【完結】熱血キンジと冷静アリア   作:ふぁもにか

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??「ついに、待ちに待ったこの時が……!」

 どうも、ふぁもにかです。今回からカジノ警備のお話です。夏祭りの一件を丸々すっ飛ばしたのでキンジがシャーロックの写真を見てないとか、アリアに呪蟲(スカラベ)が接触してないとか色々と差異はありますが……ま、それぐらいならなんとかなるっしょ(←テキトー)



101.熱血キンジと美女ギャンブラー

 

 アリア、理子、白雪の共謀により、キンジが強制的にバニーガール衣装を着せられた悲劇(※キンジ視点)から月日は流れ。7月24日。白雪の不足分の単位を補充するための依頼として私服警備を行う当日の昼。カジノ「ピラミディオン台場」のスタッフルームにて。

 

 

「――伝達事項はこれで以上となります、これからよろしくお願いしますね」

 

 警備に関する詳細な内容を一通り話し終えた壮年の男性がペコリと頭を下げる。彼はピラミディオン台場を運営しているTCAの1人だったりする。そんな社会人筆頭に対するは、スーツに身を包んだ、切れ長の瞳と背中まで伸びた黒髪ストレートが特徴的なクール系の美女。もちろん、女装した遠山キンジ、もとい遠山金子(かなこ)である。

 

「はい、こちらこそよろしくお願いします」

 

 壮年の男性が頭を下げるのに付随してキンジも頭を下げる。その所作はまるで凛と心に1本筋の通った女の子そのものである。男を感じさせる要素など欠片も感じられない。今現在、ここにはいないピラミディオン台場の警備メンバー:白雪・理子・レキを代表して責任者たる男性から話を聞いていたキンジは「それでは失礼いたします」とスタッフルームを後にする。

 

 

(我ながら見事に女の子やってるよなぁ……)

 

 一介の社会人相手にいかにも女子校で百合の花を咲かせまくりそうなタイプの少女を見事に演じたキンジは、スタッフルームの扉に背中を預けてため息を吐く。その心境は非常に複雑だった。無理もない。というのも、キンジが現在進行形で実施している誰がどう見ても女の子としか思えない所作や声色はすべて理子によって急ピッチで仕込まれた技術だからだ。

 

 キンジに違和感のない女声を出させるためのボイストレーニングや、キンジに女性らしい所作を身につけさせるための立ち振る舞い、言葉遣い、姿勢、笑顔作りの練習など、警備の際に遠山金子が男だとの疑念を一切抱かせないために理子主導の元で行われた96時間耐久の数々の訓練。

 

 逃げることも、休憩することも一切許されない過酷な訓練。精神的にも体力的にも辛すぎるそれをつい先日に終えた結果が『誰からも男だと思われない』との現象を生み出していることに、男としてのアイデンティティが揺らぎつつあるキンジである。

 

 

(理子って、ドSになる時あるよな。ホントにたまにだけど。何が原因なんだか……)

 

 キンジは理子がアリア相手に72時間ずっとアニメを見せ続け、アリアの精神状態を極限まで追い込んだ前科を思い出しつつ、一旦自動ドアを抜けてピラミディオン広場を後にする。その視線の先に、キンジと同じスーツを着たレキと普通に制服姿な白雪と理子の姿があった。

 

「あ、ど、どうだった? キンジくん?」

「まぁ、特別変わったことはしなくてよさそうだぞ。更衣室で着替えて、後は上手い具合に紛れ込めばいいってさ」

「そ、そっか。よ、よよよかったぁ……」

 

 どこかそわそわした様子でキンジに駆け寄り警備任務の依頼主から頼まれたことを尋ねた理子は、キンジの返答にホッと胸をなでおろす。どうやら理子は依頼主が自分の手に負えないようなことを頼み込んでくるんじゃないかと不安だったようだ。

 

「俺とレキはもう着替え終わってるし、先に警備しとくよ。ウェイトレスやりながらの警備は大変だろうけど、頑張れよ。ユッキー、理子」

「りょーかい。それじゃあ私はアタフタしつつもウェイトレスを頑張るバニーガール姿のりーちゃんの勇姿をしっかり録画しておくよ!」

 

