【完結】熱血キンジと冷静アリア   作:ふぁもにか

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 どうも、ふぁもにかです。あからさまなサブタイトルが示す通り、今回はあの人の自爆回です。あの人が派手に自爆してくれますよ? でもって、同時にユッキー覚醒回でもありますが。乞うご期待です。



51.熱血キンジとカナヅチ

 

「「「……」」」

 

 約10メートル程度の距離をおいて。キンジとアリアはそれぞれの得物を持って魔剣と対峙する。対する魔剣もレオぽんの仮面の裏で獲物を狩らんとする狩人のごとき眼差しを二人に向ける。もしもこの場に戦闘技能を習得していない一般人がいればあまりの息苦しさに立つこともままならなかったことだろう。それほどまでに、いつ爆発してもおかしくないほどに張り詰められた緊張感がそこにはあった。

 

 が、その時。ふと魔剣の頭が何かを思い出したかのようにピクッと動いた。同時に魔剣が威圧目的で放っていたプレッシャーも一気に霧散する。

 

「あぁ、そうだ。いかんな、我としたことが今の今まですっかり忘れていた。確か、我の調べによれば……泳げないんだったな? 神崎・H・アリア?」

「「え?」」

「ッ!? な、ななな何をバカなことを言っているのですか!? 浮き輪にビート版、アームヘルパーに救命胴衣があれば水なんて私の敵じゃありませんよ! 私が泳げない? フッ、デタラメを言って私を動揺させようたってそうはいきませんよ、魔剣!」

 

 魔剣がニィと口角を吊り上げて発した言葉にキンジと白雪は目を点にする。まさかこのタイミングで魔剣がアリアの弱点について言及してくるとは思わなかったのだ。それはアリアも同様のようで、自身が泳げないという弱点を魔剣に把握されていたことに思いっきり動揺したアリアは盛大に自爆した。

 

「「「……」」」

 

 ビシッと魔剣を指差して大声で口にしたアリアの言い分にキンジと白雪、そして魔剣は思わず沈黙する。アリアにとっての『泳げない』がそこまで深刻だと思いもしなかった三人は言葉をなくし、ただただアリアに生暖かい視線を送る。尤も、魔剣は仮面越しにだが。

 

「な、何ですか!? なんで皆してそんな可哀想なものを見るような目つきで私を見るのですかッ!?」

「アリア、お前……雷が苦手な上に泳げないって、割と致命的な弱点あり過ぎだろ。そんなんでよく強襲科(アサルト)Sランク武偵になれたな」

「う、うるさいですね! いいじゃないですか! 雷が苦手でカナヅチな強襲科Sランク武偵がいても! 天候がよくて舞台が陸上戦なら一騎当千の活躍を見せられるんですからいいじゃないですか! 何か問題ありますか!? というか、引き潮に巻き込まれて溺れかけたことのない貴方たちに私の何がわかるというのですか!? あの得体の知れない世界に引きずり込まれるようなおぞましい感覚を知らないくせに――」

 

 アリアは三人の眼差しに反抗するように声を上げたかと思うと、いきなり自身の体を両手で抱いてブルブルと震え始める。どうやらアリアがカナヅチ属性を持っているのは決して笑い話で済むようなものではなかったようだ。

 

「あー、アリア。もう言わなくていいぞ。俺が悪かったから、な?」

「うん。ごめんね、アーちゃん。まさか溺死しかけた経験があるだなんて思わなくて」

「……ん」

 

 今ここでアリアの精神状態が悪化してそのまま戦闘不能になる事態だけは何としてでも避けたいキンジはポフッとアリアの頭に手を乗せてアリアを落ち着かせるように撫で、白雪は申し訳なさそうな表情でアリアにペコリと頭を下げる。

 

 キンジによる頭なでなでと白雪の謝罪は効果テキメンだったらしく、どうにか平静を取り戻したアリアは目尻の涙を拭って魔剣を睨みつける。キンジと白雪に自分が筋金入りのカナヅチだと暴露した魔剣を親の仇を見るような目つきでキッと睨みつける。

 

