真・恋姫無双ー最強の軍を作ろう!by劉璋(仮)   作:名無之助

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遅くなりました。


第3話・儚げな少女2

あれから何日か後…俺、何進の屋敷の一室に座り、その正面には、3日前のあの少女と、そのお付きらしい吊り目の少女が座っていた。

 

そして…俺はこの状況に困惑していた。

 

その理由は…いきなり何進様から呼ばれてきてみれば、なんでこんな事になるんだ?

 

と言う感じである。

 

「お、揃っておるようじゃな。」

 

悶々と考えていると、部屋に何進が、上機嫌で入ってきた。

絶対この人がいらぬ気を回したに違いない。

 

………後で追加の仕事を届けておこう…。

 

 

「………で、何進様、これは一体?」

 

「…フム、劉璋や、妾自らそちの婚約をまとめてやったぞえ?」

一瞬、空気が凍った気がした。

 

と言うか、なんと言った?

 

……………

 

 

は?

 

『婚約をまとめてやったぞえ』

 

そこで最初に反応したのは、儚げな雰囲気を持つ少女だった。

 

「へう⁉︎」

 

 

と言う声と共に顔を真っ赤に染め、俺はそれを見て我に帰り遅れて反応したが、その後に反応した吊り目の少女は俺や儚げな少女とは違い、少し声を荒げていた。

 

「は?」

 

「何ですって⁉︎」

 

と言うかだ…。

 

「そんな話聞いていないのですが、何進様、一体どういう事ですかね?」

 

「ひい!……お、お主がそこな董卓に惚れたように見えたのでの、そ、それならばと思い、ここ、婚約をじ、じゃな…」

 

少し笑顔(黒)で問いかけると、何進は顔を青ざめさせながら答えてきた。

 

そして、言葉が段々尻すぼみになっていく何進……様、にため息をつき、俺はそこである一言に気がついた。

 

『そこな董卓に』

 

董卓?あの董卓だと?

 

この少女が?

 

あの董卓とこの董卓では真逆だとこの時、俺は感じた。

 

なぜなら、再度婚約という言葉が出た時点で、ぽん、と言う効果音が鳴りそうなくらいの勢いでさらに赤くなり、目を回してしまっているこの少女が、悪逆非道のデブのようになるはずは無いのだから……そして何より………その、かわいいし、

 

 

……待て!

 

今の思考は待て……俺は変態のロリコンではな……今の年齢から言えばロリコンとは言わないのでは…だから待て、後なんでそんな珍しいものを見る目でこちらを見てくるのだ何進様よ!

 

「あ、それと婚約の話は両家に既に使いを向かわせておるのでな、今更変えられんでの」

 

「ちょっと!月…董卓様の意志は無視なの⁉︎」

 

「そこな少女なら劉璋をいつも目で追っている姿が兵に目撃されておるのですぐに察したぞえ?

まさかお主、そこな少女のお付きであるのに気づかなかったわけ…ないじゃろうの?」

 

「ぐっ、あ、当たり前じゃない!僕を誰だと思って…いるのですか?」

 

あ、吊り目の少女が今更相手が何進大将軍だと思い出したらしく、取り繕うとしてる、そしてなぜか俺はいつの間にか、いや、二人が会話し始めたあたりから我に帰った董卓と、その様子を眺めていた。

 

「なあ、董卓殿」

 

「あ、あの、殿はいいです、董卓と呼んでください、私も…その、りゅ、劉璋様と呼ばせていただきますので…」

 

「いや、様は要らないから普通に劉璋と呼んでほしい、董卓さん」

 

「あ、あのでも…わわかりました、りゅ、劉璋さん………へう」

 

董卓さんは俺の名を呼んだ瞬間また赤くなり顔を両手で隠してしまう……何だこのかわいいのは…。

 

そして俺は気づかなかっな、何進がニヤニヤしてこちらを見ていた事に、そして、吊り目の少女がそれに気付きこちらに視線を向けてきた。

 

「ほほう、早速仲睦まじいことよ」

 

「ちょ、月に手を出したらただじゃおかないわよ⁉︎」

 

「へう〜」

 

董卓はまだ顔を隠しているし、何進はニヤニヤしてるから後で仕事をさらに増やすとして…。

 

「む?いま不穏な空気が…気のせいかの?」

 

吊り目の少女がやたら睨んでくる。

 

これから苦労しそうだと、この時俺は悟った。

 

そして、結局、俺と董卓は、婚約を結ばされるのだった。

 

 

 

それと、婚約は良いが、誰か胃薬を………

 




また次回の投稿は遅れそうです。

介護士の試験勉強を始めないとなので…すいません。

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