6番隊隊舎に逃げ込んだ。中には、ひばんたにと松本おっぱい乱菊がいた。
「! ひばんたに防衛庁」
「日番谷隊長だ!」
「なんでここにいんの?」
「いや、トイレの件の後、やけに尸魂界が騒がしかったから、とりあえず京楽隊長に聞いたんだ」
うおおい、ナイス人選マジで。
「その話が本当なら、俺と松本はテメェ側につくぜ」
マジか。それは助かるな。ひばんたにはまだ子供だけど隊長だし、この二人がこっちにつくのは実質、10番隊そのものがこっちにつくようなものだ。
「だが、私はそうもいかない」
白哉が口を挟んで来た。
「ルキアが掟を破ったのは事実だ。極刑、とまではいかずとも別の形でルキアには罰を受けてもらう」
「ッ……!」
「もし、兄がそれを止めたいと言うのなら、」
白哉はオセロの駒を人差し指と中指で挟み、俺に突きつけながらいった。
「
「ただオセロやりたいだけだろうが‼︎なんでカタカナをカタカナでルビ振ってんだよ!なんなんだお前、くたばれよ、もう俺の負けでいいからくたばってくれよ‼︎」
「甘く見るなよ、私はもはや兄より強い」
「はいもう話を聞けないのはよくわかりました!相手になればいいんだろこの野郎‼︎」
「ふっ、吠え面かけるのも今のう」
勝ちました。
*
そんなこんなで、そこから先は面白い具合に上手くいった。まず人間達を檻から出して、夜一さん達と合流し、なんやかんやで京楽さんや浮竹さんとも合流し、なんやかんやで尸魂界は二手に分かれた。
藍染捕らえる組と、ルキア水上ブッコロ組の二つ。つーか、いい加減話し合いの場が欲しいよねこっちとしては。
「とにかく、複数の隊長を失い、向こうはガタついてるはずだ。人数の調整や、即戦力の追加前に叩き、総隊長を説得する」
というわけで、話し合いの場を設けるために俺は全員にそう言った。
「味方じゃ無いのは一、三、四、五、七、九、十一、十二番隊だ。が、本当に倒さなきゃいけないのは藍染、東仙、市丸の3人のみだ。よって、極力他の隊員との戦闘は避けたい」
「なんでだ?敵なら倒したほうがいいだろ」
「あほか日番谷隊長」
「日番谷隊長だ!………あれ?あれぇー?」
「能代かてめーは。倒した後の摩擦が少ない方がいいだろ。解決してもギスギスしてたらそこから先に色々と支障が出るだろ」
「………なるほど」
「藍染達を倒すために、まずはやっぱり山爺達を仲間に引き込みたい。何せ、鏡花水月の能力が能力だ。人数は多いに越したことはない。だが、話を聞いてもらうためには、こちらもそれなりに用意しなければならない。そのために、」
俺はそう言うと、目を見開いて言った。
「ここにいる女性陣に全裸で接待してもらいたい‼︎」
「「「するか‼︎」」」
夜一さんと砕蜂と雛森さんから拳を食らいました。
「まったく貴様は……珍しく真面目な話をしたかと思えば……‼︎」
「真面目に聞いて損した」
「ホントに男の子っていくつになっても男の子なんだから」
鼻血を抑えながら、話を戻した。
「ったく、なんだよ。じゃあせめて全裸になって股を開いた写真くらい撮らせ」
「瞬閧」
「雀蜂」
「飛梅」
「冗談ですごめんなさい」
すると、ひばんたにが隣の松本さんを見た。
「お前はキレねぇのか?」
「あたしはやっても構いませんし」
「……………」
マジかあいつ。痴女だろアレ。
すると、京楽さんが言った。
「まぁまぁ、冗談はこれくらいにして、みんなの意見を取り入れてみたらどうかな?」
「ふむ、確かに……じゃあ、みんな後ろを見てみろ」
俺が言うと、全員後ろを見た。
「なんとも不思議な話だが、そこには小さいホワイトボードがあるだろ?それに案を書け」
『いつ用意したお前⁉︎』
全員のツッコミが炸裂した。
みんながうーむ、と唸りながらボードに文字を書く中、俺は確信を持って、こう思った。
………これは、大喜利大会になるな、と。