物語館   作:むつさん

100 / 100
どうも。むつさんです。

なんだかんだ100話目です。
100話目でありながら、またダラダラと書いてました。
もう薄い内容してます。


それではごゆっくり。


記される物語

何故か神社にたくさん人が居る…

 

「あの…霊夢さん?何故お酒を…?」

 

「あぁ?なによぉ。お酒くらい飲ませなさいってのぉ。」

 

「おお、早苗おかえり〜」

 

「諏訪子様、これは一体…?」

 

「まぁまぁ、一先ずお前も座れよ」

 

霊夢さんに

魔理沙さん。

妖夢さんに幽々子さん。

賢者と化け狸…

あと河童と新聞屋の烏天狗とその部下。

旧都の妖怪達まで…

鬼もいるし…

 

 

「ど、どうして守矢神社で宴会なんてやってるんですか?」

 

「そりゃ、今回でっ…うわっ!」

 

「魔理沙ぁ。ほら飲むわよ〜」

 

「私から説明するわ」

 

賢者直々に…?

何かあるのでしょうか…

 

「今回で話数が100話目になるのよ。これはその記念の宴会。」

 

「ああ…そういう…メタみたいなこと言わないでくださいよ…せめて何か包んで…」

 

「嘘を言ってもつまらないでしょ?」

 

「嘘…というか。何か別の言い方なかったんですか…」

 

「別にいいじゃない。」

 

「まぁ…ちゃんと理由があるならいいですけど。」

 

「まぁ、おめでたいことよ?」

 

「まぁ確かに」

 

「ほぉらさなぇー、こっち座りなさぁい」

 

「や、やめておきます。」

(絶対飲まされる…)

 

「ほ、ほら霊夢。こっちで飲むぞ。」

 

「ねえ、諏訪子様。」

 

「ん?なんだい?」

 

「いや、なんでもないです、外回りの続き行ってきますね。」

 

「おお、行ってらっしゃい。」

 

「今回は、貴方になりそうね」

 

「べ、別に何も起きませんよ。多分…」

 

……

 

「とは言ってもなぁ。筆者次第だからね。」

 

「そういうこと言うと、筆者に駆り出されるわよ?」

 

「おお怖い怖い」

 

「まぁりぃさぁ〜…すぅ〜…」

 

「もう潰れたの?相変わらず早いわね」

 

「私も限界だぜ…こいつの相手は毎回疲れるんだ…」

 

「毎度毎度ご苦労様ね」

 

「疲れて寝るなら帰れよ〜」

 

「仮眠取らせてくれ…」

 

「全く。二人とも早いなぁ」

 

「魔理沙は被害者だな。」

 

「まぁとりあえず。私はこの辺でお暇するわ。これから少し忙しくなるから。」

 

「お得意のスキマで挨拶回り?」

 

「そうよ、夕暮れになる前には済ませたいもの」

 

「はいはーい。後のことは任せておいて」

 

「それじゃ、頼んだわね」

 

……

 

「おかえりなさいませ、紫様。」

 

「お帰りとは言っても、まだ用事があるのよ。」

 

「挨拶回りですよね。お気をつけて」

 

「そうそう、その前にお茶だけ済ませてくわ。」

 

「淹れますね」

 

「例の超能力者からもらった麦茶があったはず…あった。」

 

「ペットボトル、でしたっけ」

 

「うん、冷たくてあっさりしたお茶って気分いいわねぇ」

 

「あの…今度私にもいただけないでしょうか…?」

 

「わかったわ、また貰って置くわね。それじゃ行ってくるわ。」

 

「はい、お気をつけて」

 

……

 

初めは…白玉楼

 

「幽々子〜?居るかしら?」

 

「おや、幽々子様とお酒でも飲みに来たのか?」

 

「あら、お目当ての人が出迎えなんて珍しい。」

 

「ということは」

 

「貴方を探してたのよ」

 

「目的は?」

 

「お話、簡単な挨拶よ。」

 

「はぁ。挨拶というのは」

 

「正確には再確認、かしら」

 

「再確認?」

 

「この幻想郷の住人達のね。」

 

「うん。そういうことか。俺は無事だよ、暫くは死ぬ予定はない。今後もないと思うけどそれは今後の事次第。頼むよ」

 

「まぁそれならいいわあなたは協力してくれそうだし。それじゃ、次に向かうから。」

 

「おう、またな」

 

……

 

次は…吸血鬼の所に

 

「あら、男二人で料理なんて珍しいわね。」

 

「メイド長は今図書館の地下で作業中なんでね。そういうあんたこそここに来るのは珍しいんじゃないか?」

 

