イルヴァの大地でとりあえず世界一位でも目指しましょうかplus(Overdose) 作:輝く羊モドキ
タイトルのネタ切れが近そう
致命傷を負った斥候に、パルミアのジャビ王へ書簡を渡すように頼まれた。私たちはとりあえず、ヴェルニースまで一度戻ることにした…。
* * * * *
レシマスからヴェルニースまで戻る道中何やら奇妙な建物を発見した。
時間は夜中、天候は雨。かなり酷いコンディションだったから少しその建物の中で休むことにした。
奇妙な建物に入ってすぐに、いかにも凄腕そうな男が立っていた。
その男と目があったらいきなり話しかけてきた。
「…!そこのお前。なかなかいい面構えをしている。俺の見込み違いでなければ、お前は相当強くなれそうだ。名前は?」
ほんといきなり何なんですかねぇ…
「私はジローという。」
「そうか、ジローというのか。お前がこの地で生き延び強くなれるよう、少し助力をしてやろう。」
ふむ、親切な人だな。
この男は黒腕の『レオルド』といい、ここアクリ・テオラで時々駆け出し冒険者や旅人に冒険の知恵を授けているらしい。すごい珍しい親切な人だった。
「成長にいいのはハーブや出来のいい料理だ。だがどうしても食料に困ったら、平原で野草や実を拾うといいだろう。森林の木からは偶にどんぐりも手に入る。ちなみに宿屋での食事は安価で腹いっぱい食えるが栄養はないからな。」
「ただし一部を除いて食べ物は大体腐る。無理に腐ったものや呪われたものを食べても、吐いて余計に腹が減るし体も弱るぞ。」
えぇ…それって当たり前じゃないですかね。
「そして何度も吐いていると拒食症になってしまう。拒食症の間は何を食べても吐いてしまい、飲み物しか喉を通らない。こうなると十分な睡眠をとって自然治療するか、死ぬしかないから気を付けろ。」
自然な流れで死ぬことが推奨されるこの世界って…。(すごい今更だけど)
「鑑定は大事だぞ。知らずに呪われたアイテムを使用するとろくなことにならないからな。特に、呪われた装備を着けると突然テレポートしたり、魔物を呼び寄せてしまったりするから気を付けろ。」ふむ?
「火炎・冷気の攻撃を受けると持っているアイテムの一部が破壊されることがある。それと耐酸処理がされていない装備は酸のダメージで劣化することがある。防ぐには対応したアイテムが必要だ。前者は耐性の高い装備を整えることで防げるがな」これって…
「祝福された水をアイテムに使用するとアイテムが呪われてても祝福されたものに変化するぞ。祝福されたアイテムは大抵強化されるが、効果が変わらないものもある。」やっぱり…
もしかしなくてもこれチュートリアルだこれ!
食事がどうとか鑑定がどうとか祝福がどうとか、これ全部早いうちに知っておいた方がいいことだ。まあそうはいっても長いこと冒険者やってるなら聞かなくても自然と理解する内容なものばかりだったが…。
はて?アクリ・テオラにこんなお助けチュートリアルキャラなんていたっけか?elona始めたばかりの頃はほんとに右も左もわからない状況だったからな。アクリ・テオラによった時に気付かなかったって可能性もないわけじゃあないが…。これもゲームでは描写してなかった部分なのか?
今更になってこの世界がelonaであってelonaの世界ではない可能性が頭によぎったのであった…。
* * *
ここ、アクリ・テオラはすこし…いや、かなり風変りな文化を持った人々が住んでいる。
というのも、かつて栄え、滅んだ10番目の文明『レム・イド』と7番目の文明『エイス・テール』及びその他の文化と文明の利器の周知を図ることを目的とした人々だ。
今の11番目の文明『シエラ・テール』においてはネフィアから発掘された、既に失われた遺物や謎の機械の修復や活用法を常に模索している。フードプロセッサーや冷蔵庫、トレーニングマシンなどの機械の活用法を見つけ出した実はすごい集団ではあるのだが…
「おい、レンジの新しい活用法を見つけたぞ!中に卵を入れて電源を入れると卵が手榴弾に変化した!」
「電子機械を水に浸したら爆発した!」
「バッカお前コンピューターと電子機械を水につけたらダメだって言われてただろーが!」
「チップってもしかして室内用のトラップなのでは?」「なるほど!確かにそのとげとげは踏むと痛いからな!」
「それストレージに捨トレージ」「は?」「は?」「拳銃の的にすんぞ」
「サイバースナックはチーズ味一択だろ」「あ”ぁ”?のりしおだろーがボゲェ!」「馬鹿じゃねえのお前ら、ベジタブル最強だから。」「は?お前こそバカだろ。コンポタしかないに決まってんだろ。」「コwwwンwwwポwwwタwwwwwコンポタとか言う産業廃棄物マジいらねーwwwwww男ならカルビ味だからwwwうぇwww」「カルビとか情弱乙wブタしか食わねえよw一番は何といっても人肉味だからwはいこの話終了www」「え?」「え?」「え?」「え?」「え?」
「キャー!コンピューターに突然裸の人の写真が///」「なんてこったそれを早くこっちに寄越すんだ!」「新手の魔法攻撃か?!ここは俺に任せて先に逃げろ!」「いやいや何言ってんのコンピューターといえば俺、俺といえばコンピューターだからここは俺に」「いや此処はそれがしが!」「…って男の裸じゃねえか!!」「はーい解散解散~。」「プチのえっちぃ画像はよ!」「「「ねえよんなもん!!!」」」
「マニ様~!アンドロイ娘ください~!」「誰だ我らがマニ神の祭壇を乗っ取ったやつはぁ!」
「今度の新刊はやっぱクミ×オパで決まりね!」「はぁ!?オパ×クミに決まってんでしょーが!」「だれかオパートス×イッパツロトルの同志はいないのか!?」「マニ×クミぃぃぃぃ!」「邪道共め!マニ×オパだrrrrrrrrrろォ!」「異端者だ!」「逃がすな!」「殺せ!」「えいしゅしゃまぁぁぁぁぁぁ!」「病人だ!」「労われ!」
…
………
…………えっ?何この空間。
アクリ・テオラ篇始まります。
嘘です。
オートス「ご主人がクミロミ様を性的に襲う…ハァハァ」
ジロー「?!?!…なんだ!?寒気が止まらない!??」
クミロミ「…君は…大切なしもべだ…腐っていても…」