比企谷 桐花
ひきがやとうか
ポジション:シューター
パラメータ
トリオン:16
攻撃:16
防御・援護10
機動:6
技術:12
射程:9
指揮:6
特殊戦術:6
合計:81
ノーマルトリガー最強の女
リアルタイムで弾くバイパーの数は出水とは比べ物にならないほどの量
二宮の師匠
prrrr、prrrr、prrガチャ
『もしもし?』
「お袋か?俺だオレオレ。」
俺は今自宅からおふくろに電話をかけている。
理由はいつこっちに来たのか、なんでこっちに戻ってきたのか聞くためだ。
『だれ?オレオレ詐欺ですか?』
「は〜俺だよ八幡だ。」
『あ〜、一年近く母親に連絡すらとらない親不孝なクソ息子ね。思い出した、思い出した。』
「はいはい、どうせ俺は親不孝者ですよ。久しぶりに声聞いたらいきなり嫌味だらけの貴方の息子ですよ。」
『それで、一体何のようかしら?あなたはあの、
「俺をあんな
『それで何を聞きたいのかしら?』
「いつこっちに来た。あんなに小町を戦いから遠ざけようとした、おふくろが自分からこっちに行こうなんて言うはずねぇよな?」
『当たり前じゃない。私は戦える戦闘狂のあんたより戦えない小町の方が大事なんだから。』
うわ、今おもいっきり差別した。
わかってはいたが、堂々と悪びれもなく言われるとかなり傷つく。
『因みにこっちに来たのは小町が駄々をこね始めたのよ。あんたと暮らしたい、ってね。ホントはあんたと一緒に暮らさせたくなんかないんだけどね。小町が最近あんたの家の住所を探そうと家中散らかしてね、流石の私も折れたってわけ。』
「そうか、それで今どこに住んでるんだ?」
『今は取り敢えずホテルに泊まってるわ。今日で二日目よ。このペースだと後1ヶ月でお金がなくなりそうだなー、誰かただで部屋を貸してくれないかなー、できれば二部屋欲しいなー』
「タダじゃねーけど部屋なら貸してやるよ。」
『あら、実の母親に金をとろうとはいい度胸じゃない。』
「別にそれ程高くねーよ。食費と光熱費、各種税金を頼みたいんだ。因みに、俺含めて4人分。」
『4人分?あなた一体どんな生活してるの?』
「俺の隊全員でシェアハウスしてんだよ。ま、全員俺の妹、弟みたいなもんなんだけどな。」
『その子達の写真見せてもらえるかしら。』
「ああ、良いぞ。」
俺は今年、紅覇が総武高校に入学したときに家族全員で撮った写真を送った。
『あら、この端っこにいる娘、操?あなたあの娘と上手くやってるの?昔、随分と仲悪かったじゃない。』
「まぁ、時々喧嘩はするけど上手くやれてるんじゃないか?」
『そう、ならいいわ。それよりも、この可愛い小さい娘と制服きたイケメンはあなたの弟と妹かしら。』
「ああ、二人とも俺の自慢の兄妹だよ。」
『ふふ、随分と充実した生活をしているのね。で、なんでこの子達とシェアハウスなんてしてるのかしら。』
「操を除いてこの2人は親をトリオン兵に殺されているんだ。」
『あら、親を殺された人なんて沢山いるじゃない。』
「ちがう、俺の目の前で2人の親が死んだんだ。助けられなかったんだ。」
『それは罪滅しかしら。だとしたらそれはただの・・・』
「わかってる!そんなのもうわかってる。それでも俺はあいつらが1人で生活出来るまで一緒に暮らしてく。それが俺が2人の親の墓の前で誓ったことだ。」
『そう、なら仕方ないわね。背に腹も変えられないし、あなたの条件飲んであげるわ。』
「ありがとう。じゃ、いつここに引っ越す?」
『そうね・・・明後日でいいかしら?こっちも少し準備しないといけないし。』
「わかった。準備できたら連絡してくれ。じゃぁな。」
ガチャ
俺は携帯をきった。
そっか、これからは家族が増えるのか。
あいつらに許可取る前にオッケー出したけどだいじょうぶかなぁ。
ここでダメって言われたらどうしよう。
ちょっと聞いてみるか。
「八兄、急に集まれってどうしたの〜?もしかして彼女でも出来たの〜?」
「えっ!?そうなの!?相手は誰!?玲?玲でしょ、玲って言いなさい!」
「えっ、八幡お兄さん彼女できたんですか?」
「ちげーよ、そんなどうでもいい事じゃないから。だからそんな悲しそうな顔するな綺凛。俺にはお前らがいれば十分だから。」
俺はそういい綺凛の頭をポンポンと叩いた。
全く、なんで俺が彼女出来たらコイツらを集めてカミングアウトするんだよ。
もっと自然に言うわ。
「じゃー、何のために呼んだのよ。」
ようやく本題に入れる。
「実は俺のお袋と妹がここに住みたいらしい。それでそのことについて反対の奴、いるか?」
「私は特にないわ。ていうか、桐花ちゃんに娘がいたなんてね。」
こいつはお袋のことを、ちゃん呼びする。
「僕はいいよ〜。八兄が良いならそれでいいし〜。」
「わ、私も良いです・・・。」
「そうか、ありがとう。部屋は二階の空いてる部屋二つを使わせようと思ってる。」
皆から了承が出たのでそのまま晩飯の用意をし始め、比企谷家の夜が始まった。
この時、気付けば良かった。
綺凛の顔が少し暗くなっていることに。
翌日の体育。
今日はテニスの練習最終日だ。
次から試合形式に移行する。
先生の二人組作れは取り敢えず今日で最後だ。
俺は今日もいつもどうりに壁打ちをしょうと先生に許可を取りに行く時だった。
後ろからトントン、と方を叩かれたのだ。
誰だよ、背後霊?
いや違う、スタンドだ!
「あはは、ひっかかった。」
そう可愛く笑うのは俺の初恋の相手にして失恋の相手、戸塚彩加だ。
俺は高鳴る鼓動を抑え平常心で話しかけた。
「どうした?」
「今日さ、いつもペア組んでる子が休みやんだ。だから良かったら僕と、やらない?」
やめてその上目遣い、頬染めながら言うの、そして最後のセリフ。
圧倒的に勘違いするであろう行為を同時にやるとは、その力を操に分けてくれ。
「あ、ああ。いいぞ。俺も一人だったし。」
しばらくラリーを続ける事数分。
俺達はベンチで休憩している。
「やっぱり比企谷君、上手だね。」
「まぁ、超壁打ってたし。テニスは極めたって言っても過言じゃない。」
「ソレはスカッシュだよ。・・・あのね、実は相談があって・・・。」
「相談、ねぇ。」
「うん、うちの部活すごく弱いでしょ?それに、人数も少ないんだ。だから比企谷君テニス部に入ってくれないかな?」
「・・・は?」
「比企谷君、上手だしもっと上達するよ。それに、みんなの刺激になると思うんだ。比企谷君が一緒なら僕も頑張れるしさ。」
い、今なんと?
俺が一緒なら、俺が一緒なら、俺が一緒なら・・・
なんて素敵な言葉なんだ。
だがすまん
「悪い、それは無理だ。俺、放課後はほぼ毎日防衛任務あるからすぐに帰らないと行けないんだ。」
「そっか・・・そうだよね。・・・あ、じゃぁ。昼休み一緒に練習してくれる?」
「それならいつでもいいぞ。」
「ホント!?ありがとう。嬉しいよ。」
俺もその笑顔が見れて嬉しいよ。
こうして体育は終わっていった。