イルヴァの大地でとりあえず世界一位でも目指しましょうかplus(Overdose) 作:輝く羊モドキ
凄くどうでもいいけど初ネフィアを変換した時初音フィアって出てきました。
ボーカロイドの初音フィア「初めまして!私初音フィアっていいます♪」
機械のマニ「ふむ?アンドロイドとは違うみたいだ、興味深い。分解してみるか。」
初音フィア「やめて!」
目の前の少女『リリアン』が言うには友達である子犬のポピーが洞窟に迷い込んでしまったらしい。少女のお父さんは忙しく、かまっている暇もないそうだ。
「フハハハハ!そういうことなら私達に任せておけ!」
こんな小さな少女の依頼だ。どうせ大した報酬なぞ期待できないが、オートスがやる気を見せているし何より断るなんて気が引ける。おまけに近くのネフィアの事を教えてもらったのだからむしろお礼として子犬を連れて来てやるか。
少女と別れ、すぐ東にあるという洞窟に向かっていった。
* * * * *
子犬がいる洞窟は私の足で2時間ほどの場所にあった。
とっとと行くか、と洞窟に潜り込んだ。光が入り込んでいて中は少しくらい程度だ。探索にさほど支障はない。
「フハハ!フハハハハ!フワハハハハハ!」
オートスはいつにも増してテンションが高いようだ。
洞窟の中にいるモンスターは飛び蛙やかたつむり、鶏など弱いモンスターだった。防御が硬いヤドカリはオートスに任せ、コウモリやフローティングアイなどの柔らかいモンスター共を鞭で打ちすえていった。道中落ちているアイテムは役に立ちそうな物、お金になりそうな物を優先して拾っていく。
「ご主人ご主人!この像は高そうだぞ!」
「お!どれど…れ……。」
「この荒ぶる鷹のポーズ!なかなかイカしてるではないか!」
イカしてるというよりイカれてる
「…捨ておきなさい。」「えー」
創造主の像。有体に言ってゴミである。
*
「…!ご主人!ご主人!」「今度は何だ。」
また下らないものじゃなかろうな
「ぴよ?」
「可愛い!」
「…ん?」なんだこいつ
「ぴよぴよ!」
「ご主人!こいつすごく可愛い!」
なんだか鳥みたいにぴよぴよ鳴いてちょこちょこ走り回っている体長50cmにも満たない生き物がそこにいた。
「ぴよ!」
ハッキリ言ってこんなやつは初めて見た。前世でも今世でも。
…敵か?そう警戒するが
「フワワ!ご主人!こいつフカフカふわふわ温かい!」オートスは既に抱き上げていた。
「フハハ!なかなか凛々しい目をしているぞ!」オートスはもふもふしながら顔を覗き込んでいた。
「ぴよぴよぴよ!」「うん?なんだ?ご飯か?」どう見ても嫌われてるだろう、暴れてるぞ。
「ぴよぴよ!」「おっと!」謎の生き物は火を吹いた。
ライターの火より小さいが
「あっちち!」それでも至近距離にいたオートスの手を焼いた。(というより舐める様ではあったが)オートスもそれほど重症でもないだろう。持っていた軽傷治療のポーションを渡す。
「フハハ!可愛い愛情表現だったなあ!」走って逃げてったぞアイツ。
「ふむ。」小さいながらも火を吹く鳥の様な生き物。見たことは無かったが記憶にあったような…。と脳内にいる記憶の司書を総動員して検索した。ヒットした。
「火炎竜の幼体か。」「フハーン?」
はてさて、elonaにあんな生き物いたっけか?
*
探索を始めてから早6時間くらい。道中非常に厄介かと思ったコボルトやイェルス機械兵を至極あっさりと肉片に変え、なんか私すごい速さで強くなってないだろうかと疑問に思いだした時。遠くから子犬の鳴き声が聞こえた。「フハーン!あの犬か!」
「フハーン!あの犬か!」
「えっ?Ano犬?」
∪・ω・∪「ニャーン!」
「「!?」」