魔法科高校に一般人?が入るようです。   作:そろばん

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どうも。
今回は前回の続きです。
あと、日向のCADが完成します。

それではどうぞ。


入学編 その3

「借りだなんて思わないからな」

 

一科生と二科生のいざこざが、風紀委員長と生徒会長の手によって終わらされた後、モブ崎が深雪の兄に向けて言った。

 

「借してるなんて思ってないから安心しろ。」

 

深雪の兄がそう答えるとモブ崎が深雪の兄の方を向いた。

 

「僕の名前は森崎駿。お前が見抜いた通り森崎家の本家に連なるものだ。司波達也!僕はお前を認めない!司波さんは僕たちと一緒に居るべきなんだ!」

 

「早速呼び捨てか」

 

深雪の兄が軽く受け流すと、モブ崎はくっ!って言ってどこかに歩いていった。

………ダサいな、モブ崎。

 

そのモブ崎一行を見送ったあと、ほのかの一言で一緒に帰る事になった。

 

 

 

 

 

「それじゃあ深雪のCADは達也さんが調整しているんですね」

 

「ええ、お兄様にしてもらうのが一番だもの」

 

帰り際、そう言う話をしていた。

まぁ、実際、CADってのが分からない私だが。

そうだ。聞いてみよう。

 

「ねぇ、達也くん。」

 

「なんだ」

 

「CADって何?」

 

「「「「「「「は?」」」」」」」

 

………そんなに驚く事だろうか。

 

「だから、CADって何かなっと思って」

 

「………本気で言ってるのか?」

 

「そりゃ、知ってたら聞かないよ。みんなの言い方からすれば魔法師として当たり前なものだとは思うけど」

 

「「「「「「「……………」」」」」」」

 

一つの沈黙の後、雫とほのかが思い出したように声をあげた。

 

「あ、そう言えば、日向って元々普通の学校に通ってたんだっけ?」

 

「そう、魔法なんて縁も所縁もないものだったんだけど、

いきなり魔法に適性があるとか言い出したからね」

 

「魔法を使い出したのはいつなんだ?」

 

「半月前ぐらいからかな」

 

「は、半月!?」

 

「うん。元々この目もあって多少はあったらしく、兄によると魔法を使えないように少し細工したって言ってた。強大だったらしいよ。兄曰く」

 

「な、なのに一科生、だと……」

 

「うん。」

 

全員驚愕を免れなかったようだ。

 

「分かった。それなら説明しよう。CADはCasting Asisstant Device。術式演算補助機の略称で、ホウキや

デバイス、アシスタンスなど呼ばれている。サイオン信号と電気信号を相互変換可能な合成物質の「感応石」を内蔵した、魔法の発動を補助する機械だ。実質、魔法師には必需品だな」

 

「へぇ、そうなんだ。あ、私、こっちだから、達也くん、って言いにくいから達也、解説ありがとうね」

 

私は手を振りながら離れていった。

私にもCADはあるかあのバカ兄貴に聞いてみよう。

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

私が家に帰ってそう言うと二階から兄貴が降りてきた。

 

「おかえり、ちょうど良かった。ひなに渡しておきたいものが出来たんだ」

 

「…………指輪とかだったらぶっ飛ばす」

 

「違うよ!?CADだよCAD!」

 

「え?本当?」

 

「そう、名づけて「Angel Player」だ」

 

「何?私に神に復讐しろと?」

 

「いや、マンガじゃなくて。いや、元はマンガだけど。どちらかというと神側だったね。話が逸れた。このCADは世界でただ一つのCADだよ。もちろん、ひな専用のね?」

 

「専用、ねぇ。で?どうやって使うの?」

 

「このCADは、音声認識で魔法が使えるんだ。えっと、このCADはリストバンド型に作ってるから、どこにつける?

手首でも、普通に首でもいいけど」

 

「音声認識、なんだよね?」

 

「そうだよ」

 

「じゃあ首で、小さな声でも使えそうだから」

 

「そう、ぐへへ、僕が着けてあげ、ぐふっ!」

 

「いらん事言わず渡しなさい」

 

「はい……」

 

と、セクハラしてこようとした兄の腹を蹴り上げながらCADを受け取り、首に巻く。

 

「で?どうするの?ここから」

 

「そうだねぇ、とりあえずどっちでもいいから手を前に出してこう言って。「ガードスキル handsonic」って」

 

「分かった。」

 

私は手を前に出して、「ガードスキル handsonic」と言うと、

 

「わっ!」

 

にゅ、っと手首から剣らしきものが出てきた。

 

「すごい。これどうなってんの?」

 

「これは周りの空気を固める魔法だよ。正確にはウォーターカッターって言ったほうが分かりやすいかな?ひなの言葉に応じてそのCADが勝手にベクトルを操作して固めてるんだよ。硬度は鉄にも負けず、ダイヤモンドも切れるくらい切れ味あるはずだよ。僕の計算上」

 

「へぇ、これはすごいね。私のベクトルを操作する力があっての魔法ってことだね」

 

「そう言うこと」

 

「他にはどんなことできるの?」

 

「handsonic ver.2とdestortion、howlingとAngelswing、delayぐらいかな。」

 

「……能力説明を」

 

「分かった。destortionは簡単に言えば障壁。ベクトルを操作する位置を体の周りから少し離れたところまで伸びて

銃弾とか爆発とかが防げる。接近戦は防げないからその時は解除してね」

 

「うん。」

 

「Angelswingはそのまま、天使の羽が背中から生えてくる。動かし方は肩甲骨を動かす意識で、まぁ、これは練習してくれ。howlingはhandsonicを二つ出してそれを共鳴させることによって周囲に超音波を発生させるもの。まぁ、カテゴリー的に言えば振動系だね。delayは魔法的に言えば自己加速術式。相手の攻撃を流れるように回避できるよ。見方によれば瞬間移動している様に見えるかもね。大体分かった?」

 

「うん。ありがとう「それと」……何?」

 

「あまり「破壊」と「ベクトル操作」を人前で見せたり言ったりしないこと。それをしない様にするためにそのCADを作ったんだからね」

 

「え?なんで使ったらいけないの?使ったら「日向」……」

 

「……分かったね?」

 

「……分かった」

 

 

こうして私はCADを手に入れた。

 

 

 




どうでした?
タグにAngelbeats入れるの忘れてた…………。
技名だけですけどね。
魔法理論はこんなのかなって感じです。

さて次回は生徒会です。

日向を入れるか入れないかで迷ってます。

次回もお楽しみに。

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