しかも少ないし
「ただいま~」
「お帰りタダオ、遅かったじゃない」
「ああ面接だけだと思ってたら抜き打ちの入社試験みたいなのがあってな、それからご飯ごちそうになってたら遅くなった」
「ええ~ご飯作って貰おうと思ってたのに~」
「すまんすまん、でもそのかわりお土産買ってきたぞ、銀座の名店の特製稲荷寿司だ」
「銀座の名店ってもしかしてあの一見さんお断りの○○寿司!!」
「正解、会員証作ってきたから今度一緒に行こうな」
「流石タダオ、抜け目がないわね、でも○○寿司に行けるなんて夢みたい」
「まあ○○寿司の関係者とか知り合いにいないもんな、ほい緑茶でよかったか?」
「ありがと、やっぱり稲荷寿司には緑茶よね」
「それと食べながらで良いから聞いてくれ、玉藻も明日からのバイトに一緒に行かないか?今日みたいに予想外に遅くなったりしたら飯が遅くなるからな」
「そうね、ミカミってのも見てみたいし、毎日タダオを待ってるのも暇だしね、ご馳走様」
「って食うの早いな、しっかり噛んでるか?」
「だって美味しかったんだもん、それに私は白面金毛九尾の狐の生まれ変わりよ、これくらいなんともないわ」
「それって何の関係があるんだ?それにまだまだ子狐じゃないか」
「それはタダオが無理矢理起こしたからでしょ、霊的成長と身体的成長は別物なのよ」
「わかったわかった」
「ホントにわかってるの?まあいいわ、それで私のことはどう説明するつもりなの?」
「とりあえず子供の頃からの友達の幼弧って説明しようかと思ってるけど駄目か?」
「ホントのことは言わないんでしょ?それならどう説明しようが同じだと思うけど」
「確かにそうだな」
「ところで妖弧のイントネーションが違った気がするんだけど」
「気のせい気のせい」
「次は焼くわよ」
「さてそろそろ風呂入って寝るか」
「思いっきり話変えたわね」
「まあ気にするな」
「ふんっだ、・・・さっさと入って来れば」
「じゃあ入ってくるな」
~~~~~~~数分後~~~~~~~
「ふ~さっぱりした」
「相変わらず鴉の行水ね、ってちゃんと上も着てから出て来なさいよ」
「見ちゃいやん、ってちょとまて狐火はしまえ」
「ふふふ、乾燥させる手間省いてあげるわ」
「玉藻落ち着け冷静になれ気を確かに持て」
「あら私は冷静よ、ねえタダオ、お肉はウェルとウェルダンとヴェリーウェルダンどれがいいかしら」
「こんがり焼くのは確定か!?」
「喰らいなさい、きつ「ドンッ」!?」
「やっかまし!!静かにせ!!」
「何今の?」
「隣にいる浪人だよ」
「ねえタダオ、浪人って何?」
「浪人?簡単に言えば学校に入れなかったんだよ」
「ふ~ん、まあ私には関係ないわね、まあいいわ、水差されちゃったしもう寝ましょ」
「そうだな、寝るか、お休み玉藻」
「タダオもお休み」
文才なさ過ぎて笑える(泣)