卯ノ花さん護衛します!   作:杉山杉崎杉田

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3日目

 

 

6番隊隊舎に逃げ込んだ。中には、ひばんたにと松本おっぱい乱菊がいた。

 

「! ひばんたに防衛庁」

 

「日番谷隊長だ!」

 

「なんでここにいんの?」

 

「いや、トイレの件の後、やけに尸魂界が騒がしかったから、とりあえず京楽隊長に聞いたんだ」

 

うおおい、ナイス人選マジで。

 

「その話が本当なら、俺と松本はテメェ側につくぜ」

 

マジか。それは助かるな。ひばんたにはまだ子供だけど隊長だし、この二人がこっちにつくのは実質、10番隊そのものがこっちにつくようなものだ。

 

「だが、私はそうもいかない」

 

白哉が口を挟んで来た。

 

「ルキアが掟を破ったのは事実だ。極刑、とまではいかずとも別の形でルキアには罰を受けてもらう」

 

「ッ……!」

 

「もし、兄がそれを止めたいと言うのなら、」

 

白哉はオセロの駒を人差し指と中指で挟み、俺に突きつけながらいった。

 

オセロ(デュエル)で、決めさせてもらおう」

 

「ただオセロやりたいだけだろうが‼︎なんでカタカナをカタカナでルビ振ってんだよ!なんなんだお前、くたばれよ、もう俺の負けでいいからくたばってくれよ‼︎」

 

「甘く見るなよ、私はもはや兄より強い」

 

「はいもう話を聞けないのはよくわかりました!相手になればいいんだろこの野郎‼︎」

 

「ふっ、吠え面かけるのも今のう」

 

勝ちました。

 

 

そんなこんなで、そこから先は面白い具合に上手くいった。まず人間達を檻から出して、夜一さん達と合流し、なんやかんやで京楽さんや浮竹さんとも合流し、なんやかんやで尸魂界は二手に分かれた。

藍染捕らえる組と、ルキア水上ブッコロ組の二つ。つーか、いい加減話し合いの場が欲しいよねこっちとしては。

 

「とにかく、複数の隊長を失い、向こうはガタついてるはずだ。人数の調整や、即戦力の追加前に叩き、総隊長を説得する」

 

というわけで、話し合いの場を設けるために俺は全員にそう言った。

 

「味方じゃ無いのは一、三、四、五、七、九、十一、十二番隊だ。が、本当に倒さなきゃいけないのは藍染、東仙、市丸の3人のみだ。よって、極力他の隊員との戦闘は避けたい」

 

「なんでだ?敵なら倒したほうがいいだろ」

 

「あほか日番谷隊長」

 

「日番谷隊長だ!………あれ?あれぇー?」

 

「能代かてめーは。倒した後の摩擦が少ない方がいいだろ。解決してもギスギスしてたらそこから先に色々と支障が出るだろ」

 

「………なるほど」

 

「藍染達を倒すために、まずはやっぱり山爺達を仲間に引き込みたい。何せ、鏡花水月の能力が能力だ。人数は多いに越したことはない。だが、話を聞いてもらうためには、こちらもそれなりに用意しなければならない。そのために、」

 

俺はそう言うと、目を見開いて言った。

 

「ここにいる女性陣に全裸で接待してもらいたい‼︎」

 

「「「するか‼︎」」」

 

夜一さんと砕蜂と雛森さんから拳を食らいました。

 

「まったく貴様は……珍しく真面目な話をしたかと思えば……‼︎」

 

「真面目に聞いて損した」

 

「ホントに男の子っていくつになっても男の子なんだから」

 

鼻血を抑えながら、話を戻した。

 

「ったく、なんだよ。じゃあせめて全裸になって股を開いた写真くらい撮らせ」

 

「瞬閧」

 

「雀蜂」

 

「飛梅」

 

「冗談ですごめんなさい」

 

すると、ひばんたにが隣の松本さんを見た。

 

「お前はキレねぇのか?」

 

「あたしはやっても構いませんし」

 

「……………」

 

マジかあいつ。痴女だろアレ。

すると、京楽さんが言った。

 

「まぁまぁ、冗談はこれくらいにして、みんなの意見を取り入れてみたらどうかな?」

 

「ふむ、確かに……じゃあ、みんな後ろを見てみろ」

 

俺が言うと、全員後ろを見た。

 

「なんとも不思議な話だが、そこには小さいホワイトボードがあるだろ?それに案を書け」

 

『いつ用意したお前⁉︎』

 

全員のツッコミが炸裂した。

みんながうーむ、と唸りながらボードに文字を書く中、俺は確信を持って、こう思った。

………これは、大喜利大会になるな、と。

 

 


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