っす、家に一人で残すのも可哀想なんで今日から連れて来ようと思いまして、ほら玉藻挨拶しろって」
ボンッ
玉「玉藻よ」
美「横島君ここがどこだかわかってるわよね?」
横「もちろんっすよ、迷惑はかけませんから」
美「本当でしょうね、面倒は横島君が見てよ、あとうちの信用落とすようなことだけはやめてよ」
横「大丈夫っすよ、今まで人に害くわえたことなんかないですし」
美「わかったわ、美神除霊事務所の所長美神令子よ、よろしくね」
玉「よろしく」
美「じゃあ今日の仕事行くわよ、今回は簡単だから横島君の道具はこれだけよ」
横「拡声器っすか?」
美「そうよ、それで相手の注意を引きつけるだけよ、あと物投げてくるからそれは自分で防いでね、あと私の車は2人乗りだから玉藻は横島君に抱えて貰ってて」
横「了解っす」
玉「わかったわ」ボンッ
移動中~
美「着いたわね」
横「えらい静っすね、けど確かに中に微妙なのが一体居ますね」
美「へぇ~ゴーグル使わずに霊視も出来るんだ」
横「一応練習はしてましたんで、まだ未熟っすけど」
美「今の世の中ゴーグル使わずに霊視できるだけで凄いことよ、自信持ちなさい」
横「うっす」
玉「でもその優秀な人間を自給800円で雇うのはどうなのかしら」
美「さて情報では敷地内に入ったら怒鳴り散らしきてさらに相手が近づくと机とかいろんな物投げてくるから、とりあえず物投げてくる手前くらいで言い合ってて」
((逃げた)わね)
横「でも言い合うだけで良いんですか?」
美「そうよ、言い合ってる間に後ろから近づいてバッサリ行くから」
横「了解っす」
美「じゃあ3分後に近づいて、その間に裏手に回るから」
「うっす」
3分後
玉「タダオ3分たったわよ」
横「うっし、じゃあ行くか」
横「あ~あ~テステス、あ~そこの工場を占拠してる負け犬の悪霊に告ぐ、さっさと成仏しなさい」
「誰が負け犬じゃーそれにこの工場は俺のもんじゃー」
横「残念ながらこの工場はおまえの経営力の無さのせいでとっくの昔に売られてんだ、お前のものなぞ塵一つも無い、負け犬は負け犬らしく仰向けになってクーンとでも・・・オエッ、創造したら吐き気したやないか、どないしてくれんねんこの負け犬、いやちょう待てや、お前を負け犬言うたら負け犬に失礼やな、お前はこれから生ゴミや腐敗臭漂う生ゴミ、これから名前聞かれたら生ゴミって名乗るんやぞ、わかったか生ゴミ~」
「このくそガキが~誰が生ゴミじゃ~言いたい放題言いやがって」
おっ乗ってきた乗ってきた、とりあえず売り言葉に買い言葉ってなかんじで言い合いしてれば終わるかな
数分後
「うるさいうるさいうるさ~い、誰がなんと言おうとここは俺の工場だー!!再開発など許さん絶対許さ~ん、失せろ失せろ失せ「失せるのはあんたよ、死んだあとまで世話焼かすんじゃないの、吸印」ぐわっ…」
美「一丁あがりっと」
美「あ~~、やっぱりぼろ儲けの後のビールは格別ね」
横「○○企業でしたっけ?」
美「そうよ」
(後で株価見とこ)
美「それにしても横島君って案外毒舌なのね」
玉「それなら絶対ユリコの影響ね」
美「ユリコ?」
横「あ~お袋です、怒るとめちゃくちゃ恐いんすよ」
美「ふ~ん」
玉「ねえタダオ今日はもうおわりなんでしょ、お腹すいたから帰りにきつね蕎麦食べに行きましょ」
横「そだな、食いに行くか」
美「あ~二人とも、言い忘れてたんだけど今日はもう一件あるのよ」
玉「え~~」
横「残念だったな玉藻、きつね蕎麦は夜までお預けだな」
玉「う~~」
美「あらそんなことないわよ、今回の依頼は泊まり掛けだから今から準備して道すがら食べに行きましょう」
玉「」
横「えっ泊まり掛けっすか?」
美「そうよ、明日は日曜なんだから大丈夫でしょ」
横「確かに大丈夫ですけど、出来れば前日からおしえてほしいっす」
美「はいはい若い子が細かいこと気にしない気にしない、さて目的地はN県の人骨温泉ホテルよ、横島君は標準装備よろしくね」
横「了解っす」
さてようやくおキヌちゃんか、原作だと荷物背負ってて行き倒れにりそうだったから襲われたっぽいけど俺は背負わないからな~、まあなんとかなるか
横「ほら玉藻いつまでもいじけてないで」
玉「だってお揚げが~」
美「まあ目の前で売り切れちゃったんだからしかたないわよ、でもほんとに妖弧ってお揚げが好きなのね」
玉「う~~」
横「それにほら帰りには予約出来るんだから確実に食べれるんだから機嫌なおせって」
