【完結】熱血キンジと冷静アリア   作:ふぁもにか

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 アッーヒャヒャヒャヒャャヒャヒャヒャヒャヒャ――!! やっとテスト終わったァー! キャッホォォォオオオオオオ――イ!! ∠( ゚Д゚)/イェェェェェェェガァァァァァアアアアアアアア!!(←ふぁもにか心の叫び)

 ……はい。どうも、ふぁもにかです。私の妙なハイテンションとは裏腹に本編はシリアス風味です。また、今回で過去編は収束します。病み気味のキンジくんも今回で見納めです。淋しくなりますね。

 でもって、テストが終わったからって更新速度が劇的に上がるとかそういう展開はありません。8月は中旬から3週間ほど無人島一歩手前の島に滞在しないといけないという理不尽な展開が待ち受けていますし……私に安寧の日々は訪れないんですね、わかります。



31.熱血キンジと過去編 後編

 

 今現在。マスコミに対して容赦なく発砲した遠山キンジという人間は悪い意味で最も世間に認知されているであろう有名人だ。

 

 生放送にも関わらず容赦なくカメラに向けて発砲し、銃弾による破壊を逃れたカメラが残っているにもかかわらず、強襲科(アサルト)Sランク級の殺気とともに『コロスゾ』宣言をした俺の姿はほとんどのお茶の間の視聴者を震え上がらせ、純粋な子供たちをトラウマに陥れたらしい。

 

 そのため、テレビのニュース番組やらワイドショーやらでは連日、俺の行動を散々に非難し、それだけには飽き足らず武偵そのものをも否定しまくっている。非難の矛先が俺からマスコミへと向かわないようにある程度のフォローを挟みつつ。おそらく俺のマスコミへと敵対行為に対する仕返しのつもりなのだろう。尤も、マスコミの思惑なんて全くもって興味ないが。

 

 ネット上では他のメディアと違って、『一般人に向けて発砲するとか、遠山キンジマジキチガイ』といったそもそも武偵自体が嫌いなアンチキンジ派と『よくやった遠山キンジ。もっとマスゴミ痛めつけろ』といったそもそもマスコミ自体が嫌いなキンジ擁護派に分かれて日々辛辣な言葉の応酬を繰り広げていて、もはや無法地帯と化している。

 

 そういったテレビ事情やネット事情をそれなりに把握している以上、今の俺が何の変装もなく外に出歩いてはいけないことは十分理解している。俺が遠山キンジだとバレたら確実に騒ぎになるだろう。下手したら騒ぎどころかパニックになってしまいかねない。一般人目線から見た俺は、いつ発砲してくるかわからない超危険人物なのだから。

 

 ゆえに。俺はまず髪型をオールバックに変え、以前依頼関係で使ったダテ眼鏡をして変装する。さらに中々使う機会のなかったカラーコンタクトで瞳の色を青にする。それから私服に着替え、コートを羽織って外へと歩を進める。新年の寒空に震えつつ、食材調達に向かう。もちろん、帯銃なんてしない。

 

 かくして。色々と念を入れたおかげか。何事もなく無事にスーパーで買い物を終えた俺は帰宅後、早速ユッキーのオーダーしたボンゴレ・ビアンコの製作に取りかかる。

 

 当のユッキーは俺が帰宅した時には既にテーブルに頬をくっつけてグッタリとしていた。その姿にはユッキー特有ののほほ~んとした雰囲気は欠片も感じられない。そろそろ体力的に限界なのだろう。一週間もの間ロクに何も食べていなかったからか、着々と料理を進める俺の姿をジトーと半開きの眼で見つめるユッキーの姿は凄くホラーだった。その辺の心霊現象よりも遥かに怖かった。夢に出てきそうだ。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 そうして。どれだけ食べるかわからないということから大量にボンゴレ・ビアンコを作った後、俺はその内の二人前ほどの量を食べ、ユッキーは三人前ものボンゴレ・ビアンコを平らげた。

 

「で、どうしてユッキーはここに来たんだ? 腹減ったってだけじゃないんだろ?」

 

