さて、初投稿となります私の作品ですが、多分話の内容が分からなくなるかもしれませんが、暖かい目で見守って欲しいと思います。それではどうぞ!
どうしてこうなった………。
そう私は制服を着ながら頭の中で呟いた。
私こと、
普通の中学校に通い、普通の授業を受け、普通の友人と自由気ままに楽しい生活を送っていた。多少、目がおかしい事もあったが。あと髪の毛も。だった、と言うのは、まぁ、三ヶ月ほど前を思い出すとしよう。
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私の家庭は、両親ともにすでに他界。家族は兄か一人いるだけだった。その兄はいろんなところで有名らしく、生活が不便になる事はなかった。まぁ、実際、家ではただのシスコンだが。
そして、高校受験のある2週間前、突然こんな事を言われた。
「ああ、そうそう。ひなの受験する高校、国立魔法大学付属第一高校に変えたから」
私はこの兄の頭を疑った。
こいつは何が言いたいのかと。
とりあえず頭がおかしくなったのかと思い、思いっきりドロップキックで蹴り飛ばした。
「は?あんたついに壊れたか?もう少し殴れば治るかな?」
私はそう言って電化製品見たく斜め45度に木刀を叩き込んだ。
「うわっ!ちょ!たんまっ!」
「うるさい!なんてことしてくれたのよこの馬鹿兄貴が!」
「ちょ!待てって!ちゃんと説明するからってうぉ!?」
兄を壁際に追い込んで木刀を投げた。
兄がギリギリ避けたのを見て私は思わず舌打ちをした。
「ちっ!外したか!」
「待て!待ってくれひな!ちゃんと説明するから!」
私はとりあえず思いっきり睨んでソファーに座った。
兄は安堵したようにふぅ、とため息をついてソファーに座る。
何でも私は魔法の適正があったらしい。それを象徴するのがこの目と髪なのだそう。この目は霊子放射光過敏症というらしい。感受性が特に鋭い者は過敏な反応を示すケースがあるのだとか。その症状(病気ではないそうだ)を霊子放射光過敏症というとの事。通称、見え過ぎ症だと。
そこで小さな疑問が解消した。
私は幼少期から眼鏡をかけている。
私は特別目が悪いわけではなく、この症状を緩和するためにこうして眼鏡をかけているという事だ。この眼鏡には何とかっていう特殊なレンズを使っているらしい。そのレンズが症状を緩和するという事だ。
「で?この髪は?どうして?」
「ああ、その前に「魔法」がどんなものか知ってるかい?」
「知らん。どうでもいいから早く」
「あ、はい。おっほん。魔法には二つ種類があり、その二つのうちの特殊な方をひなは二つ持っている。「破壊」と「ベクトル操作」だ。」
「それどこの一○通行?」
「いや、そんな事言われても。あるんだからしょうがないだろ?」
「それで?」
「この、まぁ、ひなは漫画とか読むのかは知らないけどその一○通行のように半自動的に紫外線とかが反射して白くなってるんだ」
「そして、この大きな二つの力のせいでひなは魔法を使えなかった。」
「でも兄貴半自動的にって言ってたよね?私はそんなに人を怪我させたりしなかったけど?」
「まぁ、そう出来ないようにしたのが僕だからね。」
「は?」
兄は私を手招きして兄の部屋がある二階の部屋に入る。
そこにはおびただしいほどの機械が並んでいた。
「あ、そうそう。ひなには言ってなかったけど、僕は魔法師だから。」
と、突然思いがけない事を言い出した。
「は?兄貴が、魔法師?」
「ひなが生まれて、3歳のころ、だったかな?ひなが使おうとしたおもちゃが壊れた。突然。その時はお父さんもお母さんも
既に死んでたよ?祖母に買ってもらった物も買ったその日に壊れた。その辺の石ころや木の枝もひなが触れるとすぐに壊れていった。その時に祖母は気づいた。ひなには触れるだけで何でも壊せる力がある、と。そしてさらに力は表れた。ひなが交通事故に遭ったときだ。ひなに触れた瞬間車がひしゃげた。その頃から、ひなに近づくものが逆方向に吹き飛んだり、ひなの投げたボールがあり得ない速度で飛んで行ったりと、元あった力とは別物だと悟った。その頃から僕はひなが僕と同じ、いやそれ以上の魔法が使える事が分かった。だから僕は大切な妹を守るためにいろいろな事を勉強した。自分で言うのもおこがましいけど天才だった。これから先、ひなが、自分の妹が楽しく幸せに暮らしていけるように、いろんなことを勉強し、考え、作った。その効果が実証できたのは、今、ひながつけているヘアゴムだ。その大きなリボンには魔法を阻害する術式が組み込まれている。普段、魔法を暴発させないようにしっかりとジャミング出来るように作った。これがひなが魔法を使えなかった理由さ。」