美「これは重症ね」
横「⁉、美神サン少し玉藻を気分転換させるために散歩してきてもいいですか?」
美「少しなら良いわよ、まああまり遅くなるようだったらご飯はないからね」
横「了解っす」
横「さてそこに居るのはわかってるんだ、大人しく出て来たらどうだい」
?「えいっ」バチッ「キャッ」
横「えっと大丈夫?」
?「う~痛いです」
横「さて事情を聞いてもいいかな?悪霊には見えないけど人に迷惑をかけるなら祓わないといけないからね、一応逃げないようにはさせて貰うよ」
?「はい、私はおキヌと言って三百年ほど昔に死んだ娘です」
玉「ふ~ん、もしかして人身御供にされたのに才能無くて神様にもなれず成仏もできずにさまよってる、なんてそんなわけないわよね」
横「おいおい玉藻」
玉「ごめんごめん話の腰を折っちゃって、ってなんでそんなに泣いてるのよ」
絹「う~~~」
横「多分見事に的中したんじゃ」
玉「えっとごめん、ほんとにごめん、まさか当たるとは思わなくて」
絹「・・・良いんです、才能無い私が悪いんです」
横「あらら、えっとおキヌちゃんだったよね、なんか玉藻がごめんね、悪気はなかったんだよ、お詫びに君の悩み事の相談にはのってあげれる人を知ってるから一緒に来ないかい、ただこれからちょっと仕事があるからそれが終わってからになるけど」
絹「・・・良いんですか?」
横「ああ大丈夫だと思うよ」
絹「じゃあお言葉に甘えさせて貰います」
美「なるほど話はわかったわ、それでこの子が温泉に出る幽霊かしら」
「うんにゃー、ウチに出るのはムッサイ男ですわ、こんなめんこいお化けならかえって客寄せになるでよ」
美「見たところ地脈の力にとらわれてるみたいね、まあその子の事は仕事が終わってからよ、それじゃ横島君問題の露天風呂に行くわよ!」
美「みたとこ霊の気配はなさそうね、見鬼くんも反応ないし」
横「でもなんか出そうな感じがしますから少し様子見しませんか?」
美「そうね、それでもダメなら横島君はいっ(ぴこぴこぴこぴこ)⁉」
「じっ自分は○○大学ワンダーホーゲル部員であらります、寒いであります助けてほしいであります」
美「まあ話を聞いてあげるから落ち着きなさい」
ワ「じつは・・・」
美「遭難?」
ワ「そうであります、仲間とはぐれ雪崩に巻き込まれて死んだのであります、それにいまだに死体は放置されたままなので死体を見付けて欲しいであります、そうすれば成仏出来ると思うであります」
美「死体の場所はわかるの?」
ワ「だいたいの見当しかつかないのであります」
横「ねえ美神さん、雪山探索の装備とか持ってきてませんしワンダーホーゲルをおキヌちゃんの身代わりに出来ませんかね?」
絹「えっ?」
美「・・・それ良いかもね、ワンダーホーゲル部員、あんた成仏やめて山の神になりなさい」
ワ「・・・えっ山の神でありますか」
美「そうよ」
ワ「やるっすやらせて欲しいであります、俺たちゃ街には住めないッス、遠き山に陽は落ちるっス」
美「よろしい、あんたもこれでいいわね?」
絹「はいっ」
横「なあワンダーホーゲル、遠き山に陽は落ちるってどういう意味なんだ」
美「それじゃ、『この者をとらえる地の力よ、その流れを変えこの者を解き放ちたまえ』」
ワ「おっおっ、お~~~~自分は山の神っスねー!!」
美「とりあえずはね、でも力はほぼ無いからゼロからのスタートよ、ちゃんと修行しなさいよ」
ワ「了解っス、おおはるか神々のすむ巨峰に雪崩の音がこだまするっスよーー」
横「一石二鳥でいいんすかね?」
美「いいんじゃない」
絹「ありがとうございます、これで成仏出来ます」
美「いいのよ、こっちも手前はぶけたもの」
絹「横島さん玉藻ちゃん、お二人の事は成仏しても忘れません、本当にありがとうございました」
玉「まあ私は何もしてないんだけどね」
横「生まれ変わったらまた会おうね」
絹「はい、・・・・さよなら」
絹「あの、成仏ってどうやったら出来るんですか」
ぼてっ(あっ玉藻が落ちた)
玉「あんたね~それでも幽霊?」
美「長いこと地脈に縛られてて安定しちゃったみたいね、こうなると御祓いしかないわね」
絹「あの・・・やってもらえないですか、それ」
美「お金出すならやってあげるわよ」
絹「・・・」
美「それじゃあうちで雇ってあげるから依頼料は自分で稼ぎなさい、奮発して日給30円出してあげるわ」
絹「いいんですか?、ありがとうございます」
横玉「「鬼だ」」