 そして。俺はコップの水を飲みほして、ユッキーに問いかける。ある程度の確信を持って。いくらユッキーが空腹に喘いでいたとしても、わざわざ俺の住む男子寮にやってくる必要はない。男子寮までの道のりの中にはコンビニなりファミレスなりがあったはずだ。それなのに。それらの店舗の誘惑を振りきってまで俺の元にやって来た理由は何なのか。

 

「う~ん。今は内緒」

「……」

 

 ユッキーは俺の問いに首を捻り、それからすぐにテヘッと笑ってごまかす。どうやら話す気はないらしい。まぁ、どうでもいいか。特に気になるわけでもないし。そう思っていると。

 

「あ、あと私今日からしばらくここに泊まるから。よろしくね、キンちゃん」

 

 ユッキーがいきなり爆弾を投下してきた。

 

「……ハァ!?」

「そうそう。荷物とか全然持ってきてないから、キンちゃんの洋服借りさせてもらうね♪」

「ちょっ、待っ、ユッキー!?」

「あ、今日の夕食は満漢全席がいいな♪」

 

 ユッキーはニコニコ顔で次々と言葉を続けていく。俺の驚きなど知ったことかと言わんばかりだ。どうやらユッキーの中では、ユッキーが俺の部屋に泊まることは決定事項らしい。男子寮に女子の生徒会長が泊まるなんて明らかに問題じゃなかろうか。

 

「……太るぞ?」

「だいじょーぶ。私はいくら食べても太らない都合のいい体質だから。星伽巫女補正の賜物だね」

 

 とはいえ、根が頑固なユッキーがここに居座ると決めた以上、俺がどうあがいても梃子でも動かない気なのだろう。俺はいつになく強引なユッキーに対してせめてもの抵抗のつもりで問いかけるも、まるで効果がなかった。というか凄いな、星伽巫女補正。それを知ったら世の女性が羨むぞ、絶対。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 ユッキーが俺の部屋に泊まるといった旨の宣言をした日から。ユッキーは何が食べたいだのあのゲーム買ってきてなど色々と要望を口にして俺をこれでもかとこき使ってきた。さながら横柄なご主人様だ。結果。俺はそんなユッキー様の我がままに近いお願いと頑固さに振り回される一週間を過ごすこととなった。

 

 そうした忙しい生活の中で。俺はいつの間にか、兄さんが死んだ事実を忘れていた。ふとそのことに気づいた時、俺は驚愕した。あんなに俺の中を占めていた兄さんの存在がこうも簡単に薄れていっていた事実に。兄さんのいない世界に早くも順応し始めていた事実に。

 

「なぁ、そろそろいいだろ? 何が目的でここに来たんだ、ユッキー?」

 

 そして。2009年1月7日。ユッキーに彼女の望む夕食を提供した後、俺はテーブルを挟んでユッキーと向かい合う。ここまでの日々でユッキーの意図は何となく理解していたが、やっぱりそういうのは本人の口から聞きたい。俺が勘違いをしている可能性もあるからな。

 

「えっとね、キンちゃん。私が前に見てたアニメで主人公のライバルポジションの人が言ってたんだよね。『辛いことから逃げるのは悪いことじゃない。戦略的撤退を選び、時間の経過に身を任せるのもまた立派な選択だ』って。だから。キンちゃんのお兄ちゃんがいなくなって傷ついてるキンちゃんにはしばらく私のことしか考えられないようになってもらおうかなって思ったの。そしたらキンちゃんは少しでもお兄ちゃんのこと、考えないでいられるでしょ? 後は時間に解決してもらえばいいかなってね。えっと、ごめんね、キンちゃん。今まで色々我がまま言っちゃって」

 

 ユッキーは居住まいを正してから言葉を慎重に選ぶようにして話すと、バツが悪そうに眉を八の字に下げつつ謝ってくる。

 

 つまり、ユッキーのここ一週間の一連の我がまま極まりない言動は、俺の予測した通り、全てユッキーなりの俺への気遣いだったということか。ユッキーが自らのダメダメっぷりをいつも以上に俺に見せつけて、呆れさせて、働かせて、それで少しの間でも兄さんが死んだことを忘れてもらう。あとは時間に任せて俺の精神状態を少しでもマシなものにする。それがユッキーの意図、もとい作戦。

 

 ユッキーの心遣いは非常にありがたい。変に同情してきたり、「いつまでもうじうじするな! 前を向け!」などと叱咤されるよりかは遥かにありがたい。だけど。俺はもう――。