「挨拶に来ただけよ。貴方達にね」

 

「あの…初めまして。ハルです」

 

「ええ初めまして、妖怪の賢者、八雲紫よ、覚えておくといいわ」

 

「ハル、白菜取ってくれ」

 

「白菜なんて頼んでましたっけ?」

 

「いや、頼んでないけど、あるはず」

 

「ああ。確かにあるや。はい」

 

「ありがとう」

 

二人とも仲良くやってる

 

「私はお邪魔かしらね」

 

「いや、そうでもないが、ただ相手してやれそうにはない。すまないね」

 

「まぁ顔見れただけで充分よ。また後で手料理を頂きに来るわ」

 

「賢者様に食べてもらえるなら光栄だな、まぁ手料理を振る舞えるかまだわからないけどな、レミィたちに挨拶してくるなら地下まで行ってくれ」

 

「彼女達に用は無いわ、私を頷かせるような料理、期待してるわね。それじゃご機嫌よう」

 

「それは賢者の働き次第だな、また今度な」

 

割としっかりやっているのね。

 

………

 

さて近いところに行くかしら

 

「お二人さん、お元気かしら?」

 

「紫さん?いきなりどうしたの?」

 

「何か用事でもあったか?」

 

「挨拶回りよ。」

 

「なるほど、挨拶回りね」

 

「他にも行くんですか?」

 

「まぁそうね、まだ人里の方にも行くし?」

 

「お茶は要らなさそうだな」

 

「また今度でいいわ」

 

「それで、他には?」

 

「ひとつだけ質問いいかしら」

 

「なんだ?」

 

「貴方はもう気づいているのかしら?」

 

「なんとなくだな。でもそれを異変と思うかどうかはそっち次第だろ、俺には大した関わりは無い…訳でもないか」

 

「そうね、少しは何かしら検討してもらえると助かるわ、それじゃあ失礼するわね」

 

話に割り込むこともなく大人しいチルノ、イメージ大きく変わったわね、それでも実力者なのは変わらないと思うけど

 

さて次は…先に向こうから

 

……

 

人里の離れの森の中

一軒の家。

 

「久しぶりね」

 

「あれ、紫さん。どうしたの?」

 

「彼は?」

 

「後ろだぞ」

 

「あら」

 

私の後ろを取るなんて

いつからいたのかしら。

 

「そんな身構えるなよ」

 

「いきなり背後から話しかけられたら、普通身構えるものよ?」

 

「そういうもんかね」

 

「まぁ、貴方も元気そうで何より。」

 

「ああ、あの悪だぬきのおかげさまでな。」

 

「なかなかに厄介な妖怪なのよ?まぁ、野放しにしても今の所は問題なさそうだから構わないけど」

 

「助かってるわけだからいおんだけどな」

 

「彼女は絡んでるかもしれないから。一応会いに行く予定よ。」

 

「外の世界の妖怪ともなれば。考えられなくもないからね」

 

「それじゃ、次行くかしら。」

 

「またな。」

 

……

 

次はとりあえず人里にいく

 

新婚夫婦は…元気そうで何より

 

「居るなら出てこいよ。」

 

「あら、察しのいいのね」

 

「気配消してないんだからバレバレだぞ」

 

「あら、消してないわけじゃないのよ?」

 

「なら、消し切れてないぞ」

 

「まぁ、ここなら別に構わないけどね、これも花の妖怪のお陰かしら?」

 

「花の妖怪ねぇ、何か用事か?」

 

「いいえ、用事というより、単なる挨拶よ。」

 

「ふ〜ん、挨拶だけじゃないんだろ?」

 

「ホント、察しのいい人間だこと。」

 

「お前が隠し事下手なだけだろ」

 

「そうかしら?どちらにしても貴方達は巻き込むつもりは無いわ、ただ無関係と言うわけには行かないから見に来ただけよ」

 

「巻き込まれたくはないけど、どうしてもと言うときは仕方ないな。」

 

「そうね。」

 

…この気配は妖怪。

 

「こんにちは。」

 

「ルーミアとトウヤさん。」

 

「あれ、紫さんが何でここに?」

 

「ちょっとした挨拶よ、宵闇の妖怪も大人しくなったものね。」

 

「御札のせいかな。まぁ外すつもりはないし、別にいいんだけど。」

 

「貴女程の妖怪が人間と一緒に居るなんてね。」

 

「だって霊夢が札外すなって言うんだもん。」

 

「まぁ、今貴女に暴れてもらうには困るもの。そのままでいて頂戴。」

 

「まぁ、暴れるつもりはないけど。」

 

