物語館   作:むつさん

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どうも、悠樹@夢子です

世間は夏休みも終わり
私の休憩期間も終わり

なんだかんだ言って時間がかかることばかり、最近は刺激がなくて困ってる今日このごろ

スカイアリーナで小傘使って頑張るくらいかなぁ

小説は少しづつ書いて今さっきやっと書き終えた

国家資格受かったよ!やったね!
とは言っても、なんの嬉しさも湧かない

さぁ、こんなとこで雑談もやめて
本文説明しなきゃ

今回はレティチルのオリジナルシナリオです舞台は幻想郷だけど、オリジナルを混ぜてます

終わり方はバットエンドでもなくパッピーエンドでもない。いつもながらの微妙な終わり。

では、ごゆっくりと


冬の祠 雪と氷

 

ある日のこと

 

「あらチルノじゃない、そうね

少し時間あるかしら」

 

「レティさん、なんですか」

 

「あなたももう立派な妖精になってきたかしらね。」

 

「あたいは元から立派な妖精だよ、」

 

「まぁ、あなたはまだ幼稚な所もあると思ったけれど、もういいかしらね」

 

「なんの話なのさ、あたいに稽古でもつけるの?」

 

「違うわ、あなたに私達のような冬に関わる妖精や妖怪にとって大切なことを教えてあげるわ

特にあなたなら関わりは強いんじゃないかしら。」

 

「大事なことって何さ。」

 

「まぁ、いいわ、ついて来なさい」

 

そういって

レティとチルノは幻想郷一高い山の天辺付近まで行く

 

「この岩場だったかしら。」

似たような場所をいくつも探すレティ

それを手伝うチルノがあるものを見つける。

 

「これって。氷のツララの破片?

なんでこんなところに」

 

「あら、見つけれたのね

ちょっとどいてみなさい」

 

そう言うと岩場に向かって魔法を打つレティ。

 

そして…

岩が壊れて暗い穴が

「なにこれ。こんなところに、洞窟?」

 

「ええ、でもただの洞窟ではないわ。

ほら、中にはいるわよ。」

 

「え?ちょっと待ってよ。」

 

高い山となると気温が低い、

洞窟の中はさらに気温が下がり、真冬のような温度だった

 

「どう見てもただの洞窟じゃん

ここに何があるって言うのさ」

 

「あなたならもうじきわかるわ」

 

それを言った瞬間チルノは何を感じた

 

「え、なんだろう、あたいやレティさんと同じ魔力?なんで?他に誰かいる?」

 

「いいえ、いないわ、私達だけよ」

 

奥に進むたび、魔力を強く感じる

魔力が強くになるたびに気温が下がっていく

 

「出口が見えてきたわね、

さて、どうなっているかしら」

 

長い洞窟を抜けると…

 

「なに、これ…」

 

巨大なドーム状に広がっており。天井には大量のツララがあり床は一面氷で出来ていた、ところどころ雪が積もっている

中央には巨大な建築物がある

 

「私達冬に関わる者は皆、

ここを冬の祠、または冬の遺跡

と呼んでいるわ」

 

「冬の祠、こんなものがあったなんて知らなかった。」

 

「知らなくても当然よね、

元々私達はここで育ち。力をつけてから外に、つまり幻想郷に出るのよ」

「でもあなたは違った。まだあなたがもっと幼い頃に、ここに人間がやって来て。偶然会ったあなたをさらっていってしまった。」

 

「あたいだけ?人間に…」

 

「私はすぐ追いかけたわ。私以外にも探し回った者もいるけど。

最後までの捜索をしたのは私だけだった。」

 

少し歩きながら話す

 

「それで、どうなったの?」

 

「あなたは無事だったわ、山の途中で人間達が倒れていたわ。おそらく魔力を体に取り込んでしまったのと、体温が下がりすぎたせいでしょう。

あなたは倒れた人間に抱えられていたから。傷一つなく無事だったわ。」

 

「そうだったんだ、もう覚えてないや。」

 

「まぁ、覚えてなくても無理はないわ。気を失っていたから。」

 

「なんでここには誰もいないのさ。」

 

「別のどこかに移動したのだけど

今はどこに居るかわからないわ

人間に見つかってしまったからには長居はできないのよ。」

 

「それだけ秘密の強い場所なんだね」

 

「その当時は私達と人間は関わりを持ってはいなかったから、知られては困ることのほうが多かったのよ」

 

「今はそうでもないもんね」

 

「ええ、そうね、

私も何度も里にはお世話になっているから、今はもう隔たりはないわね」

 

