物語館   作:むつさん

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前話の続き


和やかな一日

 

「小傘!起きなさい!」

 

二度寝から目が覚めるときは霊夢の声で起きることになった。

 

「んぇ…」

 

「ほら、いつまでも寝てちゃ駄目よ。人間みたいにぐうたらすると変な神様に取り憑かれるわよ。」

 

変な神様って何だろう…

 

「う〜ん。」

 

仕方なく体を起こす。

 

「おはよう小傘」

 

「うん…」

 

「体は起きてても頭はまだ寝てるのね…」

 

「う〜ん…まだ眠たいよ…」

 

「疲れてるのかしらね。」

 

外から元気そうな声が近づいてくる…

誰だろう…人間の子供かな…

 

「あ…もう来たのね…」

 

霊夢は襖を開けると外で子供のような身なりの子達が遊び回っている…

 

「えっ…?」

 

「あんたは知らないと思うわ。あの青いのはチルノ、その隣にいるのが大妖精で。赤っぽい服のがサニー。サニーの隣にいる青い服がスター、でまた隣にいるのがルナチャイルドだったかしら。あとあの犬みたいなのがあうんね。」

 

「えっと…チルノと…スターと…」

 

「別に覚えなくていいわ、あの子達は勝手に遊んでるだけだから。」

 

「そ、そうなの?」

 

「絡まれたときだけ相手してあげなさいな。」

 

「わかりました。」

 

「さてと。魔理沙はまだかしらね、」

 

「昨日の白黒の…?」

 

「そう。」

 

「あの人も遊びに来るんですか?」

 

「そんな感じ、でも今日は用事があるから早く来て欲しいんだけど、」

 

「おーい!霊夢!待たせた…おぶぅ!」

 

境内に着陸した瞬間チルノとぶつかっている…

 

「ちゃんと周りくらい見なさいよ。」

 

「ぶつかってくるほうが悪いんだぜ…」

 

「あの子達が遊び回ってるのなんていつものことでしょ?」

 

「そりゃそうだけどさ…」

 

「それで、話は付けて来たの?」

 

「おう、バッチリだぜ。」

 

「すぐでもいいのかしら?」

 

「いいんじゃないか?」

 

「じゃあ出発ね。」

 

「どこに行くの?」

 

「あんたも付いてきなさい。」

 

「ほら、後ろ乗るんだぜ。」

 

「え?、う、うん。」

 

箒に跨ぐとまた飛び上がる

 

「良い天気ね。梅雨時期とはいえこんなにカラッと晴れたのは久々じゃないかしら。」

 

「そうだな、最近曇ってばかりで暗かったしな。いい景色だぜ。」

 

幻想郷を空から眺めるのは。本当にいい景色で、明るくて気分のいい風を感じてとても爽やかだった…

 

「初めて…こんな景色見た」

 

「そうだよな、えぇと…小傘でいいか?」

 

「うん。いいよ。」

 

「小傘は…えぇと…なんていうか、どんな服が着たい?」

 

「服?」

 

「そう。服だ、破れかけてるのをいつまでも来てるわけにはいかないだろ?だから小傘の服をどうしようかって思ってな」

 

「それで、魔理沙の彼氏に頼もって算段よ。」

 

「彼氏じゃねぇって!こーりんはそういうのじゃないんだぜ。」

 

あからさまに顔が赤くなってる…

 

「好き…ってこと?」

 

「だ、だからそんなんじゃ…」

 

「ま!前!」

 

「魔理沙ー。前見て」

 

「わわっ!」

 

何かにぶつかりそうになった…

物凄い速度で何かが飛んでいた…

 

「いつになく早かったわねぇ。」

 

「急いでたのか?」

 

「さぁね、興味ないわ、どうせろくでもない記事書くんでしょ」

 

「まぁ、ろくでもない記事の方がありがたいけどな。」

 

「そうね。異変を取り上げられたら私達が動かないといけないもの、面倒だわ」

 

「さっきのは…何だったの?」

 

「射命丸文。烏天狗の記者で新聞売りよ、あることないこと何でも記事にしてるから、胡散臭い記事は見ないほうがいいわね。」

 

「たまーにやばい記事が本当の話だったりするからな隅には置けないやつだな。」

 

「あんなに早いんだ…」

 

「情報は速度が一番だってさ。」

 

「へ、へぇ…」

 

しばらく話しながら飛んでいると。

また森に近づいていた。

 

「ねぇ…こっちの方って…」

 

「…ああ、安心しろ森には入らないよ、手前のある店に用事があるんだぜ。」

 

「そっか、よかった。」

 

「そろそろ砲戦花の射程でしょ、降りましょ」

 

「おう、そうだな。」

 

地上に降りて少し歩くと小屋のようなお店がぽつんと建っていた。

 