 白雪はキンジの言葉に一つうなずきつつ、いかにも高級そうなビデオカメラ(※値段にして約400万円。生徒会の経費で購入した至高の一品)を取り出してグッと親指を突き立てる。何もかもを一切理解していなさそうな白雪に向けた、「何が『りょーかい』だ。全然わかってないじゃねぇか」とのキンジのジト目つきのツッコミは理子の「え、ええええええ!?」との驚きに満ちた甲高い声で完全に掻き消された。

 

 

「ちょっ、白雪さん!? え、えーと。そ、そそそそういうのはやめてほしいかなぁー、って思うんだけど!?」

「ふふふ。安心していいよ、りーちゃん。ちゃんとりーちゃんが可愛く映るように、私本気で撮るから。それにアーちゃんからもしっかり頼まれてるからね!」

「アリアさんが!? なんで!?」

(まさかのアリア公認かよ。何やってんだ、アリア……)

 

 白雪の突発的な行動がアリアのお願いによるものだと知った理子はますます混乱し、キンジはアリアに対して呆れの念を抱く。かくして、傍から見ればどこか微笑ましいやり取りを終えた後。キンジ、白雪、理子、レキ(※さっきのキンジたちの会話を一歩後ろで見守ってたりしてた)の4名はカジノ警備を開始するため、ピラミディオン台場へと足を踏み入れるのだった。

 

 ちなみに、白雪の所持していた高級ビデオカメラは「す、隙あり!」と理子が上手いこと掠めとったため、白雪が理子の勇姿を記録に残せなくなったのはまた別の話である。ドンマイ、ユッキー。ついでにアリアも。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 ピラミディオン台場。それは日本でカジノが合法化された直後、公営カジノ第1号として誕生したものだ。名前から察せられる通り、巨大なピラミッド型をしたこのカジノは全面ガラス張り。外からの日差しが取り入れられるため、カジノにしては少々爽やかな印象となっていたりする。

 

 さて。ピラミディオン台場に入って以降、更衣室を目指す理子&白雪と別れ、さらにレキとも別れ。若手のIT女社長という肩書きに疑いを持たれないよう所作に細心の注意を払いつつ、しばらく巡回を続けるキンジ。しかしキンジは今、非常に申し訳ない心境に駆られていた。

 

(はぁぁ、思いっきり見られてるなー)

 

 四方八方から突き刺さってくる視線の数々。それでいてキンジが周囲を見渡すとサッと目を逸らし、キンジの視線が外れると再び視線を注いでくる周囲の男衆。不躾な視線を送っていることをキンジに悟られてないと考えてる辺りがまた、キンジに何とも言えない気持ちを抱かせる。

 

(あんたたちの目を奪ってるのは男なんだけどなー)

 

 そう、何せ男なのだ。彼らが今、意中になっている相手は、お近づきになりたいと思っている相手は、いくら見た目はカナの黒髪バージョンであっても中身はどうしようもなく男なのだ。これはさすがに申し訳ないと思わざるを得ない。

 

 ゆえに。今のキンジにできることといえば、精々自身が男であるとこの場でうっかり露見しないよう、精一杯女の子らしい言動を心掛けることぐらいだ。彼らの夢を無慈悲にも壊さないためにも。俺が女装趣味のド変態だと思われないためにも。

 

 

(よし、こうなりゃ自棄だ。全力で遠山金子になってやる)

「うぅぅ、めんどくさいよぉ」

「が、頑張ろうよ、白雪さん。あともう少ししたら休憩時間あるから、ね?」

 

 より一層、遠山金子としての演技に力を入れようと心に決めたキンジ。と、その時。今にもその場に寝そべってしまいそうなほどにだらけきっている白雪と、どうにか白雪のモチベーションを上げようと必死に言葉をかける理子の姿がキンジの視界に入った。もちろん、今の白雪と理子は立派にバニーガール姿である。

 

「うー」

「し、白雪さん。お願いだから、ね?」

「えー」

「う、うぅ。どうしよう……」

 

 若手IT女社長を演じる今の自分がウェイトレスを演じる二人と接触するのはどうかと考え、二人から距離を取ろうとしたキンジだったが、理子の説得では梃子でも動きそうにない白雪&半ば涙目でオロオロしている理子の様子にキンジは二人への介入を決めた。