「それで、挨拶って?」

 

「トウヤだったかしら。貴方は、わからないかしらね」

 

「何の話だ?」

 

「いえ、気にしないで、ただ一つ言うとするなら、身の安全だけは確保しなさい」

 

「紫さんが人間に忠告なんて、珍しいね」

 

「こればかりはね、貴方も必要なときは手伝ってもらうわよ?」

 

「その時は霊夢に聞いてよ?札外しても良いかって」

 

「暴走しないわよね?」

 

「今更暴走なんて。もう子供じゃないよ」

 

「その身なりでよく言えるわね、とまぁ、そろそろ失礼するわ。まだ寄る場所があるから」

 

……

 

天狗達はどうしてるかしら

 

「はいはい。お待ちしてましたよ」

 

「その対応。さも来るのがわかってたような感じね。」

 

「まぁ…手紙配達してるときに見かけましたし…」

 

「そう。それで楓には以前声を掛けたわね。どう思うかしら?」

 

「賢者が普段意識する異変とは違いますかね。あくまでこれは日常的で断片的な部分を記してるだけです。」

 

「確かにそれは私も感じているわ。【脅威】ではないということよ」

 

「単的見れば脅威ではありません。ですがこの幻想郷に確かに【物事】を起こしているのは間違いありません」

 

「それがいつか異変もしくは脅威となる可能性がある。と言いたいのね」

 

「ええ、なので私もその一部ではありますが、それを受け入れるならば必ずどこかで綻びが生じて異変が起きます。これは間違いないでしょう」

 

「そうね。起きること自体は避けられないわ」

 

「それでも受け入れるならいつか言った通り異変が起きます。ただ、受け入れずに異変を回避すると言うならば全て無かったことにするのが最善策でしょうか」

 

「選択肢としては悪くないわ、ただ、それすると色々と虚しいわね。」

 

「虚しいことはありません、いや、残らないの方が正しいですね。賢者の貴女すらその物事を忘れて過去に戻るだけですから」

 

「唯一彼だけがその事実を覚えていられるわけね」

 

「まぁ、彼がこの物事の原因と言っても過言ではありません」

 

「原因どころじゃないわね、黒幕とかそういうものよ」

 

「我々は忘れることができるので虚しいことはありません。」

 

「彼がどう思うかしら」

 

「そんなことは我々には関係ありません。仮に全て無かったことになったとしても、彼が道筋を作った結果です。悔やんだところで自業自得です。」

 

「割と辛辣ね」

 

「ただ、私はこのままでいて欲しいですよ、ここから消えるとなればどんな世界に飛ばされるかわかりませんから。」

 

「それは、他も同じよ」

 

「なので、もし受け入れるならば、私は全面協力します、それでも受け入れないのならば諦めてその時を待ちます」

 

「ちょっと待って、私の判断を乞うわけ?」

 

「最終判断は異変解決に携わる人達なのでは?」

 

「それはそうなのだけど。ここまで核心的なことを話せるのは貴女と霊夢くらいなのよ」

 

「私はあくまで部外者なので、最終判断まで来たら決定権はないでしょう」

 

「そう…ね」

 

「私はここまでです」

 

「わかったわ。あと。あの狸のところにも行ってくるわ」

 

「彼女は外の世界から来たんでしょう?」

 

「貴女はこの物事の一部だけれど、彼女は幻想郷の一部なのよ」

 

「なるほど、こちら側ではないんですね」

 

「そういうことよ」

 

……

 

面倒ね、霊夢は起きてるかしら

 

「お、紫おかえり〜」

 

「起きてるのね霊夢」

 

「いやもう…覚めたわ…」

 

「もしかして戻したの?」

 

「……ええ…」

 

「そう…程々にしなさいよ」

 

「い、いつものことじゃない」

 

「そうね。度が過ぎても体に良くないわ」

 

「わかってるわよ…」

 

「それで、話があるんでしょ?」

 

「そうね。ちょっと準備するわ。」

 

「準備?話するだけでしょ?」

 

スキマを開いて…

 

「…っ!?な、何事じゃ?」

 

「ああ、このタヌキね。」

 

「さて。貴女の知ってることを話して頂戴。」

 

「全く…人使いの荒いやつじゃな…」

 

「シバかれたくなかったら早く話しなさい」

 

「…まぁ物事については共通情報だと思うが。次の出来事についてはわししか知らないだろうな」

 

「次の出来事って?」

 

「もし万が一受け入れた場合の次の出来事」

 

「時系列的な事柄から見てということね」

 

