真・恋姫無双ー最強の軍を作ろう!by劉璋(仮) 作:名無之助
第一話・初めての賊退治
産まれてから8年、俺が一番驚いたのはね…。
祖父じゃ、無かったんだ、あのおっさんは、俺の父上だったらしい。
え?今更?
うん、まあ、父上だと気付いたのは、俺がこの世界で初めて喋ったま時だな。
7年ほど前か…。
城の一室で俺は母上とおっさんと、幼女二人とまあ、遊んでいたわけだ。
そして、
「おーよしよし、仁、どうしたんだい?」
俺がおっさんに近づいてみると、そんなセリフを言いながら俺を抱き上げてきた。
やはり苦手だこのおっちゃん。
あ、仁は俺の真名な、
まあ、その時俺は初めて喋るわけだ。
「おじちゃ!!嫌!」
あんまりにもスリスリされてつい、そして、うまく舌が回らずにこんな感じになってしまった。
そして、この言葉を聞いたおっさんは……死んだ様な目になり、俺を傍にいて笑いを堪えている幼女に預け、部屋の隅に行き、何やらブツブツ呟きながら体育座りをしている。
それを俺が不思議そうに眺めていると、俺を抱き上げている幼女が、俺に言い聞かせる様な口調で話しかけてきた。
「もー、仁かわいい!けどね、父上のことをおっちゃんて言ったらめんどくさいことになるから、せめて、父と呼んであげてね?」
この時の俺の心境は、え?父上?アレが?…………冗談きついぜ、全然俺に似てねーもん、何方かと言えば、どっかの副将軍なご老公が杖なしで歩いている様な人が……父?
マジで?
てか母上さっきから腹抱えて笑いまくってるし、幼女その2が父上を突っついてるし、何このカオス。
とまあこんな感じだったわけで、それから7年、俺は今8歳だ。
今じゃあ神童とまで言われてる神童、武術も父上とある程度渡り合えるまでに上達してきている、というか、父上、意外と強い、劉焉てこんなに強かったか?
史実に疎い俺だが、劉焉が強い何て、意外すぎてもうね。
まあ、それは置いといて、今俺は、父上に着いて賊の討伐を見学に来ている。
目の前には約1000人の賊、討伐軍は1500人、俺は、父上と馬に乗っている。
すると父上は、俺の方を見て話しかけて来た。
「仁よ、その歳でここまで馬に乗れるのはそうは居ない。お前にはやはり才があるな、だからこそ、学んでくれ、今、目の前にいる賊は元は民だ、民が飢え、生活が出来ずに賊となる。賊は他の民を襲い、さらに民は飢え賊になる、いいか?この悪い循環を止めるには民を豊かにし、賊を出さない様にする事だが、それは難しい、だけど、ならばせめて、民が賊に襲われる心配をしなくて良いように我らは賊を討つ。
たとえ元は民だろうと、賊と成ったからには討たなければならない。
仁よ、これが現実だ、だからこそ、お前はこの戦を見て、戦を学ぶのだ。」
はっきり言って、父上の話は半分わからなかった。
ただ、真剣な事は分かった。
だからこそ俺も真剣に学ぼう。
「父上、分かりました、学ばせてもらいます!」
父上は嬉しそうに笑いを浮かべ、兵たちに号令をかけ、兵とともに、賊に向かって行った。
俺は、その父上の背中を眺めていた。
戦は、敵大将が最初に倒されたために賊は混乱、数刻で決着がついた。
父上は無事に帰って来たが、腕に矢を受け、怪我をしていたので、手当てしてから城に帰った。
城では、帰って早々、幼女こと、姉上二人に仕切りに怪我はないかとか、痛いとこはないかなどを聞かれ、ない事を伝え、父上の怪我を伝えると、
「え?でも父上なら殺しても死にそうに無いし、別に、ねえ?」
「うん、父上なら、別に死にそうに無いから。」
との事。
どんまい父上!
それから数年は父上、母上、姉上がたにやたらとちやほやされながら育ち、洛陽へと姉上たちと共に赴任する事になった。
駆け足気味ですかね?
でも、ただ主人公がちやほやされたり、鍛錬(普通とは言ってない)したり、勉強したり、そんなので面白みあるのか?という事で。
洛陽、主人公に春が来る⁉︎
次回 儚げな少女
お楽しみに!