 

「……ユッキー。俺さ、もう武偵を止めようと思ってる」

「え、キンちゃん?」

「兄さんが死んで、思ったんだよ。武偵は何て割に合わない、理不尽な仕事なんだなってさ。別に名声が欲しいから、大金を稼ぎたいから、一流の武偵を目指して生きてたワケじゃない。けど、けどさ。いつもいつもあんなに頑張ってた兄さんがあんな理不尽な扱いにされるなんて、あんまりだろ。散々けなされるなんて酷過ぎるだろ。武偵は凶悪化する事件に対応するために作られた役割だ。武偵の力を必要とする人たちのために一生懸命頑張る仕事だ。でも。俺はもう、兄さんを貶めたような奴らを、兄さんを無能だとか認識してるような奴らを、誰一人だって助けたくないんだよ。もう、うんざりなんだよ」

 

 俺は内心に溜め込んでいた気持ちを吐き出す。今の今まで抱え込んでいた思いは、一度口に出すと面白いほどにスラスラと言葉となって出ていく。ユッキーはちょっとだけ悲しそうな顔で、それでも真剣に俺の考えを聞いてくれた。

 

「ユッキーはさ。俺が武偵を止めたら、どう思う?」

「……」

 

 俺の問いに、ユッキーは答えない。もう武偵として立ち直る気のない俺に、ユッキーはどんな感情を抱いているのだろうか? こんな俺に失望でもしただろうか。

 

「……えっとね、私はキンちゃんは何をやっててもキンちゃんだと思うよ。だから、キンちゃんが武偵を止めても、それに関して言うことはないかな。……でも。できたら、ずっと……悪い人をバッサバッサってやっつけるカッコいいキンちゃんでいてくれたら、私はとっても嬉しいな。だから――私のために、武偵を止めないでほしい」

「ッ!?」

 

 ユッキーはニッコリと微笑みながら言い切った。遠山家は正義の味方の家系だとか今まで積み上げてきたものを無為にするのはもったいないとかそういう理由なしに、ただ純粋に、実直に、ユッキー自身の素直な気持ちを伝えてきた。その正直な言葉は、俺の心によく響いた。

 

「……俺に、まだ頑張れっていうのかよ、ユッキー?」

 

 俺の声は思った以上に震えていた。ユッキーの言葉に酷く心を揺さぶられたからだろう。実際、俺は迷っている。ついさっきまで何を言われても武偵を止めるつもりだったのに、今は武偵を止めるか続けるかの瀬戸際をさまよっている。

 

「無理にとは言わないよ。だって今のキンちゃん、凄く苦しそうだもん。でも、でもね。私は夢を見ていたいんだ」

「夢?」

「うん。キンちゃんがね、キンちゃんパワーでドンドン悪人をやっつけて、困ってる人をドンドン助けるの。それでね。いつか皆から英雄だとか勇者だとか救世主だとかヒーローだとか色々と称賛される、そんなキンちゃんの夢。だって、キンちゃんが活躍する夢は見ていてとっても楽しいもん。だから、キンちゃんにはまだまだ武偵でいてほしい。私にもっと夢を見させてほしい」

 

 「自分勝手なお願いだとは思うんだけどね」と言葉を残してユッキーは目を瞑る。これ以上、何かを言うつもりはないらしい。後は俺の判断に任せるということか。

 

「……そっか」

 

 俺はため息混じりに声を漏らす。ユッキーのどこまでも飾らない言葉は不思議と俺の心を軽くしていた。例え俺がここで武偵を止める選択肢を選んでも、ユッキーはそれを責めることはないだろう。ほんの少しだって俺への接し方を変えることはないだろう。

 

 だけど。ユッキーに、俺の実の妹みたいな存在にここまで期待されてるんだ。その妹が夢を見たいと言っている。武偵のままでいてほしいと言っている。だったら。もう一度、もう一度だけ頑張ってみよう。立ち上がってみよう。前を見据えてみよう。ユッキーが少しでも長く夢を見続けていられるように。どうせ武偵を止めるのだとしても、もう一度だけ全力を出した後でも遅くはないだろう。

 

 折角だ。もう一度頑張るのなら、遥か高みを、頂点を目指してやる。世界最強の武偵を目指してやる。確かRランク武偵は日本に1人しかいなかったはず。だったら。まずは俺が2人目のRランク武偵になってみせる。世界最強の称号を手に入れるのはその後だ。

 

(あ、そうだ……!)