「ようこそ香霖堂へ。おや、魔理沙と霊夢じゃないか、それと例のお連れさんかな。」

 

「おーす。昨日ぶりだな。」

 

「霊夢がここに来たということはあの話でいいんだね」

 

「そういうことよ頼むわ。」

 

「了解したよ。」

 

男の人…

 

「うーん…初対面で話をするのはやはり気まずいね。」

 

「まぁな。小傘もまだ話上手でもなさそうだしな。小傘、さっきの服の話覚えてるか?」

 

「うん。覚えてる、あ、て言うことはこの人が彼氏さ…」

 

「だから!」

 

「ははは!霊夢も教え混むのが早いなあ」

 

「こーりんは黙ってくれ!」

 

「おやおや、僕が黙ってたら話が進まないだろう?」

 

「いやそうだけどさ…」

 

会話を遮るように頭上から鈍い音が聞こえてくる。

 

「な、何?」

 

「ああ…また住み着いてるのか…」

 

「この前の妖精?」

 

「そう。気がついたら住み着いてるんだ、彼女がいると雨が絶えないからね、ちょっと困ってるんだ」

 

「屋根裏だったわね」

 

「うん、見て来るかい?」

 

「面白そうだな」

 

「家の裏手のはしごから入れるから、見てきてくれると助かる。」

 

「私も行こうかな…」

 

店を出て裏に回ると金属のようなものでてきたはしごがあった。

 

「これはしご?なんか高そうなものおいてあるわね…」

 

眺めている間に先に登って覗いてみた…

 

「うーんと…どうなってるのかな…」

 

「どう何か見える?」

 

妖精らしき姿と翼の生えた妖怪らしき姿がいがみ合って掴み合っていた

 

「私の本よ!返しなさい!」

 

「嫌よ!これは私が拾ったの!」

 

「盗んだの間違いじゃないの!」

 

「えぇと…」

 

多分下の二人には聞こえてない…

 

「小傘?どうしたの?」

 

「なんていうか…喧嘩してるんだよね…」

 

「喧嘩?」

 

「本を取り合ってるんだと思うけど…どうしよう…」

 

「あの名無し妖怪(朱鷺子)ね、ちょっとどいて。」

 

「う、うん。」

 

霊夢は屋根裏に登って行くと奥に向かっていった。

 

「おっ、どうするんだろなぁ〜」

 

魔理沙さんとあとをついていくことにしてみた。

 

「あんた達、ちょっと大人しくできないわけ?」

 

「あ、あなたは…あのときの巫女…」

 

「ひぃっ…」

 

妖精は何も言わず本を投げ捨てて逃げ去って行っちゃった。

 

「顔見るだけで逃げ出すなんて…失礼なやつね、ほら、あんたのなんでしょ」

 

「あ、ありがと。」

 

「にしても何でこんなとこにいるわけ?」

 

「でっかい図書館から本を借りたから、静かな場所で読もうと思ったら。何かすごく早いものにぶつかりそうになったの。それでびっくりして本を落としちゃって…」

 

「それで。さっきの妖精に横から拾われたわけね。」

 

「そう…でもあなたのおかげで助かったわ。図書館の司書さん魔法使いだって聞いてるから本なくしたら何されるかわからないし…」

 

「司書ってパチュリーのことか?」

 

「名前は知らない…でも帽子に月の髪飾りがついてたよ。」

 

「パチュリーね。」

 

「だな、あいつはそんな悪いやつじゃないからな。心配ないと思うぞ。」

 

「そっか。ちょうどここで本読んでいようかな」

 

「ここは薄暗いでしょ。」

 

「外の光で明るいから。」

 

「どっちにしろ目に良くないぜ。」

 

「下で読めばいいのに。」

 

「下って?」

 

「えっと、お店の中ってこと」

 

「でも…」

 

「いいじゃない。ここで読むよりは」

 

「う、うん…」

 

屋根裏を降りてお店に戻る…

 

「おや、一人増えたね。屋根裏にいたのは君だったのか、朱鷺子。」

 

「またその名前で…妖精に本を盗まれたから奪い返しに来ただけよ。」

 

「朱鷺子?」

 

「この子は名前がないらしくてな。朱鷺の妖怪だっていうから、朱鷺子って名前にしたんだ。」

 

「へえ〜そうだったんだな。」

 

「それはさておき、もう一人のお客さんの服をどうにかしないとね。」

 

「そうだったわね。どうするの?」

 

「どうするもこうするも、希望があるならそれにするけど。何かあるかい?」

 

「服…どんなのがあるの?」

 

「例えば、今僕が来ているような和服、隣の魔理沙のような洋服、あとは礼装として使われるスーツとかいろいろあるね。」

 

「和服…どうなんだろう」

 

