物語館   作:むつさん

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どうも、過労死寸前だった夢子です。

不死になったら過労死もないかな?


それではごゆっくりと


死を知らぬ存在

 

 

お前は毎回私についてきて。

 

別にいいだろ。俺の勝手だ

 

迷いの竹林にきて何をすると言うんだ。

 

それも毎回言っているだろう。

妹紅と弾幕勝負したいと、

 

勝てるわけ無いだろう。

例えお前がスペカを何枚と持ってても私に勝てる見込みはない。帰れ

 

なんだよつまらないな。

 

そうだつまらないぞ、それに弾幕で戦ったとしてお前が無事でいられる保証はないぞ。

 

お前は不老不死だもんな

 

そんで、お前は普通の人間だ

 

それは否、弾幕もあれば、全てを避けきる程度の能力、もある

 

全てを避けきる、馬鹿らしい。

 

ホントだぞ?魔理沙やパチュリーとかアリスサンの弾幕も避けきったんだ。

 

へぇ、なかなかやるな、帰れ

 

帰れ帰ればっかり。そんなに嫌なのか人を殺してしまうかもしれないということが。

 

ただ単純に、めんどくさいだけだ

お前は死ぬことがどれだけ苦しいことか知らないだろ

 

あぁ、知らないね

 

私は幾度となく死を味わってきた

 

それで?それが人間を殺さない理由?

 

なんだ、お前は、なぜそこまで弾幕勝負を求めてくる?

 

死ねないお前にはわからないだろうな。

仕方ないから帰るか。

 

おい待て。ちっ、うぜぇ。

 

思えば、毎回あいつはこんな感じだったな。何なんだあいつ、

 

 

 

………………………………

 

 

また来たのか。

 

お前が戦ってくれるまでは来るだろうな。

 

めんどくさいやつだ。

 

ただ弾幕勝負をするだけなのになんでそれがめんどくさいのか。

 

めんどくさいものはめんどくさい

 

ふーん。これを喰らえ。

 

ちょ、何すんだよ、あぶねぇな

 

来ないならこっちからやろうと思って、

 

お前がどれだけ飛ばしてきても俺は返してやらないからな。

 

つまんないなぁ。

 

いつになったら消えてくれる。

 

お前が弾幕勝負してくれるまで

 

わがままなやつだ、

仕方ないから明日勝負してやる。

 

やっとやってくれる気になった。

 

少しだけだ、死んでもしらねえぞ

 

 

………………………………

 

来たか、

 

おう、来たぞ

 

さて、やるからには私も手加減はしない、避けきることができるんだろう、

やって見せてくれよ。

 

お安い御用よ。ほらこい!

 

……………………………

 

お前さ、なんのつもりだよ、

 

えっ、何が?

 

避けきるんじゃなかったのか。

 

避け切れなかったな。

 

嘘っぱちか、ふざけるな

 

いや嘘じゃない、単純に妹紅が強かったんだよ、

それに今さっき嘘になったとも言えるしな

 

それじゃ、避けるのはすごく上手いのは、確かだな。魔理沙やらアリスの弾幕を避けれるならなおさらその実力はあったということになるな。

 

あんたの弾幕は俺には避けにくい。それだけだったみたいだ。

それにしても腕が、焼けかけちまったなぁ。

 

当たったお前が悪い。

 

それぐらいはわかってるさ。

 

もう二度と私についてくるな。

 

唐突だなぁ、わかったよ。

 

この腕も治さないといけないし。

 

さぁ、帰った帰った。

 

 

……………………………

 

ほんとに来なくなるなんてな…

つまらね。いい暇つぶしだったのに

 

…まぁいい、

 

輝夜のとこにでも行くか。

 

………………………………

 

はぁはぁ…相変わらずこいつは出来る。

とは言ってもいつも私が勝つのは変わりない。手加減なんかいらねぇのに。

 

じゃあな輝夜、また暇になったら来るわ。

 

あーあ。いっつも返事がなくてつまらねー

 

 

…………………………………

 

あれ、妹紅じゃないか。久しぶりだな。

 

あ?あぁお前かどうしたまた勝負でもしろっていうのか?

 

察しがいいじゃないか。

 

やっぱりそうか。

 

あれからいろんな人と弾幕勝負をしたんだけど、やっぱり妹紅の弾幕だけよけれなかったよ、

 

誰とやったんだ?

 

フランとレミリア。霊夢さんに藍さん。妖精と妖怪ともやってたなぁ

 

へぇー、なかなかやるじゃないか

 

もう一度頼めるか。やっぱり悔しいんだよな。よけ切れないのはさ。

 

仕方ねぇな。

やるか

 

…………………………………

 

…おい、起きろよ。

 

まぁ…起きるわけねぇか。

 

こんなにあっさり当たるなんて、おかしいだろ!

 

ふざけるなよ…何が悔しいだ。

自分から当たりに来やがって。

 

まるで殺してと言わんばかりに…

 

ん?手紙?

 

 妹紅へ、

今までありがとう。

俺は体が特殊な体質で、火による処分でしか死ぬことができないんだ。

それを知っているから皆私に手加減をした。

できるだけ痛みを味わせたくないとか言い出して。面白くなかった。

 

でも妹紅の弾幕は基本的に炎で、当たれば死にかねない。だからこそ俺は楽しく弾幕勝負ができた。

楽しかったありがとう。

 

下手な文ですまない。

 

最後に…

好きだったよ、妹紅。

 

 

 

 

…馬鹿野郎だな

 

燃やし尽くすか。こんな奴二度と…見たく…ない…

 

……なぜそこまで私に…

 

なぜ避けなかった…

お前が避けるところなんて幾度と見た。本当に避ける能力が高いのは知っている…

 

私のことを好きでいながら、なぜ死を選んだ…

 

…答えてくれよ、なぁ、答えろよ

 

もう遅いってわかってるさ。でもそれだけは教えてくれよ。

 

こんな紙切れ一つ残して…

 

ん?何か…

 

好きだったよ妹紅

だから、これからも

楽しく弾幕勝負をしよう。

 

 

 

…は?何を言ってるんだよ

 

お前は、死んだじゃねぇか。

 

 

よう…あぁー。

 

えっ。おい。お前…

 

大丈夫すぐ治る…

どうしてか、人間なのに死ねないんだよな。

 

お前は…もしかして…

輝夜に…

 

輝夜がどうしたって?

 

お前あいつから薬貰わなかったか?

 

あぁー。もらったなあ。

 

それ、蓬莱の薬…不死の薬だよ。

 

なるほど、火による処分なんて嘘か。

でもいいや。妹紅これからもよろしく。

 

いつも唐突だな、お前。

 

いいじゃないか、それじゃ、弾幕勝負しようか。

 

それが終わったらお前に手紙の返事をしてやるよ。

 

あぁ、頼んだよ。

 

それじゃ、次は本気でやってくれよ!

 

かかってこい!

 




不死になってみたいとは思うけど
実際どうなんでしょうね?歳を取らないって


ではまた会えたら会いましょう

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