 

 もしも。いつか世界最強の武偵になって。皆から英雄だとか勇者だとか救世主だとかヒーローだとか称される存在になって。その時に俺が兄さんのことを『非常に素晴らしい武偵の鏡だ』とか言って絶賛すれば、どうだろう。

 

 兄さんを侮辱したマスコミ各社に目にもの見せることができるのではないか? 一般民衆を味方につけた俺の発言に彼らは立てつくことなどできなくなるのではないか? にっくきマスコミ各社によって貶められた兄さんの名誉を取り戻すことができるのではないか?

 

 とっさに思いついたにしては、中々に素晴らしい案だと心から思った。

 

(……なら、もう少しだけ、頑張ってみようかな)

 

 世界最強の武偵なんて普通なら非現実もいい所だけど。俺にはヒステリア・サヴァン・シンドロームがある。あの兄さんと同じ血が流れている。やり方次第では、決して夢物語ではないだろう。

 

「ユッキー」

「……決まったの、キンちゃん?」

「あぁ。武偵、続けることにした。割に合わない理不尽な仕事だけど……まぁ、俺なりにあがいてみるよ」

「……うん。そっか」

 

 目を瞑ったまま微動だにしないユッキーに向けて、俺は自身の選んだ選択肢を伝える。すると。俺の答えを聞いたユッキーはゆっくりと目を開ける。そして。何がおかしいのか、ユッキーは二ヘラと笑った。

 

「何笑ってんだよ、ユッキー?」

「えへへ。だっていつものキンちゃんがやっと戻って来てくれたから。今まで心ここにあらずって感じだったからちょっとだけ心配したんだよ?」

「あー、まぁそれは否定しないけど。さっきまで思いっきり現実逃避してたし。つーか、ちょっとしか心配しなかったのかよ」

「あい!」

「そこで自信満々に返事するなよ、全く……」

 

 エッヘンと胸を反らして元気に返事をするユッキーに俺は呆れ混じりの視線を送る。が、ユッキーにはこの手の視線が全くもって通用しないようだ。いつもならここらでスキンシップを兼ねてチョップを放つ所なのだが、ユッキーへの恩に免じて今日は止めておくことにした。

 

「悪かったな、心配かけて」

「うん。おかえり、キンちゃん」

「あぁ、ただいま」

 

 俺の目の前でニコニコと笑顔を見せるユッキー。俺に当面の道標をくれた彼女に、俺は万感の思いを込めて言葉を返した。

 

 

 ◇◇◇

 

 

(さて。そうと決まれば、早速試してみたい技があるんだよなぁ……)

 

 夕食に使った食器を片づけた後、俺は武偵制服に着替えていた。今現在。頭の中で考案だけはしているものの、未だ実践に移せていない技なんて沢山ある。その大半は今まで一度も試すことなく無理だなと早々に諦めていた技なのだが、世界最強の武偵を目指すと決めた以上、これからはそうやって諦めるワケにはいかないだろう。身につけられる技は一つでも多く身につけておいた方がいい。そのための努力はいくらしてもし足りないことだろう。

 

「それじゃあ、ちょっと体動かしに行ってくる。留守は任せたぞ、ユッキー」

「あいあい。いってらっしゃーい、キンちゃん!」

 

 ソファーにゴロンと寝転がり、明らかに脱力しきっている右手をプラプラと振ってくれるユッキーを背に、俺は外へと向かう。当然ながら、バタフライナイフと拳銃を持っていくことも忘れない。ここ2週間ロクに訓練をしなかったせいでなまってしまった体を動かして己の感覚を取り戻すことが今回の外出の目的だ。ちなみに。この時。自分がただいま絶賛謹慎中であることなど頭の中からすっかり抜け落ちていたりする。

 

 かくして。今まで兄さん(orカナ)に追いつきたい一心で武偵としての技量を磨いてきた俺は目標を切り替え、遥か高みを目指すこととなった。世界最強の武偵を目指してひたすら突き進むこととなるのだった。

 

 