 一方。アリアの泳げないことへの過剰反応に一瞬面食らっていた魔剣だったが、その当の本人の敵意のこもった眼差しを受けて「クククッ」と愉悦の声を漏らす。

 

「そうかそうか。そこまで水に苦手意識があるか。ならば、偉大なる水の力に蹂躙されるといい!」

「「「ッ!?」」」

 

 魔剣は悦に入ったように言葉を投げかけると、黒マントの内側に手を忍ばせて一つのスイッチを押す。すると。ズズンといったくぐもった音が反響するとともに地下倉庫に水が流れ込んできた。続いて、魔剣はいきなり床にある排水穴からあふれ出してきた水に驚愕するキンジたち三人を一瞥しつつ発煙筒を投げつける。そして、モクモクと湧き上がる白い煙に紛れるようにして魔剣は姿を消した。「え、ちょっ、魔剣!? 何を――ん!?」という、白雪の困惑に満ちた声を残して。

 

「ユッキー!?」

 

 キンジは即座に最後に白雪の声が聞こえた方向へ駆けようとするも、その腕をアリアがガシッと掴んでグイッと自身の手元に引っ張ってくる。キンジの腕を掴むアリアの力が相当に強かったため、今にも走り出そうとしていたキンジは体勢を崩さざるを得なかった。

 

「――って、何すんだよ、アリア!」

「か、海水……」

 

 現在進行形で白雪に危機が迫っているために苛立ち混じりにアリアに問いかけるキンジに、アリアは心底震えきった声でただ一言だけ口にする。アリアの視線はじゃばじゃばと排水穴からあふれ出てくる海水に注がれていた。

 

(この程度の水位でもダメなのかよ!? いくら過去に溺れたことがあるからって普通ここまで酷くなるか!?)

「ったく! ほら、背中に乗れ! さっさとユッキー探しに行くぞ!」

「う、ん……」

 

 キンジは海水に対して異様に怯えを見せるアリアを手早くおんぶすると魔剣によって連れさらわれた白雪の捜索に乗り出した。海水は既にキンジたちの足首を浸す程度に迫って来ていた。

 

 

 ◇◇◇

 

 

「ッ!? ユッキー!」

「キンちゃん!?」

 

 不幸中の幸いとでもいうべきか、白雪はすぐに見つかった。徐々に水位を上げてくる海水にブルブルと小動物のごとく震えているアリアを背負って辺りを闇雲に捜索していたキンジは倉庫の壁際のパイプに鎖で縛られている白雪を発見し、すぐさま駆け寄っていく。もちろん、周辺に潜んでいるかもしれない魔剣の存在を最大限に警戒した上でだが。

 

「ユッキー、これ……」

「うん。油断した隙に魔剣にやられちゃったんだ。ごめんね」

 

 白雪の元へと到着したキンジは白雪を拘束する鎖に視線を移す。白雪の行動を阻害する鋼鉄の鎖はちょっとやそっとの衝撃ではとても壊れそうにないほどに分厚い。少なくとも俺やアリアが力技で無理やり断ち切ることはできないだろう。さらに。錠前のドラム錠には3箇所もロックが施されており、傍目には容易に解除できそうにない。

 

(どういうことだ……?)

 

 キンジは内心で首を傾げる。魔剣はユッキーをイ・ウーへ連れ去ることが目的のはずだ。だから魔剣は上手く俺とアリアの隙をついてユッキーをここ地下倉庫まで誘導した。だからこそ。今の鎖で縛られて身じろぎすらも許されていないユッキーと、段々と水位が増してくる海水という状況は魔剣の目的と明らかに矛盾しているのだ。

 

 これじゃあ、まるで――俺たちもろとも、ユッキーを溺死させようとしてるみたいじゃないか。それは本末転倒じゃないのか? 魔剣は一体何を考えているんだ?

