真・恋姫無双ー最強の軍を作ろう!by劉璋(仮)   作:名無之助

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祖父が亡くなった関係で投稿が遅れました。

遅れてすいません。

あと介護士受かりました。(病院で伝えた直後に祖父が亡くなりました。

試験前の暖かい言葉ありがとうございました。




第6話・劉璋の初陣(?)後編

作戦会議に戻った俺だが、戻った瞬間部下たちの視線が俺の後ろへと向けられる、そう、何故か呂布と陳宮がついて来たのだ。

 

まあ、呂布の武力は知っているから、協力してもらう…と言うか、陳宮の方から戦いに参加させてほしいとのことだったな…。

 

そして、作戦が決定する。

 

まず門を開け放ち、その内側に密集陣で軍を展開し、賊軍をそこへ攻め込む様に誘導する。

 

最初はここから更に街の奥まで誘い込み、賊軍を全て誘い込んだ後に、合図と共に門の近くに隠れさせていた呂布らに賊軍の背後をついて貰い、そして、本隊も攻勢に出て賊軍を殲滅するつもりだったが、賊軍は規模が大きいため、其処まで誘い込みをすると、街の被害が大きいと判断し、街までは入れずに、賊軍を殲滅することにした。

 

ただ、逃げられても困るため、賊軍との戦闘が始まったら、呂布と、何名かの兵を別の門から出陣させ、合図と同時に前後から賊軍を挟撃、軍を賊軍を包む様にゆっくりと前進させ、そのまま削り落とす様に殲滅する事にした。

 

そして、前回の冒頭に戻る。

 

 

「壮観だな……」

 

一万の賊軍とは言え軍勢を前にして自然と言葉が漏れる。

 

俺は今、密集陣の最前列に兵士達と同じ様に盾と、槍を持ち、その時に備えている。

 

「そうですね、しかし、我らの初陣としては矢張り不足でしょう、なあみんな!」

 

副官がそう言うと、兵士達は槍を地面に打ち付け、覇気の篭った声で"応‼︎"と声を上げる。

 

「………そうだな…良し、檄でも飛ばすか?」

 

「それは良い考えですね、賊軍に見せつけましょう!」

 

俺の言葉に副官はそう返してくれた。

 

そして、俺は思い切り息を吸うと、気合いを入れ口を開く。

 

「我が勇敢なる兵たちよ‼︎お前達は何だ!お前達は民、そしてこの国を守る盾である‼︎」

 

「「応‼︎」」

 

「そして民、国に仇なすものを滅する槍でもある‼︎勇敢なる漢の兵達よ!我が(つわもの)達よ‼︎我らが眼前の賊徒どもを我らの槍の最初の錆となすのだ‼︎‼︎」

 

「「応‼︎」」

 

「構えろぉ‼︎」

 

「「おおおおぉぉ‼︎‼︎」」

 

全兵士が盾を構え、槍を前に突き出す。

 

かつての世界で見た映画、スリーハンドレッドの再現…いやその物と言っていい光景だが、俺はまだ、自分の兵達が何処まで出来るか不安であった。

 

この時までは…

 

ーー

 

賊軍を率いるお頭と呼ばれる男は、眼前の光景が信じられずにいた。

 

一万もの軍勢で攻めたにもかかわらず、戦闘が始まり、僅かな時間で押し返され始めたのである。

 

それだけでは無い、よく見ると、前線では、逃げようとしたものが、前進しようとする後続と、官軍に挟まれ倒されている。

 

しかも、その官軍は、押し寄せる賊軍を削りながら、一定の(・・・)ペースを保ち前進してきていた…そう、感覚としては、大根が、おろし金で、ゆっくりと削られていく様な感覚である。

 

 

その光景に彼は恐怖を抱くと同時に、後悔した。

 

戦いが始まる前、あの街を最初に攻めた時とは明らかに気配が違っていた。

 

開け放たれた門には、内側に官軍の旗をたなびかせる軍勢が展開していた。

 

お頭は、その軍勢に嫌な予感を感じるが、数ではこちら側に分があり、簡単に踏み潰せると考えた。

 