 

 

「ったく、あんまり理子を困らせてやるなよな、ユッキー」

「あ、キンちゃん」「あ、キンジくん」

「ただでさえ理子ってこんな人が多くて騒々しい場所は得意じゃないんだし、理子の心労を増やしたら可哀想だろ?」

「えー、でも……」

 

 白雪はキンジの言葉にもなびくことなく、思う存分だらけたいとの願望を思いっきり表情に表す。働くことに嫌気がさし、眉を寄せる白雪を前に、キンジは白雪を働かすためのとある作戦を決行することにした。

 

「よし、ユッキー。今夜は何食べたい?」

「え、キンちゃん? どうしたの、いきなり?」

「いや、今日は特別にユッキーの好きな物を作ろうかと――」

「――満漢全席」

「却下だ。ま、中華が食べたいってことでいいな? ほら、今日一日頑張れば好物が待ってるぞ。頑張れユッキー」

「………………うん、わかった。それじゃあ私頑張るよ」

 

 好物食べたい願望と働きたくないでござる願望との間で揺れ動いていた白雪はしばらくの沈黙の後、トボトボといった効果音を引き連れてその場を後にする。依然としてやる気はないようだが、これで少なくともウェイトレスの仕事放棄の心配はないだろう。

 

 

「あ、ありがとね、キンジくん。助かったよ」

「どういたしまして。ユッキーの操縦方法についてはいくつか心得があるから、何か困ったら構わず連絡してくれ」

 

 ペコペコ頭を下げて感謝の気持ちを示す理子に軽く言葉を掛けたキンジは、「う、うん」と殊勝にうなずく理子に背を向けてその場を後にする。かくして、キンジはスロットマシーンの立ち並ぶカジノ・ホールの入り口付近から別の場所へと移動するのだった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 カジノの2階部分――特等ルーレット・エリア――へと移動したキンジはごく自然な挙動でグルリと周囲を見渡してみる。この特等エリアは賭け金が最低でも100万もかかり、さらにはただの見物にも別途入場料がかかる場所だ。前もって1千万円分のチップをもらっている俺は問題なく入れるが、とても今も1階でスロットマシーンと睨めっこをしている観光客や若者がホイホイやってこれるような場所ではない。

 

 そのため、ここ2階には大して人はいない。そう踏んでいたキンジの予想に反して、視界の端に大勢の人だかりがあることに気づいた。「ざわ…ざわ…」といった感じでざわついていることから鑑みるに、どうやら誰かが大きな勝負を繰り広げているらしい。

 

 

「ねぇ。ちょっと中、見せてもらっていいかしら?」

「あ、は、はい。どうぞ(な、なんて綺麗な人なんだ……ッ!)」

 

 少しばかり興味のそそられたキンジは今の自分の容姿を利用した実に穏便な方法で見物客の一人に場所を譲ってもらい、騒ぎの中心地を見やる。すると、いかにも本物のIT社長っぽい見目をした男性とレキがルーレットを間に向かい合っていた。

 

 先ほど場所を譲ってくれた心優しい(?)男性から話を聞くに、どうやらこのIT社長っぽい男性はレキに一目ぼれしたらしく、ディーラーをやってるレキを我が物にせんと何度も賭けに参加しているそうだ。だがその結果は負けだらけ。1時間も経たない内に3500万もの大枚を失ったせいか、引くに引けない感じになっているようだ。

 

 

(確かにレキってかなり可愛い方だし、一目ぼれする人がいても当然か。ま、肝心の中身はバトルジャンキー真っ盛りだけど)

 

 主にあのIT社長っぽい男性の身の安全のためにレキは諦めた方がいいのではないかとキンジが心配している間にも、男性は残り手持ちの3500万円全額を(ノワール)に賭け、賭けに勝った際には配当金の代わりにレキをもらうと改めて大胆(ロリコン)宣言を行い、場の盛り上がりに大いに貢献していく。

 

 男性の発言に特に反応しないレキと、目に見えて興奮状態になっちゃってる男性。レキをよく知るキンジからすれば、今のレキが至って平常心で、やけに突っかかってくる男性をどうあしらうか考えを巡らせているのだと何となくわかる。だが、レキと初対面な周囲の見物客からすれば、二人の間に何とも物々しい雰囲気が漂っていると錯覚していることだろう。