 

「……別に不思議なことではありませんよ、キンジ。私の集めた情報によれば、魔剣は基本的に1体複数の戦いや避けられる戦闘をすることを嫌います。だから敵が複数人いる時はあらゆる手を講じて敵を分断することを最優先にします。これもその一環でしょう。私たちがユッキーさんを見捨てて魔剣確保に向かおうと見捨てまいとここに留まろうと、魔剣にとっては私たちの戦力削減に繋がりますしね」

「あ、そっか。そういう魂胆か」

 

 キンジの疑問を察したアリアの震え混じりの発言にキンジは得心が行ったとうなずく。

 つまり。魔剣が思い描いた展開としては、まずユッキーを無駄に頑丈な鎖でパイプに何重にも縛りつけて完全に無力化した上で、ユッキーが身動きを取れないことをいいことにユッキーのいる階層に水を流す。俺と意外にもカナヅチのアリアが例えユッキーのいる階層が徐々に水で満たされようとユッキーを見捨てることなく鎖の鍵の開錠を試みることを見越して水を流す。

 

 そして。複雑極まりないであろう鍵の開錠が間に合わず、俺たち三人が為す術もなく水に呑まれ酸欠で意識を失った頃にユッキーだけを回収する。俺とアリアが魔剣から鎖の鍵を入手するために一時的にユッキーを見捨てて魔剣捜索へと向かった場合はユッキーが気絶した頃合いを伺ってからこっそりと回収して俺たちの前から姿を消す、といった具合だったのだろう。

 

 なるほど。確かに、この作戦は俺とアリアとの正面衝突を避けて安全確実にユッキーを回収する点において中々よくできた作戦といえる。だけど。それはあくまで俺やアリアに卓逸したアンロック技術が備わっていないことが前提だ。ゆえに。この作戦は破綻したも同然だ。何せ、俺は世界最強の武偵になるために独学でアンロック技術を磨き上げてきた人間なのだから。

 

(アリアのことはきちんと調べてたみたいだったけど……情報収集が甘かったな、魔剣)

「さて。ちゃっちゃと攻略するか」

「え、キンちゃん? これ解除できるの? 結構複雑そうだよ?」

「これくらい余裕だ。――ほら、解けたぞ」

 

 キンジは背中のアリアを器用に背負いつつ、懐から解除(バンプ)キーを取り出してドラム錠の攻略に取りかかる。そして、30秒後。類まれなる高度なアンロック技術を持つキンジはヒステリアモードの力を借りるまでもなく、いとも簡単に白雪を鎖の拘束から解放してみせた。

 

「お、とと!?」

「ちょっ!?」

 

 白雪の体から離れた鎖がドボンと音を立てて水の中に落ちる中、白雪は下から次々にあふれ出てくる水につい足を取られそうになる。この状況でユッキーとはぐれるのはマズいと、キンジは咄嗟に白雪の手を取って引き寄せる。キンジの想定以上に水の流れが強かったためにキンジも思わず流されそうになったものの、背中のアリアが壁際のパイプを掴んでくれていたおかげでどうにか事なきを得た。

 

「大丈夫か、ユッキー?」

「う、うん。おかげさまで。ありがとね、キンちゃん、アーちゃん」

「どういたしまして」

「……どうやら魔剣は上の階層に行ったみたいですね。早く追いましょう」

 

 ふぅと安堵の息をはくキンジと白雪をよそに、アリアは上階へと伝わる天井扉を真剣な表情で見やる。海水が流れ込んでくるせいで徐々に水位が上がってくるという状況に慣れてきたのか、その声に先までの震えはなく酷く落ち着いている。とはいえ、今のアリアはキンジによっておんぶ状態となっているのでキリッと上に目を向けられても何とも締まらないのだが。

 

「あぁ、そうだな」

 

 キンジは今しがた浮かんだ自身の考えが直感の鋭いアリアに読まれない内に頭を軽く振って気持ちを切り替えると、アリアと同様に天井扉を見上げた。

 

 

 ◇◇◇

 

 

「さっきはよくも下劣な真似をしてくれましたね、魔剣。この恨みつらみ、どうしてくれましょうか。フフフッ……」

 

 ハシゴを使って天井扉を抜ける形で地下6階へと到達した三人。キンジが床の扉を閉めた結果、水の脅威から解放されたことで息を吹き返したかのように元気になったアリアはキンジの背中から降りると、魔剣への仕返し方法を脳裏に何パターンも浮かべつつ一人先行しようとする。

