卯ノ花さん護衛します!   作:杉山杉崎杉田

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2日目(続)

 

砕蜂と雛森は少なからず動揺した。祐作と山本の霊圧が同時に消えたからだ。

 

「! 祐作……!」

 

「っ!」

 

「まて雛森!」

 

走り出した雛森を砕蜂が止めた。

 

「止めないでください!」

 

「相手は総隊長だぞ!今、私達が向かったところで祐作を助けるのは不可能だ!」

 

※祐作は火遊びして自爆しました。

 

「で、でも、このままじゃ水上くんが……!」

 

「安心しろ、奴らはまだ祐作は殺さん。祐作から尸魂界を裏切った理由や、他の仲間は誰かを書き出さねばならんからな」

 

※祐作は火遊びして自壊しました。

 

「で、でも……!」

 

「安心しろ、私達が後で必ず助ける。だから、今は退くぞ」

 

※祐作は火遊びして自滅しました。

 

 

目を覚ますと、檻の中だった。えーっと……何があったんだっけ……。確か、キャンプファイアーしてたら、山爺の髭に火が燃え移って、なんやかんやで爆発したんだっけ。

とにかく、俺は捕まったようだ。

 

「………目を覚ましたか」

 

ルキアの声がした。俺の向かいの檻だ。

 

「あれ、お前なんでここにいんの?」

 

「こっちの台詞だ馬鹿者‼︎結局、捕まりおって‼︎」

 

「おい、なんでテメェに怒鳴られなきゃいけねーんだよ。こっちは助けに来てやったんだぞペチャパイコノヤロー」

 

「ペチャパイは関係ないだろ‼︎私のことを助けにきて……貴様もこれから殺されるのだぞ‼︎」

 

「まぁ、そうだな。斬魄刀も取られちゃったみたいだし。まぁなんとかなるっしょ」

 

「なるか!相手は尸魂界だ、そんな甘くない!」

 

「それよりしりとりしようぜ。『ん』が付いたら負けな」

 

「お前すごいな!どうやったらそんな能天気になれるの⁉︎」

 

「利子」

 

「しないからな⁉︎」

 

「永井」

 

「いや今のしりとりしたわけじゃないから‼︎」

 

「ライム」

 

「ムカつくわ!貴様と同じ空間でこうして話してることが‼︎」

 

「ガオガイガー」

 

「………アンドリュー・バルドフェルド」

 

なんだこいつ。ノリノリじゃねーか。

そんな感じで、しばらくしりとりをしながら、これからどうするか考えた。

 

「ドイツ」

 

「ツーレロ節」

 

脱獄は無理だろうな、ルキアの檻はレンジでチンと違って厳重な方は隠されているらしい。そのルキアと同じと言うことは、俺も厳重な方にいるということだ。

 

「シタノビール」

 

「ルカリオ」

 

一護とレンジで1分温めましょうは卍解の習得、それに夜一さんがついてて、砕蜂と雛森さんは多分合流してる。他の人間メンバーは捕まってる。

 

「オーソドックス」

 

「スラムダンク」

 

残りは浮竹さんと京楽さんだが、おれが目立つ真似はするなって言っちゃったし……、

 

「打つ手なし、か……」

 

「あ、今負けを認めたな?」

 

ルキアがニヤニヤしながら俺の独り言に突っ込んできた。

 

「いやちげーから」

 

「いや打つ手なしと言った。間違いなくいいましたー」

 

「そう言う意味じゃねーから!俺はテメェを助けるために色々考えてたんだよ!」

 

「貴様、人に勝負をふっかけておいて自分は別のことを考えていたのか⁉︎」

 

「んだよ、悪ぃーかよ」

 

「悪いわ!とにかく、今のは私の勝ちだからな!あとでジュース一本!」

 

「この最悪の状況で良くテメェは人に飲み物を奢らせようとするな⁉︎」

 

そんな事を話してると、「楽しそうですね」と声が聞こえた。

そっちを見ると、氷の笑顔の卯ノ花さんが檻の前に立っていた。

 

 

雛森と砕蜂が合流した地下の勉強部屋。自己紹介を終えて、一護と恋次は風呂に入っていた。

 

「ハービバノンノン」

 

「ビバノン」

 

「おい、二人とも。タオルはこの岩の後ろに置いとくぞ」

 

「イヤン!夜一さんったらエッチ!」

 

「一護、マジでぶっ殺すぞ」

 

自分の肩を抱くと一護を、虫を見る目で見ながら、恋次はつぶやいた。

 

「………お前そんなキャラだったっけ?」

 

「うるせー。現世にいる時の祐作の真似しただけだ」

 

「それ馬鹿が移ってるって言うんだよー」

 

「あ?黙れ赤パイン」

 

「あ?ブッ殺すぞってばよぉ」

 

「「喧嘩売ってんのかテメェ‼︎」」

 

二人してザパァッと立ち上がった直後、シャンプーやボディソープを抱えた雛森と出会した。

 

「「あっ」」

 

「……………」

 

「「いやん!雛森さんったらエッチ!」」

 

「弾け、『飛梅』」

 

「「すみませんでした!」」

 

謝った。

 

 


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