「ここ…どれくらいこのままなんだろう。」

 

「そうね、どれくらいかしら、もう忘れたわ」

 

「それでも、これだけ綺麗に残ってるんだね。」

 

「今ここを知っているのは、私と八雲の彼女とあなただけなの」

 

「他にも元々住んでいたんじゃないの?」

 

「多分もう忘れていると思うわ。

それにここに来ることもないでしょうし。」

 

「なんか、悲しいな。捨てちゃうなんて」

 

「あなたを助けて。入り口を探しているうちにいなくなっていたから。私は移動に立ち会えなかったのよ。だからこの幻想郷に残っているの」

 

「じゃあ、あたいを助けなかったらここには居なかったんだ。」

 

「そうかもしれないわね。

でも、助けずにいられなかった」

「待ってもらえなかった。というのより、彼らがあなたを捨てたことに私は怒りたかった。」

 

「あたいとレティさんを待たずにどっか行っちゃったんだね…」

 

「そう、彼らは仲間より秘密を大事にした。それが許せない…」

 

「みんなからしたら

あたいはいらなかったのかな」

 

「そんなことないわ、あなたも大切な仲間のうちの一人だったもの。私は簡単に仲間を捨てたり裏切ったりしないわ」

 

「だから、レティさんは最後まであたいを探してくれていたんだよね。」

 

「ええ、でも、本当なら私とあなたも一緒にいるはずだったんだけど」

 

「仕方ないよ。でも幻想郷にいてもいいんじゃないかな、みんながいるし」

 

「そうね、彼らとついて行っていたら、私達もここを忘れていたかもしれわね」

 

建物の前まで着いた。

「こんな大きな扉、どうやってあけるの?」 

 

「簡単よ、魔力をぶつければいいだけ」

そういって簡単な弾幕をぶつける

 

大扉が開くと中は氷一面だった

 

「外側だとに普通の壁に見えるのに中は氷なんだね」

 

「特殊な魔法を施してあるのよ

私は教えてもらえなかったけど。」

 

「広いなぁ、こんなところでみんなで住んでいたのかぁ、」

 

「まぁ、あなたも少し居たのよ。」

 

「覚えてないもん。」

 

「そうね、見てないようなものかしら」

 

建物は所々庭のような場所がありそこに川のように水が流れていたりする。

 

「ここは私も気に入っていたのに

みんなとここに居たかった」

 

「どこに行っちゃったんだろうね。」

 

「今となってはもう遅いわ。見つけたとしても彼らとは一緒には居られない」

 

「許せないの?」

 

「ええ、もう彼らはいない

でも、あなたとならここを守っていける」

 

「それだけここに大切な思い出があるんだね」

 

「まだ、崩れていないから、まだ当分は心配なさそうね。」

 

レティがよく使用していた部屋に着く

レティが懐かしんでいるとチルノが、

何か妙なものを見つけた

「あれ、これは?」

 

「紙?手紙みたいだけど

こんな物前来たときは無かったわ」

 

「他にもここを知っている誰かがいるのかなぁ」

 

「手紙…一体誰が…」

 

内容は簡単なものだった

 

 

この手紙を見たものがいるならば

すぐに最後の場所まで行ってほしい

もしかしたらここはもう短いのかもしれない、それを確かめるために協力願いたい。どうか頼んだ

 

 

「わざわざ私の部屋の机に、

私に頼んでいるようなものじゃない

頼まれなくても行くつもりよ」

 

「このはもう短いかもしれないって

どういうことなの?」

 

「ここは山の中心核で本来は溶岩が溜まっているはずの場所なのよ、それが何故かこんなふうになっているのよ

それで、最近よくここを観察してきたのだけど、所々溶けている場所があるのよ」

 

「それで、もう短いって。」

 

「ええ、確証はないわ、でもいつかは全部溶けてしまうでしょうね」

 

「そんな、なんとかならないの?」

 

「なるとも言えないしならないとも言えない。

ただ、今のままではどうしようもないわね」

 

「そっか、少しづつ溶け始めたのを固め直すぐらいなら、出来るかな?」

 

「ええ、せめてのも処置にはなるわ」

 

「見かけたら凍らせておこうよ。」

 

「そうね、それもひとつの仕事ね」

 

それから二人は建物内を歩き回っていた、そこで、大きな部屋に入る 

「ここは?」

 

「大広間、私も幼い頃はここでよく遊んだものだわ。」

 

「そっか、そうだよね。

みんなとここにいたんだもんね」

 

「いつも私と遊んでくれた方もいたわ

もう、会えないかしらね…」

 

「みんな帰ってくるのかなぁ」

 