 

「アリア。怒りに身を任せてたら魔剣の思うつぼだぞ。頼むから今は冷静になってくれ」

「そんなの、言われなくてもわかってますよ。でも、こればっかりは――ん?」

「?」

 

 キンジはアリアの進行方向へと先回りすると諌めるような視線を向ける。しかし、魔剣への怒りが積もりに積もっているらしいアリアは怒りを沈めてくれそうにない。と、そこで。白雪がキンジとアリアの袖をクイクイと軽く引っ張ってくる。

 

「……キンちゃん、アーちゃん」

「ユッキー? どうした?」

「……いいの、かな? 私が助けなんて求めちゃって。何も諦めなくて、都合のいい未来を求めようとして」

「当然だ」

「愚問ですね」

「――ッ」

 

 白雪がわずかに震える声で口にした問いにキンジとアリアは一瞬の逡巡すら見せずに即答する。その二人の返答に白雪の肩がピクッと反応する。

 

「で、でも、私は星伽の武装巫女で――」

「ユッキー」

 

 キンジは白雪の言葉を遮るようにして白雪の両肩を掴んで引き寄せると、その漆黒の瞳を見つめる。不安と期待がない交ぜになった白雪の揺れる瞳をキンジはしっかりと見据える。

 

「今のユッキーは星加の守護(まも)り巫女のユッキーじゃない。ただの武偵高2年のユッキーだ。だったらさ、もっと自由に生きてもいいんじゃないか?」

「そうですよ、ユッキーさん。今までと違う生き方を選ぶことに不安を覚えるのはわかりますが、私たちも全面的に協力します。だから、一歩前に進んでみませんか? それだけで景色がまるで違って見えますよ?」

「……」

 

 キンジは白雪を諭すように言葉を投げかけ、それにアリアも追随する。二人の言葉を受けた白雪は何も言葉を返さない。ただ二人を交互に見やるだけだ。

 

「……ありがとう、キンちゃん、アーちゃん。でも、やっぱり私には誰かに無条件に助けを求めるなんてこと、できないよ。だって私、今までそういう生き方なんてしたことないもん」

「ユッキー、お前――」

「――だから。私もキンちゃんとアーちゃんと一緒に戦う」

 

 少々の沈黙の後。白雪はキンジから目を逸らすとポツリと呟く。その様子を見てさらに説得の言葉を被せようとしたキンジだったが、次の瞬間、白雪はキリッとした意思のある瞳でキンジの目を見つめ返して力強く宣言した。白雪の発した全く想定外の言葉に、キンジとアリアは二人そろって「……え?」と目をパチクリとさせる。

 

「一目見て確信したんだけど、魔剣はかなり強いよ。圧倒的な相手をねじ伏せるような強さじゃないんだけど、こう……何て言えばいいかな? 緻密な強さ? まぁとにかく、魔剣は強い。これは確実だよ。それに魔剣は超能力(ステルス)が使えるから、同じく超能力(ステルス)を使える私も戦力に加わった方が確実に魔剣を逮捕できると思うけど?」

「え、いや、でも、ユッキーに無理させるのはマズくないか? なぁ、アリア?」

「は、はい。そうですよ。今のユッキーさんはあくまで私たちの護衛対象なんですし、後ろから見守ってくれるだけで――」

「だいじょーぶッ! 今の私はいつになく本気モードだから。星伽の武装巫女の実力、見せてあげる!」

 

 白雪は巫女装束の懐からチラッと色金殺女(イロカネアヤメ)を見せつつ、自信満々に笑みを浮かべる。どうやら非常に珍しいことに、今のユッキーは相当にやる気のようだ。魔剣の戦闘能力を完全に把握していない現状において、これは心強い。

 

「……そうか。じゃあ、魔剣逮捕の共同戦線といこうか」

「まぁ、仕方ありませんね」

「うん!」

 

 白雪の瞳から並々ならぬ闘志の炎を感じ取ったキンジはアリアと白雪にそれぞれ目配せをする。白雪の頑固さをよく知っているキンジならではの動作である。それを受けてアリアはやれやれと言った風に、白雪は元気いっぱいにうなずく。かくして。地下倉庫にて、魔剣を逮捕するために護衛と護衛対象との即席パーティが結成されたのだった。