「二人ともある程度感づいていると思うが。何か凶悪な何かが控えておるんじゃよ」

 

「現実的では無いわ、皆には協力するように言ってはあるわ。多少は力になるでしょう」

 

「その様子だと受け入れる気はあるみたいじゃな」

 

「別に私は構わないけどね、何が来ても私は異変だろうか脅威だろうが退治するだけよ」

 

「まぁ月にでも放り出せばいいんじゃないかしら」

 

「そう簡単に上手く行くものならいいんだがな」

 

「どちらにしても。私は受け入れるつもりよ。異変が起きるなら解決するだけ。犠牲は起きてもそれは仕方ないわ。」

 

「霊夢が言うなら私は構わないわ」

 

「そうか。ならわしからの話はここまでじゃな」

 

「それで、何かってのはいつ来るのかわかるの?」

 

「お主らが受け入れるならもう来るじゃろう」

 

「気づいてると思うけど霊夢。これって」

 

「早いわね」

 

何か感じる。

禍々しい何か。

 

「お邪魔するわ」

 

「月の姉妹、何故ここに」

 

「月からでも感じるよ、この穢らわしい感覚、非常に不愉快だからな」

 

「なるほど。それだけ影響力があるわけだ。」

 

気がつけば外は暗い。

まだ昼だったはずなのにこんなにも暗くなるなんて。空も赤紫のどんよりした雲が見渡す限りに張り巡らせてる。

 

「全く、何が出てくるのかしらね」

 

「何が出てきても退治するだけよ。さっさと消し飛ばしてやるわ」

 

「相変わらず威勢のいい娘だ」

 

「依姫も同じような感じじゃない?」

 

「似た者同士じゃな。」

 

「余計なこと言ってる暇ないんじゃないかしら」

 

「そうね。」

 

タヌキ以外が一斉に空に飛び出す。

 

「先に釘刺しとくけど。扇子使うの禁止よ」

 

「もちろんよ。余計なものまで飛ばしちゃうもの」

 

「地球を余計なもの扱いね」

 

奇妙な空模様…

 

「さて、元凶はどこかしら」

 

 

しばらく空を飛んでいると人影が見えた

 

「あれって。」

 

「見た感じは人間ね」

 

「空を飛んでいる以上は只者でない可能性もあるわ」

 

「…っ!止まりなさい!」

 

「…っ?!なによこれ…?」

 

あの人影から放たれたこの感覚は一体…?

殺気とは違う…怨念や復讐心とも違う。

悲しんでいる…?一体何者なの?

 

「どうするの?紫」

 

「空に向かって扇子振ったらあの雲消し飛ばせないかしら。」

 

「豊姫様…そんなことしたら星まで消し飛びます」

 

「そうね。下手したら月まで届いてしまうかしら」

 

余裕あるのね。

 

「どうやら。敵意は無いようですが。」

 

「なら無視して他を当たりましょう。」

 

「迂回しましょうか。」

 

右に逸れて探して回る。

次第に稲光がし始めて

雷が落ちたとき。

大きな妖怪のような何かが一瞬だけ見えて、先程から漂っている嫌な気配がより一層強くなってく

 

「扇子振っていい?」

 

「だからダメだって言ってるでしょ」

 

「この気配…私達でも生き残れるかわかりません。」

 

「神様でも降ろしたらどうなのよ。」

 

「そう簡単に言わないでください。」

 

そんな話をしてると。

かなり濃く暗い霧がかかり始めた。

 

「離れるとお互いの位置すら分からなくなりそうね。」

 

「小細工はいらないからさっさと出てきて欲しいんだけど」

 

「まぁ、そうは言ってもね。」

 

「吸血鬼が出たときもこんな感じだったと聞くけど。どうなのかしらね」

 

「あいつらだったらとっくにふっ飛ばしてるわよ。それに、幸せの最中に居るような奴らがわざわざこんな回りくどいことする意味がわからないわ」

 

「そう。」

 

「地獄の妖怪って訳でも無さそうね」

 

「そもそも地上を嫌うから出てくることがないわ」

 

「天人とか?」

 

「地上征服して支配するってなら上等よ。掛かってきなさい。」

 

「殺気立ってるな…」

 

「霊夢は異変のときは大体こんな感じよ。」

 

「月に来たときは、ただの面倒くさがりに見えたが。」

 

「あの時は吸血鬼の我儘に付き合わされただけよ。魔理沙が変なこと言い出して仕方なく手を出しただけ。悪意はないわ。」

 

「その割には。まぁ、あれも演技なわけか」

 

「そう思ってて頂戴。」

 

「さて、奥のシルエットがそうかしらね。」

 