「…………」
私は唖然とした。
異様な話の長さに。
そのほとんどが分からなかった。
だからとりあえず私は、
「長いわ!」
そうつっこむ事にした。
「で?」
「で?って、え?話聞いてた?」
「聞いてたよ。で?何?さっきは何で魔法師かを黙ってたのかを聞いてたのに、何?さっきの自慢話。うん。私が魔法を使えなかった理由は分かったよ?その前の前振り何?」
「え?いや、その」
「自分の過去話してどうするの?自分で天才とか言うし。っていうか祖母はどこ行った?脈絡のない話し方して、せめて私の質問に答えてから過去話入ってよ」
「…………」
「で?魔法師って言うのを黙ってた理由は?」
「いや、避けられると思ったから」
「元々避けてるし」
私がそう言い放つと黙ってしまった。
「まぁ、私を守ろうってしてくれたのは、あ、ありがとう」
「ひ〜な〜!」
「わっ!ちょ!近づくな!」
私の言葉が嬉しかったのか、飛びついてくる兄を避けて回し蹴りを叩き込んだ。
「で?兄貴の部屋に来た理由は?」
「ああ、そうそう。ええっと、どこにしまったかな?」
そう言いながら、何かを探すために中に入っていった。
そして、これでもない、あれでもないと某青狸見たいにものを投げながら、
「あった!」
一つも何かを持って立ち上がった。
「はい、これ」
そう渡してきたのは、
「ヘアゴム?」
今自分がつけているようなリボン付きのヘアゴムだった。
「何でまた?」
「ふふん、これはねぇ、脳拡大装置なのだ!」
「脳拡大装置?」
「そう。僕ら魔法師は普通魔法演算領域っていうのがあってね?ひなには「破壊」と「ベクトル操作」があるから脳が圧迫されてこの領域がないんだ」
「それが何か、問題?」
「うん。魔法演算領域がないと普通の魔法が使えない。だから違うところで魔法演算領域を作ってそれを脳に埋め込むのさ」
「埋め込むって、殺す気かこの野郎」
「大丈夫だから。何も直接埋め込む訳じゃない」
「?どういうこと?」
「パソコンはわかるよね?主に記憶するところや操作するところなんかに分かれて、それが集まってパソコン、っていうものなんだ。だから、中に埋め込まなくても繋がっていれば大丈夫。っていう訳で、DNA採取するから「はい」」
変なことを言われる前に髪の毛を一本抜いて渡す。
「これで十分でしょ?」
「え?あ、うん。ありがとう。」
ありがとうと言いながら兄はため息をついていた。
……何が不満なんだか。
「それで、DNAを数本に分けて、このリボン型の機械にDNAを打ち込んで、………よし!完成!ひな、これで普通の魔法も使えるようになったよ。まぁ、これが無くても「破壊」と「ベクトル操作」は出来るけどね。練習すれば」
「ふぅん。ま、ありがと。」
「あーでも。普通の魔法。今から練習しても間に合わないかな」
「は?」
「だって、ほら。ひなは普通科だったでしょ?魔法科に入る為の勉強も、魔法の操作も全然してないから」
その話を聞いて唖然とした。
間に合わないのに勝手に変えたのか、と。
そして、なぜ今になってこの事を教えたのかを。
この馬鹿兄が勝手に変えたのに、
「なんで、」
「へ?」
「なんで!この話をもっと前にしなかった!この馬鹿兄貴が!」
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なんてことがあった。
その2週間、寝る間も惜しんで(と言うか寝ずに)勉強も魔法を使う練習もしたおかげで、上位に入る事が出来た。 元々勉強は元の中学校ではどのテストでも一位を獲得していたので出来る方だった。某禁書目録のようなことは流石に出来ないが
それに近しいことが出来た。
「三ヶ月前を思い出すと、また殴りたくなるな」
あの時を思い出して、あいつを殴りに行こうか、なんて考えも浮かんだ。
私は首を振って考えを払いのける。
私は制服を着て、靴を履きコンコンと先を蹴って調節し、第一高校の入学式に向けてドアを開けた。
「行ってきます!」
さあ、何もかもが初めての、冒険の始まりだ!(仮)
どうでした?
プロローグですが、まぁ、何とも訳の分からないものでしょう。こんなの絶対無理!と言うのもあると思いますが。
作者は豆腐メンタルなのです。
ので、暖かい目で見守って欲しいと思います。
さて次回は原作に入っていきます。
作者はアニメしか見てないので悪しからず。
seeyou next time