 余談だが。ユッキーはこの日からさらに1週間もの間、つまり計2週間もの間、俺の寮内で散々ダメダメっぷりを見せつけた後、女子寮(自身の住処)に帰還した。尤も、『自分で歩いて帰るのめんどくさい。キンちゃん運んで。それか私を段ボールに詰めて宅配便で送ってよ。あッ、ちゃんと割れ物注意のシール貼ってね♪』とのユッキーの発言により、結局俺はユッキーをおんぶして女子寮まで送り届けることとなったのだが、それはまた別の話。

 




キンジ→ユッキーのおかげである程度立ち直った熱血キャラ。
白雪→ユッキー流のやり方でキンジくんの精神回復に貢献した怠惰少女。

 というわけで、ユッキーのおかげで世界最強の武偵を目指す熱血キンジくんが誕生したよって感じの話でした。当初は別パターンを考えていたのですが、キャラが勝手に動く理論でいつの間にかそういう展開になってました。うん。とりあえず一言だけ。よくやった、ユッキー。さっすがユッキー。というか、「おかえり」「ただいま」のやり取りがどう見ても夫婦間のそれにしか見えませんね。ええ。

 でもって、キンジくん主観の一人称は今回で終了です。次回からはいつもの三人称(?)に戻ることにします。


 ~おまけ(ネタ:マルチルート もしもキンジくんの元を訪れたのがレキ、理子、陽菜、不知火、武藤の5人だったら【雪風冬人 弐式さんリクエストのネタ】)~

 リビングに設置されたこたつにて。

理子「ろ、6」
陽菜「7」
武藤「8」
理子「……(←冷や汗を流しつつ)」
理子「きゅ、9!(←目が泳いでいる模様)」
武藤「……ダウト……」
陽菜「ダウトにござる」
理子「ひぅッ!? な、ななななんでわかったのッ!?」
武藤「……バレバレ……(ニヤリ)」
陽菜「バレバレにござる。理子殿は本当にわかりやすいでござるからなぁ(ニッコリ)」
理子「うぅ……(←涙目)」

 ダウトを楽しむ3人。

レキ「……」

 こたつにみかんのセットの魅力に憑りつかれ、眼前のダウトを観戦しながら黙々とみかんを食するレキ。ただいま6個目。

不知火「おーい。キンジの部屋漁ってたらスマブラXが出てきたから皆でやらねぇか?」
陽菜「おお! それは名案にござるな! 亮殿!」
理子「だ、大乱闘ならボク得意だよ! ネスマスターのりこりんとはボクのことだ!」
レキ「私も得意ですよ。伝説のスネーク使いと称された私に負けなどあり得ません」
武藤「……ほう。面白い……」
不知火「じゃあ4位の奴が交代ってことでいいな?」
武藤&理子&陽菜&レキ「「「「ウィ!」」」」
キンジ「……お前ら、何しにここに来たんだよ?(←ジト目で)」
レキ「暇つぶしです」
陽菜「暇つぶしにござる(キリッ)」
武藤「……暇つぶし……(キリッ)」
不知火「あぁ? 暇つぶし以外の何があるってんだよ?」
理子「あれ? ボク、そういえば何しに来たんだっけ?」
キンジ「……そっか(もう何も言うまい)」

 その後。5人はしっかりとキンジを巻き込んだ上で闇鍋を存分に楽しみ、それぞれ帰宅したそうだ。


 ~おまけ(その2 NGシーン:もしもキンジがユッキーの女子寮への召還に宅配便を使っていたら)~

外人男性「It’s time for the company which I work.(そろそろ会社の時間か)」
外人男性「I must go to it soon.(早く会社に行かないと)」
宅配便の人「Delivery service comes here!(宅配便でーす!)」
外人男性「Oh!? Delivery service!?(宅配便? ここ最近はネットショッピングで何かを頼んだ覚えはないぞ? 誰かが何か送ってきたのか? アザゼルか? ←印鑑を押しつつ)」
外人男性「……(何が入ってるんだ、これ? つーか結構重いな。 ←段ボール箱を開けつつ)」
白雪「……スゥ、スゥ(←安眠中)」
外人男性「What!?(えッ!? 何事ッ!?)」

 ユッキー、手違いで外国へ誤送されるの巻。

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