物語館   作:むつさん

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どうも風邪引きの悠樹です

信仰はよくわかりません
そうです、私も論より証拠派です
時には論も必要ですね

ではごゆっくりと


誰かのために

誰かの為に

 

 

はぁー、疲れたぁ

 

お疲れ様です、おかえりなさい

 

あれ?早苗なんでここに?

 

信仰を集めている途中で足を休めようと、寄りました。

そうか、あのな、断りもなしに勝手に家に乗り込むんじゃない。

 

あなたならいいかなと思いまして

それに、里から離れて家なんてそんなにありませんから丁度いいじゃないですか。

 

まぁ、知り合いならまだしも知らない人の家になんか乗り込むなよ?

 

もちろん。それぐらいわかってますよ

 

んで、飯は?食ったか?

 

はい、あなたの分も用意してありますよ。

 

え?あぁ、あれか

 

 

これなんだ?

 

冷やし中華というものです。

おいしいですよ、里の方に作り方を教えてもらいました。

 

冷やし中華、初めて聞くな

 

 

ん、なかなかおいしいな。麺って暖かいもので食べることが多かったから、これはこれで、不思議な感じだな。

 

口にあってよかったです。

 

さぁ、休んだら戻れよ。

 

仕方ないですね。行くとしますか

 

………………………………………

 

なんでお前は今日もここにいるんだよ

 

暇だったからです、たまにはは休もうと思いまして

それと、あなたも信仰してください。

 

俺は祈るよりも先に体が動くんでな、そういうのはいいや

 

そうですか、仕方ないですね

 

俺は今日も畑に花壇で忙しいんだよ。

 

手伝いましょうか?特に何かするわけでもないですから。

 

助かるけど…

お前はいいのかよ

 

たまには気分転換が必要ですよ

 

 

 

 

いやぁこんなにも疲れるんですね!

 

それにしてもまだ元気だな、

 

いやいや、これでも足とか結構疲れて震えてるんです。

 

ほんと、疲れたな

 

さて、夕食もありますし、帰りますね。

 

あぁ、気を付けろよー

 

…………………………………………

 

おい起きろ。って、お前泣いてたのか?

 

あの…すいません。

 

謝るな事を説明してくれ。

 

守谷の二人は…本当に神様としてやっていけるんでしょうか…

 

どうしたいきなり。

 

毎日堕落してばかりで…私が吉報を送っても適当な反応しかしません。それに信仰されていることをあたかも当たり前のような言いぐさで。神様だと偉そうにして…

私だって一応神なのに…

 

そうか、早苗は現人神だもんな。

早苗は人間としての存在感の方が大きいから、そんなに信仰されないのか。

まぁ、お前がいるからあの二人は信仰が集まってるんだから。もう少し頑張ってみろ。

 

はい…二人にも自分で信仰を集めるよう促してみようと思います

 

……………………………………………

 

扉の音?はーい?

 

すみません、少しよろしいですか?

 

あれ。早苗今日も来たのか。

 

少しでいいです。

 

表情的に少しで済みそうじゃないな、まぁいい入れ。

 

 

 

俯いてないで。ほら茶だ、飲んでおちつけよ

 

ありがとうございます…

あの…

 

どうした?

 

あなたは私を信仰してくれますか…?

 

言ったろ。俺には信仰心はないそれに、今のお前を信仰してやろうとも思わない。

 

…!

 

待て!どこに行く!

 

離してください!もういいです!

 

お前がやることはわかってる、

神社を燃やすなんてやめろ!

 

あの力を使ったんですね

あなたは嫌ってるはず!誰かを傷つける、その自分の力を!

 

そうだ、だからその逆もあるかもしれないだろ。

 

離してください!

 

離さない、お前が落ち着くまでは、離してやらない。

 

なぜなんです!あなたは私を傷つけようとしたんですよ!