 

 

(これはちょっとマズいな……)

 

 これまでの経緯を踏まえれば、あの男性が勝つことはまずないだろう。だけどそれでは大金を一気に失い感情の制御を失ったあの男性が暴れまくるかもしれない。万一にも怪我人が出たら単位に影響が出るかもしれない以上、火種は事前に消しておくべきだろう。

 

 レキはまだ参加締め切り(ノー・モア・ベット)の合図を示していない、ということで場の雰囲気に水を差そうとキンジがルーレットに参加しようとした、その時。

 

 

「あらあらまぁまぁ。何だか面白そうなことになっていますわね」

 

 いかにも高貴さの漂う声が辺り一帯に響いた。キンジが声の発生源へと目を向けると、そこには一人の女性がいた。藍色ストレートの髪を肩にかかる程度にまで伸ばし、淡い水色と白を基調とした清楚なレースワンピースに、室内にも関わらず差している純白のコウモリ傘が特徴的な女性。あたかも中世の西洋を舞台とした絵本の世界から飛び出してきた深窓の令嬢のようなその容姿に周囲の見物客から息を呑む音が漏れる。

 

「この勝負、(わたくし)も参加させてもらいますわ」

 

 多大に気品を感じさせる声とともにスタスタとルーレットへと近づき、「構いませんよね?」と首をコテンと傾けてレキに確認を取る女性。レキが「はい。大丈夫です」と応じると「あらまぁ、それは良かったですわ」と微笑みを浮かべた。

 

 

「ッ!? くッ、貴女は誰だ。このディーラーが狙いなのか?」

「そうお尋ねになるということは、貴方もあの子がお望みかしら? あらまぁ、奇遇ですわね。(わたくし)も配当金なんかよりあの子が目当てなんですの。側近は美女で固めてこそだと思いますもの」

 

 突如乱入してきた女性に見惚れていた男性だが、ハッと我に返ると殺さんばかりの視線をぶつける。一方の女性は男性の渾身の睨みなど気にも留めずに(ルージュ)16番に50枚ものチップを置く。

 

(おいおいおい、何だよこの展開。トラブルの気配しかしないぞ!? 大丈夫か、レキ!?)

 

 乱入者が1枚100万円を示すチップを50枚も積んだこと(それも当たる確率36分の1、配当36倍の場所に)に加え、乱入者も男性と同じく配当金よりレキの身柄を望んでいることに周囲はますます熱を帯びていく。もはや場の空気を盛り下げるどころの話じゃなくなってきたことにキンジはただ一人、内心で焦りを見せる。

 

 

「彼女は絶対に渡さないからな」

「あらあらまぁまぁ、面白い冗談ですわね。いつの間にあの子は貴方の所有物になったのかしら?」

「言ってろ、今に彼女を僕のものにしてみせる」

「あらまぁ、あまりキャンキャン吠えないでもらえるかしら? 躾のなってない野良犬みたいでみっともないですわ」

「……」

「……」

 

 しかし。レキのことを心配するキンジをよそに、目くじらを立てる男性と勝気な表情を浮かべる女性はお互いにバチバチと激しい火花をぶつけ合い、ディーラーのレキは「……それでは時間です」と、参加締め切り(ノー・モア・ベット)の合図たるテーブルを撫でるような仕草を見せる。そして、賭けの対象として扱われている張本人とは思えないレベルの機械的な動作でルーレットを回し、白色の球をルーレット内部に転がした。

 

 その瞬間。まだ結果が決まってない状態にも関わらず、女性がまるで獰猛な肉食獣のようにニィィと口角を吊り上げ、レキの瞳がわずかながら動揺に揺れたのをキンジは見逃さなかった。

 

 

(何だ、今の反応……?)