「簡単に言えば今僕が来てるような服の事だからね。これは着物、ニッポンの代表的な服とも言える。」

 

「洋服は?」

 

「ニッポン以外から取り入れられた服のことさ、度が過ぎると隣の魔理沙のような服になる。ワンピースとかシャツも洋服として見られることが多いね」

 

「度が過ぎるって…」

 

「ちなみに今君が来ているのは、おそらくワンピースに近いものだろう。ボロボロでやぶれかけているから何とも言えないが、希望であれば今のその服と同じ様に服を作ることも不可能ではないよ。ただしサンプルが必要だからその間仮の服を着ていてもらうことになるから、君が問題なければそれでも僕は構わない。」

 

「さらっと尋常じゃないこと言うのね。」

 

「あくまで提案だよ、これはあまりおすすめできない。僕の趣味が混じりやすいからね、本人の理想より離れるケースが多いから後悔する人が多いんだ。」

 

「毎度私の巫女服は修繕して貰ってるけど、わたしはこれ気に入ってるわよ?」

 

「そう言っていただけるとありがたいね。さて、どうするんだい?」

 

「同じような服で…いいかな。」

 

「提案のつもりだったんだけどね…そういうことなら仕方ない。」

 

「仮の服を調達しないとな。」

 

「裏手の蔵に小さめの和服があると思うが、それでいいかな。僕では小さくてね、一度も着ないまま文字通りお蔵入りだよ」

 

「まぁ…仮だから…」

 

霊夢に持ってきてもらって着替えてみると…少し暑苦しく感じた…

 

「あの…すぐ終わりますか?」

 

「うーん…すぐには終わらないかな。早くても一晩はほしいね。」

 

「本を読んでいればすぐだよ?」

 

「本読むだけなのにすぐなの?」

 

「そうだよ。集中して読んでいると時間を忘れちゃうんだよね。でも何かを待つんだったら丁度いいんじゃないかな」

 

「確かにね。」

 

「うーん…本はいいかな。」

 

「一先ず僕は作業に取り掛かるよ。」

 

「わかったわ、」

 

「おう、たのんだぜ!」

 

「朱鷺子だっけ?どうする?」

 

「わたしはここで本を読んでる。」

 

「そう、わかったわ。」

 

「ああ、そうだ、ちょっと待った」

 

「どうしんだんだ?」

 

「唐傘もついでに修繕しよう。そのほうがいいだろう?」

 

「でも…唐傘は…」

 

「なにか離れたらまずい理由があったりするのか?」

 

「ないけど…心配で…」

 

唐傘も不安そうにしてる…

 

「こーりんなら大丈夫だよ。」

 

「…変なことしないでくださいね…」

 

「あはは…そこまで言われるか。」

 

「まぁ、彼に頼めば間違いはないわ、私が保証する」

 

「そ…そこまでいうなら…待ってる。」

 

「わかった、任されたよ」

 

唐傘も不安そうにしていたけど。

我慢してもらうのかいいかもしれない…

 

「同じような布地で直せるだろう」

 

「まぁ、私達はどうせやることはないし、私は神社にでも戻ろうかしら。」

 

「そうだなぁ〜」

 

「そうかい、明日の昼前には仕上げておくからちゃんと取りに来てくれよ?」

 

「わかってるわ。それじゃ」

 

お店を出ると。日差しが眩しかった。

 

「唐傘がいないから…」

 

「そうね、日傘代わりにもなって便利よねぇ。」

 

「まぁ、少しの我慢だぜ」

 

「そういえば小傘は妖怪だけど、飛べないの?」

 

妖怪…

 

「多分、飛べると思う、」

 

「試してみてよ」

 

特に違和感もなく身体が浮いて、好きなように動けた。不思議と変な感じはしなくて慣れた感じだった…

 

「問題なさそうね。」

 

「自分で飛ぶのは初めてじゃないのか?」

 

「多分初めて。でも…すごく慣れた感じがするかな。」

 

「ならいいんじゃない?ほら、神社に戻るわよ」

 

自分で空を飛ぶのはとても気持ちが良かった、空も晴れていて景色も綺麗だった。

そんな景色に見とれていると気が付いたらすぐに神社に戻ってきていた

 

「まだいたのね」

 

妖精や妖怪達はまだ遊んでいた

 

「れいむ!おかえり!」

 

「はいはい、あんたらも飽きないわねぇ」

 

「まりさ!まりさ!」

 

「この人誰?」

 

「あの、多々良小傘っていうの。よろしくね」

 

「小傘さんだな!よろしく!」

 

一気に話し掛けて来るから…

混乱しちゃうな。

 

「ほら、あうん、遊んであげて。」

 

「ちょっと…バテちゃって…疲れて…」

 

「お疲れ様だぜ」

 

「ほらあんたたち、ここは遊び場じゃないんだから、向こうで遊んでなさい」

 