「帰ってくる頃にはここも無いかもしれないわ。」

 

その言葉で大広間を後にする

 

しばらく廊下や庭のような場所が続く

 

「ねぇ、この部屋は?」

 

「ここは、あなたの部屋よ」

 

「ここが…」

 

「覚えてないかしら。」

 

「この人形…思い出せそうで思い出せない…なんでだろう、なにか懐かしい感じがする。」

 

「これは、私があなたにあげた物なのよ。」

 

「レティさんが?わたしに、」

 

「ええ、そうよ、」

 

チルノが目を閉じて考えていた

「いつも寝るときに抱いてた…

そうだ、もらったその日からずっと離さず持ってた。」

 

「とても大切にしてたわ。

あなたが喜んでいるのを見て

わたしもとても嬉しかったわ」

 

「こんな大切なことをなんで忘れてたんだろう…」

 

「幼い頃の記憶はなかなか思い出せないものよ。それでも、大切と思えるなら忘れずどこかで思い出せるから。」

 

「この部屋に来て。ここのことをいろいろと思い出せそうな気がする。」

 

しばらく周りを見渡すチルノ

レティは椅子に座ってチルノを見つめ少し考えていた

 

「ねぇ、チルノ。」

 

「なんですか?」

 

「あなたは私とこの部屋でよく遊んでいたわ、それで、私はあなたと約束をしたのだけれど、思い出せるかしら。」

 

「約束……約束か…なんだろう…」

 

「大したことじゃないから、

覚えてなくても無理もないわ」

 

少し考え、そして、

 

「思い出せたよ

いつか、レティさんを超えるくらい

強くなってレティさんを守れるようになる、っていうことだったね」

 

「そうよ、確かにまだまだかもしれないけど。あなたはとても強くなったわ。」

 

「いつもあたい最強とか、言ってたけど、ホントはそんなんじゃないかな

威張れるほどじゃない、」

 

「あら、でも強くなったことには変わりないわ。」

 

「力で強くても、約束のように、守れる強さじゃなきゃ意味ないもん。」

 

「そうね。戦うだけの強さは力でしかないものね。」

 

「この部屋に来て、いろいろとわかった。あたいがいつも探してたものもあった、」

 

「どんなものなの?」

 

「それはまだ言えない、形にできてないから。だから、まだ待ってほしい」

 

「そう、それならわかったわ。」

 

「レティさんとここにいたことも思い出せたし、この人形もこの机も、どれも大切なんだっていうのが今になってわかった。」

 

「大切なものは簡単には消えない。だから、ここもまだ残っているし。この部屋にもあなたの大切な物が残っていた。」

 

「忘れない、忘れたくないな。」

 

「そうね。忘れてしまったら。

そこで全て終わりだものね。」

 

 

そこで会話が途切れ。

二人は部屋を後にする、

 

その後、廊下を歩きながら一つ一つ思い出を語り合っていた。

 

「そろそろ最後になりそうね。」

 

「ここで最後の場所なの?」

 

レティが少し考えて止まっていた

このままここが消えてしまうのかと

 

「ねぇ?レティさん?

どうしたの?」

 

「あぁ、なんだったかしら?」

 

「ここが最後の場所なのかなって。」

 

「そうね。最後といえば、最後になるかしら。」

 

「なにそれ。へんなの。」

 

大きな部屋。図書館のような場所。

ここの歴史も全てこの場所にある

 

「たんさん教わった。この場所にはいろいろととお世話になったわ」

 

「本がいっぱいある…図書館だよね

ここだけは覚えてないや。」

 

「多分ここにだけは来たことないんだと思うわ。ここには大事な資料とかが多くあるから、管理とか厳しくしていたわ。」

 

「そっか、なら仕方ないね。」

 

「さてと。思い出に浸っている暇はないかしらね。早く見つけなきゃ。」

 

「なにか探しているの?」

 

「さっきの手紙を覚えているかしら」

 

「最後の場所、ここが」

 

「ええ、そうよ。でもまだここがってわけじゃないわ、どこかに道があったはず…」

 

 

スイッチ的なものを見つけたチルノ、

何も考えず押してしまった。

 

「え?え?!」

 

「どうしたのかしら」

 

「な、なんか、スイッチがあったから

押しちゃったけど、ダメだったかな」

 

「この扉…これよ。」

 

「えぇっと。まぁ、いっか」

 

扉を開け、階段を降りていく

そして…

 

「ここが、最後の場所…」

 

「大きな氷…というより結晶…」

 

「やっぱり、溶け始めてるのね」

 