 

 キンジは二人のおかしな反応に不審さを感じつつも、数字を示す区域の仕切り版の上を飛び跳ねる球の動向を見守る。それから十数秒後。カラカラと転がり続ける白い球はコロンと、赤の16番のマス目に止まった。

 

「マジ、かよ……」

「「「「「おおおおおおおおおおおおおお――!!」」」」」

 

 女性がレキを目的に赤16番に5000万もの大金を賭け、見事に勝利してみせた。まさかまさかの展開に場の空気はあっという間に最高潮にまで盛り上がる。驚愕に目を見開くキンジ、その場に固まるレキ、ついでにガクッとテーブルに突っ伏す男性を置き去りにして。

 

 

(おい、これどうなるんだよ。……本当に、レキがこの人のものになっちゃうのか?)

「……今、何をしましたか?」

「いえ、(わたくし)()何も。ただ(わたくし)の直感がいつになく冴えわたっていて、貴女の直感が少々鈍っていた、それだけのことですわ。……大変不幸(・・)でしたわね、ディーラーさん」

「……」

「あらまぁ、そんなに怖い顔で睨まないくださいまし。心配せずとも、配当金代わりに貴女を手に入れようだなんてこれっぽっちも思っておりませんのよ? あれは単なる冗談ですわ。それとも、この場合は『その場のノリ』とも言うのかしらね?」

「……そう、ですか」

「あぁ、そうそう。配当金もいりませんわ。こんなに楽しいひと時を過ごしたのは久しぶりですし、そのお礼ということにしてくださいまし」

 

 女性は「それでは失礼いたしますわ」とニコリとレキに微笑みかけ、7000万円を失ったショックで未だ突っ伏したままの男性に「貴方も、好きな人間を手に入れたいのなら強引な方法はいただけませんわ。双方のためにも、無理やり手中に収めようとするのでなく堅実な方法を選ぶことをオススメしますわ」と言葉を残し、それからレキに背を向けて優雅に立ち去っていく。

 

 

「せっかくですし、自己紹介でもいたしましょうか」

 

 周囲の見物客が自主的に女性の通る道を作り、女性がそこを悠然と通り抜ける中。何を思ったのか、ふと立ち止まった女性はクルリと体をレキへと向ける。

 

(わたくし)の名は……そうですわね、パトラ・C。ただの新参者のギャンブラーですわ。またいつか、お会いできる時があるといいですわね」

 

 女性、もといパトラ・Cは自身の名前を伝えてレキにヒラヒラと手を振ったのを最後に、今度こそその場を去っていく。かくして。レキを取り巻く一連の騒ぎはどうにか穏便に収束し、結局何事も起きずに済んだことに安堵の息を吐くキンジだった。

 

 




キンジ→ただいま金子ちゃんのフリをしている熱血女装キャラ。若手のIT女社長の役。後半では思いっきり空気になっちゃってたりする。
白雪→めんどくさがり屋なくせにアリアのために理子の撮影を引き受けた怠惰巫女。バニーガール枠その1。現在、ビデオカメラは理子がしっかりと管理している。
理子→だらけるユッキーを元気づける係に従事しているビビり少女。バニーガール枠その2。全く新しい環境に慣れない中での労働とダラダラユッキーの二重苦に苛まれている。
レキ→原作同様、ごく自然にバニーガール着用を回避したバトルジャンキー。ディーラー役。本人曰く、謎の美女:パトラ・Cに何かされたようだが……?
IT社長っぽい男性→紛うことなき正真正銘の咬ませ犬。原作によると日本のビル・ゲイツとか呼ばれてるらしい(笑)

ふぁもにか「パトラ・C……い、一体何クレオパトラさんなんだ!?」

 というわけで、101話終了です。カジノ「ピラミディオン台場」に乗り込む形でのパトラさんの初登場回でした。もちろん、原作パトラの原型なんてまるでありませんけどね。


 ~おまけ(展開の都合上、カットしたやり取りの一部抜粋)~

アリア「では、よろしくお願いしますね。くれぐれも内密に」
白雪「りょーかい。でも、珍しいね? アーちゃんって人が困るようなことを頼むタイプじゃないと思ってたんだけど、何か訳があるの?」
アリア「ふふふ、ユッキーさん。可愛いは正義、それ以外に何か理由が必要ですか?」
白雪「……なるほどね。うん、私に任せてよ! りーちゃんのあんな姿もこんな姿もしっかりカメラに収めてみせるからさ!」
アリア「朗報を期待しています、ユッキーさん」

 アリアさん、あなた疲れているのよ……。


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