眠気混じりに書いたので書き直す可能性あり。
現世:1日目
さらに数ヶ月後、俺は総隊長に呼び出しを食らい、一番隊隊舎へ。
が、腹痛のため30分ほど遅刻して行った。中に入ると、俺の他に恋次と朽木隊長、卯ノ花隊長がいた。
「あ、どうも。遅れました」
「ほんとに遅いぞ。何してたんじゃ」
「ウンコ」
「そうか、それなら仕方ないのう」
「え?仕方ないの?……それはそうと、山爺。髭、元の長さまで戻ってよかったね。切られたばかりの時はセロハンテープで止めてたもんね」
「お前ちょっと校舎裏来い」
「え?どこに校舎あんの?」
そんな一幕は置いておいて、話を進めた。
「で、なんか用すか?」
「ふむ、実は現世におる朽木ルキアの件についてじゃ」
「ルキア?ルキアがどうかしたんすか?」
「奴に『人間への死神能力の譲渡』の容疑が掛けられておる」
「あ?」
「阿散井恋次、水上祐作の両名は早急に現世へ向かい、朽木ルキアを連れ戻して来い。抵抗するようなら、その場で抹殺しても良いとの命が出ておる」
「…………」
フゥン、そういう事か。
「………それ、俺がやらなきゃダメなん?」
「中央四十六室からの命じゃ。受けい」
「…………」
命令、ね。
「ちなみに連れ戻した後、ルキアはどうするんの?」
「極刑となる。朽木ルキアは、双極によって下す、と中央四十六室から命が出ておる」
「………………」
そういう事か。
「分かりましたよ。行こう、恋次」
「お、おう」
俺はしれっと返事をすると、恋次と一緒に総隊長の部屋を出ようとした。その俺に、後ろから声が掛かった。
「水上」
「………?」
「変な気は起こすなよ」
「………うっす」
俺は総隊長の部屋を出た。
*
現世。俺と恋次は一言も会話をすることなく、現世に来た。
「………さて、どうする?」
「まずはルキア探すしかないだろ。………いや、せっかく現世に来たんだから少し遊んでこうぜ!」
「はぁ?」
「ゲーセン行こうゲーセン!」
「バッカお前今回は義骸ないんだぞ」
「あれ、そだっけ?」
「バカ言ってないでルキア探すぞ」
「それよりお前いいの?」
「何が」
「ルキア。殺されるけど」
「……………」
言うと、恋次は黙り込んだ。
「………でも、命令なら仕方ないだろ。ルキアは連れ戻す」
「そりゃ仕事とプライベートを分けるのは大事だけどよ……」
スッゲェ辛そうな顔して何言うんだよこいつ……。
「もし、今俺を刺してルキアを助けても俺は文句言わないけど」
「…………はぁ?」
「今、分からない?」
「………ふざけんな。お前を殺してルキアを助けたって、俺がルキアに殺されるだけだ」
「バカ、俺のこと刺していいって言ったんだよ。そうすりゃ俺は止む無く尸魂界に帰還、俺は俺の手でルキアを捕まえずに済むわけだ」
「何だよ。お前もルキア捕まえたくねえんじゃねえか」
「……………」
バレたか………。
「だって嫌じゃん。友達殺すことになるんだぜ?」
「それはそうだが……。だけど、ルキアが人間に死神の力を渡したのは事実だ」
「何か事情があったんじゃねぇの?偉い連中はコミュニケーションを取ることをしないで問題犯したらすぐ死刑にするんだもんな」
「まぁ、上の連中にとって俺たち下っ端なんて替えのきく捨て駒でしかないからな。ちゃんと見てくれるのは隊長格だけだ」
「お前も隊長格だろうが」
「あ、そっか。そういやそうだったな。って、お前もやないかい」
「そうやったな」
「「………………」」
意味のない会話だけで時間が過ぎていく。どんだけ仕事したくねえんだ俺達。
………そろそろ仕事しないとダメだよなぁ。
「………まぁ、処刑になるかどうかはともかく、重罪を犯したことは事実だ。さっさとルキアを捕まえよう」
「そうだな。じゃあ、恋次」
「あ?」
「悪いけど寝ててくれ」
言うと、俺は恋次の顔面を思いっきりブン殴った。壁に思いっきり叩き付けられる恋次。
「お、お前……何を………⁉︎」
「んー、俺はほら、黙ってルキアが殺される所を傍観する気なんてサラサラないから」
そう言うと、俺は空に向かって叫んだ。
「と、いうわけだ精霊廷の馬鹿ども‼︎どーせ監視してるだろお前ら‼︎Lですかぁ、このヤロー‼︎そもそも、たかだか平隊員に双極の極刑って、アリ一匹にソーラーレイ使うようなもんだぞ馬鹿野郎‼︎」
あれ、ルキアを俺今アリって言っちゃったな。まぁいいや。
「と、いうわけで俺は真実が分かるまでルキアと一緒にいるから、お前らもちょっとは考えろバーカ‼︎あ、途中で奪いに来ても無駄だかんなバーカ‼︎俺が全員返り討ちにしてやるからなバーカ‼︎」
バーカって言い過ぎだな俺。
*
尸魂界のどっか。
「ははっ、だそうですよ藍染さ」
「な、なんだと……⁉︎やはり、奴は私の計画に気付いていたというのか‼︎」
「え?いや、」
「クッ……‼︎まさかここまで計画を狂わされるとは……このままでは、朽木ルキアはこちらに来ない……‼︎」
「あの、藍染さん」
「間違いなく奴は気づいている。事こうなった以上、崩玉に手を出すのも困難になってしまった……‼︎」
「藍染」
「尸魂界をどう動かす?奴の斬魄刀の能力がわからない以上、私が自ら動くのは危険か?いや、鏡花水月に死角はないし、まだ本来の能力もバラしていない……」
「藍染」
「いや、尸魂界側の隊長が一人でも奴の宣言に耳を傾けていたなら、私が自ら行くと怪しまれる可能性はある……‼︎四十六室から意見を出すには……‼︎」
「惣右介」
「己ぇええええ‼︎水上祐作ううううう‼︎」
「そーちゃん‼︎」
「そ、そーちゃん?」
「いい加減にしてくれまへんか?こうなったら、四十六室を利用して隊長格に水上くんを消させればいいやないでっか」
「………!た、確かに……‼︎そうだ、簡単な話だ。隊長格に向かわせ、奴の斬魄刀の能力を暴いてやればいい。いや、最高の形は相打ちになる事だ。ギン、僕は君を部下に持って本当に良かったよ」
「僕はすごく後悔してますけどね」
「すぐにその案を使わせてもらおう……。さて、誰に行かせようか………」