「わかった!」

 

妖精達は神社から離れていった…

 

「元気なんだね…」

 

「あの子達はいつものことよ、あうんもご苦労様。」

 

「疲れましたよぉ…冷たいものが飲みたいです…」

 

「はいはい、お茶持ってくるから。」

 

「あうんさんは…その…」

 

「どうかしたかな?」

 

「服がなんというか…」

 

「あうんの服は外の世界のアロハシャツとか言うのがモデルになってるって、こーりんが言ってたな」

 

「アロハシャツ?そうなんだ、自分でも気にしたことなかった。」

 

「服装なんて人それぞれだからな。」

 

「そっか。」

 

「ほら、持ってきたわよ、魔理沙と小傘も。」

 

「いやぁ!ありがとうございますー!」

 

「冷たくて美味しい。」

 

「なぁ霊夢。」

 

「んー?」

 

「宛先どうしような」

 

「そうねー。」

 

「その返事は興味ないときの返事だな」

 

「だって、妖怪よ?最後は勝手に生きてもらうしか無いわ。わざわざ宛先まで用意するのも独り立ちの邪魔でしょ。」

 

「なるほどな。霊夢らしいな。」

 

「別にあうんみたいにここにいるでもいいけど。そのうち追い出すかもねぇ」

 

「ええっ!私いつか、追い出されるんですか?!」

 

「あんたは別に構わないわ、だって護り神でしょ、護り神は必要ないけど妖精妖怪達の相手してくれてるからある意味助かってるわ」

 

「そ、そうですか…安心していいのか何なのか…」

 

「うまく使われてるだけだな」

 

「ですよねぇー…」

 

「まぁ、小傘も行きたい場所に行けばいいわ。」

 

「はい…」

 

「でも、しばらくはここに居なさい。幻想郷に慣れてからのほうが何かと楽だから。」

 

「わかりました」

 

「霊夢さんはお優しいですよぉ。毎日甘えたくなりますからねぇ。」

 

「ほんと最近の霊夢は気持ち悪いほどに優しくやったよな。」

 

「祓われたくなかったらそういう発言は控えなさいよ」

 

「急にキレるなよ…」

 

優しいのか怖いのかわかんないや…

 

「でも、小傘さん?は妖怪なんですよね。」

 

「そうね、唐傘おばけよ。」

 

「ならここにいるのもある意味場違いなんじゃないですか?」

 

「あんたも同じようなもんでしょ。」

 

「やだなぁ、私は狛犬で護り神なんですから。場違いなわけ無いですよ」

 

「はいはい、別に妖怪でもなんでも私に害がないなら構わないわ。それに調子に乗ったら怒る程度で済むでしょうし」

 

「霊夢が言うなら、別に暫くここにいてもいいんじゃないか?」

 

「うん。そうする、」

 

「さってとー。私はパチュリーのとこにでも行ってこようかな」

 

「そう。またね。」

 

「おう、またなー!」

 

「霊夢さんはどうするんですか?」

 

「何も、晴れてて暑いから外に出る気は無いわ。」

 

「何もしないんですか…」

 

「敢えて言うなら昼寝かしらね」

 

「昼寝…」

 

「よし、膝枕してもらおう!」

 

「昨日も膝枕してあげたじゃない…」

 

「いいじゃないですかー、減るもんじゃないんですよ。」

 

「全く…」

 

膝枕…気持ちよさそう…

 

「何よ。二人分はないわよ」

 

「う、うん。」

 

「全く、こうなると何もできないのよね。」

 

「動けなくなるから…」

 

「まぁ、いいけど、愛くるしいから」

 

…私はこんなに大切にされたのかな…

でも捨てられたんだ…

 

「どうかした?」

 

「…私は本当に捨てられたんだなって…」

 

「落ち込んでいても仕方ないわよ」

 

私を捨てた人間…

 

「いつか会えるかな。」

 

「あんたを捨てた人間に?」

 

「うん…聞きたい…私を捨てた理由が聞きたい」

 

「そう。逆に、あなたを大切にしていた人もいるかもしれないわよ。」

 

「…もしいたのなら…その人にも会いたい。」

 

「きっといるでしょうね。」

 

「人里…だよね。」

 

「今度、一緒に行くことにするわね。」

 

「うん、今は昼寝かな。」

 

「そうね。昼と言うには少し遅いわ、もう日か落ちかけてきてるもの」

 

「そっか。」

 

「でもまあ、いいわ。」

 

外を眺めると橙色の空が広がっていて。眩しい日差しが部屋の中に入ってきていた。

 

視線を戻すと霊夢さんはすでに眠っていた。

 

「もう寝ちゃってる…」

 

敷きっぱなしの布団に横になって。

また一日を終えるように眠った。




次の話に続きます

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