 

落ち着けと言っている、

深呼吸をしろ。

 

…はぁ、ふぅ。

で、なんで力を使ったんです。

 

お前を止めるべきだと思ったからだ、あのままだと二人は消えていた。お前も同時に消えていたかもな。

 

わかってて力を。

 

でないとお前を止めれないと思ったからな。

 

私にはもう神としての威厳も何も無いですから。

 

だから二人を巻き込むのか

 

そんなつもりは…

 

全部吐き出してみろ、抱え込んでいるもの。辛かったはずだ。二人の世話と仕事、悩みもあるだろ。

 

私は…

 

少しづつな。

 

私だって信仰されたい。でも私は人間としても生きていられる。だから、何時も二人の信仰を優先してきました。

 

それがお前にとっての仕事だしな。

 

疲れても、休憩してはすぐ続けて。そんなことばかりで、自分でも疲れててわかっているのに。どうしてもやらないとと思ってしまって。

でもいくら私が頑張っても、二人の態度に変化が見えなくて。まるで信仰が普通みたいに…

 

神社にいる時も二人は何もしないで堕落するか、霊夢さんのとこか他の人と会って遊んでばかり。

そんなので神様だなんて…

 

まぁ、堕落した神様なんて見たくもないしな。

正直、疲れたんだろ。

 

…はい。疲れました。

でも私はまだ休めないんですか?

 

さぁ。今後のお前の行動次第だ。

今は止めてあるから安心しろ。

 

ここで休むのが楽でした…

人間としての友人はあなたしかいませんし。霊夢さんや魔理沙さんはあまり頼りにならないどころか。話すらまともに聞いてくれませんから。

 

話し相手が少ないわけでも無いだろ。

 

ここまで話できるのはあなたぐらいです。

 

それはどうも。でも二人は?

 

神様に悩みなんて話せませんよ。第一わたしの悩みが二人の事なのにそんなこと話せません。

 

まぁ、そうか。

 

あなたがいなければ、どうかしていたかもしれません。本当にありがとうございました。

 

礼はいらん……

けどお前にしかできない事だ

もっと頑張れ。

 

はい。それでは失礼します

 

……………………………………………

 

おーい。いないかー

 

何だ、諏訪子に神奈子じゃないか。

 

最近早苗は?ここに寄ってたりするのか?

 

ええ、しょちゅう。

 

やっぱ。そうかぁ

 

何だ、わかったような物言いで、

 

ああ、まぁ、あいつ何も話さないで信仰集めてくるばかり言って、帰ってきても俯きながら掃除してるか、泣きながら本読んでたりしてるんだよ。

なんかいろいろとおかしいと思って

 

仕方ねえ、教えてやるわ

あいつお前らに悩みを抱えててな。

 

私達に?

 

あぁ、お二人さん堕落した生活ばかりだと聞く。実際どうか知らんが。周りから見るとそうらしい。

 

堕落した生活か…確かにそうかもしれないな…

 

それで、俺のとこにきて休憩がてらお悩み相談って事だ

 

そんなことが…

早苗には申し訳ないことを…

 

あいつも一応神様だ、そういうとこ、お前らを羨んでいたんだろう

 

 

 

すみませーん。

 

この声は早苗かな、

いらっしゃい、

 

今日も来ちゃいました。

って、諏訪子さんに神奈子さん?

 

やっほー

 

よう、こんなとこで会うとはなぁ

 

珍しいですね。外を出歩くなんて。

 

まぁ、たまには外に出て。自分で自分の信仰を集めるのも大切だと思って。

手始めにこいつをと思ったんだけど

 

俺は論より証拠だ、信仰はしないぞ

何度も言っているだろう

 

この通りだ、

 

ふふっ、そうですよ、この人は神様にには縁遠いひとですからね。

 

そうかぁ、縁遠いのかぁ

 

悪かったな。そういうのは信じないタイプなんだ。

 

まぁいい、諏訪子、人里に行って見よう。私達の信仰はどれだけ広がっているのかも知りたい。それに実際に私達を目で見て欲しいしな。

 

そうだね。行ってくるね!

 

おう。

 

 

 

どうした?早苗

 

お二人は話をされたのですか?

 

あぁ、でも。いきなりあんな話をしはじめるなんて思わなかった。

 

心変わり…二人はやっと…

 

ああ、やっと動き始めたな

 

ありがとうございます…

少しだけ目をつむってもらえますか?

 

あ、あぁ

 

 

……

 

 

早苗。お前

 

はい、あなたが好きです。

でも、私は、現人神ですから、ここまでしかできないですが、せめて気持ちだけでも。

 

あぁ、受けとるよ。

ここまでされたらお前を信仰してやらないわけにいかない。

まぁ、いつも頑張ってるからな。

お前だけ特別だ

 

はい!ありがとうございます!

 

これからも頑張れよ。

 

早苗様。

 




誰かのために、
私はカメラが好きで、カメラで撮って写真にして渡して喜ばれるのが好きですね。

ではまた会えたら会いましょう

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