物語館   作:むつさん

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どうも、夢子です。

最近考え事が尽きません。
頭痛くなりそー。


ではごゆっくり。


無意識の中の意識

いつからだったか忘れた。

気がつけば隣に居るのは古明地こいしという、地底に住んでいるはずの少女

 

無意識を操ると言われているが。

彼女はいつも目の前に現れて隣に座っている。

 

理由はないよー

 

そう言っていつも消えていく。

 

謎が多い。

一度来た、姉である古明地さとりに聞いてみたが。

 

私にもわからない。

こいしの考えている無意識は読み取れないから。

 

といわれた。

 

まず、無意識は読み取れないから

 

という発言にすごく悩んだ。

 

確かに無意識は読めない。

感じ取る、という表現でも難しいだろう。

 

でもそれを操るとなると結局は

 

無意識ってなんだ?

 

どう考えてもその答えにたどり着く。

 

姉であるさとりの能力でわからないものなのか。

そういう疑問もある。

 

心が読めるなら

無意識は読めないのか?

 

と、考えてみた結果これはすぐに辿り着いた。

 

無意識は心無し状態で起きる行動

 

心がないなら、読めないのも仕方ない。

 

そういう疑問もすぐに消えた。

 

ならなぜ無意識は操れる?

 

これは古明地こいしを疑問づいていることになるか。

 

まぁ、無意識のうちにいろいろと考えていたら。例の声が聞こえてきた、

 

そう、古明地こいしがまた私のところに来たのだ

 

 

 

 

何をしているの?

 

君について考えていた、

 

そう、嬉しいな、

やっとあなたが私を見てくれたね。

 

見ているも何もいつも目の前に現れるじゃないか。

 

そうじゃないよ。

いっつも私のこと知らんぷりで何かしてるから。

無理やり目の前に現れてるんだよ。

 

(なんだ?構って欲しいのか?)

 

まぁ、そりゃ人が物事してる時は無意識になって集中するから。

 

そうそれ。あなたの無意識は操れなかったのよねー。

 

は?操れない?

 

そう。だってあなたの心の中が見えないんだもの、

 

どういう事だ?

 

その集中している時だけ。

操れないんだよねー

 

ますますわからないんだが…

 

なにがー?

 

どうやって操ってるんだ?

 

んー。私にもわからないんだー。

 

なんだそれ…

 

でも、あなたは操れないの。

あなたの心がわからないから。

 

それなら、無意識がないってことか?

 

うーん、多分あなたは考えすぎて無意識がないんだと思うの。

 

ん?それって、

無意識に考えすぎている

とかじゃないのか?

 

そう思って、操れるかと私も思ったんだけどねー。

やっぱだめなんだよなー、

多分、あなたが考えてる時は隔たりがあってそのせいで無意識を操るところまで届かないんだと思うの。

 

俺は俺で気がつけばいろいろと考えてしまっているんだが、それが無意識なんだろ?

 

そうだね。それが無意識のはずなんだけど、もしかしたら、無意識とは別で

考えているという状態がわかってない?のかな。

 

それってただの間抜けなんじゃ…

 

かもねー。ふふふ。

 

ならあれか。俺は無意識のうちに考えはじめて。それでそれが無意識じゃなくなってるのか?

 

うーん。そうなのかな?

まぁ、そうじゃないと操れないのはおかしいんだよねー。

 

結果操れないってことだな、

もうなんだ、めんどくさいから

考えるのをやめよう。

 

そうだねー。

まぁ、あなたの無意識は操らなくてもいいかなぁー。

 

どういう事だ?

 

だって、操っちゃったらいつまでも私に気づかなさそうだもん。

だから、私から話しかけて気づいてもらってこうやってしているのが楽しいかなぁ、って思ったの。

 

そうか、なら、俺はいつも通り変わりなく考え事をしていれば、お前は満足するのか?

 

なんか変な考え方するねー。

 

つまりは、お前は俺に気づいてもらうことを無意識の内にしてしまってるわけだろ?

 

あ!そうだね!

 

まぁ、そんなことされてばかりだと俺も考え事の邪魔ばかりされて困るんだけどな。

 

えー。私は?

 

何もお前の相手をしないとは言っていないだろ

お前とどう過ごすかも考えないといけなさそうだしな。

 

ふふふ、考え事で忙しそうだねー

 

どれも全部お前のせいなんだけどな。

 

私は悪くないよー?

だってあなたの隣にいるだけだもん、

 

どうして隣にいるのか。

それを考えてしまうのが俺なんでね。

 

理不尽だなー。

酷いなぁー。

もうこないよー?

 

いや、お前がいないと考えることがなくて困る。

 

正直に言ってよー。

もうこのくだり何回したかな。

 

わからないな。

なるほどそうか、

 

つまりは俺達は

 

無意識の内にお互いを意識していたってことだな。

 

そうだね、あなたの無意識が操れない理由はこれだったのかなー。

 

まぁ、でも操れないでくれ。

 

なんでー?

 

操られちまったら、

お前のこと考えられなくなっちまうからなぁ。

 

そっか。ならもう。私は無意識を操るのはやめようかな。

 

ん?どうしてだ?

 

だって、ひとりぼっちになっちゃうもん。

誰も私に気づいてくれない。

 

いつの間にか見つけられていつの間にか忘れられてる。

 

こんなに、悲しいことなんてないんだもん。

 

寂しかったんだな。

 

うーん、単純に、つまらなかったから、からかってたんだけど。

でもそれも通用しなくなっちゃた。

 

そうか。なら驚かしてみたらどうだ?

無意識を操れるなら、いつでもそれを解いて楽しめるだろ

 

それおもしろそうだねー!

 

でも、まぁ俺には通用しなさそうだけど。

 

だってあなたは無意識じゃないもんね。

 

間抜け…だったか?

 

ううん。あなたはしっかりと

考えている。からね

だから、私を見えているんだよ。

 

それは褒め言葉でいいのか?

 

うん。貴方は私のことがわかる人。

そんな人を身勝手にはしたくないかな。

 

なら俺も、俺のことをわかっているお前を忘れることはできないな。

 

ありがとう。

 

こちらこそ。




頭痛くなるまで考えるのは過ぎているとよく言われますから。程々にしておきましょう。

ではまた会えたら会いましょう

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