その結果が、今の状況である。

 

彼は、不安を感じながら、数で勝るなら負けるはずはないと自らに言い聞かせる。

 

そして、銅鑼の音が聞こえてきた瞬間、後方と、前線から、悲鳴が聞こえ、官軍が恐ろしい速さで、手下どもを蹴散らし迫ってきていた…。

 

 

ーー

 

戦闘開始直後、俺たちは、一万もの軍勢の突撃の威力で、数歩(・・)下がってしまう、が、そこまでで、兵達は足を踏ん張り、突撃を抑え込む。

 

そして、それを見計らい、俺は兵達に指示を出す。

 

"弾け"そして"突け"この二つの指示を繰り返す。

 

その都度、"応‼︎"と言う声とともに、賊軍は削り取られる。

 

それを繰り返しながら、ゆっくりと前進する……。

 

そして、それを何十回か繰り返した頃、銅鑼の音が聞こえ、それが合図と分かると、号令をかける。

 

「全軍!かかれぇ‼︎‼︎」

 

「「おおおおおおおぉぉぉぉ‼︎‼︎」」

 

俺も号令とともに駆け出し、目の前にいた賊を盾で賊を弾き、斬りかかってきた賊を槍で突き倒し、逃げようとした賊に槍を投擲し倒す。

 

更に、剣を抜き進路上の賊を斬り倒しながら、槍の刺さった賊の所まで進み、槍を回収、周りでも俺の部下達が無双しており、俺は思ってしまう。

 

や・り・す・ぎ・た!

 

ナニコレ、何処を見ても、無双する部下達、はっきり言って強すぎ、いや、戦死者が少ないのは良い事だけれどさあ……部下によっては指で剣を挟みおるとかして…俺そんなん教えとらんが…。

 

そして、あとは言わずもがな、ただの蹂躙、虐殺と言ってもいい様な戦闘となり、俺たちは、初陣に勝利した。

 

それも、戦死者無しの完全勝利と言う結果で…。

 

「疲れたな…」

 

「はい、ですが勝ちました、パーっとやりましょう今日は」

 

副官がそう言ってきた、俺も酒が飲みたかったから勿論異論は無い。

 

「そうだな、したら酒を用意しないとな」

 

 

「………恋も…お腹減った…」

 

話していると、いつの間にか呂布がいた、可愛らしい音がお腹から聞こえてくる。

「ね、陳宮もいるのですぞ!」

 

陳宮は眠そうにしながらも声を上げる。

忘れられてると思ったようだ…。

 

だが、その時、陳宮に注意を向けたために、副官がニヤリとしたのに気づかなかった。

 

「おいみんな!今日は劉璋様のおごりらしいですよ‼︎」

 

「「おおおお!!」」

……マジで何言ってくれてるの⁉︎

 

俺は焦った…そして…

 

「ちょ、おま、何言って…っ!?!」

 

くいっと引っ張られ、見ると

 

「……お腹減った…」

 

涙目上目遣いの呂布に負けました……。

 

この日、戦には勝ったが、財布の中身を全て失った劉璋だった。

 

そして、戦いの前までの不安は、俺の中にはすでに無くなっていたのだった…。

 

ーー

 

賊軍のお頭は間一髪、劉璋の軍勢から逃げることに成功し、走っていた…。

 

「化けもん集団と戦えるか!逃げるに限るぜ!ここまでくれば大丈夫だな!」

 

と数名の手下と上手く逃げたのだが…。

 

「………困りますね、あの男をちゃんと消してくれないと…」

 

「何ダァ⁉︎…っ!?」

 

突然の背後からの女の声に振り替える頭目は、しかし、相手の顔を見ることはなく、代わりに、首が無くなった自らの肉体をみて、意識を手放した…。

 

「さて…貴方たちも消えてくださいね?」

 

「何だと!て…めえ…?」

 

「女が生き…が、る?」

 

「さて、〜〜様に報告しなきゃ……はあ、めんどい」

 

女はそう言ってその場を立ち去った。

 

後には首が切り落とされた死体だけが残されていたのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




感想などお待ちしてます。

次回も遅くなるかもしれません。

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