「このまま溶けきったらどうなるの?」

 

「多分ここ以外にも溶け始めて、跡形も無くなるでしょうね…」

 

「じゃあ、もう」

 

「ええ、ここが溶け始めてしまっては。もうどうにもならないわ」

 

「そっか、またここに戻れたらよかったのに。」

 

「そうね。またみんなとここに集まりたかったわ。でももう叶わないのかしらね…」

 

二人はしばらくうつむいていた

 

「さぁ、ここを出ましょう

もう、ここにいても何もないわ」

 

「私の部屋に寄ってもいい?」

 

「ええ。いいわよ」

 

二人はまたチルノの部屋に向かう

 

「この人形だけは、消えて欲しくないから。」

 

「外に持ちだしてしまうと、魔力が解けて消えてしまうわ。それでもいいなら。」

 

「そっか、でも最後はあたいの手元で、と思って、

せっかくレティさんがくれたものだから」

 

「ありがとう、最後まで大切にするのね」

 

「私の心の中には残るから。

それだけでも十分だよ」

 

「そうね、形だけが思い出だけじゃないわね。」

 

二人は部屋を後にする。

それから

特に何もなく二人は建物を出た

 

「もうじきここも消えてしまう…」

 

「悲しいな、せっかく思い出せたのに、それも消えちゃうなんて…」

 

氷の祠の出口へと向かう途中

所々溶け始めた建物を見つめていた

 

「あれは…やはりもう、」

 

「ねえ?なんか光ってるよ?」

 

「ダイヤモンドダスト!…本来なら森で起こる自然現象のはず…なぜ?」

 

「魔力を感じる…誰かいるのかな?」

 

「まさか、この大きな魔力って!」

 

周りを見渡す二人

すると一面全体に

ダイヤモンドダストが起きていた

 

「こんな場所でも起きるなんて。」

 

「結晶によるものよ…最後の時なのかしら…」

 

「じゃぁ、結晶が壊れる兆しってこと?」

 

「ええ…そう早くはないけど、ここまで来てしまっては消滅は確実でしょうね…」

 

「じゃぁ、もう…」

 

「仕方のないことよ、いつかはこうなると、みんな知っていたと思うわ。」

 

「綺麗なダイヤモンドダスト。」

 

「私にもこれぐらい起こすことはできるけど、ここまでのは流石に無理だわ」

 

しばらく見惚れていた

少しして

「ここを出ましょうか。

溶けてしまうのはどうしようもないわ、」

 

そう言って二人は洞窟に戻っていく

 

洞窟にまでダイヤモンドダストは続いていた。

 

その脇ではツララは溶け始めてとり

足元を水が走っていた

 

長い洞窟を抜けて二人は外に出た

 

「なんだか寂しいわね。」

 

「みんなどこにいるのかな。」

 

「きっといつか会えるわ。」

 

「それじゃあ、あたいは大ちゃん探そうかな。」

 

「ええ、またね」

 

二人は別れた

 

 

それから三日後

 

 

「これは…ここまで早くに…」

 

冬の祠に再び立ち寄ったレティ

しかし、見る影もなく冬の祠は溶け崩れていた。

 

「残っているのは結晶の周辺だけかしら。ここから先は歩くのも無理そうね」

 

すんなり諦めて後にした

 

 

次の日、

 

「あっ、レティさん。」

 

「チルノ?どうかしたのかしら」

 

「冬の祠見に行こうと思って。一緒に行きませんか。」

 

「昨日見に行ったわ…結晶の周辺以外は全部溶けてしまっていたわ。」

 

「そっか…溶けるの早いね…」

 

「それだけ消耗が激しかったのかもしれないわ。」

 

「ダイヤモンドダスト、だよね」

 

「もう言っても、水しかないわ

諦めましょう、」

 

「うん、わかった。」

 

「さて。もうそろそろ冬も終わりかしら。」

 

「まだ早いよ。もう少し時間はあると思うよ」

 

「そうかしら。冬にしか会えないのだから、なにか思い出を残さなきゃね。」

 

「祠のこと教えもらえただけで十分だよ。あとはいつも通りでいいかな。」

 

「そう?じゃあ今から氷風呂でも入りましょうか。」

 

「そうだね!行こう行こう!」

 

そう言って

二人は山の湖まで飛んでいった

 

 




ご拝読ありがとうございました。

今回はなんも考えず淡々と二人に雑談させてみた
実はチルノは推しキャラだったりする
レティも大好きですよ、

そんな事はどうでもいいとして

今回は単発です。
こんなのを書き続ける技量はないかな…

はい、それだけです

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