魔法科高校に一般人?が入るようです。   作:そろばん

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どうも。
今回は生徒会です。
考えた結果、オリ主は生徒会に入れることにしました。

それではどうぞ。


入学編 その4

兄からCADを受け取った、次の日。

しっかり首に巻いて登校する。

そして席に座った時、深雪に声をかけられた。

 

「おはよう、日向」

 

「おはよう、深雪」

 

「日向に伝言なんだけど今日のお昼は空いてるか?って七草会長が」

 

「え?そりゃ空いてるけど、なんで?」

 

「一緒にお昼を食べようと誘われたの。日向もね。それでどう?大丈夫?」

 

「オッケー。じゃあその時に言ってね」

 

「分かったわ」

 

深雪との会話が終わるとタイミングよくチャイムが鳴った。

 

 

 

 

そして、授業が終わって昼休み。

今更だけど、一科生とニ科生の違いは教師の有無だと気付いた。

私はカバンから弁当箱と水筒、懐中時計を取り出して、深雪に近寄る。

 

「じゃあ行きましょうか」

 

「うん、そうだね」

 

「その前にお兄様と一緒に行きたいのだけれどいいかしら?」

 

「うん、いいよ」

 

そう言ってE組に達也を呼びに行き、深雪たちに連れられて生徒会室へ向かう。実際、生徒会室なんて場所が分からないからね。

そして、生徒会室に着いた。

達也がノックをする。

 

「1-Eの司波達也です。」

 

「どうぞ」

 

中から声が聞こえたので入っていく。

 

「「「失礼します」」」

 

そうお辞儀をしながら言う。

顔を上げると深雪に見入っていた。

一人の女生徒の咳込みで我に返っていた。

 

「どうぞ座って」

 

その声を聞き、達也を挟んで左右に私と深雪が座る。

で、生徒会長の言葉を待つ。

 

「さて、入学式の時に紹介しましたけど念の為、私の隣に座っているのが、会計の市原鈴音。通称リンちゃん」

 

その紹介が気に入らなかったのかため息をついていた。

 

「私のことをそう呼ぶのは会長だけです。」

 

そう返す市原先輩。

いつもこんなやりとりをしているのか、さっと次の紹介に入っていた。

 

「その隣は知っていますね。風紀委員長の渡辺摩利」

 

「よっ」

 

そう軽く返事をしながら手を挙げた。

 

「それから、書記の中条あずさ。通称あーちゃん」

 

「会長!お願いですから下級生の前であーちゃんはやめてください!私にも立場というものがあるんです!」

 

そう可愛らしく怒る小さな先輩。

身長に関しては私もそんなに変わらないけど。

 

「そして、もう一人。生徒副会長の範蔵君を加えたメンバーが、今期の生徒会役員です。」

 

「私は違うがな?」

 

そう答える渡辺先輩。

そりゃ、生徒会と風紀委員は違うだろう。

普通の学校基準だけど。

 

「渡辺先輩」

 

「なんだ?」

 

そんなことを考えていると深雪が渡辺先輩に声をかけた。

 

「そのお弁当はご自分で作られたのですか?」

 

どうやら注目点は弁当らしい。

 

「そうだが、意外か?」

 

「いえ、少しも」

 

その時にパッと唯一の男子、達也が割って入って、即座に否定した。

 

「普段、料理しているかは手を見れば分かりますから」

 

そう言って渡辺先輩の、手を見ると絆創膏が貼られていた。それもたくさん。渡辺先輩は達也に手を見られ、恥ずかしそうに手を隠す。

 

「そうだ!お兄様、明日から私たちもお弁当にしませんか?」

 

と、不意に深雪が声を上げた。

渡辺先輩の弁当を見て、火がついたのかな?

 

「それは魅力的な話だけど、二人きりになれる場所がねぇ」

 

と、達也がそんな答えを返していた。

……お前らは恋人か。

 

「兄妹と言うよりは恋人同士の会話ですね。」

 

私と同じことを考えたのか市原先輩がツッコミを入れた。

 

「そうでしょうか?」

 

そう言いながら、深雪の頭を撫でながら、

 

「まぁ、考えたことはありますよ。深雪と血の繋がりが無ければ恋人にしたいな……と。」

 

そう言った。

深雪はうっとりしながら達也を見つめていたが、

達也はすっと普通の顔に戻り、

 

「もちろん、冗談ですが」

 

「「ええ!?」」

 

真顔でそう言い放った。

それに深雪と中条先輩が声を上げた。

まぁ、端から見れば桃色な空間になっていたから仕方なくもない。達也はその驚きの声に首を傾げていた。

その横で深雪は小さくため息をついていた。

 

 

 

 

 

 

「そろそろ本題に入りましょうか」

 

そう七草会長が言った。

その本題は深雪を生徒会に勧誘すること。

ここ数年は毎年新入生総代には入ってもらっているらしい。其処で深雪は入らせてもらうが兄も一緒には駄目かと、問うがニ科生は生徒会には入られないらしい、これは不文律じゃなく規則だと。深雪はしぶしぶ了解して生徒会に入った。

 

「あと、逆桐さんにも生徒会に入ってもらいたいんですが」

 

………え?

 

「わ、私ですか?」

 

「ええ。駄目かしら?」

 

「ええっと、私を選んだ理由を聞いていいですか?」

 

「理由はそうですね。成績が良かったから、でしょうか」

 

「私の成績が良かった?魔法理論0点なのにですか?」

 

「ええ、その魔法理論のテストは鉛筆で答えたあとがないから元々、知らなかったんじゃないかなって思ったんです。知っていたらオール満点も目指せたのかな、と思って。あと、魔法の成績も良かったから」

 

「………分かりました。精一杯やらせてもらいます」

 

私がそう答えると嬉しそうに手を叩いて、にっこりと笑われた。その時、渡辺先輩が挙手。何でも生徒会推薦枠の風紀委員が空いているとのこと。其処に達也を入れればいいんじゃないか、と七草会長に提言。七草会長は盲点だったと机を叩いて達也を風紀委員にすることを提案。しかし達也が拒否。達也曰く、一科生の生徒が二科生に取り締まられるのは反感を買う。さらに、風紀委員は問題が起これば力ずくで抑えねばならないはず、と言い力関係は任せろと渡辺先輩が言う。渡辺先輩が達也にして欲しいことは喧嘩を力ずくで止めるのではなく、達也の魔法の起動式を見て、事前に魔法の起動を止めるという役割らしい。ここで話が平行線をたどり、チャイムが鳴って放課後にまたあるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでした?
そう言えばCADを預けるのを忘れてました。
次回ははんぞー先輩が出てきます。


次回もお楽しみに

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