「黒い影ね。」

 

「待ってください。さっきの人影が…」

 

「なにか関係でもあるのかしらね」

 

「無かったら出てこないでしょうね」

 

人影は段々と黒い影に近づいていく

しかし、結局のところ人影は黒い影に飲み込まれてしまった。

抵抗する様子もなく飲まれた

 

「何よ、拍子抜けね」

 

「何なのかしら」

 

「いえ待って」

 

黒い影が次第に薄れていき。

それと同時に霧も晴れていった

霧だけじゃない、不気味な雲も消えていく

 

「あら。」

 

「空が晴れていく。さっきまでの気配も嘘のように無くなって。」

 

「何だったのかしらね。」

 

「まぁ、いいんじゃない。」

 

「よくわかりませんが、私達は月に戻ります」

 

「そう。お疲れ様」

 

姉妹は月に帰って行ってその場から見渡してみたけれど。特に異常は見受けられない

いつもの幻想郷。と言うには少し程遠いかしら。人里も少しざわついてるように見える

 

「ほんと。何だったのかしらね」

 

「まぁいいわ。」

 

霊夢と別れて紅魔館に行く。

思えば少し気掛かりなことがある。

あの吸血鬼が何も気にせず引き篭もるとなると何かあるのかと、少し考えてしまった。

 

「気になるものは仕方ないわ。」

 

紅魔館の地下で作業をしてると言ってたはず

 

「どういうこと?」

 

スキマから出ず、地下空間を覗くと大きな宴会場が出来上がっていた

 

「作業って。」

 

スキマから出て吸血鬼に話を伺う。

 

「一体何事かしら」

 

「あら妖怪の賢者。来るのが少し早いかしら?」

 

「また宴会でもするのかしら」

 

「この風景を見て宴会以外考えられるとでも?」

 

「さっきも守矢神社で宴会開いたのに今度はこんな地下の辛気臭いところで宴会だなんてね」

 

「神社の狭いところで宴会を開くのも良いわ。でもね私はこういう盛大な宴会のほうが好みなの。招待状は既に渡してあるから時期に集まるはずよ。」

 

「そう、まぁ一段落ついたところだから、せっかくだし私も参加させて貰おうかしら」

 

「構わないわ、台無しにしなければだけれどね。」

 

「わざわざ嫌味なことするほど悪趣味じゃないわ。」

 

「そう、それなら良いわ」

 

妖精メイド達もよく働くものね。

暇そうに見ていると。見覚えのある面子が集まってきた。

 

「招待状送った相手がまさかね。」

 

「あれ、紫さん来てたんですね」

 

「楓達天狗まで招待状もらってたのね」

 

「そうですね、ほぼ全員、貰ってますよ」

 

「そういうこと。」

 

「そうです、ただ小傘さんの所はお断りされましたが。」

 

「仕方ないわ。色々あり過ぎたもの」

 

「まぁ、二度程散々な思いしていますから」

 

「それにしても。よく集まったわね。」

 

「そうですね。恐らく。彼の意向でしょうか」

 

「彼…ね。」

 

「はい。ですから。集まるのだと思います」

 

「そう。それなら私も彼に甘えてみようかしらね。たまにはこういう宴を楽しむのも悪くないわ。」

 

「さっきも神社で宴をしていたのでは?」

 

「様子見程度にしか居なかったのよ。何も飲み食いしてないもの」

 

「そうですか。」

 

「それに。紅魔館の執事達の手料理を頂く約束もしてるから。」

 

「彼らの手料理はとても美味しいですよ。私も何度か頂きましたが、星5つと言っていいでしょうか。」

 

「あら、期待しちゃうわね」

 

「皆さん揃ったようですし。私達も行きましょう。」

 

………

 

彼…この幻想郷の物語を書き記す者。

私であり筆者でもある。

 

途中の空の話が謎だったね

ちょっと間伸ばししたかったんだよ。

なんで間伸ばしする必要があるかって?

紅魔館の面子が宴会の準備するためかな。いきなり宴会じゃ、ちょっと展開早すぎるから。

 

誰に話しかけてるかって?

独り言に近いかな。

もしくはいま【この文字】を読んでいる読者への一方的な押し付けみたいな感じでもあるかな。

 

たくさんの物語があり、

たくさんの思い出がある。

それが私の書き記した物事。

 

誰かの記憶の片隅に残るなら。

 

それはそれで喜ばしいことですが、

忘れてしまっても構いません。

気が向いたときに、懐かしい程度にまた読んでいただくのも良いかもしれません。

 

 

それでは

また会えたら会いましょう。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。