 




キンジ→類まれなるアンロック技術を習得している熱血キャラ。一応、第5話でもちゃっかりアンロック技術を使っていたりする。
アリア→原作アリアさんと同様に泳げない子。というか、原作アリアさん以上に水に苦手意識がある模様。浮き輪・ビート版・アームヘルパー・救命胴衣の4点セットがあれば一応泳げたりする。
白雪→紆余曲折を経て、ついにやる気を出した怠惰巫女。
ジャンヌ→戦うと見せかけて戦略的撤退を選択した厨二病患者。決して逃げたわけでも戦闘シーンを今か今かと楽しみにしている読者を焦らそうとしたわけでもない。

 ユッキー覚☆醒。いやぁー、長かった。ここまで来るのに結構時間かかりましたね。ええ。
 さーて、次回から今までダラダラしてただけのユッキーの活躍が見られる……はず。


 ~おまけ(その1 没展開:魔剣との戦闘カットバージョン)~

キンジ「あー、アリア。もう言わなくていいぞ。俺が悪かったから、な?」
白雪「うん。ごめんね、アーちゃん。まさか溺死しかけた経験があるだなんて思わなくて」
アリア「……ん」
キンジ「ほら、魔剣も謝れよ」
ジャンヌ「……は? 何を言っている? なぜ我が謝らなければならないのだ?」
白雪「意地張ってないで早くアーちゃんに謝った方がいいよ、魔剣。じゃないと仲直りできなくなっちゃうよ?」
ジャンヌ「いや、だからなんで我がわざわざ謝る必要がある? そもそも我と神崎・H・アリアとの間に友情など存在していな――」
キンジ「ほら、いつまでもそんな所に立ってグダグダ言ってないでアリアと仲直りの握手しろよ」
白雪「大丈夫。きちんと謝ったらアーちゃんも許してくれるよ。アーちゃんは優しい子だもん」
ジャンヌ「いや、誰がそんな小学生のような真似なんか――」
キンジ&白雪「……(←ジトーと、咎めるような視線をジャンヌに注ぐ二人)」
ジャンヌ「~~~ッ! わかった! 謝ればいいんだろ、謝れば! ……ったく、どうして銀氷の魔女(ダイヤモンドダスト・ウィッチ)たる我がこんな幼稚なことをしなければならんのだ……(←ブツブツと文句を言いつつアリアの前に立つジャンヌ)」
アリア「……(←涙目でうつむくアリア)」
ジャンヌ「あー、えーと、その、今のは我が悪かっ――(←しどろもどろに)」
キンジ「うし。魔剣確保(←ジャンヌに対超能力者用の手錠をつけつつ)」
アリア「これで一件落着ですね(←ニコリと笑うウソ泣きアリア)」
ジャンヌ「なッ!? は、謀ったなぁぁぁぁあああああああああ!!」

 第二章:熱血キンジと魔剣(デュランダル)・完!


 ~おまけ(その2 没展開:もしもユッキーが無駄にハイスペックだったら)~

キンジ「ッ!? ユッキー!」
白雪「キンちゃん!?」
キンジ「ユッキー、これ……(←白雪を拘束する鎖を見つつ)」
白雪「うん。油断した隙に魔剣にやられちゃったんだ。ごめんね(←申し訳なさそうに)」
白雪「ま、でもこれ偽物なんだけどね(←いきなり消える白雪)」
キンジ&アリア「「えッ!?」」
白雪「本物はこっちだよ?(←キンジとアリアの背後からひょこっと現れつつ)」
アリア「え゛!?」
キンジ「え、なに、どういうこと!?」
白雪「いやぁー、何か魔剣の様子が怪しいなぁって思ったから念のために分身作ってたんだよね。鬼道術を使ってね♪(←指で挟んだ紙人形をキンジとアリアに見せつつ)」
キンジ「……凄いな、鬼道術(←呆然キンジ)」
アリア「……ええ。全くです(←半眼アリア)」


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